劇場公開日 2023年12月8日

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市子のレビュー・感想・評価

全318件中、81~100件目を表示

3.5ラストの詰めが甘い

2024年3月9日
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鑑賞方法:VOD

市子を追っている刑事は市子の顔を知っている
そして北にも会って事情聴取をしている
北の身元はすぐ判明するはずだから、身代わりの女性が市子でない事はわかるはず
そしてその後、パティシエの友人の所で働いていれば捕まりますよね
ここは、速攻で全ての関係を絶って消えるべき所です

小泉にしても自殺と処理されるのは疑問が残る
刃物傷があるはずなのに、電車の飛び込み自殺にはならないと思うんだけどね

なので
ラストは市子の逮捕で終わるべきではないでしょうか
でないと、真の殺人者になった人間を野に放つだけの結末になります
これが娯楽作品、例えば”ジョーカー”みたいな作品なら爽快感を持つことが出来る
でも、これは違うでしょう?
日本映画はこういうのが多い
”怒り”とか、“閉鎖病棟”とか
観客に反社会的な行動を正当な行為と思い込ませようとしているように思える時がある
今回も彼女にシンパシーを持ってしまうような作りです

ちゃんとした大人なら、作品から問題提起できるんですが、単純な若者には毒にしかならない

今回なら、ヤングケアラーの問題、無戸籍の問題、狭間の人達への援助の必要性とかが見えてくる

主役を杉咲花にすえる事は良くもあり悪くもある
彼女の不幸な少女の演技は観客にくい込み、
同情を誘ってしまう
しかし、実はヒロインの女性はしたたかな魔性の女なんです
ストーカーの北との交流も自然発生的に感じられてしまうが、あれも作為的なんでしょう
小学生の時から男の子をたらしこんでいましたからね

とはいえ杉咲花にとっては、主演女優として最高の作品となりました
日本アカデミー賞なんて、レコード大賞と一緒で会社などの思惑としがらみで決まるつまらん賞です
主演女優賞の安藤サクラは確かに上手い役者だけれど、”怪物”は彼女が主演じゃない
助演女優賞だって”ゴジラ-1.0”で助演と言うほど演技していない
そのあたりは安藤サクラがいちばんよくわかっていて、挨拶のぎこちないこと
今回はダントツで杉咲花が主演女優賞だと思いました

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nakaji

3.5世にも過酷な市子の半生

2024年3月9日
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鑑賞方法:VOD

市子は暗い出自です。
重度障害者の妹。
母親の離婚直後に生まれたらしい市子。
その為に戸籍がない。
市子は儚いです、ミステリアスです。
無邪気さは皆無ですが生い立ちを知ると当然です。

リアル存在してるのか心配になる程、希薄。

戸籍がない。
死んでも殺されても気付かれない。
そんな淡い存在を杉咲花は完璧にに演じました。

長谷川(若葉竜也)の愛に答えたらダメですか?
あの秘密も、この秘密も
話せませんか?

やはり母親(中村ゆり)の存在は許せなかった。
子供の幸せ・・・
少なくとも自分の死後の市子、
市子はどう生きれば良いの?
道すじ位は、つけてあげるのが親の務めです。

正直言って見てるのがしんどかった。
過去のシーン、回想のシーン、蝉の鳴き声、
蝉の鳴き声は十回は聞きました。
常に夏だよね、この四季ある日本で・・・

正直言ってリアルでない。
ラストの方で海に落ちた車に20代男女の遺体、
それって誰のこと?

市子は生きているのでしょうか?
とても心配になりました。

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琥珀糖

5.0市子のアイデンティティー

2024年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

この作品は、主人公のアイデンティティと素直な自己表現を、映画を通して人々に問いかけている。「あなたは彼女の生き方に何を感じた?」
市子のあの黒い服は、心の闇を表現しているのではなく、裁判官と同じく「私は何者にも染まらない」という決心の現れなのではないだろうか。決心したとき着る服なのだ。
汗が滴り落ちる暑い夏が、年代問わずに同じように背景にある。朦朧とする思考…
市子の鼻歌は、月子の人工呼吸器を止めたとき、無意識に母のした鼻歌だった。
限界からの開放… 「ありがとね」思いもしなかった母の言葉
無戸籍だから小学校にもいけない市子と戸籍はあるけど筋ジストロフィーで寝たきりの父親が違う妹月子。
そして3歳遅れで「月子」の戸籍を利用して入学したのは、母の知恵だったのだろう。
この物語は細部や結末まで描かれていない。そして、この物語がどこへ向かうのかも描かれていない。視聴者が自分で感じて考えるのだ。
私は月子ではなく市子だ。これが彼女の心の叫びとなり変化のきっかけとなる。
多くは、どうしようもなくなって、そうしていわゆる「犯罪」は起きるのだろう。
そのある種の狂気を暑い汗の滴る暑い夏に乗せている。
母は2度目の離婚で、生計のためにスナックで働く。離婚が、幸せな日々を奪ったのだろう。長谷川が見せた家族写真を奪い、胸に押しつけて涙する母のシーンは、振り返ってみればあの時が一番幸せだったことを伝えている。
どれだけ振り返っても返ってこない過去。母が感じている犯してしまった数々の失敗と隠し通したい犯罪。彼女の思いは至極一般的で、だから徳島の小さな島に移住したのだろう。罪悪感と後悔が彼女を包みこんでいる。
でも市子という人間は彼女とは違った。市子は勇敢で積極的で恐ろしく狡猾だ。北に対し「何を思ってもいい」というシーンがあるが、これこそが市子の心の声だ。だから私の思ったとおりに生きてゆく、のだろう。
市子は貧困で無戸籍であるにも関わらず、彼女を放ってはおけなくさせるオーラが、彼女の人生の時々で友人となって現れるが、北のように窮地を救うものが今度は市子を困らせる役となる。
そして婚約者の長谷川もまた、北と同じように彼女を追いかけることでこの物語が紡ぎ出されていく。
市子の母が長谷川の乗るフェリーに深々と頭を下げるのは、「娘をよろしくお願いします」という意味だろう。それが彼女の清楚な服装に現れている。
長谷川は、刑事からの電話に出なかったように、今後も出ないだろう。
市子という人間の過去を知り、その人生に同情と共感で泣いたところで、本当の彼女を知ることはできない。彼女は常にその先へと動いているからだ。
長谷川は、どこかで北の事故死を知るだろう。その時彼は初めて市子という人物を知ることになると思う。
彼女にとって一番いいのが、母が言ったように追いかけないことになる。
そうして長谷川は彼女をリリースすることができて初めてこの問題に決着できると思われるが、盲目になってしまえば…
この作品は、人が犯す犯罪というものの視点ではなく、どうにもならない運命でもなく、社会や法律や恋人よりも「私」という存在が一番上にあるのだということを見る人に伝えたかったのかなと思った。
犯罪とかではないが、市子のように常に自分が一番上に立った物の考え方は、私は正しいと思う。

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R41

3.5普通に…生きたいだけ

2024年3月9日
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悲しい

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しろくろぱんだ

2.5面白いんだろうけど

2024年3月8日
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鑑賞方法:VOD

視聴中はスマホをポチポチ触ってしまったため、ストーリーがよくわからなかった。

時代が前後していく展開は集中して見ないとわからなくなってしまう…。

見終わった後にネタバレサイトで改めてストーリーを見ると、かなり面白い作品だったんだなと感じた。

映画館で見るべき映画だったと後悔…。

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宮西瀬名

4.0残酷

2024年3月8日
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なる

4.5相手を諦めないということ

2024年3月7日
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鑑賞方法:映画館

上映最終日の滑り込み。
観てよかったと心から思う。

BGMもほとんどなく淡々と進んでいく時間。恐怖や哀傷、さまざまな痛い想いをする映画だった。
時系列をわかりやすくさせるためでもある日時について、迫真の演技力により私自身が何かの記録を再生しているようだった。夏のじめっとした空気がより一層生々しさを感じさせた。

私は、助ける・守るといった無責任なことを口に出せる人間ではない。立場が、生まれが、境遇が違うから、いろんな理由を探して踏み込むことをやめてしまう。
しかし、若葉さんを観て共に過ごした幸せの時間があるならば理由などどうだっていいのだと思えた。

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ふじわら

3.0演者は素晴らしいのだが・・・

2024年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

願ったわけではない環境や背負わざるを得なかった
深い業がつくる闇に翻弄される人生が描かれる
わけですが・・・。

なんだろうな、全体的に
「こういう境遇だからこうなるよね」
「こういう背景があるからこうなっちゃうよね」
と少々乱暴な展開と描かれ方をしている気がしました。

夢見つけたり、小さな幸せを見つけそうになるのも
全て梯子を外すために用意したものなんじゃ?って
思っちゃいたくなります。

市子の気持ちをもっともっと丁寧に描いてほしかった。
彼女の葛藤、心の揺らぎはもっともっと表現できた
のでは?最後まで市子の気持ちに寄り添えなかった。

演出上の問題というか、僕の理解力が乏しく
わかることができなかったのが、市子の決定的な行動が
いつ行われたことなのか?がわからなかったのです。
演出上、時間軸や視点をころころ変えているのですが、
一番のキーポイントである市子の行動が何歳の時だったのか
がよくわからないので、物語のピースがばらけたままで
終わっちゃったんですよね。

演者さんたちが熱演されていたので非常に残念な
一作でした。

あと、答え合わせ的なエピローグはいらなかったなぁ。

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バリカタ

3.5市子という名の女の子は悪魔なのか?

2024年2月26日
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泣ける

悲しい

怖い

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みっちょん

4.5陽と陰

2024年2月19日
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お気に入り2018年作品 「名前」 の戸田彬弘監督作品、役者さんの演技素晴らしく凄まじく凄い映画

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褐色の猪

4.5【”最高や‼全部流れてしまえ!と驟雨の中、彼女は叫んだ。どのような環境下でも自分の存在と向き合い続け、世間的、法的に存在を認められない女性のキツイ生き様を見事な構成で描いた作品。】

2024年2月18日
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鑑賞方法:映画館、TV地上波

悲しい

難しい

幸せ

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NOBU

5.0生きることへの渇望

2024年2月18日
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もい

3.0かわいければ何でもOKという者も一定数いるということ

2024年2月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

メンヘラ女とそれを取り巻く者の話。サスペンス。
雰囲気表現のみで完結するため物足りなさが残る。

良い点
・演技

悪い点
・申し訳程度に年月が表示されるが、時系列が分かりにくい。
・髪がやや薄い

その他点
・その後法廷で遊ぶ

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猪古都

4.5生い立ちが分かったあとの絶望が…

2024年2月10日
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泣ける

悲しい

いわゆる失踪した人が正体不明の謎の人だったという展開。
映画ではままあるパターンではあるが、個人的には同様の映画の中で今作が一番好きかもしれない。正体を隠すならこれぐらい激重の人生じゃないとね…

市子の行動の謎が関係者を通じて、徐々に明らかになる展開がうまかった。
終盤、車から発見された二人の遺体とか、月子とのやり取りとか、その辺りはもっと見たかったな。
登場人物がリアルに描写されていて、特に北君の親切ウザい感じは秀逸だった。市子の北君へのあしらい方もリアル(笑)

最終的に明るい展望のないまま終わるのも、この作品に合っていると思う。
最後は市子ーーー!って叫びたい。
余韻が凄い。

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ひとふで

4.5「傑作の中の傑作」

2024年2月7日
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知的

今年15本目。

こう言う作品見ると本当に映画好きで良かったなあと。それと共に杉咲花、若葉竜也、森永悠希がこんな素晴らしい演技しているのだから自分も何かできないかなと。昨年12月の前澤友作さんの「僕が宇宙に行った理由」でもあったように身近な事から大切にしたい。
ゆっくり流れる作品がお気に入りでその2時間映画に没入しているのが心地いい。サスペンスタッチで謎解きの感じがいい。杉咲花さんは「メアリと魔女の花」の時からずっと好きで志尊淳さんとの新作も楽しみ。

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ヨッシー

3.5脚本の上手さはもちろんあるんだろうけど、若葉竜也ほか、役者たちがい...

2024年2月7日
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脚本の上手さはもちろんあるんだろうけど、若葉竜也ほか、役者たちがいい存在感を出している。幸せな時間もあった、だから切ない。

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ghostdog_tbs

4.0高校の時に付き合ってた彼にも、長谷川くんにも、市子は自分の秘密をひ...

2024年2月7日
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高校の時に付き合ってた彼にも、長谷川くんにも、市子は自分の秘密をひた隠しにする。
背負っているものを横に置いて、普通の、一人の女の子として、恋をしていたんだろうな。

鼻歌で歌われるのが印象的な『にじ』
きみのきみの気分も晴れて

きっと明日はいい天気

犯した罪(動機がだんだん軽薄になっている気がした)を抱えながら、それでも本当にいい天気の明日が市子にくることを、願ってやまない。

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まみぃ

4.0ファムファタール。

2024年2月5日
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悲しい

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Yohi

2.5散漫

2024年2月3日
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悲しい

単純

寝られる

予告編はかなり既視感のあるものだったが、
だからこそどう落とすのか気になって足を運んだ。
だが、早々にほぼ結論ありきでサスペンス性は乏しく、
想定を超えるような展開はほぼなかった。
また、各々のエピソードに深みがなく、
十分に咀嚼しないままで回収されずモヤモヤが残った。
ラストも然り、こういうのがゲージツなのだろうか。
さらには杉咲花の熱演には魅入られたが、
違和感や稚拙さを感じてしまう共演者も散見され、
映画に没入できない要因のひとつとなった。
これらが相俟って少々ウトウトしてしまう場面もあった。

映画とは関係ないが、
派手さのない作品のせいか観客がすべて中高年のお一人様だった。
整然と適度な間隔を空けて席を取り、
上映中はもちろんその前後もほぼ余計な物音はなく、
エンドロールが終わって明るくなるまで誰一人席を立たなかった。
実に理想的で快適な空間だった。
観賞者たるものかくありたいものよと映画より感銘を受けた。

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みみず

4.0怖くて不気味な映画

2024年2月1日
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鑑賞方法:映画館

もっとハッピーな映画かと思ったけど

なんか次どうなるのか?どんなシーンがでるか、おそるおそる見た感じ。

杉咲花はいままで可愛らしいそんな役しか見てなかったので、ちょっと怖かった。

ただ、あっというまに、次どうなるかって見ているうちに終わってしまった。

最近ではないタイプの映画だった

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とね