劇場公開日 2022年1月28日

  • 予告編を見る

「アナログ万歳!!!」ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アナログ万歳!!!

2022年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

音楽はPCで作るものが当たり前の世代にはピンと来ないんだろうな?セッション重ねて、人格と人生が絡みあってぇのケミストリーなんて。もしかして漫画「BECK」で終わり?(笑)デジタル技術と数式で楽器の音を作れるようになった。今や誰もがマルチ・ミュージシャン。創作の裾野広がったなー、素晴らしい。きっとこれまでだったら世に出なかった才能もたくさん芽吹いたんだろう。

けど、オールドタイプの私はケミストリーを信じて病まない。魔法があるって思いたい。シタールを持ち込んだアーティストがいたからアノ曲が出来上がり、レゲエ調だった原曲はロックの名曲となり悪魔を憐れむようになったと思うのです。

アナログは不便だけど(今となっては)成果にいたるまでには多くの人、時間、空間、思念、思想、感情、ドラッグ、セックス、、などなどのありとあらゆる不確定で脆弱かつ(時には)無限のものが介在していたんだろうと思います。それらが何らかの理由でスパークし、一気に凝縮、圧縮され見たこともない宝石の原石が生まれる、、、まさに魔法が起こる、いや起こっていた、、。信じがたいけど、だって魔法の杖を振っていた人が話してるんだもん、農場の中にあるスタジオの魔法話を。

そこにしかない反響。残響。
そこにマイク置く?
夜空に流れる星にも意味がある
Eって音はひとつじゃない。
揃わなくてもハーモニーになる
1+1は100にも一億にもなる。
そんな魔法はデジタルにはできない。
演算結果でも導き出せない。
だって魔法は人知を超えるもんね。

ストーンローゼスのアルバム。久々に聴こう
音楽はメロディさえ作れれば良い訳じゃない

作品としては、キーパーソンの出演が少ないなーってのと、ドキュメンタリーテレビと何ら変わらないです。だから、ロックファンじゃなければ退屈でしょうね。

バリカタ