エミネム主演ボクシング映画、製作延期に

Photo:AP/アフロ

［映画.com ニュース］　エミネムの「8 Mile」以来の映画出演作となるはずだった「サウスポー（原題）」の製作準備が中断されたと、Deadlineが報じた。

「トレーニング・デイ」のアントワーン・フークア監督がメガホンをとる同作で、エミネムは再起をはかるボクサー役を演じることになっていた。しかし、2012年1月のクランクインを前にドリームワークスが製作を断念したため、別のパートナーを探すことになったという。

ドリームワークスが同作を放棄した原因は不明。「ザ・ファイター」など格闘技をフックにした作品が米国市場に氾濫していることや、大作映画「カウボーイ＆エイリアン」の興行成績が芳しくないことが理由だとみられている。しかし、すでに脚本が完成し主演と監督が決まっていることから、映画化実現の可能性は高いと見られている。

脚本を執筆したカート・サッター（「ザ・シールド　ルール無用の警察バッジ」）によれば、「サウスポー」は自伝的要素の強かった「8 Mile」の続編的位置づけで、エミネムのその後のキャリアを、ボクシング界を舞台にメタファーとして描く作品になる予定だ。