「日本のいちばん長い日」映画化で役所広司主演!本木×松坂×堤×山崎らオールスター俳優結集
2014年12月9日 05:00

[映画.com ニュース] 半藤一利氏のノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」(文春文庫刊)を原田眞人監督が映画化し、「日本のいちばん長い日」のタイトルで役所広司が主演を務めていることがわかった。また歴史超大作となる今作には本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努らオールスター級の俳優陣が出演しており、名優たちが総力を結集し「終戦前夜、日本で何が起こったのか」を、戦後70年を迎える2015年8月、現代を生きる日本国民のもとへ届ける。
「日本のいちばん長い日」は1967年に岡本喜八監督が映画化しているが、今作は同名原作とともに、昭和天皇とともに戦争終結に導いた鈴木貫太郎首相の姿を描いた半藤氏の「聖断」の内容も加わる新作映画となる。連合国軍から日本へのポツダム宣言受諾要求、閣議の混乱、広島・長崎への原爆投下などを経て、日本降伏の決定から国民に告げられるまでに舞台裏では何が行われていたのか。日本の未来を信じ、身をていして戦った人々の物語に迫る。
「わが母の記」以来となる原田監督とのタッグ作で役所が演じるのは、主人公の阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣。陸軍全体が断固として戦争完遂を支持するなか、決断を迫られる苦悩する男を熱演する。役所は、自らの役どころを「戦時下の陸軍トップとして部下を愛し、部下にも慕われ、天皇への一途な忠誠心も持つ一方、家族も大切にした魅力的な人でした」と説明。作品についても「各個人それぞれの『家族』、そして天皇を中心とした日本という『家族』、その『家族』というテーマに重きを置いて描かれていることが、この作品の最大の魅力ではないでしょうか」と語っている。
また、7年ぶりに本格的な銀幕復帰を果たす本木は昭和天皇、松坂は終戦に反対し日本の未来を思いながら狂気に駆られていく若手将校・畑中健二少佐、堤は内閣書記官長・迫水久常、山崎は鈴木貫太郎内閣総理大臣に扮する。役所は、「山崎努さんとの共演は長年の夢が実現しました。本木雅弘さん、堤真一さん、松坂桃李さん、原田組常連の俳優さんに加え、多くのフレッシュな俳優さんが、ドキュメンタリーのごとくリアリティをもって魅力的に演じています。完成がとても楽しみです」とコメントを寄せた。
メガホンをとった原田監督は、「THE EMPEROR IN AUGUST」という英語タイトルをつけた。それは、「1945年8月に昭和天皇が語られた一言一言が、今を生きる自分の心に深く突き刺さるからです。あの8月、天皇が自分の言葉で語り始めなければ、若き日の両親は国土防衛戦に巻き込まれ、命を落としていたでしょう」と話す。さらに、「半藤先生の幾多の終戦にまつわる著作を何回も読み、天皇の勇気を支えたのが終戦内閣の鈴木貫太郎首相と阿南惟幾陸相のふたりであるとも確信しました」と、今作がどこに軸を置いているかを明かしている。
映画の舞台となるのは、太平洋戦争末期の45年7月。ポツダム宣言受諾を要求された日本は連日連夜、閣議が開かれるが結論は出ず、広島・長崎への原爆投下で事態はますます悪化する。“一億玉砕論”が渦巻くなか、決断に苦しむ阿南陸軍大臣、国民を案ずる天皇陛下、聖断を拝し閣議を動かしていく鈴木首相、閣議を見守るしかない迫水書記官。一方、終戦に反対する畑中少佐ら若手将校たちは玉音放送を中止すべく、皇居やラジオ局への占拠へと動き始める。
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