荒井晴彦、終戦70年記念映画で18年ぶりメガホン!二階堂ふみ×長谷川博己が参戦
2014年10月8日 06:00
[映画.com ニュース] 日本を代表する脚本家の荒井晴彦が、高井有一氏の谷崎潤一郎賞受賞作を映画化する「この国の空」で、「身も心も」(1997)以来約18年ぶりに監督を務めていることがわかった。吉本興業グループの新会社KATSU-doが終戦70周年記念映画として製作する今作は、二階堂ふみが主演するほか、長谷川博己、工藤夕貴らが参戦し、撮影に臨んでいる。
戦争という時代を戦場ではなく、庶民の暮らしを繊細に、リアルに切り取って描く今作。終戦間近の東京を舞台に、母親(工藤)、叔母と暮らす19歳の里子(二階堂)は、戦局が悪化するなか、婚期を迎えながら結婚など望めそうもない状況下に不安を抱いているという設定だ。そんな里子が、妻子を疎開させながらも隣家に住む市毛(長谷川)の身の回りの世話を焼くことに生きがいを見出し、いつしか自らの中の「女」を目覚めさせていく姿を描く。
メガホンをとる荒井監督は、約30年前に原作を読み映画化を熱望したという。「この国の戦後は、戦争が終わってよかっただけでスタートしてしまったのではないだろうか。まるで空から降ってくる焼夷弾を台風のような自然災害のように思って、誰が戦争を始めたのか、そして誰がそれを支持したのかという戦争責任を問わずに来てしまったのではないだろうか。戦争が終わってバンザイじゃない娘を描くことで、この国の戦後を問えるのではないかと思った」。
京都で撮影中の二階堂は、「京都太秦撮影所での撮影は初めての経験なのですが、本気度の高いスタッフの方々とご一緒することができて嬉しいです。素敵な作品になるよう精一杯頑張ります」とコメントを寄せている。なお、9月16日に同所でクランクインし、10月中旬のオールアップを予定している。
「この国の空」は、2015年に全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【魂に効く珠玉の衝撃作】「私が死ぬとき、隣の部屋にいて」――あなたならどうする?
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー