米脚本家組合によるストライキが11月5日、ついに決行へ!
2007年11月5日 12:00
[映画.com ニュース] DVDやオンラインセールスに対する報酬を巡り、米映画テレビジョン製作者連合と争っていた米脚本家組合(WGA)が、ついにストを開始する。11月1日0時を回り、製作者連合との契約を失効したWGAは、月曜日となる5日からピケラインを張り本格的にストを行うことを発表した。
ニューヨークを拠点とするWGAE(イースト)と、ロサンゼルスを拠点とするWGAW(ウエスト)は、2日午後に約1万2000人の組合員に向けて、月曜未明にストを開始することをEメールで伝えた。ストは、ロサンゼルスとニューヨークのみならず、ボストン、ラスベガスなど、撮影スポットとして知られるあらゆる都市で行われるという。
WGAWの会長パトリック・ベローネ氏は同日声明を発表し、「近年、映画やテレビの製作者団体は、我々のようなクリエイターの支えにより多大な経済的成功を収めてきた。しかし、彼らはそれを自ら享受するのみで、裏方として働く我々に還元しようとしない」と、改めて製作者連合への不満を露わにした。
一方の製作者連合会長ニック・カウンター氏は、WGAによるストを「公正に欠き、無責任なストだ」と非難。「分別のある賢明な合意が必要だ」として交渉の準備にあることを示唆してもいる。
WGAのストにより、各TV局は多くの番組を再放送することを余儀なくされるが、視聴率の高い人気TVシリーズなどはすでに08年1月まで放送できるストックがあるという。また、「ボンド22」の脚本が、ポール・ハギスがデッドラインぎりぎりに仕上げたように、映画スタジオも08年を乗り切るだけの脚本の本数をストック済みだという。しかし、WGA側はなお、自分たちが交渉において優位にいることを確信しており、スト強行の姿勢は崩さないようだ。
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