「ユダヤ教とキリスト教の確執」エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ユダヤ教とキリスト教の確執

2024年4月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

1858年、イタリアのボローニャで暮らすユダヤ教徒のモルターラ家に、教皇ピウス9世の命令によって、カトリックの洗礼を受けた6歳の息子エドガルドが連れ去られた。教会のきまりによると、キリスト教の洗礼を受けた子をキリスト教徒でない親が育てることはできないためだ。息子を取り戻そうとするする両親は、世論や国際的なユダヤ人社会の協力も得たが、教会とローマ教皇は権力を強化するために、エドガルドの返還に決して応じなかった。そんな事実に基づく話。

6歳から宗教教育を受ければどんな子だって改宗するだろうな、というのは容易に想像できる。
元々ユダヤ教から派生したキリスト教なだけに、キリストを殺したユダヤ教徒(ユダヤ人)に対する憎しみは相当なものだろうということもわかる。
で、何を見せたかったのかと考えたが、親と離れ離れにされた可哀想な子供、という事だけじゃないだろう。小学1年生位の年齢から改宗教育を受ければ誰だって親より宗教が大切、となるって事でもないだろうし。
事実に基づく話なのはわかるが、性的暴行を受けたわけでもないし、何を描きたかったのか、なんかピンと来なかった。
ユダヤ教とキリスト教の確執は当然知ってるとすればあまり見所はなかったような気がする。

りあの