劇場公開日 2022年9月30日

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マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価

全193件中、181~193件目を表示

5.0悲劇じゃない

2022年10月1日
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鑑賞方法:映画館

とてもつらそうで救いのなさそうな内容のあらすじだけど、観終わってもやもやしたり暗くなったりはしないです。
不条理ややりきれないことで満ちてても、これは悲劇でも復讐劇でもない、恨みがましい気持ちや怒りだけで終わっていない。
エンディングの「生きのばし」って言葉がとてもピッタリします。

ラストがとても良いので、たくさんの人に見て欲しい。

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うら

3.0「魂の叫び」生きていたこと生きていくこと。シンプルなメッセージ作品。

2022年10月1日
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悲しい

遺骨を「毒親」から奪って、海へと疾走するわけだ。大見得を切って・・

いかにも映画的な描き方の「ブラック企業での鬱屈した思い」も交わって

突き動かすわけだ、彼女を・・永野芽郁の主人公を

若干、昔とは距離感が出た【ただLINEは繋がってた】親友の奈緒演ずるマリコの死

実は時には鬱陶しかった面もある親友、でも
自分には純粋無垢な面を見せてた親友

男親父親の暴行で崩れて、自分自身で壊れていった友人とは

実は互いには共存関係、マリコを時に助けることで、自分も支えてもらってた主人公。

マリコが人生の最後に
親友の主人公に何も告げなかったのは、実は大きな意味があるのだ・・

泥臭く、何もかも放り投げて、海へ疾走する主人公

突き動かしたのは・・複雑な心の痛みだろう。

何もかもがまともではない世界で、窪田正孝演ずる風来坊的な青年
と吉田羊演じるマリコの義理の母、父親の後妻
が「人間のまっとうさ」を素朴に示す。「正義=押し付けがましさ」ではない「人間の真っ当さ」

主人公の魂は実はマリコと、この真っ当な人によって救われるわけだよねぇ

非常にシンプル、だけど、そこそこテンポも良く
主人公及び亡くなったマリコの心情を感じる、叙情作品。

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満塁本塁打

4.0貫くって大変なこと

2022年10月1日
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友達が、お骨になっても生前の想いを遂げようすることがすごい!途中でトラブルにあうのだが、謎の釣り人に要所要所で助けりて、普通の日常に戻ってゆく、やっとのことで家につくとあるものが玄関にかかっておりマリコのことを思い出す。後々ジーンとくる映画でした。
是非とも劇場で見ていただきたい。

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流浪の旅人ぱぱや

4.5俳優さんたちの演技力を信じて、説明的描写を割愛した脚本なのだと思います

2022年10月1日
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鑑賞方法:映画館

原作でどう描かれているのか、まったく知らないのですが、この映画では、次のようなことは具体的には描かれていません。

①マリコは児童養護施設に引き取られていないので、父親の虐待は、児童相談所に通報されるような傷が目立つようなやり方はしていないのではないか。つまり、それだけ父親は狡猾さも持ち合わせたモンスターである。(映画の中では、かなりキズやアザが目立っていましたが)

② 回想シーンでは、マリコは学校に普通に通えていたように見える。ということは、虐待の気配を感じながらもご近所や学校は見て見ぬふりをして問題の表面化を避けてきた。

③そのような過酷な境遇にいるマリコを、きっとトモヨだけが無視することなく友達で居続けた(トモヨ自身がマリコ以外の他人とはうまくやっていけなかったのだとしても)。そして結果的には、イジメっ子たちからも守ってきたのではないか。
クソ先生ども、クソ父兄ども、クソクラスメートども、という感じで。

モンスター父との闘いやマリコを取り巻く悪意や無関心(見て見ぬ振りをすることも含めて)との勝ち目の無い闘い…そういうトモヨの〝無鉄砲〟ともいえるクソ人間どもへの反発心が、読む者、見る者の共感を誘うのだと思います。

これらの描写を映画のストーリーの中ではくどくどと見せない。
この映画は、説明的な描写は敢えて控え目にして、永野芽郁と奈緒という、この作品のキャラクターになり切れる稀有な表現力を持つ女優ふたりにそれらの背景説明まで委ねてしまったのだと思います。

奈緒さんの悲しい笑顔が出てくるたびに泣いてしまうし、永野芽郁さんが、セリフ以上に雄弁な表情や仕草で必死に抗う姿に震えるほど感動してしまいました。

ついでみたいで恐縮ですが、窪田正孝さんの静かで説教臭く無い〝大丈夫〟もとても良いスパイスでした。

あのブラック企業のクソ上司も、ラストのほうの描き方からすると、意外と〝ただのクソではない、実はいい奴〟な感じがして、なかなか良かったけど、あの会社、いったい何を売ってるんだろう?とても気になります。

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グレシャムの法則

3.02022年。タナダユキ監督。漫画が原作。幼馴染の女性が自殺したとき...

2022年10月1日
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鑑賞方法:映画館

2022年。タナダユキ監督。漫画が原作。幼馴染の女性が自殺したとき、主人公は彼女の遺骨を奪って旅に出る。その過程で彼女との関係を振り返る。父親に支配され主人公に依存勝ちだった彼女の姿を振り返りつつ、実は主人公こそが彼女を必要としていたという自覚に至る。
物語としては、主人公が彼女を必要としていた必然性(エピソード)を描いてほしかった。主人公の家庭環境とか、人間関係とか。彼女からのウザイくらいの絡みは何度も描かれているが、主人公の側からの想いは主にセリフ。小さいときのエピソードのなかにそっと描いてあればより複雑な色合いになったような。
映像としては、冒頭付近に、部屋から飛び降りて宙に、次のショットでは川べりを転がっている、その次はそのまま川を歩いて渡る、という驚きのショットつなぎがある。こういう非現実的な感じで行くのかと覚悟したら、その後はそうでもなかったのが残念。

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文字読み

3.0もし、友人から「あなたと別れたら死ぬ」と言われたら

2022年9月30日
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鑑賞方法:映画館

自分は耐えられるかと言われたら、多分耐えられんと思う。重い。重すぎる。
どの視点で観るかによって、全然見方が変わりそうな作品ですが、私は最初から最後まで(正直しんどい)という感想しか得られなかったです。
これ、主演のシイちゃんとマリコが美形2人なので見た目耐えられますが、もし尾身としのりから手ェ握られて「お前と別れたら死ぬ」と言われたら。
多分ショックで自分の方が窓からフライハイします。単純に好みの問題ですけど。

◯◯を凶器に使う場面は面白かったですが、ちょっとあのあたりぶっ飛び過ぎてて、吉本みたいな感じがしました。
あと窪田氏の役が主人公にとって都合の良い奴過ぎて、ちょっといや結構かなり気色悪かったです。

どうしよう。こんな感想しかないわ。

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BONNA

4.5やっぱり永野芽郁

2022年9月30日
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鑑賞方法:映画館

最初、このシーちゃんは永野芽郁の役かな?と思ったけど、いや永野芽郁じゃなかったらもっと重く暗くなってたろうし、永野芽郁だからずっと観てられたから、やっぱり永野芽郁だ。
タバコ吸う永野芽郁もいいな。
叫ぶ永野芽郁もいいな。
大丈夫に、見えるな。
やっぱり永野芽郁はいいな。

マリコは奈緒以外考えられない。
窪田正孝も良かったし、鬼畜父親が気の弱そうな尾身としのりなのも良かった。
ふたりの子ども時代の女の子たちもすごく良かった。

俳優さんたちがみんなこの人でなければ、って思えるほど好演してるのは、俳優さんたちの演技力は勿論だけど演出の力が大きいんだろう(川っぺりムコリッタの時も思った)。

演出にも演技にもすべてにおいて熱いものが感じられる作品でした。
(それ、とはえらい違い)

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大吉

4.5確かな手応え

2022年9月30日
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鑑賞方法:映画館

原作未読だったので敢えてそのまま鑑賞。
あのやさぐれたシィちゃんに永野芽郁を採用するところ、鼻水を垂らしながら泣くのを撮るところ、奈緒に空っぽな目をさせるところ、伝わってくる痛み、感じる後悔、どこを取ってもタナダユキ監督の覚悟と確かなディレクションを感じた。
短く、ある意味ドラマ的な(どんでん返しのような)盛り上がりには欠ける物語ながら、だからこそ少しずつ紡がれるマリコとシィちゃんの歴史が切なく愛おしい。
あと、エンディングテーマも良かった。
邦画としては今年ベスト級…

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ぱんちょ

2.0今年の暫定1位

2022年9月30日
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鑑賞方法:映画館

タナダユキ監督、半信半疑ならぬ「三信七疑」くらいで挑み、実際の打率はさらに低い印象を持ちつつも、どうしても予想をぶっちぎってよかった『ロマンスドール(20)』が「観ざるを得ない」という気持ちにさせます。
で、果たして今作はどう感じたかと言えば、今年観た作品中で「暫定ワースト1位」だなというのが個人的な印象です。
漫画原作の映画化と言うことで、ある程度の「荒唐無稽さ」はハードルを下げて観ていますが、それにしても、「なんだこれ?」と思うアレコレについて枚挙にいとまがありません。
とは言え、私は原作未読です。その上で言いますが、もし最後のシーンに改変がないとすれば、「そこから発想して膨らませたのでは?」と感じるほど取っ手付けたようなプロットで、反ってシラケます。
そして主演の永野芽衣さん。彼女の演技力も力不足が否めませんが、そもそもあれだけ地声以上の声量で独り言を言いまくる人に彼女も会ったことないでしょうし(私は見たこともない)、そういうキャラクターに説得力持たせるならそういう演出しないとね。
まぁ星2つは付けますが、タナダさんへの期待度は「二信八疑」まで落とさざるを得ないかな。。。残念です。

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TWDera

3.5スーツの永野芽郁。悪くない

2022年9月30日
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原作は全く知りませんが、しっかり楽しめました!
個人的に今回の映画の永野芽郁ちゃんのビジュアルがめっちゃ刺さった、、

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to Dutch

2.0ちょっとイマイチ

2022年9月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

寝られる

予告と雰囲気が良さげで期待してたんだけど、それほどでもなかった。幼馴染の死を機に想い出を振り返る物語。
割と短い時間の映画なのに、最後の方は飽きてしまいコクリコクリさえ始まってしまった。残念。

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ノブ様

3.5やさぐれ永野芽郁ちゃん

2022年8月25日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

難しい

完成披露上映会にて

舞台挨拶で永野芽郁ちゃんが感極まり涙を見せるから、映画観る前からウルウルでしたが、試写で奈緒ちゃんが号泣したと言う程泣かせる映画では無かった。
舞台挨拶で映画への熱い思いを語っていたから、思い入れが強かったんだろうな。

原作は未読。永野芽郁ちゃんがオフィシャルイメージとは正反対の役と話題になっていたけど、私的には全く違和感なし。

親からの虐待、壊れていく親友と内容は結構おもいので、永野芽郁ちゃんのシイちゃんで緩和されている様な気もする。奈緒ちゃんのマリコは怖かった。

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hinahina

4.0案外死なない生きてる方は、永野芽郁の新境地が刺さる

2022年7月20日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

興奮

「大丈夫に見え…ます。」奪われたモノを取り返すため、こっちは汚れてんだよと言わんばかりに駆け抜ける。死生観の揺さぶりを生きる側から、背中を蹴飛ばすような衝撃がたまらない快作。

マリコが死んだ。唯一の親友を奪われたように。85分に詰め込まれた疾走感と焦燥感がブワッとスクリーンから襲ってくる。大切な人を失った時に湧き上がる"悔しさ"が大きな原動力となり、拍車をかけていく。別に失ったこと自体が悔しいわけじゃない。抑えられもしない感情が湧く理由を探すような旅は、記憶を重ねていく度に心がジリジリと焼ける。

死生観を揺さぶってくる映画が好きなのだが、今作は特に生きる側の視点をふんだんに含んでいる。供養するだけじゃない、自分を照らしていく作業も同時に問われていく。シイノ自身出来た人じゃないことを分かっているから、その野蛮なヒロインさを感じさせる。マキオにもバックボーンの濃度が滲み出ており、その哀愁も堪らない。

今作の主演は永野芽郁さん。今までにない、タバコもふかす主人公にカッコよさと不器用さが溢れる。そして、奈緒さんがバシッと受け止めることで、友達の一言では片付け難い連帯の強さを随所で感じさせる。実際に手紙は奈緒さんが書いたらしく、それを永野芽郁さんだけが読んだ手紙もあるらしい。純たる強さが作品の核となり、死んだ人、生きる人それぞれに向けられた精算を問いかける。

また、幼少期のシイノを演じた佐々木告さんがホントに素晴らしい。「鉄オタ道子2万キロ」にゲストで出たときから気になっていた子役が、見事な演技でバックボーンを描いてくれる。カッコよくも幼く、群を抜いた演技力にたまげた。

タナダユキ監督自身も60分を切りそうと言っていた程、作品自体の疾走感とテンポが早くて見入る。だからこそ、もう少し観たかった気もする。凄く好きなテーマであり、監督の作品も好きだからこそ求めてしまう。早く話したい、凄く濃くてカッコいい作品だった。

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たいよーさん。