劇場公開日 2021年7月30日

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パンケーキを毒見するのレビュー・感想・評価

全96件中、1~20件目を表示

4.0今、このドキュメンタリーが作られた意味

2021年8月8日
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泣ける

笑える

悲しい

なぜ、国会や囲み会見で投げかけられた質問に正面から答えないのか?なぜ、官僚から渡されたペーパーを読み間違えたりすっ飛ばしたりするのか?答弁の繋ぎに気が抜けたような「そうして」が多いのか?矢継ぎ早に質問されて瞬ギレした後の言葉が続かず、むにゃむにゃになるのか?G7で飛行機のタラップをひょこひょこ降りてしまうのか?宝塚の大階段を下るようにとまでは言わないが。ボリスが英語でウェルカムしているのに、なぜにやけたまま無言だったのか?なぜ、「国民の命と健康を守るのが使命」と連呼しながら、その命と健康を大事にしないのか?等々、思い浮かぶことを一気に羅列してしまった。今、日本人の多くが感じている菅総理に対する疑問と不信感は恐らく似たり寄ったりだろう。

ここまで国民のフラストレーションが溜まりまくると、菅総理の実像に迫るドキュメンタリーの効力は薄い気がする。事実の方が一歩先を行っているからだ。でも、所縁の政治家や元官僚やジャーナリストや大学教授が分析する総理と現政権の謎めいた実態は、作品のテーマとして魅力的だ。所々に『サウスパーク』みたいなアニメを挿入したりして、日本映画では珍しいブラックユーモアが作品全体を包み込んでいるのだ。悲しいことに悲劇と喜劇は表裏一体と言うか。

溜まった怒りとフラストレーションは秋の衆院選で晴らすしかない。誰かが言っていた、「みんな生き残って投票所に行こうぜ!」と。そこへの繋ぎとして本作が存在するとしたら、作られた意味は物凄くある。

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清藤秀人

4.0現政権をポップに批評する、日本では稀有なドキュメンタリー

2021年8月2日
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鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

大手メディアが政権に忖度し、真っ当な批判さえできない日本において(報道の自由度ランキング2021年版では67位だとか)、菅総理が誕生してから1年足らずで本作のようなドキュメンタリー映画を製作し公開までこぎつけたスタッフ陣の尽力にまずは敬意を表したい。本作の企画・製作などを務めたプロデューサーの河村光庸が手がけた「新聞記者」も、やはり日本では珍しく政権批判の姿勢を鮮明にした政治サスペンスドラマだった(官房長官時代の菅氏との記者会見における“対決”で話題になった東京新聞記者・望月衣塑子の著書が原作という点でも、一貫性を感じさせる)。

マイケル・ムーア監督が当時のブッシュ大統領やトランプ大統領のデタラメぶりに過激なユーモアも交えてぐいぐい切り込むドキュメンタリー諸作に感心し、日本では難しいだろうな…と半ば諦めの境地が長らく続いたが、いやいや捨てたもんじゃないと思わせてくれる。アニメの使い方などは確かに「サウスパーク」の影響も感じさせ、オリジナリティの面では若干物足りないが、人間的魅力が乏しいように思える菅義偉という人物をここまで興味深く映像で伝えてくれた功績は大きい。何よりも“無関心”が民主政治をダメにして、独裁政権を生むのだから。

それから、SNSなどで政治的な発言をいとわない、やはり日本の芸能界では貴重な存在である古舘寛治がナレーターを務めているのも嬉しい。彼に続く人が増えることを心から願う。

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高森 郁哉

3.0☆☆☆★★ 簡単に。 〝 禍福は糾える縄の如し 〟 …とは言うもの...

2024年3月18日
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☆☆☆★★

簡単に。

〝 禍福は糾える縄の如し 〟

…とは言うものの、この【禍】は一体いつまで続くか?

あ?一応言っておきますが、この場合の【禍】はコロナでは無いんですよね〜!

〝 巨大な《権力》〟を手に入れた俗物共が、その《権力》をかさにしてやりたい放題好き勝手に、、、まあ、これ以上言うのは、【貧乏人のやっかみ】的な野暮な意見になりかねないので辞めておきますが…

〝 羊の国家は狼の政府を生む 〟

前々から気にはなっていた本作品ですが、やっと観る事が出来ました…と言っても、本人は突然の総裁選不出馬宣言。
最早この作品にとっては、なんだか梯子を外された感じになっちゃってますが(´・_・`)

それにしても86億円ですよ!86億円!
「何それ?」って旦那〜!前政権下での国家機密費用の使途不明金ですがな〜!
すんげえな〜!1年で約10億円だもんな〜!
牛丼何杯食べられるんだろう?
まあ貧乏暇なしな我々にはこんな貧相な感覚しか出ないのだから、権力を手にした者にとっては《ちょろい奴等》…と言えるのでしょうねえ。
なにせ投票率が下がれば下がる=自民党圧勝。
逆に投票率が上がる=与党圧勝…の図式。
がしかし、ネット世代の若者には、、、

批判=悪口=悪い人達💧
批判をやり過ごす=ちょっと怪しいのは感じるが(ネット世代には)正しい対応に見える、、、って言う💦

こうなると完全にアリ地獄ですなあʅ(◞‿◟)ʃ

ところで、肝心な映画本編ですが。面白い事は面白いのですが、色々と問題な箇所も、、、と言ったところでしようか。

ドキュメンタリー映画。特に特定の人物であり、事件・出来事・事象・批判・その他諸々。
本来ならば対象となる人達には【満遍なく意見等を聞く姿勢】が必要であり大切だとは思うのですが。本作品の場合は、最初から〝 批判のみ 、の構成になっているのが、果たして《ドキュメンタリー映画として正しいのかどうか?》と言った疑問は少なからず…と(´-`)

…とは言え、面白いところは多いんですよねえ。
特に国会答弁を詳しく説明して貰える場面。

もう政治は完全にコメディー映画で間違いなし…と思ってしまう。
観ながら「全編これで押し切ってくれ」とすら思いましたから(u_u)
まあ、それはそれでまた問題でしょうけど。

そして、観た人の多くが思ったと思えるのですが。アニメーションでの政権批判の場面は、
果たしてこの作品にとって必要だったのか?
どう見てもマイナスにしか感じなかったのですが、、、

更に心配になったのが、、、映画が進むにつれて、どことなく【赤旗】の宣伝映画みたいな雰囲気になって行く辺り。
マスメディア自体がスポンサーに付いて貰って始めて成り立つメディア。
そのスポンサーに権力が圧力を掛けたならどうなるか?
本編ではその圧力を知る前川・古賀の両氏が登場する。
この2人に関して言ってしまえば、「そんなのは氷山の一角」でしか無いのは、実際に死者まで出してしまったのだから明白だろう。
映画本編ではその情報経路の仕組みを詳しく説明してくれる。

スポンサーに頼らない赤旗だからこそ、国家機密費の使途不明金は判明したと言えるし。この様なドキュメンタリーも製作されたのだとも言え、何とも言えない気分に包まれて観終わった次第(u_u)

なお、一方的な批判的な製作姿勢、、、の様に書いたが。本編では自民党の現役議員が登場し、自身の意見をしっかりと述べる。
決して全ての自民党議員が、、、と言う訳では無いのは、しっかりと胸に刻むつけておきたいと思う。
その内の1人が、今現在注目を浴びる【あの人】なのですが。ここ数年本人が浴び続け、派閥の長として冷飯を味わった同士を想い…と。
場合によっては〝 ミイラ取りがミイラになる 〟可能性もあるのでは?と心配になってしまう。

まあ本人にとっては余計なお世話でしょうけど(´・Д・)」

2021年 9月12日 キネマ旬報シアター/スクリーン2

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松井の天井直撃ホームラン

5.0無関心は何を生む。

2023年7月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

「作品」である以上、それなりの方向に向かう考え方が伴うのだが、大事な事は、我々はこの国に、この国で生きている。
自分の目でしっかり見て、考えることではないだろうか。
そんな思いを、これからの生き方っと言うものを考えるきっかけと成ってくれる作品。
必要有れば、探り考えなければならない、事項ばかり。

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too-ku-o

3.0貴重な映画。結論ありきの構成は残念

2023年5月8日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総理大臣を題材にしたドキュメンタリー映画。菅さんの裏側をあぶりだす感じです。貧しくて苦労して学校を卒業して政治家を志したようなイメージがある彼だが、実は・・・。というあたりでネガティブインプレッションを植え付ければ、あとは批判の対象になる出来事いくつかを散りばめておくだけで印象は固まる。自民党員でも菅信者でもないが、彼らのいい面も映し出して初めてマイナス面も正しく評価できるのではないだろうか。

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ねりまっくま

4.0菅義偉を語ることは、日本の民主政治の本質をあぶり出すこと!

2023年3月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

録画してあったので、ちょっとだけ観てみよう、と観はじめたら
あまりの面白さに一気に最後まで観てしまった。
日本の将来への危惧と重なり、とても危機感をおぼえた。
なぜか日本はここまで国力が落ちてしまったのか?
保身と利権にたかる政治家たちのせいなのか?

番頭さんから総理大臣に上り詰めた《菅義偉》元首相。
その秘密をこの映画ではこう解いている。
「安倍政権7年間官房長官を務めて、官房機密費年間10億円以上。
彼は自由に使えた。
この領収書のいらないお金で虎視眈々と根回しをして、
総裁選出馬の足場を固めていた」

菅義偉の政治家としての功績としては、
ふるさと納税、
アクアラインの値下げ、
大手3社の電気料金の値下げ、
NHK受信料の値下げに取り組む、
など値下げの菅義偉・・・と呼ばれる。
しかし総理大臣になってから、
《温室効果ガスをゼロにする》とスピーチした。
これを聞いた時は私は正直言って、
ここまで、やられっこないことを、
堂々と世界に発信する臆面のなさ、
無知に驚いたものです。

番頭さんには向いていたけれど、総理大臣の能力はなかった、
そういう印象です。

この映画の面白さは、現政権そして自民党政権がいかに国民を欺いているか?
それが分かる映画。
如何に言論を弾圧してマスコミを無力化したか!
「パンケーキ会食」
世間話程度なのに、全国紙各社はこぞって内容を大きく報じる。
群れから外されるのが怖いのだ。

菅義偉に個別で執務室に呼ばれたジャーナリストは言います。
「ありがとう、よく来てくれました。宜しくお願いします」
その言葉が怖かった。
逆らったら最後、何をされるかと、怯えを感じたと言います。
事実、自民党の幹部にインタビューで良からぬ質問をした
NHKのキャスターは地方へ飛ばされたり、
ラジオに回される。
現政権の特色は政権に批判する者を許さない、
この姿勢は一貫している。
しかし現政権をのさばらせている一番の原因は、
《国民の過半数以上が選挙で自民党に入れるからである》
そして若者が政治に関心がない。
《選挙に国民の半数しか行かない》
半分沈みかけてるオンボロの巨大な客船。
それに気づかぬふりをしている、
それが今の日本なのだ。

そして今、ロシアのウクライナ侵攻によるインフレや、
アメリカの利上げが世界経済に危機を招き、
今朝起きるとクレディスイス銀行株20%急落して欧州にも信用不安が
広がっていた。

アメリカ・ヨーロッパはウクライナへの武器供与や支援で体力を
失いつつある。
そして岸田内閣は日本の軍事力を強化することに舵をきった。

世界情勢が大きく変化するなか、指導者の果たす役割は非常に重く大きい。
日本だけで完結する問題は少ない。

舵取りは誰がやっても非常に困難だ。

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琥珀糖

4.0編集能力!!

2023年3月11日
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ゲラゲラ笑いながら楽しんで拝見しました。
シニカルなアニメーションを挟みながらの事実列挙という構成で面白かったです。
一方で、ある種プロパガンダ的な側面もあるので、嫌悪感を示す方の気持ちも分からなくはないです。

個人的には、若者がメディアへの露出頻度が高いから自民党の20代支持率が高いってだけの話ですよという発言をしていたのが印象的でした。

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donothing

0.5ただの批判映画を仰々しくやりたかった

2022年10月22日
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だけにしか見えなかった。

色々な立場、意見があるから客観的に物事を見れることがドキュメンタリーには必要ではないかと個人的に思う。

物凄く楽しみにしていたからこそ、ただ批判したいだけではないかと胸糞悪くなった。

ただこれが日本ぽいドキュメンタリーなんだろう。

改善や先を見るのではなく、足を引っ張りあって後退する、そんな日本の政治のようなドキュメンタリー。

反自民党にむしろ嫌悪感を抱いてしまう、自民党応援映画だとさえ思った。

悪口集めても気分悪くなるだけだよ・・・

当時からだいぶ過ぎて安倍さんが亡くなり、政権が変わった今では、一時期の民主党政権や今よりも、菅さんは良くも悪くも行動だけはしてた気がする。

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ボタもち

4.0毒食らわば皿までも

2022年5月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

安倍氏のあとを引き継いだ菅前首相の政治家としての素顔に迫る。
現在の「嘘をつく、答えをはぐらかす」という政治家のスタンダードを完成させたかもしれない。
今の日本に希望はあるか、と問われれば、覚悟が必要としか言いようがない。
人口が減少するということは、労働力のみならず、知恵の総量も減っていくみたい。

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いやよセブン

5.0よく公開できたなあ!

2022年4月27日
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一言「表の顔には、裏の顔もある」。

同じ自民党や他の党、元政治記者・ノンフィクション作家等。
いろんな人が菅前首相の、私たちが見過ごしていた一面を。
指摘し批判する。もう目から鱗の驚きの連続。

「学術会議6名任命拒否」「機密費」。
ニュースで聞いたことはあるけど、説明できない。

中で「お!」と思ったのが2点。
①国会中継、じっくり見ると穴だらけ。
大学の先生が「ニュースの報道は切り取り。通しで見ると辻褄が全くあってない」。
そこを動画を止めながら解説してるのが、わかりやすい。

②大学生の「投票に行こう」サークル。
野党って批判ばかりしているから、なんか悪者っぽくない?。
投票に行っても変わらないから、当日予定入れちゃう。

もちろんこの映画の批判全てが正しい、ではないかもしれないけど。
なんとなく投票にはいくけど、なぜそこに?ってあんまり考えてなかったかも。
自分の小さな一票が積み重なって、世論になる。
もしできたなら、高校の公民(ってあるのかな今も)で見てほしいな。

100分ほどです。機会があったらおすすめ。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「政治なんて所詮人ごと。でいいの?」

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ゆき@おうちの中の人

3.0逸した!

2021年10月17日
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タイミングを逸しましたね!
全般的に突っ込み不足を感じました。

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taiyasan

4.5赤旗編集部や編集長、記者さんが見られたのは良かった。古賀さんの降板...

2021年10月3日
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赤旗編集部や編集長、記者さんが見られたのは良かった。古賀さんの降板の文脈についても取材あってよかった。森さんはマルゲキですでに聞いてたけど、菅さんがどういう人かのイメージは掴めた。旬は過ぎたけど、そのおかげで安心して見られた部分も。望月さんが出てこないのは寂しすぎだよね。例の官房長官時代の記者会見から。

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えみり

3.0高齢者向けの精神的介護映画

2021年9月23日
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時の総理大臣、菅義偉の素顔に迫る政治ドキュメンタリー映画。この手の映画だと、2019年に日本アカデミー賞を受賞した「新聞記者」が思い出されるが、新聞記者のようなファンタジー作品ではなく、想像していたよりもずっと現実的な作品だった。

総理の半生振り返りや関係者インタビュー、国会映像は政治スタンスを抜きにして価値あるものと断言できる。個人的な関心を言うが、2000年代の菅総理がちょっと太めだったのは意外で、今のやせこけた姿からは想像もできなかった。関係者インタビューでは、特に江田議員のコメントによって菅総理の過去の人となりがわかるし、赤旗職員のポリシー(policyの文字通り)も興味深い。国会映像では総理の雑な答弁姿勢を堪能できる。
これらは政治に興味のない、あるいはネットde真実を知った人たちにとって非常に勉強になるものだと言っていいだろう。価値があると述べたのは、事実をベースに描かれた部分は普段のニュース番組では見ることのできないからということだ。

しかし本題の菅総理批判はどうだろうか。やれ政治家はうそつきだとか権力に酔っているとか圧力をかけてきたとか、批判のスジや感性が2000年代から全く変わらない。もしかしたらもっと前から。20年も前からずっと疑惑、憶測、決めつけの三段論法を使用しているのかと思うと辟易する。
また、そのスタンスに同調した高齢男性が劇場でずっと声をあげて笑っていて大変つらかった。ドキュメンタリーとはいえ、映画くらい静かに観られないのか。翔んで埼玉じゃないんだから。
アニメシーンも悪趣味ポップな風刺漫画をイメージしたのだろうが、とにかく「私たちは政治家(=スガとアベ)に不信感を覚えています」というお気持ちしか伝わってこなかった。というのは、基本的にアニメシーンとドキュメンタリー本編には関連がなく、アニメシーンで唐突に悪口をかますような作りだったからだ。風刺は文脈を共有していなければただの悪態にしかならない。前振りがあればまだよかったのだが。

つまるところ、菅総理に不信を覚えている高齢者たちに「あなたたちは間違っていませんよ。スガとはこんなに悪いやつなのです」と慰めのメッセージを送る介護作品なのだ。要所要所で差し込まれる扇情的な女性の読書シーン、極道の妻による博打シーン、甘えるような「ヨシヒトサン」、これらもすべて高齢男性向けのサービスシーンだ。(でなければ監督の趣味)
最後に。政府はコロナ対策を失敗し続けている…と批判したそばから赤旗デスクが通気性の良いメッシュマスクをつけて出演したところで失笑してしまった。詰めが甘すぎる。

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サブレ

0.5共産党のプロパガンダ

Tさん
2021年9月21日
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菅さんの政策ではなく、答弁のまずさや不正の疑惑をメインにした作品になっている。
公平性は欠片もなく共産党の見方のみが描かれている。
菅さんの政策を揶揄するような不愉快な表現もあり、子供じみた作品である。

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T

4.0【”Go to 選挙! 選挙権がある人は、キチンと選挙に行こうよ!”日本国民政治意識向上促進ドキュメンタリー映画。ポリティカルドキュメンタリーを観る難しさを思い出させてくれた作品でもある。】

2021年9月19日
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悲しい

知的

難しい

ー 今作を、公開直後に鑑賞していたら、感想は大きく変わっていたであろう。
 御存じの通り、今作のネタにされた菅首相が、総裁選出馬を断念し、与党政治家の皆さまは
 総裁選に出馬したどの候補者に付くのが、一番”自分達にとって”得策かを、鋭意検討中だからである。
 そして、菅首相がメディアに出る機会は激減した。
 だが、今作をこの時期に観ると、イロイロと今更ながらに日本の政治構造が見えてくるのである。ー

□ポリティカルドキュメンタリーを観る難しさ

 ・2019年のGWに、反権力の気風高き都市のミニシアターで「主戦場」という慰安婦問題を正面から取り上げたドキュメンタリー映画を観た。立錐の余地もない満席であった。
 ミキ・デザキ監督の早口英語のナレーションと共に展開される慰安婦問題への様々な疑惑。
 一番驚いたのは、杉田水脈(嫌いである。)や、ケント・ギルバート。そして櫻井よしこが、慰安婦問題について、堂々とインタビューを受け、慰安婦問題に対する懐疑的なコメントをしていることであった。
 だが、その後、彼らは映画に出るという事は一切告げられずにインタビューに応じた事が、明らかになったのである。
 ー つまり、右翼の彼らは本音を言ってしまったのである。更に”日本会議”の実態も描かれており、大変面白かったのであるが、ミキ・デザキ監督の作品制作手法は、赦されないものであり、意図的に慰安婦問題はでっち上げである、という恣意的解釈満載のドキュメンタリーだったのである。ー

 ・という苦い過去があるので、今作の制作陣を一通り調べたが、そのような事はないだろうと判断して、今作を観賞した。ー

◆感想
 ・菅首相や、安倍前首相についてのコメントは、敢えてしない。
 理由は、菅内閣は、既にダッチロール状態にあるからである。
 但し、少し気なる点がある。
 首相でも、当然人権はある。あの風刺アニメは、あの程度であるから問題にならないのかもしれないが、行き過ぎは良くないと思う。
 ー 菅首相は、今作でも述べられていたが、実は人事権を振り翳すオッカナイ人である。今作でもチラッと出たが、「i 新聞記者」で、東京新聞記者の望月衣塑子氏からの執拗な質問に対しての、実に嫌そうな顔。そして、彼女に対して行った事。ー

 ・だが、今作から今更ながらに学ぶことが幾つかある。
 後半、大学生たちへのインタビューシーンがあるが、多くの方は政治に興味が無い、選挙に行った事などない。とコメントしている。

 ・今作では、立憲民主党の江田憲司衆議院議員と自由民主党の石破茂衆議院議員が、度々コメントをしているが、これも納得である。
 ー 1度、石破茂氏の就任演説を聞いてみたかったなあ・・。
   野党から、”牛歩戦術じゃねーぞ!”とかヤジが飛ぶのが目に見えるようである。ー

 ・で、江田氏の言葉である。
 ”与党は、選挙の投票率が低いほど、有利でしょ?”

 ・個人的な意見であるが、選挙権の年齢を18歳に引き下げた真の狙いは、表面上は”若者に政治意識を!”などと言っているが実は、投票率を下げるのが狙いだろう、と勝手に思っている。
 ”若者よ、書は捨てなくて良いから、選挙には行こうよ!”

<結局、菅宰相は、任期僅か1年で座を降りる事になってしまった。
 流石に、内閣支持率が就任時の半減になってしまっては、心も折れるだろう。

 ・だが、このままだと、”自民党政権は続くよ、どこまでも・・”になってしまう。
 野党第一党の立憲民主党を推すわけではないが、健全な政治風土は、与党と野党が拮抗した状態であってこそ醸成されるものである。
 一党独裁が続く国に、未来は無いと思う。(近くに数国、ありますよね・・。)

 ・安倍政権時や、菅政権時の”Aという質問をしてもBという回答が来る・・。 By 石破茂” 等と言う空虚極まりない国会論戦はいい加減に止めて頂きたいモノである。
ー ここでの、自民党議員の石橋氏のコメントは秀逸である。
  地方議員からの人気はトップだが、安倍さんの”石破だけは、首相にしない!”と言う言葉が脳内を交錯する。ここでも、ねじれ現象が起こっている。ー

 ・そのためには、与党を脅かすだけの勢力を野党が持つ必要があるのである。
 そして、それを実現出来るのは、私たち選挙権を持つ一般の日本成人だけなのである。

<繰り返し書くが、”ドーセ、どこの党に票を入れても一緒でしょ?”などと言っていないで、
 ”選挙権を持つ日本人は、選挙に行こうよ。民意をキチンと示そうよ!”
 と、切に思うのである。
 行動を起こさないと、安倍政権時代から繰り返し行われてきた、”重大な政治問題”が再び起こってしまう可能性が高い事を、私は危惧しているのである。>

<2021年9月19日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

1.0反日活動家、あてがはずれる(笑)

2021年9月17日
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反日活動家が総裁選に出るはずだた菅総理を揶揄するだけの駄作。出馬しなくて空振った本当に意味無し映画。
こんなの料金誰も払わないだろうに。

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tet

4.0賞味期限切れのパンケーキ。旬を過ぎた鑑賞となったのが残念でしたが・・・

2021年9月15日
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 エンタメ寄りの政治バラエティといった感じで、ドキュメンタリー映画の新しい可能性をも示唆していたかのよう。マイケル・ムーアが登場してからドキュメンタリー映画の作風もずいぶん変わってきたし、従来のインタビューと映像アーカイブだけだったものが、最近はアニメを取り入れたり撮影者本人が登場したりと、それまで嫌いだった人にもとっつきやすくなってきている。

 学術会議の任命拒否問題は単なる序章に過ぎず、管首相の論点ずらし話法がどういうものかを端的に表していた。官房長官時代から記者の質問には“スガ語”で応答し、真摯に答えないイメージだったし、国民が知りたいことは結局わからないままになりそうだと予感していたものだ。最近では若者語“スガる(何もしない)”も流行っているらしい・・・

 利権や権力にしがみつくイメージはあったけど、1日307万円官房機密費の内容には一切答えないほど、闇がまだ存在する。人質救出のための裏金といった言葉もあったけど、それなら機密費をふんだんに使えば先月のアフガニスタン邦人退避だって迅速に行えたんじゃないかと・・・まぁ、「関心がなかった」という総理だからしょうがないか。

 最も怖いと思えたのは対マスメディアの件。先日警察庁長官に昇格した中村格氏の裏工作なんかも恐ろしいし、人脈によって報道番組のキャスターを降板させるなど、言論の自由が奪われていくこと。報道はすべて大本営化している事実。スポンサーとかの柵も理解できるし、ぶらさがり記者の排除という問題もわかるけど、どこかで切り離さないと日本はどんどん戦時下へと向かっていくような気がしてならない。

 ただ、この映画の成功は自民党の石破氏、村上氏が取材に応じてくれたことが大きな要因だろう。野党目線の批判だけだとつまらなくなっていたと思うし、人物像もこれじゃないと伝わってこない。そして、G7で最も貧困国となってしまった日本。幸福度や報道の自由度もありえない順位だ。とにかく変えるためには選挙に行こうということ!投票倍増委員会会員の古舘寛治さん、応援します。

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kossy

4.0満24歳、おそらく一般的な若者です

2021年9月11日
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知的

難しい

いろんな世代が楽しめる、とても偉大な作品だと思いました。

政治に関心のない若者こそ見るべき作品。
流すのが難しいところはカットしてでもいいから、
中学、高校でどんどん授業でとりあげていけばいいと思うような作品。

アニメーションでわかりやすく、おもしろく表現されていたり
わりと細かなところまで解説があったり
最後まで興味をひく工夫がたくさん見られました。

最後の方の結論部分だけでも非常に見る価値がある。
投票に行かない人達が見るべきところです。

学生団体(?)のivoteの方たちへの取材がすごく興味深かった。
正直周りの友人に政治に関心のある人がいると思わないし、そんな話もしないからわからないけれど
政治に関心がないと言われる若者にもまだ希望があると感じさせられました。わたしも若者ですが。
これは若者と言われる年齢よりも上の方たちにとっては、ある程度驚かされる箇所ではないでしょうか。

そしてそういった団体の学生や、赤旗編集部の方たちがとてもかっこよく映されているように思えました。
とても素敵だなと感じました。

感じたことはたくさんあるし、一緒にみた父と母とずっと感想の言い合いだったり軽い討論があったり見たあともとても楽しませてもらいました。

一番おもしろいなと思ったのはオリンピックを「大きな村祭り」に例えていたところですね。
あと国会のおもしろい解説動画をYouTubeにあげるチャンネルがあればチャンネル登録するし、収益もわりとあがるのではないかと思いました。
聞かれたことに答えないと試験や入試では通用しないのに、社会に出ると難しいんですね。

機会があれば友人におすすめしたい作品でした。

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まつもと

4.0現職総理大臣・菅義偉のお話

2021年9月8日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

知的

第99代内閣総理大臣・菅義偉は、秋田県の農家で生まれ、法政大学を卒業後、国会議員の秘書となり、横浜市議会議員を経て衆議院議員となっ。
世襲議員ではない首相として誕生し、携帯料金の値下げ要請など行いつつ、学術会議の任命拒否問題を起こした。石破茂、江田憲司、元官僚、ジャーナリストなどから話を聞き、菅義偉という人物、菅政権の目指しているものを探っている。また、菅首相の国会答弁を検証し、裏に隠された本心を探るというドキュメンタリー作品。
現職総理大臣をブラックユーモア含めて取り扱ったところに意義があると思う。面白かった。
うかつにも、パンケーキの事を知らず、政権発足当初、若者はパンケーキで菅総理に親しみを持ってたのだと知った。
アニメ有り、切り絵の動画有り、壺振りの美女有り、ドキュメンタリーなのにパロディを盛り込んで笑わせてくれた。
まだ辞めるって言う前の公開で、よくここまで出来たと感心した。
菅総理が総理大臣をやってるの間に観ておくべき作品だと思う。

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りあの

4.5「スーサイド・スクワッド」 の面々と安倍晋三/菅義偉ほぼ同一人物説、に衝撃を受ける一作

2021年9月7日
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鑑賞方法:映画館

予告編ではサウスパークのパロディーのようなアニメが印象に残り、風刺を効かせたコメディータッチの映画なのかな、と思っていたら、背筋も凍るような政治ドキュメンタリーでした…。河村光庸監督の切り口、構成力も素晴らしいが、石破茂、江田憲司ら現役の政治家が語る言葉の破壊力がすごい。その中で、現在では自民党そのものを体現した人物のように捉えられている安倍前首相、菅首相は、もともとは自民党の主流派から外れた、いわば「あぶれ者」であって、同じような境遇にいた議員を取り込む形で大勢力となっていった、という説明には結構驚きました。「スーサイド・スクワッド」(もしくは『アウトレイジ』)そのまんま!

菅義偉は寒村の出身で、何の人脈も資金もないまま政治の世界に飛び込み、身一つで成り上がっていった人物とされています(この経歴自体が相当粉飾されていることが、作中でも明らかになるのですが)。政治家としての経歴を積む中で、機を見る感覚を研ぎ澄まし、安倍晋三を支える形で権力闘争を勝ち抜いていきます。だがどうもその権力基盤の源泉には、膨大な官房機密費があったのではないか、と河村監督は示唆しています。そして確固たる派閥の後ろ盾などを持たないために、現在盤石に見える権力基盤は意外に脆いのかも、とも。

国民の支持を失い、さらに自民党内の有力者からも突き放され、ほぼ死に体となった現政権の状況を鑑みると、既に本作が制作されていた時点で、崩壊の萌芽はあったんだなー、と実感しました。他でもない今の鑑賞体験は作中の内容と現在がリンクしている不思議な感覚をもたらすと思います。

またパンフレットは非常に品薄だそう。もし運良く在庫があれば、入手をおすすめします。

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yui