モガディシュ 脱出までの14日間のレビュー・感想・評価
全135件中、61~80件目を表示
北と南のこともだけれど、もっともっといろんなことが描かれている。こ...
北と南のこともだけれど、もっともっといろんなことが描かれている。これは俺たちの国だと叫ぶソマリアの少年。銃を持つソマリアの子どもたちに向ける大使夫人の眼差し。 銃を与えたのはいったい誰か。同じ民族を引き裂くのは何か。 30年後のアフガニスタンと全く重なる。
言葉より目線
冒頭に説明があったのにも関わらず、ソマリア内戦と北と南の関係性と背景がわかりづらかったが、後半に合流してから突然わかりやすくなる。
それもそのはず、国を超えての協力しての脱出劇、北と南の関係性を示すシーンと彼らの距離感の描き方が上手い!!
言葉で表せない様な目線や態度に、確執をも超えての心のふれあいを感じる辺り、とても良かった。
特に目線の使い方が特徴的だった様に感じた。
コン書記官。。。。白旗。。。
実話に基づいているのかしら?
しかし。。
コン書記官。。の。。だよ。。
気をつけなきゃ。。
内戦の残酷さは、ソマリアの少年兵の笑顔にある。
終盤の銃撃を避けながら、必死に耐える。
息をするのを忘れそうになる。
子供達に本当の喜びが伝わる世界になりますように。。
複雑な事情があるのも生きてこそ
北と南の大使館員が協力して、内戦が起きたソマリアから脱出を図るというストーリー。
北と南の関係性以外にも今世界中で、さまざまな事情、思惑があるが、その問題と向き合うのはお互いが生きてこそであるということを感じさせられる作品だった。
お互いが協力することがタブーとされている中で協力なしに脱出が難しいという状況がお互いの理解をしていく様子には胸が熱くなった。
緊迫感のあるストーリーの中にも、気の利いたギャクがバランス良く入っており、エンタメ要素を兼ね備えている。
そして、これは全く予想してなかったがアクションの要素も強くクオリティが高く。社会派サスペンスというジャンルには収まらないエンタメ作品だった。
ラストシーンは痺れる名シーンだった。
韓国映画、やっぱスゲーわ…
面白かった。
韓国に対してやたらと偏見を持つ昭和オジ様的発想をする人であったとしても、この映画は面白いと感じるはずだ。
自信を持ってお薦めする。
ストーリー、ゴージャスでリアルな映像、そしてアクション、スケールの大きさとすべてにおいて引き込まれた。
同じ言葉を話す同じ民族が心の底から敵対し合うという特殊な状況…むしろ彼らにとっては、外国人の方が信用に値するのだろう。
ただでさえそんな異常な状況下に置かれた両国の人々が、他国での内戦に巻き込まれるという極限状況に遭遇する。
そんな中で彼らが取った行動は…
ソマリアの内戦の異様な状況がリアルに映像化される中で展開されるシリアスなストーリーの一方で、コミカルなシーンも時々挿入されており、その演出も心憎いものがある。
最後のカーチェイスの見事さは必見。
韓国映画、本当に凄いわ…。
今の日本ではこれだけカネのかかったスケールの大きい映画は作れないだろう。
しかしこの映画、こんなに面白いのに映画館での地味に扱われ過ぎ。
もっと多くの映画化で上映されるに値すると思うんだけどな。
戦争の無い、今ここに生きる事が出来て、本当に良かったです❤️
戦争の恐ろしさ・狂気の中で、人が持つ思いやりや助け合いの心が、時に少しユーモアを交えながら、美しく確りと描かれている秀作でした😃
戦争の無い、今ここに生きる事が出来て、本当に良かったです❤️
コミカルな序盤から一転凄惨なドラマに豹変するずっしり重いソマリア版『マッドマックス2』
序盤は国連加盟を目指して火花を散らす韓国と北朝鮮が丁々発止の騙し合いをしたり、本国から左遷されてきたカン参事官を放置したりと植木等でも出てきそうなコメディ調。しかし内戦が勃発してから突然シリアス路線に急旋回、水鉄砲でも扱うように機関銃を振り回すソマリアの子供達にゾッとさせられました。韓国と北朝鮮の断絶は食事のシーンにすら滲んでいて韓国大使館に飾られているソウル五輪のマスコットを子供達に見せないように気遣う北朝鮮の家族等細かい所作で当時の事情を無言で説明するカットが積み重ねられてからの脱出作戦、どうやって撮影しているのか解らないテクニカルなカメラワークを駆使したカーアクションを経て今に至るまで埋まることのない両国の断絶を象徴的に見せるラストシーンまで一気に見せる圧倒的な社会派スペクタクルアクション。
韓国のハン大使を遠じるキム・ユンソクと北朝鮮のリム大使を演じるホ・ジュノの二人が反目し合いながらもかすかに友情を通わせる燻銀の演技が圧巻ですが、個人的にはチョ・インソン演じる韓国のカン参事官が印象的。内戦勃発となった途端にスイッチが入り、抜群の行動力で次々に突破口を開く活躍が鮮やかでした。
これは素晴らしい快作!韓国版「アルゴ」だ!
内戦状態のソマリアから国外脱出をはかる南北朝鮮の人たちの姿を通し、敵をも許し助けようとする人間の姿を描く作品。
傑作であり、まさに快作と言える。
モロッコで撮影したようだが、キャスティングやカメラワークは文句のつけようがない出来映えだ。
そして、素晴らしいのはシリアスな内容でありながら、登場人物のひとりひとりを実にユーモラスで人間味溢れるキャラクターとして描いている点だ。
悲しいかな、日本の映画では、これほどの作品にはならないだろう。このあたりは韓国映画の高いレベルがうかがえる。
ラストシーンで、韓国大使ハンも、北朝鮮大使リムも後ろを振り返らなかった。
お互いを思い、お互いの気持ちを胸にしまい込んだ、二人の願いにも近い思いを表現しきったと言える、完璧なラストシーンだ。
ぜひ、劇場で確かめください!
アクションモノとしても大迫力!
ソマリア内戦下に取り残された韓国と共和国の大使館員が協力できるのか!?と、いう手に汗握る展開。しかし、韓国映画は、怒れる民衆の暴動描写に迫力あってすごいです。光州事件を舞台にしたタクシードライバーとかでも感じましたが。
一応史実らしいのですが、ソマリアは本当にこの映画のようにむちゃくちゃになったのかな?と疑問に思うくらい迫力がありました。韓国と共和国、分断国家の深刻さも良くわかる良作でした。
どこまで事実なんだろう?って思っちゃう
本作は当事者への取材や丹念なリサーチで事実を明らかにして映画化されたものだそうですね。
なるほどなるほど、物語の素材自体がとんでもなくドラマティックでそこに韓国映画の実力が乗ってくれば、楽しめないわけがないですよね。
で、す、が、、、良くも悪くもエンタメ側に寄せちゃいすぎたような気がします。もちろん、製作陣の意図として社会派よりエンタメ的味付けをしたのかもしれませんが、不思議にヒリヒリしないのです。人間関係もそうですが脱出劇としても。
政敵、それも歴史的な政敵と協力するって、命がかかっているとしても当事者の間ではかなりハードルが高い気がするんですよね。特に北側の人々の葛藤ってとんでもないような気がします。(想像ですけどね)ですが両国の間の溝は小競り合いレベルですし、毒がどうの・・・ってレベルだし。なんだろうなぁ、内面的な葛藤はほぼ描かれていないのですよね。また内戦が激化しているのですが、結構大人数移動がすんなりできちゃってるあたりの描写を見ると「あれ?」って感じだし。(移動しないと話が進まないのでしょうが・・・)
そして、ラストのMAD MAXみたいなアレ。・・・本当ーーー???ほんとにーーーー?な猜疑心が私の心を満たしていくのです。そんなんじゃ無理でしょうってくらいにチープな防御で対軍隊・・行くかい??当事者に取材したものの話が地味だったから、アクション面で盛っちゃったって感じ?もしかして?なんか冷めていくなぁ。。。。
ま、冷静に考えて、北側関係者の取材はしてない(できないでしょうね)でしょうから、全て韓国側の取材でしょうね。だからこういう感じにせざるを得なかったんだろうなぁ。だからでしょうね、韓国側が格好良く見えてしまうのは・・・・仕方ないのかなぁ?ま、製作してる側だしなぁ。韓国の皆様が喜ぶように作ったはずですしね。
手に汗握るような微妙な人間関係や脱出劇ではございません。はい。話が地味でも、骨太の物語ができたような気がしますけどねぇ。残念でしたねぇ。
2時間あっという間の大作
1990年、ソマリアで起こった政府軍と反乱軍の争いの最中、決死の脱出劇を繰り広げた韓国と北朝鮮の外交官を描いた映画。全編実話ではないが、限りなく事実に基づいて、そこに映画なりのエンタメ要素を加えたと言えよう。
とにかく2時間、あっという間にすぎる。
序盤、タクシー運転手とのやり取りや、ちょっと間の抜けた秘書(?)のコミカルなやり取りから、やがて争いが始まると、緊迫感といい映像の迫力といい、凄いものを見させられた。
キム・ユンソク氏とホ・ジュノ氏の外交官同士の駆け引き、チョ・インソン氏演じる韓国、ク・ギョファン氏演じる北朝鮮の両参事官のちょっと危ないバチバチの演技は南北間の微妙な関係を見事にエンタテインメント化している。あの『工作 ブラックビーナス』のような緊迫感だ。
そして何よりすごいのが、現地で採用したエキストラ出演者たちのスケール感のある演技である。あの反乱軍の若者、子供たちの完全にキマって銃を乱射するシーンは、戦場リアリティを見事に描いている。『ブラッド・ダイヤモンド』を彷彿させる。
カーアクションの技術はさすが韓国制作陣。
韓国映画らしくたっぷり魅せたシーンだった。
最後に南北の外交官同士が見せるあの眼差しや、ある北朝鮮の領事館職員がもらした一言でこの映画の奥深さを見させられた。
アクションや映像の破壊力もさることながら、こう言った事実の裏側にある南北朝鮮の壁が、あまりにも厚いことが伝わり、最後は少し重い気持ちになった。たった数十年でここまで隔てられたのだなあと。
映画全体としてクオリティが高く、基本的にマイナス要素がない。すべてにおいてレベルが高く、まったく減点しようもできない作品である。
一つ言えば、上に挙げたように色んな過去の作品でみたような光景をもう一度観た、と言う点ではあるが、そんなのは当たり前によくある事だから減点にはならない。
個人的な思い入れなどを省けば、今年日本で公開された作品の中ではナンバーワンではないか。大型配給とはなってなく、映画好きしか見てないのが、いささか残念である。いや、私は残念ではないが、配給会社や興行的には損失だろう。ちゃんと宣伝すればいくらでも集客できそうな作品なのに。ここは日本映画界の弱点である。
カーアクションが見どころ
ソマリア内戦での大使館員たちの脱出劇を描いたアクションドラマ。前半は今一つ面白みに欠ける内容でしたが、後半はド派手なカーアクションが印象的で見応えがあった。
2022-112
韓国映画の真骨頂!天晴れ、恐れ入りました。
どこでどんなロケをすればこんな作品が作れるのでしょう。エキストラの動き一つをとっても圧巻のスケール。配役の演技も皆素晴らしく、ソマリア兵、少年反乱軍をみても演技指導は恐れ入った。カーアクションも息を飲んだが、分かち合えた北と南の朝鮮人がラストではそれぞれ目線を合わせる事なくそれぞれのバスに別れていくシーンも流石の演出。南北朝鮮を題材にした映画であるが、日本映画では難しい韓国映画の真骨頂をまざまざと見せつけられた。
おもしろい…!!!ゾクゾク…
最初はふーんって感じでポテト食べながら見てたけど、
中盤からものすっごくおもしろい!
緊迫感すごい…!序盤にポテト完食しといてよかった!!
終盤のカーアクションの緊迫感がとにかくすごい。。
結構シーンも長かったし、映像技術凄いなあと思いました。
役者の演技も一人一人すごかった
これが実話だと思ったら恐怖でしかないけど、
(子供が笑いながら乱射してくるのは恐怖すぎ…)
「こういうことがあったんだよ」と
映画を通して広めていく、引き継いでいくことって1番世に広まりやすいと思うし、後世のためにも大切だなあと思いました。
ずっと緊迫じゃなくて、途中たまに笑いも織り交ぜてくれたのもよかったです。
内戦の凄惨さと南北朝鮮の絆
アフリカで起こる内戦ってとても凄惨なものになる印象がある。映画化されたルワンダの内戦も悲惨なものだった。そこには民族対立が背景にあるので、他民族への虐殺が起こりやすいってことなのだろう。
本作の舞台となるソマリアも民族的な対立が背景の1つにあったようだ。でも本作ではそこらへんの事情はほとんど触れられない。あくまで外交官として滞在している国で内戦が起こり命の危険にさらされたという設定に徹底していた。政府と反乱軍という対立のはずなのに、誰が敵で誰が味方なのかわからない。反乱軍が各国の大使館を襲撃するという状況。ただの暴徒じゃないか。さらに大使館の通信機器も使えなくなってしまい陸の孤島と化してしまう。
そんな状況で生き延びるために韓国と北朝鮮の大使館職員たちが協力するという話。ソウルオリンピック直後、国連加盟前という状況をうまく演出した脚本だった。さらに、反乱軍の怖さがうまく表現されていた。路地で倒れている死体の数々。一般市民をどうやったらここまで殺せるのか。子どもたちがライフルや機関銃を持って笑いながら脅してくるシーンも怖い。これもアフリカの内戦っぽい。
そんな戦争状態の中、始めは対立していた人間が協力し絆を強めていくという話は個人的に大好物なので、感動しないわけがない。対立し警戒し恐怖していた双方が食事をとることで少しわかりあうのがとても韓国的。最後のカーアクションも銃撃戦もよかったが、アクション映画ではないので、やはり印象に残るのは最後の別れ。主義とか関係なくお互いを思いやる姿が地味だけど、双方の絆を感じられるとてもいいラストだった。民族対立で内戦が起きたアフリカで、生き残ることができたのは民族の絆だったってことがテーマだった気がする。
事実に基づく物語とはいえ、シリアスな内容なのにエンタメ性を高め、最後はちゃんと感度させる映画にしちゃうんだから大したもんだ。韓国映画の底力を感じる。
演技と思えない怖さ
内戦のリアリティや、翻弄される人々の葛藤など、実に上手い映画でした。
実話系で、アメリカ映画の『アルゴ』(ARGO)や『ホテル・ムンバイ』、同じ韓国の『タクシー運転手 約束は海を越えて』なんかを思い出します。
南北外交官のいがみ合いはコミカルでしたが、賄賂要求を堂々とする政府高官が出てきた後はシリアスに。
終盤のカーチェイス以降は、めちゃくちゃ迫力があって、引き込まれたなぁ。
そのソマリアからの脱出劇よりも、救難機に南北朝鮮それぞれの外交官(と警察)が迫る時にハラハラしました。
ソマリアは未だ情勢不安定で、複数の暫定的かつ自称の「国家」が連立する状態にあり、韓国にとっては渡航禁止国家のままなので、現地ロケは出来ず。
全面モロッコでロケをしたそうですが、同じアフリカゆえよく似ているそうで(公式サイトより)。
素人の現地の人たちに、暴動で銃を乱射するシーンなどを演じてもらったそうですが、これが演技と思えない怖さで、ここも見どころです。
ただ、ちょっと韓国側をかっこよく美化しすぎかな?
と思わなくもなかった。
4.2スリリングでラストはグッときました
内戦から逃れる為に北と南外交官のやり取りが国か生死かギリギリのところでの感情の変化がリアルで緊張感でピリッとしていて、ソマリアの内戦がゲームの様に子供までもが銃口を向けてる様子を見てしまうと戦争の恐ろしさをまざまざと感じる。
お互いを思いやる気持ち男の友情に心打たれました😄
無法地帯の怖さ
ウクライナにも通じる事だと思いますが、民間人にとって無法地帯は怖いものだと実感
子供に銃を向けられるシーンが印象的
人を無慈悲に殺すようになると、無敵の戦士の誕生だ!
韓国映画なので仕方無いが、なんだかんだと韓国の恩着せがましいところが目立つ
主役のキム・ユンソクがやっぱりなかなか良い
難点は最後の脱出シーン、なんぼ打っても当たらない!
迫力あるが中途半端感
実話ベースでもここまでエンタテインメントにできることに賛辞を。だがドキュメンタリーチックに行くのかスリリングなアクション路線で行くのか中途半端だったかも。実話ベース故にあまり北のことを荒唐無稽には描けなかったのだろうか。
脱出までの流れを追う中での大使同士のやりとりが本筋で、安企部と保衛部の両エージェントの疑心暗鬼ぶりとか、帯同家族の文化の違いの中の触れ合いなど、(脚色を増やしても)もっと掘り下げればおもしろくなりそうな要素があったと感じる。
ソマリア人を躊躇なく悪辣に描いているのは潔い。邦画ではなかなかここまで描けないのでは。
全135件中、61~80件目を表示