批判も覚悟!オウム平田の逃亡生活を描く「愛のゆくえ」が公式上映
2012年10月22日 22:02

[映画.com ニュース] 一連のオウム真理教事件に関与し、全国指名手配された平田信と、その17年間に及ぶ逃亡生活を支え続けた女性をモチーフにした「愛のゆくえ(仮)」が10月22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われている第25回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門で公式上映された。
上映を前に、主演と脚本を務める女優の前川麻子、共演の寺十吾、メガホンをとった木村文洋監督が舞台挨拶に立った。木村監督は「3年前に映画監督の友人から夏目漱石の『こころ』の一節を教えてもらった。“記憶して下さい。私はこんな風に生きてきました”。今の自分はこうした気持ちで映画を作っています」。青森出身で、六ヶ所村核燃料再処理工場の問題を背景にした「へばの」が国内外で高く評価されたが、「ある事件に関与したふたりの男女が暮らす部屋から見える風景は、去年の震災以降過ごした自分の部屋の様子とつながる」と最新作への思いを語った。
前川は「題材が題材なので、叩かれることもあるかもしれないが」と前置きし、「先日、グリーンカーペットを晴れやかな気持ちで歩かせていただきました。同時に、映画に出てくるような、一生晴れやかな場所を歩けない人の分も背負ったなと……。そんな映画のつもりです」。前川演じる女性に支えられ、息を潜めて生きる男を演じる寺十は「私はまだ見ていないので、監督の言葉を聞いて、そんな気持ちで作っていたのかと初めて知った。これからお客様と一緒に見るので、楽しみ」と期待を寄せていた。
「愛のゆくえ(仮)」は12月1日から東京・ポレポレ東中野で公開。10月30日から11月4日まで、前川が主宰する劇団「アンファンテリブル」がプロデュースし、前川と寺十が演出を手がける舞台版「愛のゆくえ(仮)」が上野ストアハウスで上演される。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ