池脇千鶴&高橋和也、高良×尾野「きみはいい子」で呉美保監督と再タッグ
2014年12月16日 07:00
[映画.com ニュース] 俳優の高良健吾と尾野真千子が初共演する、呉美保監督の最新作「きみはいい子」が、2015年初夏、東京・テアトル新宿ほか全国で公開されることが決定した。あわせて、呉監督の前作「そこのみにて光輝く」で熱演を見せた池脇千鶴と高橋和也が、本作にも出演していることが発表された。
第28回坪田譲治文学賞に輝いた中脇初枝氏の同名短篇集を映画化。来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で高杉晋作役に挑むなど、一層の活躍が期待される高良が演じるのは、担任を受け持つクラスを学級崩壊させてしまう主人公の新米教師。「そして父になる」でわが子をとり違えられた母親の戸惑いと苦悩を繊細に表現した尾野が、本作では親に虐待された過去をもち、わが子に虐待を繰り返す母親を演じる。
池脇が尾野演じる母親のママ友、高橋が高良扮する新米教師の先輩を演じるほか、「フランダースの犬」「花の子ルンルン」などの名作アニメで親しまれたベテラン声優の喜多道枝が独居老人・あきこ役で出演。あきこと交流する児童を「ハロー!純一」やテレビドラマ「ぼんくら」の加部亜門が演じ、その母親に扮する富田靖子が、不安を抱えながら子育てする親のもろさと強さを体現する。
実力派俳優たちと相まみえた呉監督は、「デビューしてからずっとご一緒したかった高良健吾さん、気が合いそうだと片思いし続けてきた尾野真千子さん、まさかご一緒できるだなんて憧れの富田靖子さん、柔らかな声で幸せを運んでくれる喜多道枝さん、前作『そこのみにて光輝く』で心つかまれ、まったく離してくれない池脇千鶴さん、笑顔ひとつで善にも悪にもなれる恐るべき高橋和也さん。そのほか、たくさんの力ある役者さんに作品を彩っていただきました。4本目の映画で、またひとつ挑戦できた気がします」とコメントを寄せた。
幼児虐待、虐待の連鎖、ネグレクト、いじめ、学級崩壊――。子どもに関連した現代の問題を内包しながら、「ひとがひとを愛するということ」を描く。「新しい映画が完成しました。これまで、ひとつの作品でひとつの家族を描いてきましたが、今回は、ひとつの作品でいくつかの家族を描いています。文字通り、老若男女、さまざまな人が出てきます」と呉監督が語るように、作品がもつ豊かな物語性を象徴するようなキャスティングが実現した。「ドライブイン蒲生」「福福荘の福ちゃん」話題作への出演が続く黒川芽以や、テレビドラマ「リバースエッジ」などの個性が際立つ演技で注目を集める内田慈らも出演する。
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