劇場公開日 2024年2月23日

落下の解剖学のレビュー・感想・評価

全253件中、181~200件目を表示

3.5終わった後に残ったものは?

2024年2月25日
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無実の証明って難しい。

非常に客観的に、出来事を淡々と映し出している。大きな出来事が次々と起こるというわけではなく、法廷での大逆転劇が起こるわけでもない。現実って確かにこうやよね。

個人的には、傍観者とはいえ主人公たちの様子を見ているとどうしても主人公に感情移入してしまう。特に車で主人公が泣き崩れるシーンには胸が痛くなった。

真相はどうなのかはわからないが、一つの出来事をきっかけにこんなにいとも簡単にすべてが変わってしまうのか。何かをきっかけに全てが変わってしまうという点については自分にも無関係ではないと思う。単純にこうなりました!よかったよかったとはいえないなんともやりきれない後味が残る。

2時間32分あるので、普段あまり映画を観ない人には結構きつい映画かもしれない。(前述のとおりドラマチックな展開もないので)

他のかたはどう感じたのか鑑賞後話してみたくなる映画やった。

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3.0余韻と、余白

2024年2月25日
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知的

登場人物の背景とか心情を全部語らず、絶妙な匙加減でチョイ出しして観客に想像・考察の余地を残し、鑑賞後は議論したくなるような作品でした。
ミステリー要素もありつつ、夫婦や家族の普遍的な問題が、ストーリーが進むにつれ炙り出されてゆく。いろいろ考えさせられましたね。
スッキリしないモヤモヤ感はありますが、主演の女優さんの演技に圧倒されました。フランス語、勉強したくなりました。

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吠えない狼

4.0真実とは、裁判判定とは、

2024年2月25日
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怖い

知的

裁判の判断は
サンドラ無実判決
でも、
息子の話がなければ。。。
映画の終わりにぶさかわ犬が
サンドラと寄り添る姿を見て
無実かな~と感じたり。
裁判が終わっても、
すぐに、息子に会いに行かない性格とかは、怪やし~感じもするし。
真実は、サンドラしか分からないのですが、
それを鑑賞相手と話し合うのが楽しい映画なのです。

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tendo

4.0様々な現代テーマが潜むヒューマンサスペンス

2024年2月25日
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鑑賞方法:映画館

長回しの口論シーンは思わず見入ってしまいました。
ドキュメンタリーかと思ったくらいです。

家庭内の役割分担や子供のこと、
夫婦揃って作家だということ(夫は色々と
やっていたようですが)、言葉の壁やLGBTQなど
色んなテーマが絡んでいます。

邦題からサイエンス要素が強いのかと
思い込んでいましたが、ほんの少しだけです。

最後の最後に事件の確信を突くのか、なんて
思っていましたがこの映画はそれを伝えたいわけでは
ないのだと、場内が明るくなってから自分に
言い聞かせました。

良質な作品です。

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Yum

3.5152分いっきみ。

2024年2月25日
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脚本がうまいのか長尺いっきみ。主人公だけでなく父や子供や弁護人など様々なひとたちのたちばや心情がわかりやすく描かれるから話に入りやすい。証言全てが真実とは限らないから闇の中感はあるが見応えたっぷりな作品だった。

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peanuts

3.5愛の欠落

2024年2月25日
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タイトルはオットー・プレミンジャー監督『ANATOMY OF A MURDER(邦題;或る殺人)』からの引用だろう。ジェームス・スチュアート扮する弁護士が、女房を寝とった酒場の主人を殺した軍人の無罪を勝ち取るお話だ。売れっ子作家の女房サンドラが同じく作家の旦那サミュエルを殺したのか、はたまた単なる自殺だったのか、を問うリーガルミステリーという点は共通している。さらにいうと、容疑者が真っ黒にも関わらずそれとは逆の判決が下るというオチもおんなじだ。

しかし、2023年のパルムドールに輝いた本作の場合、事実はどうだったのかが最後まではっきりとはわからない。単なるミステリーとは明らかに異なった余韻を漂わせて終幕するのである。劇中ちゃんと回想シーンが出てくるじゃないか、とおっしゃる方がいるのかもしれないが、監督のジュスティーネ・トリエに言わせるとあれは事実に基づいた回想ではなく、登場人物たちの(曖昧な)記憶らしい。女流作家サンドラ(サンドラ・ヒュラー)の弁護士がこんな台詞を言うのだ。「事実はどうでもいい、周りがどう思うのかが重要なのだ」

この監督の映画を観るのは今回初なのだが、トリエの近作のシナリオは、ほとんど同じ映画監督でトリエのパートナーでもあるアルチュール・アラリとの共同執筆で仕上げているらしい。まさに本が書けずに鬱になっていた(らしい)旦那のサミュエルとサンドラの夫婦とほぼ同じ関係にあるのである。因みに本作の役名とそれを演じる役者の芸名もほぼ同一で、虚構と現実(イメージと事実)を曖昧にぼかす演出効果を狙っているのだろう。

この後、サミュエルが落下した時についた血痕分析、フランス人とドイツ人の経済格差婚問題、サンドラの性癖(バイセクシャル)、ひいては事件が起きていた時に夫が大音量でかけていたインストルメンタルに男尊女卑の意図が隠されているとかいう事件には直接関係ないジェンダー問題まで飛び出し、そのたびに陪審員並びに観客は、やっぱ有罪じゃね、いや自殺だろ、などと監督トリエのイメージ操作によりコロコロと意見を変えさせられていることに気がつくのである。

自分には優しかった父ちゃんの無念は痛いほどわかるのだけれど、問題は起こった事実よりも目の見えない僕にとって今何が必要かってことなんだ。アルベニスのスペイン組曲アストゥリアスを力奏し革命を起こす気満々だったダニエルだが、いつの間にかショパンの葬儀曲に使われたプレリュード第4番を割って入ったサンドラに弾かされてしまうのだ。お父さんの自殺を素直に認めなさいと。初めから誰がこの家のBOSSかってことを最もよく理解していたのは、本作で堂々のパルムドッグ賞に輝いたボーダーコリーのスヌープ(本名メッシ)だったというわけなのだ。

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かなり悪いオヤジ

2.5スッキリしないラスト

2024年2月25日
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判決が正しいのかどうかもわからないし映画を観る人に判断を委ねる系の映画なので釈然としない
長すぎるしかなり退屈です
犬の演技力は凄かった

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承太郎

4.0この感覚は、そう、HUNTER×HUNTERを読んでる気分!

2024年2月24日
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一つの事件にフォーカスして150分描かれる。

法廷シーンはかなりのセリフ量かつ、長時間であるが、そこに夢中になれるかが、大きな分かれ目となる。

まるで、漫画であるのに大量の文字で心理戦と駆け引きが描かれるHUNTER×HUNTERを読んでいるような感覚でなった。
自分は大好きであるので、一言一句漏らさず聞こうと集中して観ることができた。

その心理戦もさることながら、夫婦関係、セクシャリティ、障がい、親子愛など、さまざまな要素が組み込まれながら、観客自身が陪審員のように揺れ動きながら体験できるのが新鮮であった。
法定内のカメラワークも覗き込む視点で、惹き込まれる。

裁判というものは、論理的でありながら、人が判断する以上、感情に左右されるものだと痛感する。(少なくともこの作品では)

真実はどうかはわからないが、いささかキャラクターが立ちすぎているがために、意外性というものは少なく感じた。

とはいえ、さすがの俳優陣の演技で、評価されるのも納得の一作。

にしても、邦題が直訳でも日本語的にハテナで、どれくらい観たいと思えるのか。こういうときにお得意の意訳を使ったほうがいい。

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ひでぼー

4.5脚本は監督とパートナーの共同執筆

2024年2月24日
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カンヌ映画祭パルムドール受賞のフランス映画。
夫が転落して死亡したことを妻が関与しているかを問う裁判。
フランス映画らしく起伏が激しくなく進んでいく。
最後は裁判で結果が出るけど本当に真相なのか。
観終わった後でも真相は分からない。
実際の裁判も真相なんて分からないものが多いかも。
主演の女優が素晴らしい演技なのがこの映画を際立たせる。
この夫婦の子どもが一番の被害者。
判断を迫られるのはツラいと思う。
監督は女性で脚本を監督とそのパートナーとの共同執筆。
この二人も映画の夫婦と同じかも。

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tom

3.5ちょっと違った法廷もの

2024年2月24日
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「犯人は妻か」の真相を解き明かす法廷ものではなくて、一つの家族のドラマでした
思っていたのと違ったけど、主人公サンドラ演じるザンドラ・ヒュラーと子役の男の子、この2人の演技がすごかったと思います
自分も裁判に参加しているような気持ちでいろんな証言や検察の言い分を聞きながら進むストーリー
物的証拠が出るわけじゃなくて、出てくるのは状況証拠ばかり
だからザンドラも怪しく感じるし、息子の証言も本当の事なのかと疑ったり、みんなが自分の思惑通りに裁判を進めようとしているように思えて真相は何なのかラストまでずっと考えていたけど、そういう終わり方なのか…でした
この作品にはあの終わり方が良かったようにも思います
ストーリーには全然関係ないけど、やっぱり子供にとって両親が仲良いのが一番だとつくづく思いました

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小町

3.5息子さんの今後が心配になった。

2024年2月24日
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悲しい

知的

難しい

題名が「落下の解剖学」とか・・・大変意味深長に感じましたので、当初医学的な見地から真実に辿りつくミステリかと思いました。

しかし、検死のシーンなどあったもののそこに言及するのはほんのわずかで、殺人事件の法廷シーンを軸とした家族ドラマ、人間ドラマがメインの構成です。

殺人の容疑がかけられた女性作家が、自身の無実を証明するために、旧知の(元恋人?)の敏腕弁護士と共に法廷で戦いますが、自殺、他殺のライン・・・いずれも決定的な物的証拠はなく状況証拠を積み上げていくしかない状況。また、被害者の第一発見者である息子は事故で視神経に障害があり、かつ彼の証言も現場検証時に矛盾してることなど決定打に欠けます。日本の法廷じゃ物的証拠に乏しいから推定無罪だろうけど、フランス司法はどうなんでしょか?

法廷闘争が進むにつれ検察側は夫婦間のいざこざや女性作家のスキャンダラスな一面をクローズアップし彼女を有罪にしようと画策します。息子さんは母親の隠された事実に直面し、ショックを受け絶望しますが・・・という話。

この映画において観客が求めてるのは真実であって裁判の結果じゃあないのは言うまでもないのです。

しかし真実をあえて「ハッキリさせない」ことで観客の各個人的な検証や憶測を創出させ、作品にある種の余韻を持たすことにはまあ成功してると思います。

ただちょっと気になる点が。息子さん、何か・・・(優れた聴覚記憶で)認知しながらも母親が裁判で不利にならぬ様に「何かしら隠蔽」してませんでしたかね?

彼の今後のメンタル面がとても心配になりました。

まあ、これこそ私の憶測に過ぎないのだけれども(笑)。

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やまちょう

3.0真実は観る側に委ねられる

2024年2月24日
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フランスの山間部に住むある家族に起こる事件と、その事件の裁判を介して、この家族の関係性を浮き彫りにする作品。

冒頭、爆音で鳴り響くラテン音楽(恐らくクンビア?)とフランスの山々との不思議なコントラストが印象的だった。因みに個人的にはこの音楽は好みだったが(夫とは趣味が合う!)、作中の奥さんには嫌がらせと受け取られるほど大変苦痛だったようだ。

音楽が流れている間、弱視の息子は盲導犬と一緒に雪溶けの山道へ散歩に出かけるが、帰ってみると父親が血を流して倒れている。この、散歩帰りの息子の足下から盲導犬が遺体へ駆け寄るまでのパンが、何とも素晴らしいシーンだった。

本作については、最初は典型的な謎解きミステリーと認識されるよう、ある種確信犯的に作り手にミスリードされる構成となっていると感じた。(雪山→死体→アリバイ工作→謎解き→ドーパミンじゅわ〜のお決まりパターンを想像してしまったが、それも観る側の先入観だと思い知らされる。因みに私は、映画と音楽さへあれば、アスピリンもエスシタロプラムも不要な人間です…)

中盤から後半に掛けては、法廷シーンが続くが、ある音声証拠をきっかけに、その前後でこの夫婦に対する見え方が大きく変わってしまう。

エンディングで判決が出るが、真相は観る側に委ねられるといった構成で、モヤっとしたまま終了。

個人的感想は、真相は判決とは異なると思う。途中、弱視の息子は当初の証言を変えるが、視覚が奪われた人間は、逆に聴覚や触覚、その他の感覚が研ぎ澄まされるというが、息子の当初の発言は「勘違い」では無かったと思う。

この作品は、謎解きを目的としているのではなく、家族の関係性、特に夫婦関係と母子関係を描いていると思う。それから、真相が不明な事柄は、社会のシステムとして裁判により裁かれるが、判決は必ずしも真実と同じとは限らない様を描いていると感じた。ただ、作品の構成は特徴的だけど、テーマ性としては特に目新しいものでは無く、描かれ方も目を見張るような印象的な表現は無かった。結果、個人的にはそこまで惹き込まれる内容では無かった。

本作の比較対象として思い出したのは、昨年に見た「ザリガニの鳴くところ」、それから、昨年のカンヌ映画祭の審査員長も務めたリューベン・オストルンド監督の「フレンチアルプスで起きたこと」。前者は法廷ものとして、後者は家族における夫や父のあり方をブラックジョーク満載で自虐的に描いているが、テーマ性では本作に通じると思う。

追記:
夫が爆音で掛けていた音楽だが、調べてみるとドイツのスチールパン・ファンクバンド Bacao Rhythm & Steel Band(日本でいうところのリトルテンポみたいなバンドかな?) がラッパー50cent の PIMPという楽曲をカバーした音源のようですね(法廷でも言及されていた気がするが、理解できていなかったw)。てっきりクンビアか何かかと思ったのだけど、何れにせよ嫌いじゃない音楽だったからさっそくAmazon music でダウンロードしてしまった。爆音で流さないようにだけ気を付けたい。。。

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リオ

3.5神経がすり減る感じがした

2024年2月24日
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タイトルや予告から推測するようなサスペンス、ではない。が、夫はなぜ亡くなったのかを辿っていくストーリー。夫婦が胸中を曝け出して言い合いをする場面。互いへの思いやりを失った時、人は傷つけることを厭わず言葉を吐き出し続けてしまう。ここで初めてサンドラの母国語は英語でもないことを知り、いろんなシーンで言い淀んでいたのは何かを隠してるからではなく、的確な表現を探していたからだったのかと気付く。終審後のサンドラの感想が自己中心的に思えた。この人は壊れた家庭に取り残された子どもとちゃんと向き合えるのだろうか。

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may 929

2.0本作、何が評価されているのか全く理解できなかった

2024年2月24日
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冗長で退屈すぎて、何度も寝落ちしそうになって、メチャクチャ辛かった2時間半
最後は“やっと終わった・・・”という気分

これが全米で大ヒット、しかも今年のオスカーレースでまあまあ健闘中の作品なのかぁ、ホントにぃ?という感じです

失礼ですが自分の中では2時間モノのサスペンスドラマと大して違わず、法定シーンも長くて退屈だし、真相は観客に委ねるズルい演出と脚本

全然、本作の良さがわかりませんでした

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Jett

4.0何を信じるか選ぶ時、どうするか

2024年2月24日
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カンヌやアカデミー賞など、各賞レースを席巻中で大注目のヒューマンサスペンス。
真実を求める「謎解き」ではなく、人間の多面性や、信じること選ぶための要素、事実と想像の曖昧さなど、人の感情の複雑さや人間の多面性を目の当たりにし、なんともスッキリしない作品でございました。(褒めてます)

不審死した夫の妻が被疑者となるなかで、キーパーソンになるのは視覚障害を持つ息子。彼の目が見つめる先にある、以前は揺るぎない信頼と愛情でしかなかったものが、様々な姿を見せることで心が揺さぶられ自分でも分からなくなっていく様が見事。愛犬スヌープを演じたメッシ君の最高の演技と共に、とても印象に残りました。

ラストの余白もまた良き。
観たあと感想を聞いたり言い合ったりするのもまた楽しいタイプの作品なので、これからの反芻も楽しみです。

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まだまだぼのぼの

3.5作中の息子さん、こんなの一生背負うよね

2024年2月24日
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幾つかの意味が掛けてある『落下_Fall』であって、夫婦・親子・メディア・その他、現代人のすぐそばにある人間関係・人とは?を感じさせられる。
濃い裁判モノだが、サスペンス色はほぼ感じないし、なんならモヤモヤしか残らない。
素晴らしい脚本だと思うが、個人的にスコアは作品が面白いか?の観点であるので、そこからすると少し厳しいか…

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Iwarenkon

4.0家族を心から理解して、心から愛してると言えるか

2024年2月24日
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家族の問題というのは、時には当人も気づかないほど繊細でカオスなものである。それを法廷で事実のみを抽出して客観視するというのは、観ていても辛く耐えがたい。
ハンディカメラやわざとらしいカメラアングルの映像がいい意味でノイズとなっている。

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ななな

3.0犬が可哀想でした。

2024年2月24日
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裁判ミステリーではなく、夫婦の泥沼ドラマです。
2時間半は長すぎでした。
もう少し短くして欲しかった。
見応えはありましたが、みて良かったかは微妙

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Yoji

5.0介助犬が好演!

2024年2月24日
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知的

難しい

父親はベランダからの転落死。事故か自殺か、それとも殺人か!
専門家による死因の推察、殺人容疑を掛けられた母親の裁判!交通事故で視覚障害者となった第一発見者の息子の証言!
3時間近い映画ですが楽しかったです。
特に息子の介助犬の演技には驚き👀‼️

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映画大好きジジイ💓♥️❤️

4.0真実とは何か(否定できないことは可能であること)

2024年2月24日
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2023年。ジュスティーヌ・トリエ監督。フランス高地に住んでいる大学講師の夫、ベストセラー作家の妻、そして視覚に障害を持っている息子。ある日、夫が転落死してしまうが、調べるうちに他殺の可能性が出てきて、妻が逮捕されてしまう。自殺か他殺かをめぐる裁判に息子が巻き込まれていき、という話。
謎が解決されたり嘘が暴かれてりして真実が明らかになるということではなく、そもそも事故または自殺では納得がいく物語にならないために、そこに人の作為(殺人)の可能性を浮かび上がらせようとすると、否定できないことは可能である、という論法によってなにもかもが疑わしくなっていく。客観的な納得を求める法的な枠組みによって「動機」が探られ、可能性や思惑によって作り上げられ、当事者を混乱させていく。すごいのは、それに対して被告の妻が真実を盾にして戦うのではないことだ。当たり前だが死んだ人間の自殺の動機などわかりようがないので、私がやったのではないと言い募る以外に道はない。むしろ、自分に有利なことをでっち上げようとはしない倫理観を貫いており、真実は夫の自殺なのだろうなと観客に思わせるのもこの倫理観だ。思わせるだけで決定としては提示されないが。
「真実はわからない系」といえば黒澤明「藪の中」という名作があるのでどうしても比較したくなるが、とりあえず、あちらでは関係者それぞれのエゴで意図的に真実が隠されており、最終的にはすべてが暴露されてより高位のヒューマニズムによって乗り越えられている。それに対して、こちらでは真実は意図とは関係なく不明のままであり、それが乗り越えられることはない。

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