大地よ アイヌとして生きる

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大地よ アイヌとして生きる

解説

詩人、古布絵作家、絵本作家、そしてアイヌの解放運動家として知られる宇梶静江のドキュメンタリー。

1933年、北海道のアイヌ集落に生まれた宇梶静江は、上京後に結婚して二児を育て、72年には朝日新聞の投稿欄に掲載された「ウタリ(同胞)たちよ手をつなごう」という投稿で反響を呼び、96年にはアイヌ伝統刺繍でアイヌ叙事詩を表現する「古布絵」を創出した。アイヌとして生き、その精神性を問い続けてきた彼女が、90歳を迎えたいま、抱く思いや生き方から得た知恵、そして彼女が編み出した「古布絵」や詩作などを通して、民族のアイデンティティーや共生への光、アイヌの精神と魂の原点を探っていく。

ナレーションを宇梶静江の息子で俳優の宇梶剛士が担当。監督は、「花の億土へ」「ロスト マンチュリア サマン」などのドキュメンタリー手がけてきた金大偉。

2022年製作/105分/日本
配給:藤原書店
劇場公開日:2023年4月29日

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映画レビュー

3.0宇梶静江さんのドキュメンタリー

2023年11月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

自然とともに生き、すべてを神として敬い尊重し、必要なだけ感謝とともに利用させてもらう。

日本古来の八百万の神よりもより自然と同化して過ごしてきた歴史や経験や受け止め方が伝わってきた。

和人に親和性のある生き方。

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night runner

4.0親しみが湧くけれども、違和感もある

2023年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

 俳優の宇梶剛士氏の母がアイヌの出自で、若い頃から啓発活動に取り組み、様々な文化賞を受け、評価されていることを初めて知った。よく知られている俳優の母であり、自分の母とも同年代であることから親しみをもった。近年の映画『アイヌモシリ』や、『バリバラ』「2.4時間テレビ」で描かれ、表明されていた若い世代の葛藤も深いことであろうが、殺生を伴うことについての違和感は、依然として拭えない。

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てつ

3.0幸にして

2023年5月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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tomokuni0714

3.5ウェンシサムにならないように

2023年5月7日
iPhoneアプリから投稿

自分も義務教育時代に「日本には農耕民族しかいない」と教えられてきた人間なので、そうかこういうところから疎外(阻害)の芽が生まれるんだなといろいろと反省してしまった。
宇梶静江さんが語るアイヌ文化…と言うよりは、宇梶静江さんの半生を通して知るアイヌの歴史と立ち位置とその文化と言いますか。
ナレーションは宇梶剛士さんです。息子さんですね。お声が聞き取りやすい。

身近なアイヌ文化を知る題材としてはゴールデンカムイとかシュマリとかがありますが、今作は当事者であるご本人が語るお言葉とだけあり、幼少時代のイジメ(疎外/阻害)から国が彼らの土地を取り上げた過去まで、生々しく語られていました。
またアイヌの歌やイヨマンテの場面まで触れているので、資料としても非常に貴重です。
なんで3.5かと言えば、ちょっと見せ方が叙情的過ぎて…海と詩の場面はもうちっとまとめてもらっても良かった(と言うか105分は個人的には長かった)。
ウェンシサムにならないように、もっとアイヌの方々とその文化に触れていきたいです。

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BONNA