こんにちは、母さんのレビュー・感想・評価
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こんなに分かりやすいのに、全然スッキリしない
舞台設定も、人物相関図も、何が起きてそうなったのかも、すべて分かりやすいのに、モヤモヤ度はメチャクチャ高い。なんでこんな珍しいことになったのか。
◦高齢者の不安
いつまでこうして普通の日常が送れるのだろう。
足腰の衰え、認知機能の衰え…齢を重ねるごとに自分の健康に自信が持てなくなってくる高齢者の漠然とした不安。これは何をどう、誰に相談しようが、不老不死が実現しない限り、解決策など100%存在しない。
◦昭夫(大泉洋)、そのままでいいのか問題
友達のためという、人によってはカッコいいと思われる理由で、大手企業人事部長という職を潔く捨てたように見えるが、結局は自分が重苦しいしがらみから解放されるための退職。
と、私には見えました。もちろん、無理し続けて精神や身体を壊すこともあるわけだし、その選択に難癖をつける意図はまったくありません。
問題は、彼の根深い差別的なエリート意識(ホームレスは社会の脱落者であるとの決めつけや、ボランティアの仕事へのリスペクトの欠如など)に変化が見出せなかったこと。多くのヒューマンドラマではその改心ぶりが感動を誘うのに、この映画では単に会社を辞めて、当面のことをお母さんに頼ることで終わってました。人間的成長がさして見られないままの昭夫に明るい未来がイメージできない。
◦昭夫が助けてあげた友達はセクハラ男
加藤ローザさんへの肩握りと酒強いんだろ発言はセクハラすぎて、彼への共感性がどうしても喚起されない。
再就職の顛末だって家族に正直に言えた内容ではないし。
◦別れた妻も、昭夫と同じく変なプライドを娘に押し付ける未成熟なオトナ
いい成績とるとか、いい会社に入って世間的に申し分ない男と結婚する⁉️それって、母親としての体裁のためだけじゃないか❗️
昭夫、やはり、最後はお母さんの元へ帰るんだね。
それはそれでいいんですが、ちょっとそれ以上の深味が感じられませんでした。
でも、、、確かに現実では、40歳を超えた大人が考え方を根本的に変えて生き直すのは簡単ではない。
山田監督は、ご自身に迫る〝老い〟を経験しながら現実的な解消できないモヤモヤを描きたかったのかな。
なんだか次世代の大人たちへのあきらめ、のようでもある。
それに反骨して、頑張ってくれれば、という淡い期待⁈
そんなものがないまぜになってるからモヤモヤするのかも知れません。
兜を脱いだ吉永小百合、山田洋次九十歳の偉業
(好みではないのですが、所属する映画合評会の課題になっていたので見ることになりました)
もともと山田洋次監督の「下町人情もの」自体がそんなに好きなジャンルではなく、吉永小百合さんも好きではありませんでした。
特に、吉永さんについては、実年齢とかけ離れた(周りの技術やご本人の努力で作り上げられた)若い役をこの先いつまで続けるのだろう…と新作が封切られる度に思っていました。
しかし本作では、今までの吉永さんとは違って、年相応の「おばあちゃん」を軽やかに演じられていました。
ようやく「老いに抗う」兜を脱いだのではないでしょうか。自然体で素敵な向島のご婦人でした。
大泉さんも昨年末の『月の満ち欠け』とは違った抑えめの演技に好感が持てました。
吉永さんとのコンビネーションも、親子独特の遠慮のない、当意即妙なやり取りを面白く見ることができました。
私自身の期待値が低かったことも要因としてあるかもしれませんが、観終わって「いやぁ、意外と良かったなあ」という感想です。
ほかにも、向島や押上、隅田川界隈のロケや地名が出てきて、少し前までの自分の馴染みの地が舞台だったのもプラスに働きました。
こういった、まだ昔の雰囲気を残す街並みを切り取る撮影の美しさや美術にも一流の品質、品格を感じました。
このような素地の上に山田脚本の登場人物のキャラクターが乗ると、底抜けの善人ばかりでホントはあり得ない設定も、なんだかほのぼの見ることができてしまいました。
また、自分も含め、最近の日本語で忘れられてしまった「日本語の美しさ」を感じられる表現が、流れるように台詞の中ではき出され、これが、これまで長く生きて来られた時間の中で紡ぎ出された、山田監督の脚本なのだなぁ…と、しみじみと日本語の良さを噛みしめられる映画に出来上がっていました。
御歳九十歳越え、山田監督の偉業を素直に称えたいと思います。
ホッとしたい時に
大泉洋がまあまあ好きなのと(笑)ちょっと気になっていたので鑑賞。
…吉永小百合さん、綺麗ですよね〜
それは間違いないし、所作も素敵だし、悪く言うつもりはないのですが…、演技力ってどうなんでしょ?
まるで舞台劇を観ている気分になりましたが、ファンの皆さんにとってはそれが良いんですかね〜
…昭和初期のドラマを観ているような、、、。
でもホッとしたい時に、私にはたまに必要なジャンルの作品でした。(歳かなぁ〜)
美味しいお煎餅が食べたくなり、劇場を出てから買いに行きました🍘❗️❗️
待つ
山田洋次ファンなのか
吉永小百合ファンなのか
年配の方がとても多かった☺️
笑い声も聞こえて穏やかな雰囲気の劇場
お母さんが恋してるって
子供からしたら
なんか嫌だったりする
孫世代からみて、おばあちゃんが恋してるというのは可愛いし、応援したいのもわかる
好きと言われるまで待つのという台詞あるが、私は待ってたら、他の人に取られるという考えがあって
待つなんて出来ないが、
好きと言われるまで待つって
どんだけ自分に自信があるんだと笑
美人だから言えるのか?
やはり家族は良いよな
というほっこりで締まりが良い✨
映画後、早速、酸辣湯麺食べました笑
肩の力を抜いて
50代手前の息子とその母親の話なんだけど、2人のやりとりや関係性よりもむしろそれぞれの悩みが丁寧に描かれていく。
引き戸の玄関の家、こけしが並んだ棚。
大人になってから感じる親は、昔から変わらないようでいて、日々を悩みながら一生懸命生きている1人の人間としてだんだん見えてくるものだ。
子どもがそれを受け入れられるようになるのは、親が子どもの自立を受け入れるよりももっとずっとあとなのかもしれない。
優しい登場人物ばかり出てくるが、みんな自分がどう生きるのかを悩んで自分で選んでいる。
朗らかに生きるのは、辛いことや不安があってもそう生きることを選ぶことなんだよな。
吉永小百合さんが美しくてチャーミングで、表情の動き方がいつもおだやかに微笑んで生きてこられたことを想像させ、役柄と重なって見えてくる。
田中泯さんの存在感が圧倒的だった。
空振り三振は取れないがファールでツーストライクまで追い込める
外さない男山田洋次
作品自体、内容は大して面白くなかったです。ただやはり山田洋次監督なんですから2時間余裕で観れちゃいました。観終わった後も「いい映画を観れたなあ」という気分にさせてくれました。
最近ウェスアンダーソンにハマってるんですけど、監督のセンスに惹かれるってこと映画見てたらよくあるじゃないですか。邦画の場合僕は山田洋次監督のアングル、特に街の撮り方なんかはたまらないんです。山田洋次監督作品で出てくるような喫茶店や居酒屋なんかが大好きです。
いい休日を過ごせたような感じがします。
PS ギャル娘役の永野芽郁良かったなあ
いいな~👏日本人
東京の下町、近所付き合い、なんか懐かしい~👏変わって会社の人間関係、子供や孫の成長~☺️老年の恋、山田監督が描くとほのぼの感についホロリ😢
後味の良い映画です、是非劇場でお薦めします‼️
王道の「松竹喜劇」という伝統芸。
老人会の寄り合いのような場内の客層。松竹山田組の真骨頂だろうが、監督の寿命からみても、このマーケットはお先真っ暗だろうなあ。団塊の意識高い系な人たちはユーロスペースとかを安息の地にしてるし。ひとつの世代が喪失していく、日本映画の断末魔をリアルタイムで観察できるのは、貴重だろう。
山田洋次監督の軽やかな下町人情劇。スリムな老ゴルファーが力を入れず、サラリと200ヤード飛ばすような、仕上がり。一種の「定番」だが、それを創り上げ長年磨き続けた職人山田の逸品だ。老観客だらけの場内にピッタリなリズム、わかり易いギャグは笑福健康。その全てが『松竹喜劇の古典』である。
下町情緒感出てて良い、吉永小百合さんサスガの演技!
下町情緒感が出てて、良かったです。
吉永小百合さんと大泉洋さんの親子ならではの会話、掛け合いが本当の親子みたいで味わい深かったです。その親子の喜怒哀楽を観てて、なんだか、ほのぼのしてあったかい気持ちになれました。娘役の永野芽郁さんやYOUさんなど。。。助演の方も演技がいい味出してて良かったです。休日にホッと出来るような映画だと思います。
小さいツッコミどころはなくもないけど、外さない作品 こういう映画に...
小さいツッコミどころはなくもないけど、外さない作品
こういう映画に大泉洋が出ると、
コミカルな演技さえどこか切なく感じてしまうのが、
とても小気味良い
4に近い3.5
なんかほのぼのとしてて心温まる
大会社の人事部長・神崎昭夫は、職場ではリストラ候補に同期の課長が入ってたりで常に神経的な重圧を受け、家では妻との別居、離婚問題、大学生の娘の家出、などの多くの問題に頭を抱える日々を送っていた。そんなある日、母・福江が暮らす下町の実家を久々に訪れた昭夫は、母の様子が変わっていることに気づいた。艶やかなファッションに身を包み、恋愛している様子だった。そこに娘が寝泊まりしている事を知り、母や娘、下町の住民たちとの会話の中で、色々と決断をしていく昭夫。さてどうなる、という話。
山田洋次監督らしく、ほのぼのとして、吉永小百合以下出演者がみんな良かった。
会社のリストラや別居から離婚など厳しい現実も描いているが、それも含めなんか心温まる。
大泉洋が変なギャグを飛ばさないのも良かった。
永野芽郁も可愛くて良かった。
加藤ローサも素敵な会社員で良かった。
脚と後ろ姿しか映らなかった昭夫の妻は誰だったのだろう?
声.名塚佳織となってたが、脚も彼女なのかな?
それだけちょっと気になった。
あたたかな物語
山田洋次さんの作品はいつもあったかな雰囲気が流れていますね。
吉永小百合さん、いくつになってもきれいです。寺尾聰さん、顔は丸くなりましたが、雰囲気はお父さんの宇野重吉さんにそっくりになってきましたね。
<追記>
今、「プロフェッショナル」で、山田洋次さんと吉永小百合さんのドキュメンタリーがあった。
以前、同じ放送局で「シン・仮面ライダー」のドキュメンタリーがあったが、受けとるこちらの気持ちはずいぶん違ったものになった。
山田さんの「こちらが最後の作品というような気持ちで撮ったものなんてみんな見たくないでしょ。次も撮るつもりでいて、結果、最後になった、でいいのでは」というような主旨の話が印象に残った。
天下の吉永小百合にあんなに厳しい意見を言える監督なんて、きっと山田さん以外にはいないことだろう。
吉永さんが番組の途中で、「この作品を最後の作品にしようと思う」みたいなことを言ったけど、映画の完成を見て、気持ちが変わっていたのが、この映画の力かな、と思った。
裏話を知って、評価を変えるというのは、評価する立場としては、変なことだけれど、この番組を見たら、星5つ以外はつけられないよな。
この番組を見ることができてほんとによかった。
欲を言えば、永野さんや大泉さん、寺尾さん等の話も聞いてみたかった。
うーん、台詞さえ 。
「男はつらいよ」を始め、
山田洋次監督作品にはこれまで
どれだけ勇気づけられたか、
わからない。
ご本人はイヤだろうが、
御年91歳で新作を発表していることも、
世界でも類を見ない凄いことだ。
永井愛の原作、大泉洋の起用、
新しいチャレンジも行い、これまでの山田組に
ない新味も加わった。
それだけに残念だったのは、説明台詞が多いこと。
誰が聞いてもわかるように、心情を多く語るように
しているとは思うけど、台詞がせめて2/3だったら
もっと良かったのにと、ファンとしては
歯がゆかった。
でもいくつものシーンで、もちろん泣いたけどね(笑)。
死んだおふくろのことも、思い出したけどね。
しかし吉永小百合さん、あの若さは見事です。
良作!何回も涙しました。それほど心に残らなかったけど。
タイトルどおり、何度も涙しました!吉永小百合さん演じる「母さん」(おばあさん)の徳と優しさ、大泉洋のサラリーマンの苦労と苦悩、少しずつ心を開く娘さん、ホームレスのおじさん、教会の牧師先生。みんなそれぞれの愛がある(天使)なのだなと思いました。人の生死にかかわる映画でなく、ほぼさわやかに終わったせいか、そこまで心には残りませんでしたが、僕の心にいいそよ風を吹かせてくれた映画です。
「こんにちは」と「ただいま」
拝啓、山田洋次様
『こんにちは、母さん』楽しく拝見いたしました
北海道のローカル番組の大ファンの私はどうしたって彼の作品を見ないわけにはいきません、しかしそれ以前に『男はつらいよ』のファンでもあり東京の下町への訳のわからない憧れも相まってこの作品に惹かれるように映画館へ入っていきました。
まんまとお話に入り込み、息子の思いに困惑し、自身の娘への態度はどうだったのだろうかと思い返したり、母への心配や理解が出来ているのかと反省したりとあれもこれもが思い当たることばかりでした。
自分では理解のある親のつもりでいたのですが怖くて真意を娘に聞いたことはなく今も悶々と煮え切らぬ思いでいっぱいです。
また、自分自身の「今」も見直したいと思うばかりで行動にできていない事も多々
映画を通じて己を見直し「明日からは」と誓うも「喉元過ぎれば……」となるのだろうう事も目に見える不甲斐なさ
きっと明日はではないのでしょうね
かわいい小百合さんをありがとうございました
きっとこの映画は天使からの贈り物です
追伸
広岡由里子さんにはたいへん驚きました
あまりにもそっくりだったので
驚きと共に懐かしさが込み上げていっそうこの作品をあの頃のように楽しもうとの思いが大きくなりました。
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