「おみおくりの作法」ロケ地から魅力的な英国の街を紹介
2014年12月29日 22:00

[映画.com ニュース]ロンドンで孤独死した人を弔う公務員の人生を描いた映画「おみおくりの作法」(ウベルト・パゾリーニ監督)。エディ・マーサンが演じる主人公ジョン・メイは、長年民生係として働いてきたが、人員整理で解雇を言い渡される。アルコール中毒患者だったビリーの弔いが最後の仕事になったジョンは、故人を知る人を訪ねる。今回、劇中でジョンがビリーの足跡をたどり、訪れた街を紹介する。イギリス旅行の際に、メジャーな観光地だけでなく映画とゆかりの深い街を巡れば、新しいイギリスの魅力に出会えることだろう。
ケニントンの中にあるランベスのイースト・レーンは、喜劇王チャップリン生誕(1889年)の地。当時は歌、ダンスなどを披露する「ミュージックホール」が、イギリス全土に200軒以上、ロンドンだけでも35以上のミュージックホールがあったと言われている。また、夏目漱石はロンドン留学中にケニントンに滞在し、観劇などを楽しんでいたそう。
日本でいう下町のような場所で、アフリカ・カリブ系、華僑、インド・パキスタン系、トルコ系など多民族が暮らす活気のある場所。様々な言語が飛び交い、道を歩けば民族衣装を着た人々とすれ違うなど、一般的にイメージするイギリスとは一味違った魅力のある街だ。
イギリス北部の歴史的建築物を擁する港町で、ドラキュラ伯爵の乗っていた船が漂着し、ドラキュラがイギリスに上陸した地として知られている。古い歴史を持つセント・メリー教会やウィットビー・アビー修道院跡は、今でもドラキュラ伯爵が住んでいそうな雰囲気が漂っている。
イギリスの中部に位置し、12世紀に建てられたオーカム城という古城がある町。かつての領主が、訪問した貴族達に蹄鉄を残していくように命じたことから、今でも蹄鉄を寄付する習慣が残っている。蹄鉄は幸運のお守りとして知られており、「世界でいちばん幸福な場所」と呼ばれるこの地で結婚式を挙げるカップルも多い。
イギリス南部の港町。アメリカへ航海したメイフラワー号がかつて出発した港があり、古くは、ケルト系民族が居住していた地域としても知られている。現在は、英国で最も長い歴史を誇るドライ・ジン発祥の地「プリマス・ジン蒸留所」の見学ツアーが人気。車でロンドンから向かう際は海沿いの景色を楽しめる。
「おみおくりの作法」は2015年1月24日からシネスイッチ銀座ほか全国公開。
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