岸辺露伴 ルーヴルへ行くのレビュー・感想・評価
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「ジョジョ」と美術と映画の繋がりを歴史に刻んだ記念碑的作品
荒木飛呂彦による漫画「ジョジョの奇妙な冒険」(以降「ジョジョ」)は、1986年に連載開始、単行本が100巻を超え、今年3月からはPart 9の連載が始まるという大人気シリーズ。長期にわたり支持されてきた理由の一つは、Part 3で主要キャラたちが発現させ操るサイキックパワーを擬人化した“スタンド”で表現し、単にパワーの差だけでなく知略も駆使してのスタンド対決という前例のないユニークなバトルアクションを確立した点にある。なお、岸辺露伴というキャラクターが登場するのはPart 4「ダイヤモンドは砕けない」で、2017年に三池崇史監督・山﨑賢人主演で実写映画化されている(ただし同映画に露伴は登場せず)。
荒木は「ジョジョ」の長い連載の中で、ミケランジェロの彫刻に影響を受けたキャラクターのポージング(通称「ジョジョ立ち」)をはじめとする美術作品の引用や、傑作映画の要素をストーリー展開に盛り込んだり、洋楽のアーティスト名や曲名を人物名やスタンド名に借用したりしたことも多い。映画について少し例を挙げるなら、Part 2の闘技場での馬が引く戦車での対決は「ベン・ハー」、Part 4で山岸由花子が愛する広瀬康一を監禁するのは「ミザリー」、Part 6では「メメント」の記憶障害や「マグノリア」のカエルの雨がストーリーに取り入れられているのがわかりやすい。
さて、Part 4では脇キャラだった漫画家・岸辺露伴を中心に据え、遭遇する怪奇現象を彼のスタンドであるヘブンズ・ドアーと機転で切り抜けるスピンオフの短編漫画集「岸辺露伴は動かない」が1997年から断続的に連載される。「ジョジョ」が各国語に翻訳され海外での評価も高い荒木に2007年、ルーヴル美術館から「バンド・デシネ(フランスなどでの漫画の呼称)プロジェクト」の一環として、ルーヴルを舞台にしたオリジナル作品のオファーが届く。これを快諾した荒木は翌年ルーヴルを訪れて取材し、立ち入りを許可された美術館の地下倉庫の様子などに着想を得、2009年に「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を発表。その一部が同年ルーヴルに展示され、同美術館で史上初めて展示された日本人漫画家の漫画作品となった。
NHKは2020年より「岸辺露伴は動かない」を実写ドラマ化。その際のキャスト・スタッフが続投する形でこの実写映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」が制作される流れに。同美術館はこのロケ撮影にも許可を出しており、荒木作品とルーヴルの良好な関係が継続しているのは喜ばしい。
映画の成り立ちでかなりの文字数を費やしてしまったが、荒木飛呂彦作品にはもともと美術と映画に深い繋がりがあり、それもまた魅力の一部として国内外で評価され、そうした経緯から「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の映画化に至ったことは実に感慨深い。原作漫画やアニメ化作品、ドラマのいずれにも触れたことがない観客にはやや不親切な作りかもしれないが、この映画を入り口に荒木ワールドにはまるのもありだろう。基調はダークなストーリーだが、露伴役の高橋一生と編集者・泉京香役の飯豊まりえの絶妙な距離感がコミックリリーフとなり、軽やかな展開の一助になっている。高橋、飯豊いずれもはまり役だと思う。
黒の魅惑と闇に呑み込まれていく
我々が劇場で映画を観る理由は幾つもあるが、娯楽作をスクリーンで余すところなく堪能したい人もいれば、あの劇場の漆黒の闇に身を埋めたい人も少なからずいるはずだ。日常生活ではまず味わえない黒。だからこそあらゆる存在が、記憶が、怒りや悲しみが、さも心の内側を食い破るかの如く投影される・・・。初の劇場版がまさにその「黒」の真髄(とはいえメインとなるのは絵画だが)に迫りゆく様を深く堪能した。これまで同様、ユニークな世界観、キャラクター、個々の巧みな演技、艶かしいまでの音楽との呼応は相変わらず見事な感度で踏襲されつつ、さらに自宅兼仕事場をはじめ、洋風のオークション会場、旅館にも見まごう純和風の祖母宅からルーヴル美術館へと至るまで、精神の迷宮とも呼びたくなるほど魅惑の建築物たちが怪しく手招きするように物語を支える。行き着く先で待つのはやはり黒。劇場の闇の中でこそ真価が最も解き放たれる作品なのかもしれない。
エッジの効いたカットが多いコミックを見事に実写映像化。深い物語を独自性のある展開で解き明かすサスペンス映画。
荒木飛呂彦のマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズはエッジの効いたカットが多すぎたり、彫刻のような人物像など、実写化するのは困難でした。
ところが、はまり役の高橋一生の主演により、2020年にスピンオフ作品のドラマ「岸辺露伴は動かない」が登場し高評価を得ました。
そのスタッフが、荒木飛呂彦の初めてのフルカラー読切作品で「映画でしか実現不可能」なレベルの「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の映像化に挑んだ映画です。
本作は、パリのルーヴル美術館が舞台になったりしますが、一つ一つがマンガの構図と同様にエッジの効いたシーンが多く、作り手のこだわりをそこかしこに感じます。
ドラマを見ている人なら物語に入り込みやすいでしょうが、ドラマを見ていない人でも分かるように、漫画家・岸辺露伴の特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を最初の方で自然と紹介してくれています。
テーマは、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の正体とは?
光を反射する「鏡」と対になるような、光を飲み込む「最も黒い絵」は実在するのかを追究していきます。
スムーズに進んでいき、「あ、これで終わりか」というようなシーンに行きつきます。でも、そこでは終わりません。
まだ解けていない謎があるからです!
あえて言えば、起承転結・結のような独自性のある表現で謎を追究し続けるのです。
「ヘブンズ・ドアー」を使った細かいトリックなど、要素が入り組んでもいるので、丁寧な構成ながら、「全容を把握できるか?」と私たちに挑んだ作品とも言えます。
こだわり抜いた映像と共に、謎解きの面白さもあるサスペンス映画の傑作誕生です!
高橋一生 江戸時代へ行く。 おまえの次のセリフは『この程度ならテレビドラマで十分じゃあねえかこのダボがあぁあーッ‼︎』という!
この程度ならテレビドラマで十分じゃあねえかこのダボがあぁあーッ‼︎ はッ!
人の心を本にして読む事が出来る漫画家、岸辺露伴の奇妙な冒険を描くサスペンス・ホラードラマ『岸辺露伴は動かない』の劇場版。
”この世で最も黒く、邪悪な絵”を求め、ルーヴル美術館へと取材旅行へ出掛けた露伴。彼はそこで己の過去と向き合うことになる…。
○キャスト
岸辺露伴…高橋一生。
泉京香…飯豊まりえ。
ルーヴル美術館のキュレーター、辰巳隆之介を演じるのは『バトル・ロワイヤル』や『コード・ブルー』シリーズの安藤政信。
露伴が青年時代に出会った謎の女性、奈々瀬を演じるのは『イニシエーション・ラブ』や『ザ・ファブル』シリーズの木村文乃。
手首の角度は直角90°を保つ。各指は曲げずに真っ直ぐを保つ。ふううう〜〜〜〜〜〜。ううう〜〜〜〜〜。ふう〜〜〜〜〜〜。
手のひらを前へ……。ひじも真っ直ぐ手首の角度は直角を保ったまま…。一本ずつ折る。1、2、3、4、5。
再び一本ずつ指を開く。2、3、4、5。
以上。レビューを書く前の『準備体操』終わり。
ま……知ってるヤツが多かろーが少なかろうがどうでもいいことだが。彼の名は岸辺露伴、マンガ家だ。
「露」ははかなきものーーそして「伴」はともにすごすーーという意味。生年は1979年で国籍は日本。そしてあまり重要な事柄ではないし必要な時もたいしてない行動なのだが……。人を『本』にしてその人物の『人生』を文字で読む事が出来る能力を持っている。
初登場は荒木飛呂彦原作の大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない(1992-1995)。そこから派生した不定期連載のスピンオフシリーズ「岸辺露伴は動かない」(1997-)では主人公を務めている。
「ジョジョ」の最新シリーズである第9部『The JOJOLands』(2023-)では、実に28年ぶりに本編に復帰。舞台はハワイ、富を集める「溶岩」の破片をめぐり、”ジョディオ・ジョースター”とかいうクズ系のクソガキと出会うことになるのですが…。まだ読んでいない人は書店まで走るんだよォ!
本エピソードの原作は2010年に発表された同名漫画。これは「BDプロジェクト」というルーヴル美術館が展開する企画の一環として制作されたもの。BD=バンド・デシネとはフランスの漫画のことなのだが、芸術性が高くフルカラーで描かれているのが特徴。
BDを通してルーヴル美術館の魅力をより広い層に知ってもらおう、という理念の元に行われているこのプロジェクトでは、他に谷口ジローの「千年の翼、百年の夢」(2014)や松本大洋の「ルーヴルの猫」(2016-2017)などが生み出された。
ちなみに、本作が制作されるにあたりその原画が4点、ルーヴル美術館に展示されたのだが、これは日本人漫画家としては初の快挙である。
この原作はBDの慣習に乗っ取り、読み切りかつオールカラーという形態で描かれている。素晴らしいのはその色使い。第一幕は露伴の想い出/イエロー、第二幕はパリ/ピンク、第三幕はルーヴルの地下倉庫/ブルーという具合に、物語の進行に合わせて基調となるカラーがごく自然に移り変わる。そしてクライマックスで、青い空、赤いワンピース、小麦色の肌というそれぞれの基調色をフィーチャーした奈々瀬の一枚絵がどジャアァぁぁぁ〜〜〜〜ンと描かれる。グレートですよこいつはァ!
ヴィジュアルのカッコよさと詩情溢るるストーリー。はっきり言って、原作は荒木飛呂彦史上最高傑作、いやさ漫画史上最高クラスの大傑作であると評価しているのですが、そいじゃあこの映画版はどうなのかというと…。
監督:渡辺一貴、脚本:小林靖子というテレビドラマ版と同じ座組で作られている本作。なるほど温度感はドラマ版と同じで、漫画のエッセンスを上手く実写に落とし込んでいます。衣装デザインもドラマ版から引き続き柘植伊佐夫が担当しており、黒を基調にしたキャラクターのファッションはおしゃれで、それでいて原作の世界観を壊していない。
本作はまさにドラマ版のファンが「安心」して楽しむ事が出来る映画であると言えるでしょう。
「安心を求める事こそ人間の目的だ」と言い放つDIO様ならばこの映画に納得するかも知れません。しかし本作の主役は岸辺露伴。『自分を乗り越える事』を追求する向上心の塊のような男を主人公に据えて、こんな保守的な映画を作ってはいけない。
ルックのテレビドラマっぽさは非常に気になるところである。これがカメラのクオリティによるものなのか、グレーディングによるものなのか、その辺の事は全くわからないのですが、映し出されている映像がまんまドラマ版と変わらない。映画なのだから、もっとリッチで迫力のある画作りが出来ないものか。
また、原作ではルーヴル所蔵の彫刻へのオマージュを露伴のポージングにより捧げている。そこは映画でも上手く取り入れて欲しかった。特に露伴が奈々瀬の記憶を読み取ろうとするシーンの「アモルの接吻で蘇るプシュケ」(アントニオ・カノーヴァ作)をオマージュしたポーズは絶対にやるべきだった。アモルとは愛の神エロスのラテン語名。ここは先人へオマージュを捧げるとともに、露伴青年が奈々瀬に抱くリビドーを象徴する大切なシーン。本作ではここを省いてしまった結果、2人が醸し出すエロチックな雰囲気が全然上手く表現出来ていなかった。
エロスの観点からもう一つ。露伴が間違えて女湯の扉を開けてしまうというシーン、原作ではちゃんと奈々瀬の裸体が描かれている。17歳の露伴青年が彼女の裸を見てしまう。この部分を絵として見せるだけで、露伴が彼女を意識するようになるという展開に圧倒的な説得力が生まれるというのに、それを省くなんてヌケサクかオメーはよォォォォ!
テレビアニメ版『ジョジョ』(2012〜)でも脚本を務める小林靖子。彼女の仕事っぷりには敬意を表しているのだが、本作における改変はいただけない。原作は120ページほどの読み切り漫画のため、当然それをそのままやるのでは尺が足りない。そこでモリス・ルグランという画家による複製画と、辰巳という悪役を登場させて物語を水増しすることに。
これらのオリジナル要素は苦肉の策であったのだろうが、正直お話の展開的に必要だったのかというとかなり疑問が残る。邪悪な絵が2枚も出てきてしまった事で物語がごちゃごちゃしてしまっているし、辰巳に関しては後半ぽっと出てきたと思ったらすぐ死んじゃうので、何しに登場したのかさっぱりわからん。
どうせオリジナル要素を追加するのなら、パリパートを充実させるべきでしょう。この映画、せっかくルーヴル美術館で撮影しているのにほとんどパリの街並みが映らない。観客は当然そこが観たいのに。これじゃ別にフランスを舞台にした意味ないじゃんねぇ。
パリで繰り広げられる呪いの恐怖、そしてその事件を追う車椅子に乗る謎のフランス人。その男の名はジャン=ピエール・ポルナレフ…くらいのサプライズは見せて欲しかった。まぁ低予算の上に円安×パンデミックの関係でなかなか難しかったのかも知れないけど。バキンは鳴き声だけの登場だったが、犬を雇う金すらなかったのだろうか…?
そしてもう一点。奈々瀬にまつわるエピソードがものすごく野暮。
原作では、青年露伴が出会った女性「藤倉奈々瀬」の正体は、実在の女性なのかそれとも幽霊なのか、曖昧な形でぼやかされている。そしてあの夏以来、露伴は彼女と再会し言葉を交わすこともない。奈々瀬は露伴におけるメーテル。「あなたの少年の日の心の中にいた青春の幻影」なのだ。
それをあんなふうに再会させて、しかもヘブンズドアーで記憶を読ませるなんてあまりにも野暮。奈々瀬はあの露伴が「やめておこう 心の中をのぞく事はしたくない」と唯一踏み止まった女性だったのに…。あの感動的な独白をよく無視出来たな…😓
彼女の正体はわからないが、露伴は自分なりの答えを導き出す。それで良いじゃあないですか。何でもかんでも答えを明示すればいいってもんでもないだろうに。
セリフの改変もスゲー嫌だった。「本当に……。本当にあたしを許して…何もかも」というミステリアスな別れのセリフだったから良かったのに、それを「何もかも、すべて忘れて」という安直なセリフに置き換えるというのは…。観客にわかりやすくしようしようとしすぎ。
原作の後書きで、荒木飛呂彦はBDについて「日本の場合は読者に受け入れられなけらばいけないっていう目的があるけど、それを無視して、むしろ逆走してる」と語っている。「我が道を行かなきゃダメっていう突き抜け感」こそがBDなのであり、おそらくそこに荒木先生も目線を合わせこの作品を描いている。つまり「分かりづらさ」こそがこの物語のアイデンティティ。整合性とか伝わりやすさとか、そんなもんはアリーヴェデルチ!!
終盤突然始まる江戸時代パート。ここで素朴な疑問があるのだが…。このことはギアッチョさんに語っていただきましょう。
👓『山村仁左右衛門を演じるのが高橋一生』……ってよォ〜〜〜。『奈々瀬と山村奈々瀬』が同一人物ってのはわかる。スゲーよくわかる。彼女は呪いを解くために露伴の前に現れとるからな…。
だが『高橋一生』ってのはどういう事だああ〜〜〜〜〜っ⁉︎
露伴は奈々瀬方の子孫であって仁左右衛門とは血が繋がってねーだろがよーーーーーーッ!ナメやがって このキャスティング超イラつくぜぇ〜〜〜〜ッ‼︎
血が繋がってねえのに顔が一緒だってのも意味わからねえし、『黒い絵』の呪いで露伴の前に姿を現すのもおかしいじゃねぇか!チクショーーッ!!
さすがギアッチョ。全くもってその通り。こういう詰めの甘さ、こんなもんでよかんべ精神が癇に障るんだよねぇ。
と、原作愛ゆえに長々と述べてしまった。本作がもしもテレビスペシャルだったのならここまで文句もつけなかったと思うのだが、映画という土俵でやる以上はドラマとは違うものを作らなければダメでしょう。チケット代取ってんだからさ。
まあとはいえ、なんだかんだでドラマシリーズは楽しんでいるので、今後もどんどん新エピソードを作り続けて欲しい。
そして最後に。高橋一生さん、飯豊まりえさん、ご結婚おめでとうございます🎉ハッピーうれピーお幸せにねーー✨
吸い込まれる内容でした
この世で最も黒い絵
昔であった女性から教えてもらった露伴
好奇心でその絵を探し求めてルーブル美術館に行った
そこで、黒い絵を見つけたがその絵に関わった人は皆、奇怪な行動にでた
露伴はその絵が描かれた背景を調べてすべてのことを知ったという内容だった
このシリーズはテレビ版から見ていて、映画版も期待通りの面白さでした
なにか吸い込まれる作品でした
ルーブル美術館のシーンとてもきれいだなと思いました
何気に、泉さんがすごい人物なので毎回驚きます
ま、ドラマ班が作ったらドラマになるよね。 TVで観て正解、お金払っ...
ま、ドラマ班が作ったらドラマになるよね。
TVで観て正解、お金払って観には行かない。
亜流な視点で申し訳無いが、木村文乃さんを見る為に・・
原作の荒木先生も、主演の高橋君も、泉役の飯豊さんも、作品を愛してる技術スタッフも・・
皆が勿論!素晴らしいのだけど・・
本作は!木村文乃さんがガチのガチ!
木村さんは『ファブル』でもヨーコ役が代表作のハマり役に思ってたけど、本作での演技!素晴らしかったヽ(^o^)丿
亜流な視点で申し訳無いが、木村文乃さんを見る為に、その為だけに!本作を観ても良いのかも知れない(真剣)。
ルーブル美術館での撮影てのが、本当に凄い。
絵画を見たくなる度】☆5
キョウリュウジャーもしくはファブル見たくなる度】☆5
ジョジョはやっぱり3期が好き度】☆5
良く出来たストーリー進行と原作へのリスペクト!に尽きます。
色々レビューでストーリーに言及しない方が、勿論良きと思ったので、こんな薄い書き込みになっちゃってスマヌ。
素敵な作品でしたヽ(`・ω・´)つ♡
すみません。私には合わなかったみたいです。
鳴り物入りで映画化された割にはストーリーもありきたりだし、スケール感も無くがっかり。もっとスタイリッシュでお洒落な映画だと思っていたのですが…。荒木飛呂彦の漫画を映画化するならそのアプローチは絶対必要だと思います。
役者が大根なのは日本人の宿命だから諦めるとして、フランス人達も大根ってのはなんなんですかね?三流の役者しか現地調達できなかったのか?時間が無かったのか?まあ監督の演技指導がダメなんだろうな。幻覚をみて錯乱する辺りの演技で一気に冷めてしまった(甲冑の騎士が襲ってくる所は「ヤングシャーロック」のオマージュなのか?)。錯乱シーンを役者の演技だけに頼って演出するとこんな無様な感じになる。
全体に監督の力量不足なのが明白。ダラダラしてるんで1時間半程度にまとめてほしい。
多分TVドラマシリーズの延長での制作だったので、制作陣は映画を撮ってるという意識が足りなかったんじゃないか?俺は「映画」を観たかったのだが。
不気味
ドラマも、いつもミステリアスな物語だけど今回は死人が沢山出てたってのもって、かなり不気味な物語だったな。
仁左衛門も一生さんが演じてたけど、狂気に堕ちていくとこなんか露伴と同じ人が演じてるとは思えないぐらい、流石だなって、、、一生さん好きなんで露伴と二度美味しかったね
あの絵を観ていて何もならない泉が相変わらず別の意味で流石だな(笑)
最後で、そこまでの怖さが中和された感じもあったけど、やっぱり過去作と比べると飛び抜けて不気味だったかな
このシリーズば続けていってもらいたい作品ですね
べっとり絡みつく過去
NHK総合で鑑賞(地上波初放送)。
原作マンガは未読。
普段俺様キャラな岸辺露伴にも、年上女性に一目惚れしたかわいらしい初恋の過去があったとは。露伴のキャラクターを掘り下げるだけでなく、それが本編の謎に密接に関わって来るストーリーテリングが上手くて引きつけられました。
ルーブル美術館ロケ、かなり贅沢で映画向きだなと思いました。建物の広大な佇まいや豪華な美術品の数々、内装の豪奢さは、是非ともスクリーンで観てみたかった気もします。
邪悪な黒い絵の謎へ導く導入も巧み。不可解な死の連鎖が起こり、その不気味さが魅力的でいつの間にか物語の世界に入り込んでしまい夢中になっていました。黒い絵に秘められた過去が壮絶で、人間って醜くて尊い生き物だな、と…
過去って、忘れようとしてもついて回るし消し去ろうとしても無理。べっとり絡みついて離れない。まるで幾重にも張り巡らされた蜘蛛の巣のように。黒い絵の顔料が蜘蛛に化身したのも納得です。黒い絵を見ると、過去の罪や後悔に自分自身が殺されそうになるわけですが、私にも大なり小なり身に覚えがあり、黒い絵絶対見ちゃダメ勢。過去に苦しみながら生きねばならないのか。しかし過去を清算することは出来る。露伴が己の過去と向き合い、葬り去るべきものではないと悟ったように。
[余談]
木村文乃の放つ、アダルティーな存在感が素晴らしかったです。まさしく理想的な「年上のお姉さん」。悶絶です。
どこか物足りなさを感じる作品
BSで録画視聴。
原作者の荒木飛呂彦は人気漫画の漫画家と
知った。
まず、この作品は原作を読んでいない。あくまでも作品内容を重視すると物足りなさを感じた。
サスペンスに見えてサスペンスっぽくないし、ミステリーに見えてミステリーっぽくない。
中途半端な作品に思えた。
岸辺露伴役の高橋一生の演技も今一つ。
いかにもドラマ作品の典型例。
最も黒い絵と女性
女性から聞いた最も黒い絵をみにルーヴルへ行く話
黒い絵は神木からでる黒い樹液で描かれたもので絵をみた者の後悔を引き出し現実となる。岸辺露伴は自分の記憶を一時的に消して後悔から逃れる
映画初見でも楽しめるようになっている。最も黒い絵がルーヴルにあると女性は言っているがその時点では祖母の家にあるため矛盾か起きている。
絵はそんなに黒くない
予習は必要
ジョジョの奇妙な冒険に登場する人気キャラクター岸辺露伴が主役のストーリーですので、スタンド能力をいる程度知っていないと意味が分からないと思います。
ストーリーの終盤までは謎が多い展開ですが、ラストで全ての伏線が回収さらるのは気持ちよかったです。
ジャンルとしてはミステリーと軽いホラーって感じです。
岸辺露伴で眠くなる
原作は昔見たような気がするんだけど、いまいち覚えてないので話は原作と同じなのかはわからないけど、最も黒く邪悪な絵と言われるととても興味をひかれるけども、思ったよりも理由が追求されてない
御神木の樹液のせいなのか、怨念なのか?
なんだか女の人も幽霊なの?あれ?ヘブンズドアかかるんだ?
とか色々気になってしまった
てか岸辺露伴役の高橋一生は生粋のジョジョファンだけあって本当になり切って演じてるのでそこは素晴らしいです
残念なのはルーブルやパリを舞台にしているわりにロケーションが少ないなあといった印象
もっと撮るべきところもあるでしょうに
岸辺露伴の短編はドラマ版程度の長さがベストだなあと思いました
ルーヴルに行ってもドラマの方が観やすいと思った
ドラマ版のみ観ているのだけど、たぶん映画のプラットフォームになったことで話が冗長してて勿体なかった。淡々としたトーンで行くから引き込まれにくいし…。
こうファンの固定観念を押しつけちゃいけないのかもしれないけど、直感的な分かりやすさと説得力が作品のギアだったと思うので、今回はその枠に自分はいなかったと思った。面白いけど時系列もまあまあ動いているし、あの使い方では矛盾にも感じる。
ただ、スピンオフとしてルーツを辿る旅としてのオーラは良かった。実際にルーヴルへ行ったことで、その仮想な雰囲気とフランスの街並みは凄く似合っていて、感覚をくすぐられた。実際に美術館を観光しているかのような台詞と案内には心を躍らされたし、それを映画館で観る特別感もあった。だから作品との相性って気がする。
今回のミューズとして木村文乃さんが出ているものの、皆の言うエロさはそこまで感じなかった。むしろ、長尾謙杜さんの幼さに吹き込むような妖艶さが過去を掴んでいるような気がして良かった。バランスは取れてるものの、肝心の中盤からバタついていた印象で、回想も何か足りなかった。
やっぱり飯豊まりえさんが可愛い。凸凹のコンビと岸辺露伴としての存在を引き立てているのだと再確認。感想としては間違っているかもだが、素敵な旅だった。
主に何故か好感が持てないのが致命かな。間延びな推理ホラ-作品。
あ~ 今日は適当に観ちゃったんだけども。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く 」行きましたわ。
劇場入ってビックリ、
メッチャ人多くて 本当に満員御礼でしたわ。
感心の高さを感じました。
ジョジョの奇妙な冒険の荒木飛呂彦氏原作の
漫画ベースの実写化ですね。
NHKで『岸辺露伴は動かない』をやっており
その延長でこの作品となってるのね。
主人公の岸辺露伴ですけど、
あんまり好かれる性格じゃないね。でもこの知性ある意識高い系が
ウケルのでしょう。
だから青年期役のひ弱なイメ-ジが合わず、ガッカリ感が多いのでは
ないでしょうか。
京極さんみたいな作風で、
絵画に絡む謎解き推理、ちょいと不思議な世界。
山村 仁左右衛門が描いた この世で最も黒く、最も邪悪な絵がテーマ。
山村 仁左右衛門の妻の旧姓が”岸辺”・・・ははぁ~んって繋がりの展開。
ホラ-、リングの呪いの絵って感じ。
観たら死ぬ!みたいな。
後半は どう見ても安物のホラ-としか思えない出来を感じちゃう。
良くわからん感情は、
青年期に出会った 藤倉 奈々瀬。
漫画が出来上がって、露伴が彼女の姿を探していて
サンダル?有るのを見て 彼女が帰ってきたと喜び
彼女も急いで彼に会い 嬉しくて抱き合う?場面。
あそこの あの時点での感情としては
観ていてオカシイですね。
あんな馴れ馴れしくは成らないと思うけどな。
その後、漫画に出てる自分の髪色見て
こんなの違うとハサミで絵を切りつけるのだが、
見ていて危ない娘やないかい。
アブネ-雰囲気が漂ってるよ。
そうゆう作品なんだろうけども、
現代じゃないな。
感覚が明治か大正時代的と思うわ。
そんなこんなで
もう一つ 深くは楽しめませんでした。
ご興味ある方は劇場へ。
昔の古畑任三郎シリーズに通じるかも?
非現実的な雰囲気の中で進むストーリー、それを表現するような不協和音の音楽。そんな中でも繰り広げられるおなじみの露伴先生と泉くんの絶妙なやり取り。
そんなふうにシリーズ重ねる度に唯一無二の世界観を作り上げたのは、最近のドラマではこの「岸辺露伴」くらいだと思う。(昔の古畑任三郎シリーズに通じるかも?)
だから劇場版も安心して…というか結構な期待値で観に行けた。なんてったって、ロケ地がかなりのスケールアップ。ルーヴル美術館はもちろん、向瀧も凄いよ!
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