ドリーム・ホースのレビュー・感想・評価
全127件中、121~127件目を表示
【”夢の同盟”ウェールズの寒村で無気力に暮らす人達が、あるきっかけで競走馬の馬主組合を結成し、馬の躍進により生きる喜びを取り戻していく姿を描いた作品。レースシーンの高揚感も堪らない作品である。】
ー 2004年に三歳でデビューし、2012年に引退するまで30レースで活躍した、ドリームアライアンス号(夢の同盟)の実話の映画化だそうである。-
◆感想
・序盤の、且つては鳩レースやドッグレースで名を馳せていたジャン(トニ・コレット)と無気力な夫の覇気のない暮らし。ジャンはスーパーのレジ係、夜はバーテンダーの仕事でうんざりしていたが、バーの客で、且つては馬主だったハワードの話を小耳にし、競走馬飼育の夢を抱くシーン。
ー ハワードが、実は父親の叶えられなかった夢を叶えるために、馬主になりながらも、大借金で大変な経験をしていた事が、後半効いてくる構成も良い。-
・ジャンは貯金をはたき、血統を調べ、牝馬を購入し、種付けをし、村人から毎週10ポンドの出資を募り、馬主組合を結成。そして、見事に牝馬が生まれ・・。
ー トントン拍子に物事が進むが、実話なんだから流れに沿って観賞。精気の無かった村人たちの表情も段々と、明るくなってくる。ハワードも、元馬主の経験により、ジャンの良き右腕になっている。-
・牝馬に、ジャンの提案した”ドリームアライアンス”と名付け、腕のある調教師に預け、いざレース。で、いきなり4等賞。
ー この作品が、面白い要素の一つにレースシーンが寄与している事は間違いない。興奮するなあ。で、到頭優勝までしてしまう!-
・だが、あるレースで、”ドリームアライアンス”は腱に怪我を負ってしまう・・。
ー 馬主組合の中で、馬を手術するかどうかで揉めるシーンや、有名馬主から高額買取を持ち掛けれた時の、馬主たちの態度の違いが面白い。
だが、ジャンは”ドリームアライアンス”を売らないし、手術もきっちりとさせる。-
■この作品が、爽やかで心に響くのは、ジャン達が金儲けのためにレースをやっているのではなく、自分達の人生に、夢と誇りを取り戻すために、レースをしている所であろう。(一部、そうでない人もいるが。。)
・そして、復活した”ドリームアライアンス”は、ウェールズの中でも最も権威ある”ウェルシュナショナル”に出場を決める。
ー 競馬場に集まる”ドリームアライアンス”の馬主組合の人々の、誇らしげな顔。その中には、且つて大借金をして子供の学資金まで継ぎ込んだハワードの子供や、一度は離婚しかけた奥さんも正装している。-
■いよいよ”ウェルシュナショナル”のレースが始まる。いやあ、興奮したなあ・・。一番後ろから一気にまくる”ドリームアライアンス”の見事な走り。そして、見事に優勝!
(ちなみに、騎手のコース取りも良い。もっと、騎手を写してあげてよ!)
そして、優勝の余韻に浸るハワードの、感無量な表情・・。
<今作が面白いのは、淀んだ人生を送っていた村人たちが、一頭の馬の連帯馬主となり、その馬がレースで躍進する事で、彼らの生き方や表情もドンドン変わって行く姿の連動性であろう。
そして、それまで”個”だった村人たちの結束が高まっていく様も、観ていて楽しい。
勿論、クライマックスのレースシーンの興奮が、今作の価値を高めている事は、間違いないであろう。エンドロールもしっかり観て欲しい作品である。>
Come on!Dream
馬で町興しみたいな感じでしょうか 馬主ってとても夢があるけど、お金も手間もかかるし、ついでに世話と心配も、実際は大変なんだなと。にも関わらずお馬さんが順調にレースで勝ち進むと、年配のやや疲れた方々がいつの間にかシャキーンとなり、生活にハリが出て楽しそうだった トニー・コレットの顔芸はさすが 特に酒場のお爺さん、スーパーのお婆さんが楽しかった 馬には詳しくありませんが、農園育ちの馬ウェールズの誇りと言ってたので、きっとすごい快挙だったのでしょう 最後の復帰のレースは一緒に応援、感動してしまった 馬の走りがラスト追い上げ型で爽快、面白かった
安心の面白さ
ほぼ期待通りの展開で安心できます。訛りがチャーミングな個性的キャラ、ドキドキするストーリーは、「ブラス!」や「フルモンティ」みたいで、「田舎のフツーの人々が何かを成し遂げる」系の笑って泣ける英国映画が好きな人にはオススメです。
お正月に家族で観るのにピッタリ!
なお、実話だなんて驚き。
全127件中、121~127件目を表示