石井隆監督「GONIN」19年ぶり続編製作決定!主演は東出昌大
2014年6月17日 06:00
[映画.com ニュース] バイオレンスアクションの傑作として国内外で高い評価を得た石井隆監督作「GONIN」(1995)が、19年のときを経て「GONIN サーガ」として続編が製作されることが決定した。再びメガホンをとる石井監督から、主演の大役を託されたのが東出昌大。さらに桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信が出演していることも明らかになった。
石井監督は「GONIN」の後に、5人の女たちを主人公に据えた「GONIN2」(96)を製作しているが、内容も含め前作とは独立した1本だった。今作は、かつて死闘を繰り広げた男たちが遺したそれぞれの家族に焦点を当てたオリジナルストーリーで、石井監督が自らの集大成と位置付けたこん身の最新作だ。「GONIN」では、社会からつまみ出された5人の男(佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、椎名桔平、竹中直人)が暴力団事務所の大金強奪に成功するが、犯人を突き止めた暴力団は2人組のヒットマン(ビートたけし、木村一八)を送りこみ、生き残りをかけた壮絶な報復合戦を繰り広げた。
東出が演じるのは、指定暴力団・五誠会系大越組の若頭だった久松茂(鶴見辰吾)の息子・久松勇人。亡き父に似ず優しい心根の青年に成長するが、ある事件をきっかけに五誠会に復しゅうを誓うという役どころ。並々ならぬ意欲を胸に抱いており、「GONINという作品に出させて頂くに当たり、多くの方から思いの込められた襷(たすき)を受け取りました。この襷は諸先輩方の意地や覚悟、情熱の上に紡がれてきた襷です。持てる全てを出し切り挑みます」と語っている。
また桐谷は、19年前の事件で父である大越組組長・大越康正(永島敏行)を亡くし、現在は五誠会三代目の用心棒を務める大越大輔を演じている。土屋は五誠会二代目にゆすられ、今は三代目の愛人に成り下がった元グラビアアイドル・菊池麻美、柄本は19年前の事件を追うルポライターを名乗るが、本当の姿は謎に包まれている森澤慶一に扮する。さらに、後日発表となる“GONIN”最後のひとりは、ファンがあっと驚くキャスティングを用意しているという。
そして、血と宿命に抗うため復しゅうを企てる“GONIN”の前に立ちはだかる強大な相手役に挑むのが安藤だ。五誠会三代目で、芸能事務所社長の式根誠司。石井監督の大ファンだといい、なかでも「GONIN」が印象深かったと話しているが、「あまりいろんなことを考えすぎず、監督の考える作品の世界観の中で、愛されるひとりのキャラクターになれればいいなと思っています」とコメントを寄せた。
「GONIN サーガ」は、6月1日に横浜で撮入し、月末にクランクアップを予定。KADOKAWAとポニーキャニオンの共同配給で、2015年に全国で公開。
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