ペディキャブ・ドライバー

劇場公開日:

解説

40年代のマカオを舞台に、ペディキャブ(自転車で引く人力車)の車夫が、恋に喧嘩に大活躍するアクションもの。監督・製作・主演の3役をこなしたのは「五福星」シリーズなど諸作で知られるサモ・ハン・キンポーで、彼の80年代の活動における集大成というべき一編。脚本は「ハードボイルド 新・男たちの挽歌」のバリー・ウォン(王晶とは別人)と「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のユェン・カイチー、音楽は「誰かがあなたを愛している」のローウェル・ロー(助演も)、美術は「恋する惑星」のウィリアム・チョン。共演は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズのモク・シウチョン(マックス・モク)、「スウォーズマン/女神伝説の章」のファニー・ユン、「ツイン・ドラゴン」のニナ・リー、「山中傅奇」「空山霊雨」のスン・ユエなど。また、サモ・ハンの人脈を反映して、「霊幻導士」シリーズのラム・チェンイン、「酔拳2」のラウ・カーリョンたちがカメオ出演している。

1989年製作/95分/香港
原題:群龍戯鳳 Pedicab Driver
配給:電通=レン コーポレーション
劇場公開日:1996年5月25日

ストーリー

40年代のマカオ。車夫の親分格のタン(サモ・ハン・キンポー)は菓子屋のおばさんの家にやっかいになってする。そこで働く職人のフォン(スン・ユエ)はピン(ニナ・リー)に接近しようとするが、彼女にその気はない。タンの弟分マー(モク・シウチェン)は恋を夢見るロマンチストで、相棒のサン(ローウェル・ロー)は風俗専門。2人はブッジャイコウ(マン・ホイ)の家族の家に居候している。ある日、マーは運命の恋人シウチョイ(ファニー・ユン)に出会い、恋に落ちる。一方、ギャングの親玉ヤオ(ジョン・シャム)はビンにひと目惚れし、彼女の後をついて回っていたフォンはピンを守ろうとする。そこへ折よくタンがやって来て、ピンを乗せて人力車で逃げ出す。自動車で後を追うヤオとの間で激しい追跡が繰り広げられた末、タンとビンは賭博場に突っ込んでしまった。その歳ピンが落とした金が、ギャンブラーたちの賭金と混ざり、タンは勝ったら金を返してもらう約束で、賭博場の経営者ラウ(ラウ・カーリョン)と拳法で勝負するが、負けてしまう。しかし、タンの技に感心したラウは金を返してくれた。賭博場からピンを連れて帰ったタンに、フォンはライル意識を剥き出しにする。フォンかタンか、選択を迫られたピンは、自分をかばって傷だらけになったタンを選ぶ。こうして、タンとビン、マーとシウチョイの幸せなカップルが誕生したが、車夫仲間の食事の席で、サンはシウチョイがヤオの娼館の娼婦だと暴露してしまう。一方、ヤオの父は息子の極悪非道ぶりを見かねて説教しようとするが、ヤオは耳を貸さない。シウチョイの娼館のへの借金は、車夫仲間たちが人力車を売り払って返済し、彼女は娼婦を辞めて、晴れてマーと結婚することに。だが、自分の店の娼婦が勝手に辞めたことに怒ったヤオはマーを痛めつけ、彼は命を落とす。怒り心頭に発したタンは仲間たちとヤオの屋敷に乗り込み、壮絶な戦いの末にヤオを倒した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5早くDVDもしくは、Blu-rayに…

2017年8月24日
Androidアプリから投稿

サモ・ハン監督の中でも、トップクラスに面白い、人情アクション。

人力車に自転車を着けたタクシー運転達の、恋愛だったり、友情だったり、もちろんカンフーも満載。

仲間の恋愛を上手くしようと努力したり、貧富の差があったり、それによって起こる悲劇があり、そこから始まる復讐劇に胸が熱くなる。

ミスターポムポムが最悪で気持ち悪い悪徳、それをボディーガードする、ビリー チョウとのカンフーバトルは、見応えあり、そしてラストカットとエンディングの流れが、ちょっとカッコいい。

早くディスク化してほしい、できればサモハンを、水島 裕さんで吹き替えを作って欲しい。

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