モガディシュ 脱出までの14日間のレビュー・感想・評価
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終盤のカーアクションは、映画史に残る名シーン
ソマリアで内戦が勃発し、現地に残された北朝鮮と韓国の外交官一家が、しぶしぶ協力しながら脱出作戦を敢行する……。これは設定からして面白そうだと思いましたが、本編を見たら、想像を遙かに超えるもの凄い映画でした。しかも、実話に基づく案件だそうです。コメディ要素を極力排し、リアリティかつ臨場感あふれる演出にしたのが大成功の要因ですね。終盤のカーアクション、武装した軍の道路封鎖と銃撃を突破し、最終目的地を目指す外交官車列のシークエンスは、映画史に残る名シーンではないかと。同時に「お金かかってんなあ〜」ってため息も出ました。今年の個人的ベスト10入りは確実です。
やっぱり韓国映画って。。。
前から少し思っていたことを書きます。やっぱり韓国映画って見せ方は上手いけど、誇張しすぎだよねということ。多分ハリウッドの影響だと思うのですが、実際の出来事を元にしていても映画とはちがいますよねと思ってしまう。もちろん映画としては面白いのだが。。。
やっぱり韓国映画はドラマもそうですが、人間同士のやり取りやしょうもない話が面白い。そこ必要なの?というシーンがいっぱいある。実際の韓国の人はどういうふうにコミュニケーションしているのか、そういうシーンをあるあるだと思って見ているのかという所はいつも気になる。
今回はソマリア内戦の話。有名なのが、ブラックホーク・ダウンとかがあるが、内戦から逃れるというのが後半で、韓国と北朝鮮の国連での影響力を高めるための工作活動(まあはっきり言って賄賂です)が前半。大使館員達も個性が強いです。
国民が暴徒化する内戦
1990年、ソマリアの首都モガディシュでキムユンソク扮する韓国大使ハンシンソンはホジュノ扮する北朝鮮大使リムと国連加盟について激しい競争をしていた。しかし内戦が勃発して大使たちは巻き込まれていった。
アフリカくんだりまで行って内戦は恐いね。大使の家族も大変だ。いきなり国民が暴徒化するからね。共通の恐怖の元では北も南もないものだ。子供たちすら武器を手にしている。如何にして脱出できるか。なかなかリアルで緊張感が伝わってきたね。
「国」というものの存在を問い直される。
互いにアンフェアな方法を使って、相手を陥れようとする韓国と北朝鮮それぞれの大使館員たち。
まさかと思った内戦が勃発し、命の危険が迫っても、なかなか相容れない。
大使館が襲撃された後、「いざとなったら乗っ取ればいい」という一言で、北朝鮮大使館員たちが、緊急避難的に韓国大使館へ逃げ込んでから、少しずつ展開のスピード感が増していく。
逃げ込んですぐに、子どもたちにソウルオリンピックのマスコットを見せないように目を覆う北朝鮮の大人たち。それに対して、韓国側の参事官も北朝鮮の人々の偽の転向書を作成して、外交官という立場上の手柄を画策するなど、互いの心理的な壁は高い。個々の命が脅かされるような状況でも、自国の主義主張を優先しようとする人々の姿を見て、「“国"という存在は、なんなのだろう」「どうしてそこまで従属できるのだろう」と考えさせられた。
国同士の争いを背負っている参事官たちは、殴り合う。それに対し、個人と個人の触れ合いを象徴する大使夫人たちは、おかずをそっと箸で押さえ取りやすくする。そうした対比的な描き方がとてもいい。また、両国の大使は、共に現実的で理性的なリーダーシップを取れる存在であることが丁寧に描かれているのも、この映画を薄っぺらくしてしまうことから救っている。
前段が過不足なくきちんと描かれていることもあって、協力を決めてから脱出までのシーンは、とにかく圧倒的な緊迫感と迫力で迫ってきた。だからこそ、最後のシーンで、互いに心を残しながら、それぞれの国の立場を尊重し合って別れる所が、余計にやるせなかった。
<本筋からは離れるが…>
銃をおもちゃのように扱うソマリアの子どもたちの姿や、一人の発した「警察だ」の声に、確かめもせず処刑を実行する人々の姿が、危険性を教えずに、子どもたちにスマホを持たせたり、SNSで犬笛を吹いて気に入らない相手を一斉に襲わせ炎上させたりする人々の姿と重なって見えてしまった。
本当に気をつけないと、案外、戦争状態には、簡単に突入してしまうのかもしれないと思ったら、背筋が寒くなった。
実話とは…!
ソマリアの内戦でこんなことがあったとは知りませんでした。無政府状態となった戦時下での混乱が超リアルに描かれていて、あたかもドキュメンタリーを観ているような迫力でした。あどけなさのある少年らが機関銃を生身の人間に向けてにやにやしている姿に、戦争の酷さを感じずにはいられませんでした。本当に、本当に哀しいことですが、昨日も今日も、恐らく明日もこんな悲劇が繰り返されていくのですね…。
普段あんまり韓国映画観れてない人間なのだけど 友達におすすめされて...
普段あんまり韓国映画観れてない人間なのだけど
友達におすすめされて鑑賞。
実話ベースの社会派映画だけどテンポ良し、クスッと笑えるとこあり、ハラハラドキドキありできっちりエンタメな綺麗なつくりすぎて、私の好みではないが
韓国映画すげぇな〜って思った。
最後の本や即席土嚢で手作り武装した決死のカーアクションは見た目も含めて、すごかった!
近年の韓国映画のなかでは上位
チョ・インソン目当てで映画館で見たけど、期待を上回る面白さだった。史実べース。手に汗握るハラハラ・ドキドキの展開。カーアクションも迫力凄い。北朝鮮とのやりとりの行は二国の歴史や大使館員の雰囲気がよく理解できて面白い。本国で賞はいくつか取っているらしいが日本でももっと評価されていいと思う。喜怒哀楽すべてのバランスが取れてて万民受けする映画。
究極の避難劇
敵も見方も欺かないと、なし得なかった究極の避難劇。
その偽りは許されるべき嘘。
いつもは相対する国同士だが、個人は同じ人間同士。
話せば理解し合える所も沢山あるはず。
そうすれば、世界はもっと平和になれるはず。
素晴らしい映画でした🤨
1990年ソマリア内戦状況下で、北と南の大使館がそれぞれ国連加盟の為にお互いに妨害するが…
反乱軍に占拠され、ソマリア内戦の現状子供が銃を持ち、殺しをなんとも思わず銃を撃ちまくる。
リアルに悲惨な状況下だった事が伝わります。
中盤北朝鮮の大使館が、韓国大使館に助けを求めているシーンや、受け入れてからの食事のシーンなど本当に、お互いにいろんな葛藤があり、特に子供達が韓国側の文化を見せない様に大人が目を隠すシーンがあり、本当に考えさせられた場面でした。
終盤、イタリア大使館までの逃走劇は、ハラハラドキドキで、見応えありましたね。
ラストは、マジで感動でした🥺
本当に、素晴らしい映画で実話ベースなのが本当にリアルに描かれた映画でした🫣
フィクションとノンフィクションのバランス
面白かった。
こんなドラマチックな事は実際は起こってないだろうけど、
韓国と北朝鮮が団結してソマリアから脱出したと言うノンフィクション部分をドラマチックに構築して
エンタテイメントに仕立てあげたのが面白いと思った。
韓国側も完全な良い人として描かれてなくて、
ここで北朝鮮と組んだら旨みがあると言う含みがある
のも良かったし、
ラストも熱い友情みたいなモノが、国同士の関係性によって冷めたものになってしまうところもリアリティーが
あった。
優れたエンタメ作品
実話ベース※といっても事実とはかなり違うところもあるようなので、あくまでフィクションとして見ないといけないけど、映画としてよくできた作品。
(※日本語公式サイトでは「実話に基づくドラマ」と書いているけど、映画として公式に実話を基にしていると謳っているのかな?少くとも映画のオープニングにそういうメッセージは出てこなかった。)
カーチェイスが実話ベースとは思えず、やりすぎだと思うけど、それ以外は、大きな破綻もなく、素人目にはリアリティーがある脱出劇に仕上がっていて、韓国映画のレベルの高さを改めて実感した。
アマゾンプライム100円レンタルで鑑賞。
ラストの抑制
エンターテイメントに振り切ろうと思ったら振り切れたはずの要素満載なのに、要所で敢えて抑制が効いたプロット・演出にしているのは、物語を安易に「消費」させないという気概の様に感じられたし、抑制が効いていても十分伝わるという観客への信頼の様にも感じられた。
演出・脚本の両面で明言しないことの強さ・潔さと、それが届いた(届かなかった)時の強度が一気に襲ってくるラストはエモすぎて漏らすかと思った。
まさか『工作』のラストを越えるエモさに出会えるとは……。
やりすぎて嘘くさいのですが
まず初めに。実話ベースのストーリーということですが、カーアクション、ガンアクションの迫力が凄すぎて、実話ベースというよりギミック満載のエンタメに寄り過ぎちゃった感じは残念でした。え?なんで犠牲者がほとんどいないの???とか、なんで、ボサッとしたおっさんが抜群のドラテク発揮しちゃうの?とか。
なんですが、実話ベースのフィクションだと割り切って鑑賞するとこれほどの面白くてアドレナリンがドバドバ放出される映画なんてそうそうないです。アクションの撮り方、音の入れ方が巧みです。邦画でもこのくらいやって欲しいと思います。その映画館で観るべき作品ですし、IMAX、ドルビーアトモス、4DX、ScreenXでも作っているようなのでいいところで上映して欲しいです。
さて、肝心な話しの進み方ですが、仇敵との関係が命の危機を前にしての葛藤、割り切れない心情、猜疑心、協力、そしてラストに向けての友情と別れまでがゆっくりと進みながら脱出に向けては一気に加速していく組み立てはハラハラ・ドキドキでした。そして、ラストシーンは非常に印象的で乱れた呼吸がスッと整う感じでした。
不安、恐怖、猜疑、謀略、策略、協調、友情、絶望、希望などいろんなことが上手くまとめられた作品でした。
韓国は映画作りが
上手い。エンタテインメント性もあり、見応え充分。ソマリア内戦に巻き込まれ、北と南が手を組み生死をかけた脱出劇を実話。何処までが実話なんだろう。
映画としての実力が凄い。セリフがなくても一人一人に表情があり、見てる者を感動に誘う。俳優人も見事に演じきり拍手。おすすめです。
恐ろしい内戦
ソマリアでの内戦。外国人にも被害が及び、大使館にも強奪などの被害が出る。ソマリアからの脱出を始める外国人。国連加盟を目指してロビー活動をしていた韓国、北朝鮮も同様に脱出に必死になる。
お互いに敵意むき出しだったが、助けをもとめ、行き場の無くなった北の人達を受け入れる南の人達。南側でも助けるべきか追い返すかで意見が分かれてはいたものの、女性や子供もいるのに追い出すことも出来ない。
食事のシーン、南側が用意した食事に手をつけない北側。どうやら何か入っているのでは、と警戒していた様子。自ら助けを求めたのに、それでも信用できないのか。悲しい場面だった。
ソマリアの内戦、政府側と反乱軍の殺し合いも凄まじいが、韓国と北朝鮮が協力して、車に本など縛りつけ、脱出するシーンが、まさに手に汗握る脱出劇。白旗を鉄砲と勘違いされて総攻撃をうけてしまい、なんとか逃げて〜と思わず力が入る。
無事脱出出来たけれど、輸送機から降りる場面、韓国に助けられた、感謝していると公で言えない北朝鮮の人達。両国の深い問題をみせつけられた。
これは、韓国のハンさんが原作らしく、ほぼ事実なんだろう。なんとも恐ろしい。まだいまだにソマリアでは争いが続いているらしいし、スーダンの内戦から外国人が脱出をしていて、今日のニュースではやっと日本人も脱出出来た様子。スーダンの街から日本の自衛隊機が待機しているところまで30時間車でかかったとか。映画の場面が脳裏に過ぎる。現地に自分の意志で残る事を決めた人もいるようだが、帰る意志を表しながらまだ脱出出来ない人が1人いるらしい。なんとか早く助け出されてほしい。
一言「あっぱれである」
モガディッシュは、アフリカ東側・ソマリアの首都で。
1990年に起こった、ソマリア内紛に巻き込まれた、北朝鮮と韓国の大使館員の話です。
異国の赴任先で内紛が起きて、その国を脱出する。
たまにそんなニュースを聞くけど。
33年前にこんなことがあったんだね(脚色はしてるだろうけど)。
冒頭で北と南の大使館員、それぞれが政治的に対立してるシーン。
よくある話だなあ、と思わせといて。
紛争によって、協力し合わなくてはいけなくなった両国。
どう手を打つのか、ちょっとハラハラ。
終盤10分ほどの追っ手から逃げる、カーチェイス。
ド派手でかつもうあかん〜!が、息する間がなかった。
出血シーンは控えめなので、歴史的史実を知ってみては。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「我々の闘争目的は、生存だ」
すごい迫力
ソマリア、この国で韓国と北朝鮮の両国は、悲願である国連加盟の票を獲得するために、毎日ロビー活動でせめぎあっている。そんな中で、1990年にソマリアで起きた暴動からの内乱。一夜にしてひっくり返る中で、首都モガディシュに大使館をかまえていた北朝鮮も韓国も必死での脱出をめざすしかなかった。その中で、休戦中とはいえ戦時下にある両国の大使館員たちが脱出するために協力しあえるのかどうか、という話。
すごい迫力、一気果敢!
めちゃ怖い、内乱の街、内戦の街。子供まで銃をうちまくる反乱軍。外国大使館員 という肩書が安全を1mmも保証してくれない世界。
前半は若干寝落ちする瞬間があったことを正直に言っておこう。寝不足の中で久しぶりの二本立てだったからというのは言い訳だな。
しかし後半はまばたきすら許されない、息詰まるシーンの連続。すごい迫力であり、緊迫感だった。
はたして極限下とまで言えるこの状況は、遠いこの地でも毎日せめぎあっている両国は、イデオロギーを越えられるのか。
逃げる前に、子供の腕に血液型をマジックで書いておく、という描写も怖い。
「なぜ俺たちは、別々の国で憎み合って生きてているんだ」 彼らは決してこれを声に出して言うことはできないので、せめて俺がここで言っておこう。
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