シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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リアル表現でショッカーを殴ると血しぶきが飛ぶ
TVでは一発殴ると気絶する設定でしたが、
今作では殴ると血しぶきが飛びます。
顔面を殴ると骨ごと粉砕されてお亡くなりになります。
命懸けの戦闘という緊張感がありました。
世界を良くする目的
怪人が4人出てきます。
一応それぞれに世界を良くする目的があります。
こういうの成功者に多いですね。
心理学にありました。
正義や大義のためだと止める良心が弱くなるのだと。
途中で終わってポカーン
私が勘違いしてたのか途中で終わってポカーンでした。
中ボスと思ってたのがラスボスでした。
もうちょっと説明が欲しかったです。
オマージュ
全体的な印象はストーリーの展開が忙しすぎな感じがした。
テレビで毎週じっくり見せるところがやはり2時間枠に収めなければならないからだろうが行間を端折りすぎな気がする。
初代仮面ライダーを見てきた事や石ノ森章太郎の原作を読んでいればその行間を埋めることが出来るだろう。
原作と同じように改造されて顔に手術の跡が浮かび上がるのを仮面に隠して闘う本郷猛。
そこを見れただけでジワッと来てしまった笑
ストーリー的には庵野秀明の世界観を加味したストーリーになっていて50年前のテレビ版を現代的に解釈し表現したのだろう。
細かいところに本当にニヤッとさせられる。
1号ライダーが足を負傷して2号登場と言うところは藤岡弘がアクション中に足を折ってしまい2号にバトンタッチしたと言うところとかもうオマージュ以外ないじゃん笑
13人の仮面ライダーも出てきてああここで本郷は死ぬのがなって原作を読んでいた自分は思ったがそこはラストに向けた新しい表現に作られていた。
ラストは森山未來が仮面ライダー0に変身するシーンはイナズマンとV3じゃんって笑
楽しませてくれる。
Kはまんまロボット刑事Kだし。
本当に色々とオマージュされていて楽しませてくれた。
それと登場した俳優さん達の演技がとても素晴らしくてぐっと引き込まれてしまう。
戦闘シーンは賛否両論あるとは思う。
昔、庵野秀明監督が撮ったキューティーハニーを本当はこうやって表現したかったのかなって思わせる戦闘シーンの連続。
まんまエヴァなような気もする。
ここはもう少し人と人との実際のアクションを多くして欲しかった。
ラストはやはり原作になぞっている感じがしたし続きを匂わせるラストだった。
出来ればNetflixか何かで大金を投じて何十話もかけて再度作って欲しいと思った。
それが無理なら続きをお願いします。
4DXだと、びしょびしょ&ボコボコにされます。 キカイダー、ロボッ...
4DXだと、びしょびしょ&ボコボコにされます。
キカイダー、ロボット刑事、イナズマン、V3、Black、ゲルショッカー、新1号、そして原作漫画へのオマージュてんこ盛り。
自律走行サイクロンの萌えっぷり。
敢えての昭和脚本っぷり。
サソリ姐さんだけ、ショッカーじゃなくパンサークロー。
よく考えたら仮面ライダーに詳しくないので、映画を見ても何か胸を打た...
よく考えたら仮面ライダーに詳しくないので、映画を見ても何か胸を打たれるものはなかった。過度な期待はやめたほうがいいかな~。
シン・ゴジラがあまりにも上手く行き過ぎて、その後、シン・エヴァもヒットして、庵野秀明の作品は見なければ損のような雰囲気になってしまっているし、ユーザーも高い期待を胸に抱くわけだが、本作はそこまでではないな。
仮面ライダーがショッカーを倒していく。頭は潰されて血が飛び出るので、リアルさを出してるのかなと思うけど、仮面ライダーになってしまった苦悩みたいなところが薄いように感じた。主役の本郷猛は一応仮面ライダーになってしまったことに苦しんでいるのだがね、あまり彼に共感できない。
緑川ルリ子は良かったんじゃないかな?浜辺美波が良かった。カメレオンのオーグに殺られてしまうのだけど。
ライダーキックが必殺技のようだ。振り返ると仮面ライダーに詳しくないことに映画を観ながら気付かされたw
そして、竹野内豊と斎藤工が出てくる。シンウルトラマンでも出ていた二人だ。
女性から見たらイケメンばかりに囲まれての仕事は楽しいのかな?
話はよく分からなかった。プランナーてなんだ?緑川ルリ子の兄一郎がショッカーの代表で、彼が世界を支配しようとしているように見えたが、よく分からなかった。
子供の頃は仮面ライダーのバイクが欲しいと思ったものだが、流石に何も感じなかったな。安全第一でお願いします。m(_ _)m
浜辺美波が可愛いだけ
とにかく浜辺美波が可愛いだけ
個人的に一番大事な戦闘シーンは
戦闘員との戦闘はワンパン ぐしゃだけ
怪人との戦闘は蜘蛛オーグを除き全部酷い出来
ラストの蝶オーグ戦ですら薄暗い場面で発勁で吹っ飛ぶ→起き上がって立ち向かう→発勁で吹っ飛ぶ→数回繰り返した後唐突に弱まって隙が出来て倒せると言った具合
ストーリーは藤岡弘が演技していた方ではなく石ノ森章太郎が描いていた漫画の方を読んでいる前提でトントン拍子で説明無しで進む
総評として金掛けた同人作品みたいなイメージ
個人的に告知ムービーでテンション激上がりだった為にこの上なく残念で仕方が無い おそらく今後庵野作品は二、三週間置いてから評価確認してから観に行くか検討するようにする
これは、何に対するリスペクトかで全てが変わる。
一緒に観に行った50代の妻でさえ、「これは意見がわかれるわね?」と呟いた作品です。
私は観覧し始めて、少ししてから「あ、石ノ森漫画版の構図だ」と理解してから一気に楽になりました。
緑川ゆり子を誘拐した車を先回りするサイクロン号をはじめ、ショッカーライダーにサイクロン号で囲まれるところなど、様々箇所で漫画版の構図が使われていいます。
漫画版は一回たりとも変身ポーズはありません。
更には第二の皮膚としてライダースーツを認識しているし、サイクロン号がなければ、変身できないのもそうです。
(フェイスクラッシャーから血を吐くのは、仮面ライダー THE First以降のお約束演出?)
ラストシーンのダブルライダーの会話は、2巻のセリフそのもの。
とは言え、随所昭和初期のTVそのものを彷彿させる演出も。(当時は全体的に画面が暗かった)
スーツが堅いから足が伸びきらないとか、「本人」が演じているとか………
TV版・本郷猛をリスペクトする人たちは受け入れるのが難しい作品だと思います。
しかし庵野監督の作品は、また何か仕出かすのでは?と観るまで安心できない……
ところで安田顕さんは何処にいた??
とてもよかった
怪人が拳銃で撃たれて死ぬ。怪人がライダー以外に全く無敵ではなく、一般人が拳銃を使えば倒すことができることに悲哀を感じて、ゾクゾクする。すごくいい。
ショッカーがアホっぽい。そもそも人の幸福など他人が決めることなどできないという、根本が分かっていない。まったく余計なお世話で、バカが力を持つとひどいことになる見本のようだ。真面目に解釈しようとするとこんなふうに思うのだけど、実際製作する場合、敵の基本理念などどう設定するのが面白いのか、そっちの立場で考えると難しい。他にどうすればいいかすぐには思いつかない。
柄本佑がイケメン役でキメキメで面白い。ジャニーズとかイケメン役者を使わない決断がかっこいい。
途中トンネルで戦う場面が暗すぎてよく見えない。改造人間は死ぬと泡になるのだが、服も消えるのは意味が分からない。
(追記)
撮影密着ドキュメンタリーを見てもう一度見る。密着では苦労していたアクションシーンは初めの方だ。カメレオン男までずっと面白いのに、ショッカーの基地に行くトンネルのバッタオーグ集団戦からチョウオーグ戦がとてもつまらない。アクションは長ければ長いほどダメではなかろうか。絵面もつまらない。ダムとか工場とか線路とかの方がいい。
戦ってる最中にどの怪人もよくしゃべる。改めて一文字が素晴らしい。
アクションと緑川ルリコがよか!
話は、イマイチやけど。浜辺美波や西野七瀬、長澤まさみがよかよね。一文字隼人もいいやん。
石ノ森章太郎の原作に忠実かな。13人の仮面ライダーもいたしね。森山未來は、仮面ライダーV3みたいやな。シモン真人の歌がいい。そして竹野内豊が、立花とうべえで、斎藤工が滝なんやね。
平成ライダーほどの自由が無い
子供の頃はウルトラマン派で、平成ライダーも詳しくは無いけど、初代仮面ライダーのリメイクだから縛りが多くて、自由がないのは、やむなし。
リメイクであっても原作をうまくオマージュできたのがか、シンゴジラ、シンウルトラマンだとすると、流石にネタ切れというか、ある意味一番オリジナルに近く
いろいろなSF考証を追加しても、一から世界観の構築ができる平成ライダーほどの自由があるわけでなし、この時代に世界征服を目指さない悪の秘密結社の最終目的ってあまり上手くいっていない気がした
浜辺美波は、見事な演技で、作品のシンを、作っていた。
女怪人はどちらもファンなのだけど、どちらも役に合っていない気がする、過去作のキューティーハニー(今なら間違いなく、シンキューティハニーというタイトルだろう)に、比べるとも一つだし、もっと言うと怪人の数減らしても良かったと思う
本当にこれは申し訳ないのだけど、主役がマジカルラブリーに見えてしまって、集中出来なかった
庵野ワールドの役者さんがたくさん出たり、ロボット刑事Kとか、MAGIの筐体等、くすぐるネタ満載で楽しめたけど、庵野さんにはもっと時間とお金を与えて欲しいし、
自分の作ったモノに縛られず自由にやって欲しい。とりあえず次作も見に行きます
仮面ライダーのフルコーラス聞けたのは良かった
あ、そこを残すんだ?
私、仮面ライダーは放映開始当初に見てた年代なんですね。幼稚園でよく仮面ライダーごっこしてましたっけ。怪人の改造手術シーンとか、茶の間で見てると子供心にちょっとイケない気分で親の手前気恥ずかしかったりして、自分のエロ感覚の萌芽はここにあったと思ったり思わなかったり。
そんな私にとっては、平成以降のライダーはやっぱちょっと、いやかなり違う。それはそれでいいけど、仮面ライダーといったらやはり初期ライダーのあの、怪奇マンガ由来のエログロと、ソフビ人形売りつけ対象向け特撮TV番組の格好良さと荒唐無稽さとダサさがなければ、と思ってしまうのです。
で、この時代に仮面ライダーを映画にするとなったら、あのエログロと格好良さと荒唐無稽さとダサさをどんな塩梅でブレンドして辻褄の合う世界観を作って大人も見られるエンターテイメントとして仕上げるのかというのがキモであり、観客としての興味でもあったわけです。
ところがギッチョン。
あ、そこはそう説明するんだ?
ダサ要素、そのダサさのほうを残しちゃったんだ!?みたいな。
自分の好みにしっくりくるような塩梅ではありませんでした。
本郷と一文字が初めて出会って交戦する時のチャチな映像など、どうしてわざわざチャチに作るのか、残念ながら私にはその意図がわかりません。
でも昔の仮面ライダーへのオマージュはもちろんちょこちょこあって、本郷が脚を怪我したことで一文字が仮面ライダーになるところなんか、おおっ!そうきたか!って感じ。ダブルライダーvsニセライダーとかもワクワクしますね。
あとは、ツンデレ姫緑川ルリ子の抒情パートも良かったです。ブレンド具合が好みじゃないな~と若干斜に構えて見ていた私も、遺言シーンでは涙してしまいました。
それに一文字隼人が一文字隼人らしく描かれていたのも仮面ライダーと手を結ぶ2人の名が立花と滝であったことも良かった。
あ、一番スリリングで怖かったのは冒頭のオートバイで2台のトラック(ダンプだったっけ?忘れた)から逃げるシーンでした。
最後は懐かしの主題歌で締め。
菊池俊輔大先生の音楽は半世紀経っても素晴らしいです。
※本郷の『優秀で正義感があるけどコミュ障で故に就職に失敗』な設定に笑いつつ納得。
藤岡版の学生のくせにオヤジ臭く説教臭い堅物なんて、今の時代に現実感無さ過ぎるもんね。
※私はかつて蜂女のエロさに衝撃を受けた幼女だったので、ヤンデレ風味のヒロミちゃんは可愛いとは思ったけどピンとはきませんでした。
緑川ルリ子の"ツンデレ"設定は、庵野監督の確信犯的な趣味
「シン・仮面ライダー (IMAX)」。
『シン・仮面ライダー』(2023)は、『シン・ゴジラ』(2016)、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(2021)、『シン・ウルトラマン』(2022)から続く、アラ還(アラウンド還暦)の夢を次々と叶える、庵野秀明監督の「シン」シリーズで括られる話題作。どんな実力のあるクリエイターが望んでも手が届かない、日本映像史の伝説キャラクターの映画化は、庵野監督だけが持つカリスマ性に引き寄せられる社会現象でもある。
すでに「シン・ジャパン・ヒーロー・ユニバース」(https://sjhu.jp/)というクロスマーケティング的な枠組みが始動しているが、映画としてのユニバース作品が登場するのかしないのか、それも庵野氏の掌のうちにある。
『シン・仮面ライダー』は、一度見では消化できないほど観念的な情報がギュッと詰め込まれているという点において、庵野監督らしい仕上がりになっている。日本語字幕がないと、マスクの下で喋る重要なキーワードが一度では判別しづらい。2度3度と見る愉しみのある作品になっている。
アスペクトはシネスコ画角なので、IMAXで観る必要はない。入場者特典のポスターが欲しければ別だが、画質・音質を求めるならドルビーシネマだろう。
本作を特徴づけているのは冒頭のスクリーンに投影される「映倫/PG12」(12歳未満の年少者の観覧には、親または保護者の助言・指導を必要)のマークである。オープニングの戦闘シーンで仮面ライダーはショッカー下級戦闘員に対して尋常ではない血しぶきをあげるほど、殺人を展開する。これは"For Adults"といっていい。
とはいっても、原体験としての”仮面ライダー”は、庵野監督にとっても子供時代のものだ。あえてこういった演出になるのは、今なお脈々と続いている子供番組仕様と一線を画す必要があったから。子供が見てはいけないのではなく、決して子供騙しではないホンモノを目指している。
だから『シン・仮面ライダー』は、必殺技の名前を一切発しない。石ノ森章太郎先生が主題歌に込めた、"ライダーキック"も"ライダージャンプ"の掛け声はない。一方で、"変身! トォー"もない寂しさ。1号、2号それぞれの変身の決めポーズは歌舞伎の見得のように残している。
もうひとつは贅沢すぎる豪華俳優陣。主人公で仮面ライダー1号/バッタオーグとなる本郷猛を演じるのは、池松壮亮。作家性の高い監督作品に人気の中堅俳優だ。ヒロインの緑川ルリ子は浜辺美波。言わずと知れたメジャー俳優だ。中盤から仲間となる仮面ライダー2号は柄本佑。
とくに長澤まさみの"サソリオーグ"は、仮面ライダーではなく政府機関に呆気なく制圧されてしまう。登場シーンが一瞬すぎて、"長澤まさみって出てたっけ?"となるのは必至。ストーリー上もサソリ毒の伏線だけのためにある。
"オーグ"とは"AUGMENT(オーグメント)で、"本作における改造人間のこと。"コウモリオーグ"(手塚とおる)は原作シリーズにおける"蝙蝠男"にあたる。周知の通り"仮面ライダー"は人間とバッタの合成改造人間であるが、本作では"バッタオーグ"となる。
大森南朋は声だけで"クモオーグ"を演じ、声だけという意味では、"ロボット刑事K"(石ノ森章太郎の漫画作品)を彷彿とさせる、"外世界観測用自立型人工知能ケイ”を演じる松坂桃李もいる。ちなみに松坂桃李は歴代ライダーではなく、侍戦隊シンケンジャーのシンケンレッド。
本田奏多が演じたのは"カマキリカメレオンオーグ(KKオーグ)"だが、"ハチオーグ(ヒロミ)"の西野七瀬以外は、いずれも顔が一部または全部隠れている。本田奏多は、仮面ライダー2号(柄本佑)のライダーチョップでマスクを破壊されて顔が見えるものの、緑のペインティングで認識は不可能という有様。有名俳優の使い捨てには予算の余裕度がうかがえる。
"カマキリカメレオンオーグ"は、3体(人間+カマキリ+カメレオン)合成オーグメントで、死神グループが開発したとされているので、これで死神博士(イカデビル)やゲルショッカーのエピソードにつながる続編への可能性を残す。
本作は仮面ライダーTVシリーズの前半と、石ノ森章太郎の原作漫画のダークヒーローエピソードをベースに、庵野秀明の人類解釈の総集編になっている。見れば見るほどエヴァンゲリオンとも酷似している部分が多いが、それはむしろ庵野監督自身が仮面ライダーを原体験としてエヴァに昇華させたともいえる。
人類にとっての現世と心の世界ハビタットワールドの概念が出てくる。
ショッカーに洗脳された人々が取り込まれる「ハビタット(システム)」という言葉は、現存する国際NGOのHabitatと同名で、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を本作では精神世界レベルまで拡大解釈している。
生物の生命力の源を"プラーナ"と呼び、あらゆる生物における魂のようなもの。プラーナを圧縮して増幅することで改造人間のオーグメンテーションを支える。一方で、物質的な肉体を捨てて、プラーナを"ハビタットワールド"に転送して幸福を得られるというのが緑川イチローの考え方だ。
洗脳されたショッカーの信者を解き放つことを"パリハライズ"という。人工子宮生まれの生体電算機と自らを表現するヒロインの緑川ルリ子(浜辺美波)が、"パリハライズ"を可能とするプログラムを作り出し、兄でありショッカーの幹部である緑川イチロー(森山未來)を救い出そうとするエンディングへ向かう。
50年前の仮面ライダーを見たことのない世代には、場面転換が唐突すぎると感じるかもしれない。いきなり崖の上にライダーが現れたり、敵の先回りをしたり、これこそが仮面ライダーの様式美なのである。30分番組の省エネ手法だが、それだけでただ美しい。
序盤シーンで山小屋が時限爆弾で破壊された直後に小屋内にあったサイクロン号にすぐに乗れるのは、仮面ライダーの様式美そのものである。
ただし敵が崖から落ちて爆発して終わるという安易な手法は使っていない。本作ではライダーキックの美しいシルエットを徹底的に見せる。
倒された敵は泡となって消える。ショッカー関係者は情報漏えい対策として融解されるという設定。これには子供心にひどく怖かったドクダリアンが人を食べて服だけを残すシーンを思い出した。
原作の「13人のライダー」のネタから、大量発生相変異型バッタオーグ(ショッカーライダー)がクライマックスで出てくる。元タイトルの"13人"から本郷猛(仮面ライダー1号)と一文字隼人(仮面ライダー2号)を外した11人がショッカーライダーで、劇中では緑川イチローの両側に並ぶ(左に6人、右に5人)。
エンディングで、プラーナとして魂だけとなった本郷猛と、体を共有しながら新"1号+2号"となって新サイクロン号で疾走して終わるのは、石ノ森章太郎の漫画と同じ帰結である。そもそもショッカーの本体である大ボスの人工知能のアイや、その"外世界観測用自立型人工知能ケイ”は倒されていない。
TVシリーズで仮面ライダーをアシストした"おやっさん"こと、"立花藤兵衛"がいないなぁと思ったら、最後の最後に一文字隼人に「名前を名乗らない人間は信じない」と言われて、竹野内豊が「立花」と答える。原作には執事の「立花」も出てくるので名前を同じにしただけかもしれない。斎藤工は「滝」。滝は同じく原作に登場したFBI捜査官・滝和也を彷彿とさせる。
そのシーンでは、"コブラオーグ"の登場もコメントされており、『シン・仮面ライダー2』を作れる余地を残した。
最後に2度見、3度見で楽しいシーンをいくつか。
やっぱりヒロイン緑川ルリ子の"ツンデレ"設定は、庵野秀明監督の確信犯的な趣味。浜田美波の起用は綾波レイ似に尽きる。コウモリオーグシーンではルリ子似のコピー人間がたくさん出てきたりもする。エヴァのマリやアスカのように、ルリ子が本郷猛を「信用しない」と突き放したかと思ったら、着替えのシーンでは「私から離れるな」と甘える。悲しみにくれる女性に「肩を貸して」なんて言われるのは作家の願望そのもの。
ハチオーグ/ヒロミ(西野七瀬)の口癖は"あらら"だが、様々な"あらら"を指折り数えてみると、あらら✕8回。
オープニングで仮面ライダーが初登場するシーン。ルリ子が這って逃げる瞬間、一匹のクモが彼女のブーツに取り付くところに注目。これが次の山小屋のシーンにつながる。
その山小屋で、本郷猛が改造人間となった自分に驚愕するカット。洗面台でグローブ、そしてヘルメットを外して、自分の変容に驚いた本郷猛が慌ててヘルメットを被りなおすとき、すでにグローブをはめている。オヤオヤ。
クライマックスで11人のショッカーライダーに追いかけられるシーンは、いくつも登場するサイクロン号の数が合わない。そのために自走するサイクロン号の設定があり、スペアがあると想像することにする。
(2023/3/17/TOHOシネマズ日比谷/Screen4/F-16/シネスコ)
(2023/3/18/丸の内TOEI/Screen1/K-12/シネスコ)
変わらぬもの、変わるもの、変えないもの
平成から令和と仮面ライダーも
どんどん進化していて、もはや原型を留めていない。
もちろんいまの仮面ライダーもかっこよいのだけど
まぁ元来の仮面ライダーとは違うなぁと、
昭和女は思うわけです(笑)
やはり仮面ライダーのカッコ良さは
原点でもある仮面ライダー1号や2号なのです🦗
それが本作で現代に現れたらそりゃ胸熱です🔥
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池松壮亮演じる本郷猛も
柄本佑演じる一文字隼人も、
しっかりとオリジナリティを保ちつつ、
現代風にもなっていてよかったです。
怪人たちもいいですねぇ🦂🕷
エンドロールを見て初めて豪華すぎるキャストに
驚きました。
唯一分かったのはカメレオンのあの子かな🤣
緑川イチロウ(森山未來)の戦闘シーンは
森山未來の華麗な舞踊を見ているようで
とても美しかった。さすがです👏
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「3」なのは、121分の長尺の割には
内容がちょっと追いついてない感じでしょうか🤔
やはり特撮ヒーローものは30分くらいが
ちょうどよい。映画にするなら90分くらいが
ダラダラとならずいいような気がします。
仮面ライダーと庵野どちらに軸を置いて観るか
この監督の絵造りが好きなので予備知識なく勇気出して観てみました。前2作にある終末感がなく、そうかこれは仮面ライダーだからな、と途中から観る角度を変えてみたり。映画の選び方は人それぞれですが、庵野作品はある程度論理的に物事が進むので、脚本の矛盾が気になって話が入らないような事がなく安心できます。後半の表現は他の方が仰せのように「エヴァで慣れ」てます。
少し半端に振れれば「キャラ映画」と言われそうな内容ですが、きちんと物語だったのは初期ライダーが築き上げた枠組みや御約束事を守られていたからなのでしょうね。幸福とは何?という擦られ続けるテーマをあえて淡く描き、大人ヒーローの心情をデン!と前に置く潔さが決め手かなと思います。
過去作に見た哲学や社会派な雰囲気と遠く戸惑われる方もいるのでしょうが、これが庵野監督自身を築いてきたもので、スクリーンを通してその「よさ」を共有させられている感覚がなんとも面白いですね。
映画を観た後、初代ライダーを観ました!
仮面ライダーBLACK RX世代で初代ライダーは観た事がなかった、庵野監督作品なので観に行った。
エヴァのような演出もチラリとあり、庵野さんの映画に出てきた役者さんが勢揃いしていた。
途中テンポが遅く感じたのでセリフは早回しでも良かったような…
帰宅しすぐにU-NEXTの初代仮面ライダーを観て、映画のこの部分をオマージュしているんだぁ!とわいた!
初代ライダー1、2話だけでも観て欲しい。
感情移入がしにくかった
幼少期に仮面ライダーは初代〜RXくらいまで好きで、かなり見ていた者です
その視点からの感想を書きます
庵野監督が手掛けるので、かなりリアル寄りの展開にしてくるだろうと予測してたら、その通りだった笑
これは原作あったのかな?
脚本が庵野秀明と書いてあったから、かなり脚色されているように思う
ただ、それぞれのキャラクターの背景など説明不足の状態で身内が死んだり、急に泣き出したり、戸惑ってたり
なんでこいつはこんな感情になってるんだろう?と疑問が前半に多く出てくる
特に本郷猛への感情移入の出来なさには驚いた
まるでエヴァのシンジくんのように突然震え出したり、泣き出したりして、なんなんだこいつは?感を終始感じてしまった
本郷猛って、藤岡弘のゴッツイ奴をたくさん見てきたから...
なにこいつ?って思っちゃった
過去にも真仮面ライダーって作品で、グロ系の作品あったけど、主人公がこんなにメソメソしてなかったしなぁ
そして、それぞれのキャラが死んだ時に泡になって綺麗に消滅してしまうため、これまた感情移入できない
ルリ子が死んだ時も泡になって綺麗さっぱり消滅してしまい、本郷猛は泣いていたが、こちらはポカーンとしてしまった
敵キャラが泡で死ぬのはいいけど、味方も泡で消えるのはちょっとなぁ
これも原作の設定だったのかな?
あと、シリアスなストーリーに対して、絶望的にBGMがマッチしていない
いや、初代ライダー作品の時の効果音やBGMを、そのまま利用してきたからすごい懐かしかったんだけど、とにかくマッチしてない
冒頭で説明した本郷猛のコレじゃない感がすごく、ストーリーはエヴァっぽいのにBGMだけライダー
仮面ライダーとエヴァ両方好きだけどちょっとこれは、、、
全体的にはストーリーも仕上がってて、アクションもそれなりに楽しめたから、よかったけど、最高!とまではいかなかったかな
原作知らないからこういう感想になってしまうんだろうか?
仮面ライダー原作はどこかで読めるのかな?
少し探してみようと思います
残念です。シン、シリーズファンですが。
2回目の感想追記。
勝手な感想だけど、ブラックサンとかぶる
民衆と、ショッカー、ライダーの絡みは、意図的に描かなかったのかと思った。
1回目の。シン、シリーズは、現代社会の現実に、
ゴジラとか、ウルトラマンが実在していたら?
というシリーズだと勝手に思っていた。
このライダーは、それが何も描かれていない。
ただ、コンセプトは良かったと思う。
人類の幸福は、特権階級と、民衆という奴隷で成り立つ。
奴隷である民衆には、何も考えさせずに、
魂の入れ物として存在させておく。最終的には
救済という名の死をあたえる。
これは、マトリックスの世界で、
肉体を発電装置として利用し、
脳内は夢世界の幸せを見せておくと、同じだ。
まあ、中国共産党と人民の関係もそうだけど。
あと、観測者のロボット刑事も、もっと活躍してほしかった。最後覚醒して、出てくるのかと思っていた。
どうせなら、キカイダー出てくれば?
仮面ライダーブラックサンは、良かったよ。
あっちが、良すぎて、それ以上を期待してたのに!
親父さんとの絡みとか、やっぱりそういうのも見たかった。
人間関係の絆を端折りすぎ?共感が湧かない。
泣きすぎ。
本郷猛の本気の変身ポーズの迫力が見たいんだよー!
ブラックサンでは、西島の本気が伝わるぞ!
こういうのでいいんだよ
シンウルトラマンの時もそうでしたがアクションシーンがカッコいいので細かいことはいいかなと思い素直に楽しめました
冒頭20分と2号との共闘シーンは特に熱くて好きです。
しっくりこない
舞台挨拶付きの最速公開を見てきた。
総じて、しっくりこなかった。の一言に尽きる。なぜなのか?見てる最中は漠然とした違和感しかなかったが、1日経って違和感の正体が具体的に見えてきた。
それは、「石ノ森のヒロイズムが感じられない。」の一点に尽きる。
私にとってライダーの醍醐味は、改造人間になった=人間でなくなってしまった悲哀にある。人として享受するはずだった幸せを理不尽に奪われ、それでも人(他者)のために、「正義」のために滅私奉公戦う、それが石ノ森のヒロイズムなのだと思ってきた。
[1.悲哀が無い]
「幸せを理不尽に奪われる」これを表現する対比が悉くこの作品では廃されてしまっている。
まずは改造前と後との対比が無い。
この作品では冒頭で、もう本郷はバッタオーグになっており、回想等でも改造前の様子は出てこない。「頭脳明晰、スポーツ万能、コミュ障…」とルリ子の短いセリフで語られるだけ。どんな青年で、何に幸せを感じ、どんな未来が奪われたのか全く想像がつかない。本郷猛の改造人間になってしまった苦悩があまり感じられなかった。
さらに、幸せな他者との対比も無い。
TV版に有った日常パートは、子供番組のお約束という側面だけでなく、幸せを謳歌する人々とその中に入れているようで入れていない改造人間との対比が、人でなくなった哀愁を強調していたように思う。翻って本作には日常パートと言えるものがほとんどない。人としての幸せを享受できない哀愁が漂ってこないのだ。
苦悩も哀愁もない、それはもはや仮面ライダーとして私には受け入れられない。童貞と揶揄されながらも教師として社会に溶け込もうと努力し、教え子を救うために素手でトラックを止めて居場所を失ったNEXTの方が、まだ、この辺の悲哀に関しては描けていた。
[2.何のために戦っているのかが見えない]
同じ戦うでも、私欲のために戦うのか、流されて戦うのか、正義のために戦うのか、平和のために戦うのか、何のために戦うのかでヒーローの格は決まるのだと思う。
だが、私には本郷猛が戦う目的が良くわからなかった。そもそも本郷猛がどういう人物なのか、今一つキャラが掴めない。1.でも述べたが、改造前の情報が無さすぎる。
父親が警官で刺された件は、序盤から匂わせていたが、種明かしは終盤近く。この種明かしが遅れたのがキャラを掴みきれない最大の要因だったと思う。父親の一件で力に対してどういう思いを持っているか、分かったうえで見るのと見ないのではだいぶ見方が違ってくる。それを後ろまで引っ張ったのはどういう演出意図なのか甚だ疑問だ。伏線は物語のスパイスだが、観客が主人公のキャラを掴んで見れるか見れないかはもっと重要だと思う。周回前提なのかもしれないが、それで初回がつまらなくなっては元の木阿弥だろう。
最序盤は、緑川博士に娘を頼むと言われたから戦っているのだが、緑川博士とどういう関係だったのか?も描かれず。恩師だったのだろうが、恩師と一言で言ってもピンキリだ。改造されたことに恨み言ひとつ言わず、初対面の娘を託され応じるのは、「優しすぎる」からなのか、恩があるからかこれも判然としない。
判然としないと言えば、ショッカーもだ。
オーグたちが各自好き勝手やっていて、組織として統制が取れているように見えない。Kが何をしたいのかもよくわからない。Kとオーグ達との上下関係や、松尾スズキ(が演じた創始者)と緑川との関係も?(そのあたりはヤングジャンプ連載のショッカーサイド漫画で詳らかになるのかもしれないが…)
蝶オーグ(ドクガンダーとイナズマンとV3の混合かな?)は、仮面の中の妹に説得されたくらいで改心する程度の覚悟なら最初からやるなよ。
敵が明確であればこそヒーローが輝くものなのに、これでは輝く物も輝けない。
結局、昔の恩師に頼まれてるうちに娘に惚れて、惚れたヨワミで言われるがままに兄妹喧嘩に介入していく、流され男にしか本郷が見えず、正義も平和も本郷の頭にあるのか懐疑的なまま泡へと消えてしまった。
逆に言うと、ルリ子への情はこれでもかというほど描かれていたので、ルリ子との別れのシーンだけは観客(私だけ?)と本郷の感情が一致して名シーンとなっていたように思う。
3.画が無い
上記全てに関わることだが、大事な部分を説明台詞で済ませすぎだと思う。説明だけで楽しめると思うのであれば、2時間、監督が出てきてあらすじを詳しく説明する映画を作ればいい。それでは楽しめないから、画が必要なのだろう。だが、主人公の人間性も、ショッカーの非道も肝心なところはルリ子が喋っているだけで画は1秒も出てこない。
私が、このリメイクに期待していたのは、ビッグマシンの容姿をロボット刑事に寄せることでも、ハチオーグの旧名をTV版・萬画版共通でルリ子の友人の「ひろみ」にすることでも、「13人の仮面ライダー」をこすり倒すことでもなく、哀愁漂う正義のヒーローの活躍だったのだが、それを見ることは叶わなくて残念だった。
とはいえ、良かったところが一つもないわけでは無いので、箇条書きで良かったところを書き出してみる。
・まさか、この作品でコンフィデンスマンシリーズよりはっちゃけた長澤まさみ氏を見られるとは思わなかった。
・各オーグのデザインが秀逸。原典要素0かと思ったハチオーグもおっぱい装甲がきちんと元ネタ準拠だったり、蜘蛛も六角形×3でありつつ生物としての8目もあるデザインだったり素晴らしい。
・きれいな風景が多い。
・戦闘シーン…賛否が割れているようだが、個人的には凄く良かった。下級戦闘員への血飛沫溢れる一方的虐殺、クモオーグ戦、サイクロン号による空中戦、ハチオーグの高速移動、1号VS2号の肉弾戦、2号VSカマ・カメ戦、ショッカーライダーとのカーチェイス、最終決戦どれも「おおっ!」となった。確かに何をしているかわかりづらい構成も多かったが、それも味と楽しめた。
・各役者の演技…これも賛否あるみたいだが、私は全体的に良かったと思う。
・緑川ルリ子がショッカー製の人造人間。一長一短だがこの設定変更によりルリ子を女サイドキックとして明確に位置付けたのは良い試みだったと思う。何より目が光る浜辺美波がかわいい(笑)
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