劇場公開日 2022年4月29日

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「ツユクサはどこにでもある、ありふれた花でした。」ツユクサ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ツユクサはどこにでもある、ありふれた花でした。

2022年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

人が隕石にあたる確率は、1億分の1だという。劇中、それは滅多にないことだ!的に話をすすめていくけれど、いやいやそれじゃ日本国民のうち一人は当たるってこと?結構高くないか?と、そのあたりからなんだかこの映画に熱中できなかった。
フミ(小林聡美)が少年コウヘイと親友となるのはいいけれど、ゴロウ(松重豊)との恋は唐突だった。小林聡美の演じる人物に人間的魅力はあるけど、恋愛ものには不向きだと思う。二人が惹かれていく過程もちょっと薄い。どちらの立場だとしても、相手をいい人だとは思うことはあっても恋の対象とするには未成熟な関係にしかみえない。人生の終盤に差し掛かる前の、この人じゃなきゃ!って相手でもなさそう。もしかしたら、そんなパッションを秘めていながら隠せるほどの歳の重ね方をしてきたのかもしれないけど、そんなそぶりもみえない。まあつまり、二人を見てても艶がなく乾燥してて、ドキドキしないんですよね。
なにより、「何処でもよかったんです、東京から遠い、遮断機の音のしないとこなら。」といってやってきた田舎の町に、ちゃんと電車が走ってんじゃん!!って拍子抜けしてしまったこと。静かな小さな町の中を電車が走ってれば、カンカンカンカンとおそらくどこにいても聞こえてくるはずだよ。せっかく鉄道のない西伊豆でロケしてるのになんで自らぶちこわしちゃうかなあ。それに、おいおい君たち車は置いていくのかい?あっちだって車がないと不便だぜ、と余計な心配までしてしまった。
なにをさておき、白酒師匠。楽しみにしてたんだけど、高座での無双感が全然なくて間が悪く、期待外れだった。鯉昇師匠のほうがまだ馴染んでた。

栗太郎
asicaさんのコメント
2023年11月23日

そうなんです。1億分の1は高いですよね

asica