劇場公開日 2022年9月16日

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川っぺりムコリッタのレビュー・感想・評価

全193件中、101~120件目を表示

4.5食べる、働く、育てる、怒る、泣く、笑う、生きて行く

2022年9月24日
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泣ける

笑える

幸せ

かもめ食堂の監督作だから、どんな美味しそうな料理が出るのかと思ったら、まさかの白米!
もう、おにぎりですらない
でも、この白米を訳あり松山ケンイチと、空気読めないムロツヨシという最強の二人コンビが食べると美味しそうなんだ☺️

何かしら抱えた人々が、近すぎない距離を保ちながら寄り添い生きる日々の暮らし
なにも解決しなくても、ただ毎日を懸命に生きる尊さが、川を渡る風や流れる雲、木に降りかかる雨や炊き立てのご飯の白さから伝わってくる

生と死と、いわゆるルートから外れた人々を描いているから、かもめ食堂のイメージで見に行くと、あれ?となりそう
ただ、監督の持ち味のユルいほんわかした空気感と、美味しい料理は健在

脇役まで豪華な役者陣がみんな魅力的で、2時間あっという間でした
個人的に、亡き夫を愛し続ける満島ひかりが印象的だった
健気な未亡人という綺麗事じゃなく、生身の女として美しかった

ラストシーンを彩るエンディング曲もよき😊
ご飯は誰かと一緒に食べた方が美味しいよ、というセリフが、鑑賞後の心に余韻として広がる映画でした

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12shiho28

4.0生きているって、当たり前じゃない

2022年9月24日
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泣ける

笑える

難しい

予告からして、すごく心が温まるホッコリ系の映画だと思っていた。松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆というメンツからもそう想像できた。だけど、想像とはかなり違くて、「生死」という重いテーマを扱った、深みのある人間ドラマでした。とても良かった。

登場人物全員、生と死の狭間で生きている。
4歳の時に母親と離婚して以来、1度もあってない父親が死んだ山田(松山ケンイチ)。
庭で野菜を育て、自給自足の生活を送る島田(ムロツヨシ)。
何年も前に死んだ旦那を未だに愛する南(満島ひかり)。
子どもと一緒に墓石の訪問販売を行う溝口(吉岡秀隆)。
死を間近に感じながらも生きている彼らは、生きることに一生懸命で、命をとても大切にする。4人の演技力は流石なもので、中でも松山×ムロは息の根ピッタリ。「マイ・ダディ」「神は見返りを求める」と、少し重い映画に近年出演し続けているムロツヨシだが、福田雄一作品では気付けなかった、演技のうまさに驚かされるばかり。柄本佑も同じく、役幅の広さに驚かされ続けています。

重いテーマながらも、終始居心地が良くて、しっかりと胸に染みながらも沢山笑える。日常の些細な幸せを描く映画で、この映画を見たらご飯がいつも以上に美味しく感じること間違いなし。陽気なシーンと考えさせられるシーンが交互になっている構成なため、飽きることもないし、交互だからこそより一層深みが増しているよく出来た映画です。

雰囲気がとてもいいのは、役者全員が優しい雰囲気を作り出しているというのもあるのだけど、「パスカルズ」の音楽があるからこそだと思う。「さかなのこ」でも音楽担当をしていたパスカルズだが、映画をとても暖かく包み込んでくれる素晴らしい音楽集団。ラストシーンなんて、心が一気に浄化される落ち着く曲でした。

それぞれ何かを抱え、少し歯車がズレている。
だけど、みんなが一緒ならその歯車もキレイにハマる。ギリギリの生活ながらも、支え合いながら生きている。「自分が死んだ時に1人でも悲しいと思ってくれる人がいたらそれでいい。」生きるって難しいけど、生きていないと幸せは感じられない。ハイツムコリッタの住民たちには癒されながらも、すごく胸に刺さるセリフがいっぱいで、とても味わい深い映画です。

前半の歯切れの悪さ、そして社長の説教臭いセリフに嫌悪感を持ってしまったり、断片的なところがいいところなのかもしれないけど、ちょっと物足りなさを感じてしまった。だけど、誰でも確実に刺さるものがあるだろうテーマを扱った、ちょっぴり重くてちょっぴり泣ける、コメディタッチの質の高い人間ドラマでした。ぜひ、映画館でこの雰囲気を堪能してください。

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サプライズ

4.5でんでんむしのかなしみ

2022年9月23日
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大吉

0.5人情系でほのぼのな作品かと思えば

2022年9月23日
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非現実的でグダグダな作品だった。
シンプルに描けば、充分に伝わるのに、
幽霊とか宇宙人とか入れるから、おかしくなるんだ。

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ムーラン

3.5花火でドーーーンッ!!

2022年9月23日
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自分の感情全てに蓋をした山ちゃん。
図々しいお隣さんをはじめ、周りの人達に少しずつ殻溶かされて‥

みんな色々ある。
話せない、話したくない過去。
それでも生きている。笑ったっていいんだよ。

ゆったり、ほんわか、じんわり。

炊きたてご飯。美味しそうでした。

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M U

5.0ささやかな日常の尊さを、奇跡的なまでの煌めきで捉えた超絶大傑作

2022年9月23日
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最凶線

4.0お彼岸系

2022年9月23日
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puccino

3.5観てて腹減るわっw

2022年9月22日
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今回はがっつりしっかり「死生観」のお話。
単調でも丁寧に生活し、食事をする。そして(親の)死に向き合いつつも、また新しい繋がりを噛みしめながら生きていく。そして気づけば、いろんな背景、想い、生き方の人間がいて、戸惑いながらも理解し、受け入れる。そんな関係性にしみじみと感じ入る作品です。
私自身も50を過ぎ、親兄弟を含めた近しい人との死別を経験し受け止めてきました。そして思うことは、死別することは悲しく、寂しいものではありますが、その経験を踏まえ、且つ自分もそれなりの年齢になってきたこともあり、映画などで表現される様々な死生観についていつしか、「味わい深さ」を感じる自分に気が付くものです。
この作品も、観ていていろんな感慨がありました。とは言え、正直実際に観るまでは、派手な作品ではないだろうし、わざわざ劇場で鑑賞するまでもないかとの考えもあったのですが、実際は一人で観に来ていても、「誰かと一緒に観ている」という感じこそが「劇場鑑賞の価値があった」と思わせてくれます。
そして何より、「食事シーン」は流石の演出の荻上監督に、「旨そうに食べる」を演じさせたらトップクラスの松山ケンイチさん、ムロツヨシさんの合わせ技は「破壊力抜群」です。
まったく、観てて腹減るわっw

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TWDera

5.0ムコリッタ

2022年9月22日
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荻上監督のかもめ食堂は自分にはよく分からなかったのでどうだろう?と思っていたけど、こちらの作品はわりとわかりやすくてよかった。
山田(松山ケンイチ)と島田(ムロツヨシ)の関係がうらやましく思えた。ヤギと猫がいい仕事してる。

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ももくり

3.0リアル「めぞん一刻」

2022年9月22日
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鑑賞方法:映画館

原作は読んでいないが、「めぞん一刻」が裏原作に違いない。
映画.COM の評価が3.7と高いので、鑑賞しました。

まず最初に気になったのは,
まるで16ミリ映画のような粗末な画質。
それでも そういう演出なのかと解釈して、観ていくが
何もかもB級機材を使っている? ので、とても鑑賞しづらい映画となっていた。
更に、カメラが不安げに微動撮影している。
細かいカット割りを失くして、カメラを動かす事で、場面を構成しようという意図のつもりだろうが、どうも監督からの演出指示は少なく
カメラマンが気を利かせて、自分の考えで動いているように思われる。
内容とは関係なく、撮影関係で映画評価を★2個は確実に落としている。

監督は演技指導もできていないようで、
各俳優陣が自分なりの演技をしていたが、自分を持っていないエセ俳優の演技は見られたものではなかった。
特に坊さんは酷い。重要な役柄だけに、もう少し演技のできる配役をキャスティングすべきだった。

ヤギが口を動かさずに、鳴くのは 糞演出。

アイスを食べるシーンで「僕は。。。」で切らるシーンは絶妙なタイミングは良かった。

主人公の部屋の前に住む親子?が家賃を5年間滞納しているくせに 親子が同室ではなく隣室住になっている。
その辺の 言われ は原作にはあるのだろうか? 興味が湧いた。

主人公があの部屋を紹介されるまでの
不動産屋さんとの やり取りを冒頭で描いた方が、映画の質が上がっただろう。

この映画を観たら、やはり アニメ映画「めぞん一刻」を見たくなった。

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YAS!

4.0ケンイチ❣️

2022年9月22日
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食べるシーンが多くてお腹空いて来た、でも美味しそうに食べてたね。あんなオジサンいてる、ムロ様ってすごいわ。この後が見て見たい。

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ミヤミヤミヤ

3.5タブーの死に向き合った意欲作

2022年9月22日
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知的

青年の山田(松山ケンイチ)があるアパートに引っ越してきて、アパートの住民達との触れ合いや死生観を考える物語です。
大きな感動はありませんでしたが、死生観について、いろいろ考えさせられます。
個人的には、タクシードライバーの花火の話は驚きます。
なかなかためになる話が出てきますので、観て損はないと思います。
若い人には微妙な映画に感じるかもしれませんが、タブーに挑んだ貴重な映画だと思います。

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ゆきとう

4.0思えば皆前科者のように何か抱えている。

2022年9月22日
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単調に続く日々を見やると希望などなく、いつか死ぬのを待っているのだろうか?
でもその暮らしの中にささやかな幸せを見つけられることが生きる喜びとなる。お風呂に入ったり、炊き立てのご飯を食べたり。
死ぬと骨は残っても、魂は金魚になって空を浮かんでいくと思ったら、凧のようなイカだった。宇宙人に電話が繋がり、わぁと思った。

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すぅ

4.0#69 小さな幸せの積み重ね

2022年9月22日
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前科者ゆえに幸せを感じちゃいけないと思い込んで、いつも仏頂面してる男が主人公のお話。

隣に住むズーズーしい男や、変な大家親子とか、絶対富山にはいなさそうな人ばかり。
唯一いそうなのは、山の上の大きな家に住む世間知らずのおばさん。ああいう金持ちはいそう。
久々に松山ケンイチの良さが全面に出てる作品で良かったっす。

死ぬまでに大成したい人じゃなくて、穏やかな人生を望む人向けのお話。

オール富山県内ロケってことだったのに、場所を特定出来そうな風景が映らないので川以外はどこかわからなかった(線路が並んで走ってる川は早月川だよね?)。
あの市営住宅風のボロアパートが魚津ってこと?
あとは山が低いので全部呉西地区での撮影よね?

映画見終わったらロケ地巡りしようと思ってたのに、寺以外に行きたくなる場所はなかったわ。

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chicarica

4.0人は優しさでできている

2022年9月22日
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知られたくない過去を持つ、人との関係を絶った男の雪解けがこちらの気持ちまで優しくさせる。
ご飯を食べて、風呂に入って、当たり前の事の小さな喜びが胸にしみる。観て良かったと心から思える映画。

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ノベコ

2.5「たま」の音楽

2022年9月22日
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怖い

難しい

幸せ

音楽を伝説のバンド「たま」メンバーだった知久さん(現パスカルズ)が担当。音楽的才能は未だ衰えず。
耳ざわりがよい。

物語的にはほぼ平坦のうちに進行する。
あえてそうしてるのか、登場人物の掘り下げがもう少し欲しかったところ。自分にはあまり刺さらなかった。
冒頭にムコリッタ「牟呼栗多」(仏教用語)の解説があるが(時間の単位で48分)この視点だと意味がわからない。わざとミスリード狙いか?
※転じて短い幸せ=ささやかな幸せ が正解

キャストに薬師丸ひろ子があったが
声だけなのね(笑)

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YOU

4.5ご飯と塩辛が食べたくなる

2022年9月21日
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知らない町で一からやり直すお話かと思っていたけど違った。
身近な人の死と向き合うということは、法的な事は置いといて、人それぞれ正解も不正解もないと思う。
南さんの件を気持ち悪いと思うか否かでこの映画の評価が変わるのかなと思った。個人的には、南さんの亡き夫への深い愛を感じた。

おそらく他の映画よりも極端にセリフが少ない、でもなんだかそれが心地よい。
言葉の余白が多い分、登場人物それぞれのいろいろなことを感じながら観ることが出来る。
社長の声かけや気遣いが、お節介でウザいなとは思いつつ、悪い人ではなさそう、うん、やっぱウザい、嫌いじゃないけど。

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コビトカバ

3.5ムコリッタというより、身近な人の死がテーマであったが・・・・・・

2022年9月21日
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解説では「ムコリッタ」は「ささやかな幸せ」と言う意味もあると書かれていました。
それを感じれられる、ほのぼのとした映画かと思っていたら、そこではなく、
「身近な人(生き物)の死や遺骨とどう向き合うか?」がテーマになっていました。
それに向けて伏線が張られ、そして回収されて行きました。

俳優も良いし、テーマも良いけど、何か面白くなかったな。そんな映画です。
松田聖子が歌ったラブソングも、みな印象的な訳ではない。そんな映画でした。

でもひとつ印象的だったのは、工場長の「これを毎日毎日、そして10年続ければその価値がわかるよ。」という言葉。(ブラック企業ではない前提ではありますが、)

我々の日常生活も同じようなものかも知れない。
子供を育て上げ独立し、仕事も一段落付けた。
もう「これを成し遂げるまでは、死んでも死にきれない!」なんて大テーマを背負って生きているわけではない。
日々の積み重ね、そこに少しの「ささやかな幸せ」もある。
あっ、これがムコリッタか!・・・・・・・・・・・・・・ちょっとハメられたね。

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センノカゼ

4.0優しい視線

2022年9月21日
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特に何か大きなドラマがあるわけではないのですが、どんな人間でも誰だって生きて、笑って、小さな幸せを感じていいんだよ、という生命賛歌を滔々と謳っているような優しい映画でした。

ムロヒロシって、ほんとに「気持ち悪いのにいい奴」って役が上手いなあ(逆の「すごくいい奴なのに気持ち悪いor凶悪犯」とかも上手いです)。
そして、松山ケンイチだからの説得力ある背景に、満島ひかりのエロさ!
笑えて泣けて、よい映画でした。

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コージィ日本犬

4.0日本映画はこれでいいのだ!

2022年9月21日
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『さかなのこ』に続き、今年のベストというか個人的なお気に入りの作品が続けて観れて嬉しいなぁ~。
もう日本映画はこの独自固有路線で突き進めば良いという思いが、更に強くなってしまいました。
本作の予告編を観た時「めぞん一刻」を思い出して観たくなったが、監督が「かもめ食堂」の荻上直子の作品だと知ったのは後からです。
この監督、特別に好きだった訳ではありませんが、本作は監督作品中で個人的に一番好きな作品となりました。
監督の特徴でもあるマイノリティを扱った作品でしたが、自分探しなどではなくもっと普遍性のある人間への思いの詰まったテーマだったので、今までの作品より好きだったのかも知れません。

観終わって作品の世界は「めぞん一刻」そのままでしたが、テーマは盛り沢山で大きく一つにまとめると「現在社会を生き抜く為の心の持ちよう」という感じではありました。
タイトルの“ムコリッタ”とは仏教の時間単位のひとつだそうで、ここでは「ささやかな幸せ」の意味で使われ本作の軸となるテーマでしたが、もっと細かく分けると“孤独”“貧困”“喪失感”等々、幸せの反対語の様な状態の登場人物達の各々の生き方と関わり方が描かれた作品でした。

私が特に個人的に刺さったのは、主人公の父親の死に方と弔われ方になりますかね。
私は母親をちゃんと弔うことが出来るのか?私が死ぬ時はちゃんと弔われるのか?恐らくこの父親と同じ状況(孤独死)になると想像できるので、これはちょっと怖かったです。
作品のトーンはドラマチックよりファンタジックに寄り、そんなに深刻ではなくユーモアもありコミカルなシーンも多かったのですが、テーマが“死(川っぺり)と生(ムコリッタ)”についてだったので、フェリーニや寺山修司や鈴木清順や大林宣彦などの“死”を意識した作品群や「おみおくりの作法」等々、様々な監督や作品を思い出していました。そういう作品に、思い入れがある人は是非観て貰いたい作品でした。
私自身は「ささやかな幸せ」を見つけるのは得意な方だと思ってはいるのですが、主人公達よりも死に行く側の人達に思いを馳せる年齢になってしまったので、幸福感を感じつつもキツサも同等に感じた作品となりました。

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シューテツ