カート・ボネガット「猫のゆりかご」がテレビシリーズ化
2015年5月14日 16:50
[映画.com ニュース] 1963年に発表された、米作家カート・ボネガットのSF小説「猫のゆりかご(原題:Cat’s Cradle)」のテレビシリーズ化が企画されている。
「猫のゆりかご」は、水を室温で個体に変える物質「アイス・ナイン」と、ボコノン教というエセ宗教のふたつの題材を中心に、シニカルなユーモアに満ちた文章で世界の終末を描いたSF長編。ボネガットの出世作と言われている。
米バラエティによれば、米IMグローバル・テレビジョンが同作のテレビ化権を獲得し、制作を手がける。スタッフキャストは未定。
なお、現在多くのSF小説の映像化が進行中だ。エイミー・アダムス主演の米作家テッド・チャンの短編SF小説「あなたの人生の物語」映画化、ブライアン・シンガー監督によるロバート・A・ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」映画化、フィリップ・K・ディックの短編小説「爬行動物」映画化、またアンディ・ウィアー著「火星の人」のリドリー・スコット監督、マット・デイモン主演による映画化などがある。
またテレビサイドでは、米HBOとジョナサン・ノーランによるアイザック・アシモフのSF小説「ファウンデーション」のテレビシリーズ化、ロバート・チャールズ・ウィルスンのヒューゴー賞受賞小説「時間封鎖」の米Syfyによるミニシリーズ化などが企画されている。