成海璃子、手足真っ黒&20キロ巨大筆抱え奮闘
2010年3月26日 12:35
[映画.com ニュース] 日本テレビ系「ズームイン!!SUPER」で特集されて反響を呼んだ「書道ガールズ甲子園」を、成海璃子主演で映画化する「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」の撮影現場がこのほど、取材陣に公開された。
同作は、全国の高校から集った書道部がグループごとに書道の技術やパフォーマンスを駆使し、書の腕を競い合う競技「書道パフォーマンス甲子園」が題材の青春物語。さびれゆく故郷に活気を取り戻すために、地元の高校に通う高校生が開催に向けて立ち上がり、様々な困難に対峙しながら町おこしのためにひたむきに頑張る姿を描く。
埼玉県内の体育館で行なわれた撮影には、成海をはじめ山下リオ、桜庭ななみ、高畑充希、小島藤子といった書道部員がずらり。クライマックスに近い「書道パフォーマンス甲子園」の本戦シーンに裸足で臨んだ袴姿の成海らは、張り詰めた緊張感の中にも時おり笑顔をのぞかせる場面もあり、撮影の順調な進捗ぶりをうかがわせた。
書道部部長・早川里子役の成海は、墨汁を吸うと約20キロの重さになる巨大な筆を抱えるように持ち、必死の形相で「フンッ」とうなりながら巨大な半紙に文字を刻んでいく。あまりの重さのため、カットがかかった瞬間にスタッフが支えになるために飛び出していくほど。それでも、成海は重さが気にならなかったようで「えっ、そんなにあるんですか!? そのためのトレーニングは特にしませんでしたが、今日のシーンのためにずっと練習をしてきたので、この撮影を無事終えられたのだと思います」と達成感に満ちた表情で語った。
この日は冷たい雨も舞い底冷えする寒さでの撮影となったが、山下は「袴を着ていると裸足が似合いますよね。確かに寒かったですが、スタッフの方が璃子ちゃんに『大丈夫?』と声をかけると、いつも『大丈夫です!』といって頑張っていたので、私もマネをしています」とニッコリ。鹿児島出身の桜庭は、「寒いのは得意ではないんですが、同世代の人たちが集まって頑張っているので、みんなで乗り切れました」と充実した面持ちだ。
必死の演技は見る者にも通じたのか、助監督の「カット!」とともに館内でかたずをのんで見守ったエキストラ約300人から大きな拍手が。手足はもちろん、顔にも墨汁が飛び散るほどの熱演を見せた成海は、「難しいことは分からないのですが、自分たちはテクニックではなく、このメンバーで去年からずっと練習をしてきた。結局はそこなのかな。実際の書道パフォーマンスの映像を初めて見させていただいたときに、パフォーマンスをしている人たちの思いが伝わってすごく感動したんです。私たちも、自分たちの思いがあるからこそ、パフォーマンスができたんだと思います」と言葉を選びながら真しに話した。
「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」はワーナー・ブラザース配給で、5月15日から全国で公開。
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