劇場公開日 2022年6月24日

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ベイビー・ブローカーのレビュー・感想・評価

全395件中、121~140件目を表示

3.5是枝監督の家族三部作最終章

2022年7月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

「そして父になる」「万引き家族」に続く是枝裕和の家族三部作(私が勝手に名付けた)の最終形態。万引きからさらに進んで人身売買である。通底するテーマは「家族」とりわけ「父」という立場のあやふやさ曖昧さとそれが故に子どもとのプラトニックな愛とつながり。ふらふらと彷徨う。家があろうが旅に出ようが。三作目を日本の役者で撮るにはさすがに選択肢がなかったのであろう韓国で撮って正解。ソン・ガンホとかやりすぎでちょっと興ざめる部分もなきにしもだけれども基本ドキュメンタリー手法の演出なので絶妙にバランスがとれた。ただ遊園地のダーツで景品を取るシーンの手前の男の子がノーリアクション(おそらくは的に当たっていないのにソン・ガンホはガッツポーズ)に一気にしらけた。一貫して常識的カット割りの直球勝負は気持ちが良い。

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たあちゃん

5.0ボロい集配車にのった"心優しいクリーニング屋"達のロードムービー

2022年7月15日
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鑑賞方法:映画館

社会派映画だと思って、観に行ったが、赤子を囲むみんなが あまりにも心優しくて、僕は予定外に、泣いてしまった。
そして、洗車場のシーンは映画史に残る"心温まる"素晴らしい名シーンだった。

邦画では坂道を "地方の のどかさ " もしくは "運命の返還点" として表現するが、
K国映画での坂はただ"貧困と格差"を表現する。
この2国文化 の違いを巧みに使いこなせた是枝裕和監督の非凡さは絶大だ!
音楽もバランスが良いが
光を上手く取り入れた 撮影 が実に素晴らしく、芸術映画のレベルに達していた。

演者も素晴らしく、人間味あふれるキャラを醸し出す ソン・ガンホさんにハズレはない。

日本でも多々知られている良い役者 ペ・ドウナさん 演じる、男勝りの女刑事には、
首や腕等をもっと ボリボリ かいたり させれば、
仕事以外への"無神経さ"が 更に鮮明に伝わり それが、任務への執念と忠実さ として上手表現でき、
それが裏返しに、ラストシーンにうまく繋がると思う。

女刑事とは正反対の位置になる"赤子を捨てようとした女"は、母乳どころか、哺乳瓶さえ
最後まで持つ事をしなかった。
それに気づいた 旅の友:ユン・ドンスは「自分の母を信じる事」と重ね合わせ
ローテーションを組んでまで、
彼女の母性本能を戻そうと努力をしていたが。。。
彼女の強い信念が痛いほど、良く伝わる反面
別な女性が自分の赤子に母乳を授ける事を、羨ましく観ている姿がとても痛ましく表現されていたが、
それでも彼女は「産まれてきてくれて ありがとう」と心を痛めている皆に言う。
彼らだけではなく、どんな人も みな それぞれの持った痛みがあるという事
それでも「人を思いやりながら、生きる事の大切さ」が、この映画では伝わってきた。

女は日本にもある「赤ちゃん ポスト]に赤子を入れているのに、
映画の中では何度も「赤子を外に置いた。アノままでは死んでいる」を繰り返していたのは、不に落ちない。

この映画のキーになる「赤子1000万ウオン」なのだが、1000万ウォンとは日本では、 どの位の価値なのか!? 鑑賞者にとって、非常に重要な事なので、
現在為替ルートで良いので、日本円でいくらか、ちゃんと(カッコ付翻訳)して欲しかった。
物価上昇した20年後に観ても、無問題なのだから それが ザ・翻訳 というもの

今作まで、僕の"ロードムービー最高峰"であった「幸福の黄色いハンカチ」を見返したい。

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YAS!

4.0「捨てた」のではなく「守った」で子供は納得するだろうか。

2022年7月15日
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雨降りしきる中、我が子をBABYBOXの前に放置する若い母親。その子を金に換えるため動き出す借金まみれのうだつのあがらないおっさんと、母親の愛に餓えた養護施設出身の相棒の男。更にそのブローカーを現行犯逮捕するためあとを追う刑事。

てっきり赤ちゃんの命など二の次で金の為だけにブローカー業を行う極悪人と刑事との鬼気迫る裏社会の攻防を描いた物語かと思っていました。

なんならむしろハートウォーミングな旅物語だった。クスッと笑えて、なぜか優しい気持ちにもなる。一時の疑似家族を乗せたボロボロのワンボックスのあとを長らくシャワーも浴びていない執念の女刑事が乗るゴミだらけの車が続く。いくつもの視点からそれぞれが赤ちゃんの未来を想う。誰にだって話せない家庭の事情がある。その事情を知ったら感情移入だってしてしまう。しかし犯した罪の罰は受けなくてはならないし、受けさせなくてはならない。失笑しながら「私たちの方がブローカーみたい」と呟くシーンは実に良いシーンだった。

さて、是枝監督様。これは日本が舞台ではダメだったのでしょうか。私はやっぱり日本で挑戦してほしかったです。だって舞台こそ韓国でしたけど、日本の話みたいでしたよ。

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はるたろう

5.0生まれてくれてありがとう。

2022年7月14日
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大吉

4.0子を想う物語

2022年7月14日
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ムービー好き

4.0What is the happiness for babies?

2022年7月14日
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是枝作品は、「そして父になる」「三度目の殺人」「万引き家族」に続いての4作品目。
4作品の中では、「ベイビー・ブローカー」が一番好みです。

「生まれてきてくれてありがとう」
我が子たちには再三言ってきた言葉です。
隣県在住の実家のサポートを受けながらでも、ワンオペ双子育児は本当にきつかったです。
けれど、2年の不妊治療の末に授かった子どもたちなので、この子たちがいなければと思ったことは一度もありません。
ひとりの赤ちゃんを子どもにするのは、本当に大変な一大事業ですが。
私は、両親から「生まれてきてくれてありがとう」と特に言われたことがなかったので、自分で自分に言ってみたことがあります。
何だか、ひとりでジーンとしちゃいました(*^-^*)。

少子高齢化、未婚化・晩婚化、離婚件数の増加、単身世帯が世帯全体の4割で最多という社会情勢では、今後、家族の標準が両親+子どもたちではなくなっていくでしょう。
生まれて来る赤ちゃんには、環境を選ぶことも創ることもできません。
大人になる過程で、しっかりと自分の生き方を選択する方法を学ぶ仕組みが必要ですね。
赤ちゃんポストが必要なくなる世界になるといいなあ。

是枝監督は、フランスや韓国で、現地の俳優・スタッフと映画づくりにチャレンジされていて、その姿勢が素晴らしいと思います。
海外に出て初めて日本の長所・短所が分かるように、国外で現地の人たちと映画を創る経験は、是枝監督の価値観のスクラップ&ビルドになる気がします。
今後の作品たちがますます楽しみです♡

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のりたま

4.0非常に丁寧な脚本で、キャラクター設定、関係性なども本当に良く、俳優...

2022年7月14日
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非常に丁寧な脚本で、キャラクター設定、関係性なども本当に良く、俳優さんのお芝居はもちろん、好きなシーンが何個もあって非常にに良かった。最終的にはポジティブに終わる感じや、余韻も心地よかった。さすが是枝監督でございました。

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おれ

4.5「生まれてくれてありがとう」

2022年7月14日
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るー

4.5演技が自然ですぐに入り込めます。日本人俳優なら誰が演じれるか、

2022年7月14日
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観ながらずっと考えていました。

トップガンみたいに派手で面白くてスカッとする映画と比べると地味だけど、
こういう話をよく思いついたなあと思います。笑いもあるし、許せる。

好みがわかれるようだけど私は好きです。

表題の件、主役はやっぱりリリーさんかなあ。
一歩引く感じの演技のできる俳優さんが他に思いつかないです。。

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ハマー

4.5新しい命に最善を尽くし、大切なものに気づくお話

2022年7月14日
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バリカタ

3.0盛り上がりに欠ける

2022年7月14日
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盛り上がりに欠ける

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さお

2.0アホの私にはよくわからなかった映画。食事は美味しそう。

2022年7月13日
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幸せ

ほんっとよくわからなかったのね。
面白さが。
実際、コンディションがよくない状態で観たせいあって、なんとか耐えたものの、途中で睡魔が来ました。
捨て子を巡る複雑で奇妙な家族愛は、見いてほがらかな気持ちなりましたが、それ以外は心に刺さりませんでした。
私がアホなんだ、きっと。
唯一、刺さった点は、スジンとイの車の中での食事シーンがやけに美味しげだったこと。
あれ何だろ?串に刺さった焼き鳥みたいなやつだとか、カップ麺だとか。
あとね、この映画、是枝裕和×ソン・ガンホが売りのようだけれど、私としては、大好き映画の『新感染半島ファイナルステージ』のカン・ドンウォンをずっと目で追ってたですよ。

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野球十兵衛、

3.5反則だよこれは

2022年7月13日
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ソン・ガンホ
カン・ドンウォン
ペ・ドゥナ

この三人出て観ないわけないじゃない。
この三人出て駄目な映画のワケ無いじゃない。
このキャストに是枝監督の演出加われば、そりゃいい映画になるさ。カンヌで賞だって取るさ。
ソン・ガンホが主演男優賞?今更でしょ。
出演作品にハズレ無しの韓国を代表する名優ですよ。日本で言えば高倉健ポジションの役者ですよ。(ちょっと違うか)

無論そんな簡単にこの作品が生まれたものじゃないとは重々思うが、やっぱ反則だよなぁ。

この作品の脚本は是枝監督のオリジナルで、最近の映画ではかなり貴重。
脚本をイチから書ける監督というのは実はそんなに珍しくないはずだが、採用されるかどうかはまた違うハナシだ。
監督の実績有ればこそ、特にクライマックスといえるシーンも無いこの地味な脚本が採用されたんだろう。(赤ん坊を売ろうって人たちがこんな善人ばかりのワケ無いだろうけど)
勿論人間ドラマを自然に描いて、且つ面白いというのは監督の持ち味だし力量が素晴らしいから成せる業ではあるが、そこにこのキャストは鬼に金棒が過ぎる(笑)。

キャストといえば見事なヤサグレ演技を披露していたヒロイン(?)のIU(イ・ジウン)さんって全然知らなかったんだが、韓国では国民の妹なんて言われてる本業歌手らしい。
やはり韓国エンタメは恐ろしい。おかげでせっかくのペ・ドゥナが少し霞んでたよなあ。

この映画が素晴らしいのは演出とキャストばかりではなく、撮影と劇伴もとても良かった。スタッフは韓国側の方達らしいが、流石ですね。特に観覧車のシーンは何も起きないのに印象的だったなあ。

なんとなあくもう一度観たくなるのが是枝裕和監督作品の特徴というか良い持ち味だと思うんだが、(駄目な人は出てくるけど悪い人は出てこないから?)この映画もなんとなあくもう一度観てみたい。

そんな良作です。

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MAKO

5.0産まれてきてくれてありがとう

2022年7月13日
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もっと暗い話かと思ってたけど、意外に明るく前向きになれる。半地下といい、この監督の目線がいい!と思った。

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みみ

4.0でも許しちゃダメですよ

2022年7月13日
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人を「基本的には善」ととらえる監督さんの意図がよく分かる映画です。でも、犯罪は犯罪、「許しちゃダメ」で終わらせているので「善意のお花畑」にならないところは共感できます。

最初は何で韓国を舞台にしたのか分かりませんでしたが、もし、日本を舞台にして同じ脚本で撮影したら「こんなこと起きるわけないでしょ!」で終わってしまったかも知れません。

丁寧に撮影された「映画らしい」映画です。映画館でお金を払って見る価値があります。

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PAK UNTIK

4.5捨てるなら、、、。

2022年7月13日
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冒頭のセリフの捨てるなら産むなよ。凄くグッとくる言葉でした。 人は、誰かの傘になり得る事。人は誰かを助けて助けられて生きている。本当の家族の様な出演者達
イジウンさんが、生まれてきてくれてありがとう。暗い部屋で言うセリフに母性愛を感じました。本当に親の様だった愛おしい女優さんです。

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映画大好き

4.0テーマは万引き家族と同じ

2022年7月13日
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ファーストシーンは半地下の家族を彷彿とさせるシーン。
二つの映画の共通点が諸所に。

丁寧に作られた作品だった。

家族関係を考える事は宇宙を考える程の深淵さがあるらしいです。

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ゆうすい

4.5(原題) 브로커/Broker

2022年7月13日
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舞台挨拶にて!
自分が恵まれた環境で育ったからこそ、この作品は心に刺さるものがあり辛かった。
「生まれてきてくれてありがとう」
疑似的な家族であっても、それぞれ必要としている。
そのことに感謝。
誰かに言われると心が救われる一言…良かったです。

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AYK68

3.0タイトルなし

2022年7月12日
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しかしまあ泣かない赤ちゃんである。

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ouosou

3.0万引き家族感が…

2022年7月12日
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どなたかのレビューでもありましたが、韓国版の万引き家族ですね。
バラバラな人間が赤ちゃんを通して?一緒に時間を過ごしていくことで、擬似家族のようになっていく。
この辺の手法は是枝監督の真骨頂なんですかね。
「凄く感動した」は無かったけど、じんわりくる作品でした。

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キチ