「スティーブ・ジョブズ」は「言葉のアクション映画」異例の7週間リハーサル決行
2016年1月3日 08:00

[映画.com ニュース] ダニー・ボイル監督、マイケル・ファスベンダー主演でアップルの元CEOを描く「スティーブ・ジョブズ」の製作にあたり、会話のみで200ページにも及んだ脚本をものにするため、キャスト・スタッフは7週間もの入念なリハーサルが行ったことが明らかになった。
1984年のMacintosh、88年のNeXT Cube、98年のiMacと、アップルを変えた3つの重要なプレゼンテーションの直前40分の舞台裏を描いた本作。編集を務めたエリオット・グラハムが「言葉のアクション映画」と形容するほど、キャストたちには膨大な量のセリフが与えられた。
そのため、第1幕の撮影前に3週間、第2、3幕の前にそれぞれ2週間のリハーサル期間が設けられ、キャストたちはドアや階段を示すテープが大量に貼られたリハーサルルームで、役柄を体に叩き込んだという。これは映画の撮影では異例の措置だったが、ファスベンダーは「万にひとつもないケースだ。ダニーには永遠に感謝するよ。だって、あれがなかったら、これだけの脚本に取り組めなかっただろうからね」と、その必要性を明かしている。
また、劇中でファスベンダー扮するジョブズと口論を繰り返す部下ジョアンナ・ホフマンを演じたケイト・ウィンスレットは、「1幕1幕を撮影する段取りに入る頃には、私たちにはセリフが全部頭に入っていて、自分たちが何をやっているかもきちんと分かっていたの。復習をすればするほど、懐が深くなって、演技が勝手に出てくるようになるのは当たり前なんだけど、今回もそれが証明されたわね」とリハーサルの成果に胸を張っている。
緻密な演出を行ったボイル監督は、長いリハーサル期間を経たことで、演技やストーリーに一種の勢いが生まれたという。「役者さんも1幕ごとに集中することができて、それぞれの人物の人生の、その時期その時期がどういう風だったか、どういうしゃべり方やどういう感覚だったかの世界に深く入り込めたんだ。ひと息ついて、引き出しをたくさん作れるようになったんだ」と、結果に大満足のコメントを寄せている。
「スティーブ・ジョブズ」は、2月12日から全国公開。
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