劇場公開日 2022年6月24日

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ベイビー・ブローカーのレビュー・感想・評価

全395件中、101~120件目を表示

2.0期待に反して、正直微妙でした。

2022年7月24日
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是枝監督が初めて作った韓国映画。韓国製作で、俳優も韓国人、言語も韓国語。アカデミー賞を掴んだ韓国映画『パラサイト』でもお馴染みのソン・ガンホをはじめとして、俳優陣は優れたメンツばかりの豪華キャストだし、「これは傑作に違いない」と前から期待していて、初日に観に行きました。

ところが・・・期待に反して肝心のストーリーや脚本が微妙過ぎて、世界観に入り込めず。俳優陣の演技は抜群に良かっただけに、非常に残念。それぞれの人物描写の深堀りが足りてないので、感情移入しにくいのも一因か。そこそこ面白いシーンや魅了させるシーンもあるのだが、全体的な内容としては物足りない感じで、「ええ~っ、こんな映画だったんだ」とガッカリ感が上回ってしまった。クライマックスはソンホが寝室で例のセリフを語る場面で、個人的にも好きなシーンなのだけれど、そこに至るまでのストーリーがイマイチ入り込めない無理な設定が多かったせいで、思い切り感動も出来ず、勿体ない印象。

是枝監督の好きな世界観なのか、人間味溢れる素敵な善人ばかりが偶然出会って「疑似家族」の世界を作り上げて、それまでの伏線を安易に収束させて、リアリティの無いファンタジーの世界に行かされて、終わってしまったような感じ。どうにも尻切れトンボ感が否めない。正直言って、映画が終わった後、「うーん、これじゃない」というモヤモヤ感が残って、とても満足には至らない作品でした。私は映画館で他の観客の反応や空気感を感じ取るのも一つの楽しみなのですが、この映画が終わった後の観客達の表情や動作から、明らかに満足したとは言えないものを肌で感じました。ネットのレビューでは高評価が多いようですが、何か忖度めいたものを感じます。

この映画を親しい人にオススメ出来るかと言えば、ありえません。「オススメされたから観に行ったけど、自分にはイマイチ響かなかった」と言われる可能性が高いので、とてもオススメなんて出来ません。そんなわけでちょっと厳しいですが低評価になります。

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beast69

4.5脚本出来過ぎじゃないの?せつないハッピーエンド。

2022年7月23日
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ヒノタマ

3.0人情喜劇ではない『子別れ』

2022年7月23日
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是枝監督は、すっかり日本をお見限りのようで、フランスに続いて韓国で製作した作品だけど、なんか腹落ちしない内容でした。今回も、『万引き家族』のような擬似家族がテーマはいいとして、子を捨てた母親とその子を売るブローカー二人が養父母をさがしに行くロードムービーと言う設定は、コメディならともかく、シリアスなドラマとしては正直無理があります。お話しの展開も出だしからダラダラしていて、余計な登場人物やエピソードが多いのでテンポが悪くなっています。ブローカーや女刑事の行動もいきあたりばったりで、どこかのんびりしているのがピンときません。一方で、登場人物それぞれが抱える家族とのつらい過去が、ポツリポツリと語られるあたりの呼吸は抜群で、映画の後半になって持ち直してくる感じです。役者では、もはや韓国の至宝ソン・ガンホは言うに及ばず、相棒役のカン・ドンウォンも好演でした。

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シネマディクト

3.5監督の演出手法と韓国映画の技術とか勢いが融合した上質な国際交流

2022年7月22日
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北枕寝二

3.5映画を知り尽くしている。さすがと言わざるを得ない是枝作品。

2022年7月22日
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雨の中を、母親が子供を抱き、急な坂道を上る。
雨は坂道を流れ落ち、水の流れが街灯の光を反射する。
冒頭のシーンで、この映画は観る者をスクリーンの中に引き込んでいく。
さすがと言わざるを得ない。
脚本も素晴らしい。言語の壁を越えている。
是枝監督が海外で映画を撮る理由がよくわかる。
題材の好き嫌いはあるかもしれないし、ラストにあったように、刑事が子供を預かり、子供を買おうとして捕まった夫婦と遊ぶこともないだろう。
「万引き家族」もラストの展開はどうかと思うが、この映画もラストの展開がちょっと"おセンチ"になってしまった感はあると思う。
是枝作品のテーマは、普通ではない家族を通し、家族とは何かを問う というところにあるだろう。
ストーリーの中に何かインパクトが必要なのかもしれないが、その家族を淡々と描く是枝作品も観てみたい。
画の撮り方は秀逸だ。
ぜひ、スクリーンで観てほしいと思う。

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caduceus

3.5是枝シェフが韓国で作った、あっさり味の感動映画

2022年7月21日
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泣ける

笑える

楽しい

3.5~4の間で厳しめの星3.5です。

初見で、5分10分ほど寝落ちし、少し分かりずらく感じたので、2回観ました。

2回目は眠らず観たけど、分かりずらさは変わらず、元々、最初から、少し分かりずらい映画だと気付きました。

名前が、みんな同じような名前ばかりで、

今、誰の事を言ってるんだ?と、

理解するまでに時間かかったり…

終盤で、あの人達は、あの人が、実は…と…してると、なぜ思ったのか?

てっきり、寝落ちしてる間に、そんな描写があったと思ったら、元々そんな描写は描かれておらず、困惑したり…

少し説明不足だと思います。

いい話だと思うけど、あっさりと淡々と進んでいく映画で、盛り上がりに欠ける…

女性を中心に、泣いてる人達も数人いて、刺さる人には刺さると思うんだけど、

僕は全く泣けませんでした…

描かれてる話の内容は、とても、いい話だと、頭では分かるんだけど、

いまいち入り込めなかった…

いい話なんだけどな…

味付けが薄味すぎるのかな?

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RAIN DOG

5.0「IU好き」

2022年7月21日
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知的

今年77本目。

何年か前韓国の音楽番組よく見ていてその時からIU好き。「国民の妹」ですね。フィギュアのキム・ヨナも。IUは是枝監督の作品をほとんど見ていて、韓国でドラマは数々出ていますが映画は初出演。それが好きな監督の作品って運命みたいな物を感じます。

「万引き家族」と同様、作品がゆっくり流れているのが凄い好き。音楽はあまり使われていませんがたまに流れる音楽がアクセントになっていい。生まれてきてよかったんだよ、自分も噛みしめました。

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ヨッシー

3.5嘗てはもっと鮮烈だった

2022年7月20日
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 昔から是枝監督の作品を観続けてきた人の多くは、そう思っているのではないだろうか。彼の力をもってすれば、映像の喚起力でもっと多くのものが伝えらるはずなのに、わざわざ饒舌な台詞で「説明し」、ダサい映画音楽をかぶせてくるセンスの悪さに失望した。 俳優陣はみんな好演なので、最後まで見通すことは苦痛ではないけど、嘗ての是枝作品にはあったはずの最良のもの「はッとするぼど透明感のある映像の喚起力」が殆どなくなっていることが悲しかった。

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つくねと皮以外は塩

3.5#55 結局サンヒョンはどうなったの?

2022年7月20日
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段々人が集まって結束が生まれて行くのを観ていると『万引き家族』を思い出した。是枝監督は疑似家族を作るのが上手だなあ。

何故ソヨンが一度捨てた赤ちゃんを迎えに来たのか、何故スジンが赤ん坊を捨てる人をあそこまで憎むのか、終わりに近づくに連れ段々わかってくる。

ここぞという盛り上がりは無いが、スクリーンに没頭してしまう作品。

唯一の謎がサンヒョンが何をして何処に行ったのか。
『パラサイト』みたいに世間から行方をくらましちゃったの?

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chicarica

4.0優しすぎるよ是枝監督

2022年7月20日
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joe

3.0赤ん坊からしてみれば

2022年7月19日
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泣ける

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落ち穂

4.0限りなく良い意味で「地味」

2022年7月18日
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会話シーンは多いが、状況説明のためのセリフは本当に少ないので、こちらがしっかり読み取る必要はある。

ただ、そこに溢れる情感の豊かさはやはり是枝監督ならでは。

現実として「違法」か「適法」かというラインはあるが、決してそれはそのまま「正しい」か「間違っている」かの答えにはならない。

むしろここに「正解」なんてない。
ただただ明らかなのは「生命は尊い」という事実。

誰だって聖人君子ではいられない。
格差社会の中で、生きるためにモラルに反することもある。
「それでもいいんだよ」
自分の存在を肯定されることで、どれだけ人が救われることか。

俳優たちの抑制された名演。
ま、韓国の名優が名を連ねているのでこの辺りはむべなるかな。

ソン・ガンホはクリーニング屋さんで、服をきれいにしたり、ボタンやほつれを直してまた洋服として生き返らせるという役どころも、この映画の中で象徴的な存在であったりするのもうならされてしまった。

決して分かりやすい作品とは言えないし、大きな映画的クライマックスが待っている有るわけでもないが、それぞれが赦し合い、認め合うことでカタルシスが生まれるという、憎らしい演出が素晴らしい。

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キレンジャー

3.5じわじわ考えさせられる

2022年7月18日
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前回の万引き家族の衝撃には敵わないけど、後からじわじわ考えさせられる映画だった。

韓国では本当に赤ちゃんポストがあって、貧困の差も日本より大きいので実際にある話なんだろうなと思う。

終始シリアスにしないよう明るい雰囲気だった。途中途中考えさせられる言葉が多くなんとも言えない気持ちになった。

最後はみんなが幸せになるよう祈るばかり。

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カチャトーレ

4.0これぞ是枝!

2022年7月18日
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キャスト陣よかった。
登場人物全員が映えてて見ごたえあり。

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ryu

3.0思ったよりは。

2022年7月18日
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難しい

あまりレビューが良く無いので、
期待していなかったけど、思ったより
良かった。
たんたんと進み特に感動は無い。
個人的には万引き家族より好き。

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abebe

2.5淡々と

2022年7月18日
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ともちゃん

3.5強烈に印象に残っている同監督の「誰も知らない」そして「万引き家族」...

2022年7月17日
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強烈に印象に残っている同監督の「誰も知らない」そして「万引き家族」、本作は同じ雰囲気を感じた。
ただ、日本人の家族って概念のねっとりした部分を感じない本作は、今までの作品ほど脳裏に響くものでは無かった。

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パプリカ

4.0星はすばる

2022年7月17日
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ぷにゃぷにゃ

3.0倫理観が迷子になる

2022年7月17日
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是枝裕和監督は『真実』では、ちゃんとフランス映画を作ってみせたが、今作もちゃんと韓国映画。日本要素はゼロだ。つまり世界から”日本らしさ”など求められていないのだ。それは『ドライブ・マイ・カー』が評価されていることからも察するだろう。これに関しては別の機会に改めて解説したいと思う。

赤ちゃんポストに捨てられた赤ちゃんを売るブローカー、その子の母のソヨン、そしてそれを追う刑事コンビによるロードムービーが描かれる。

ブローカーといっても、ただ大金を積まれれば売るというわけでもない、その子が幸せな環境で育つことができるか、転売する恐れはないかなどを見極めて、納得できた人にしか売らないという、妙なポリシーを持っている。

実際に金銭での売買を成立させるブローカーなのにと思うかもしれないが、そのまま赤ちゃんポストに預けられた場合が幸せなのかと考えると、そうも言えない現状もある。

そう考えてしまうと、手段や目的はブラックであっても、恵まれた環境の養父母に渡るのであれば、結果的に子の幸せは、どちらにあるのだろうか……といったように、命や将来を基準として考えた場合、私たちが普段持ち合わせている倫理観なんてものは、脆いものだと思い知るだろう。

何が正しいことなのか、何が悪いことなのか……常に倫理観を試され、抉られているような重圧なテーマでありながらも、子どもを売る旅の中で築かれていく、疑似家族のような関係性には、思わずほっこりとさせられてしまうコミカルな要素も敷き詰められている。

だからこそ、余計に考え深いものがあるのだ。

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バフィー吉川(Buffys Movie)

4.0刑事の心をも絆す、家族以上のつながり

2022年7月16日
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泣ける

幸せ

是枝監督の最新作、すごく期待して公開後すぐ見に行ってきた。多分韓国の映画を映画館で見たの初めてで、韓国ドラマも何回か挑戦したことあるけどなんかハマらなくて作品通して見切ったことなかったから、ちょっと心配だったけど全然大丈夫だった。どっぷり映画内世界に入り込んで見てた。
ベイビーブローカー。やってることの内容はよくないと誰もが分かる、実際刑事に追われている立場なわけだけど、あのおんぼろ自動車に乗って赤ちゃんを売りに行く4人のことなぜか憎めない。赤の他人のはずなのに、それぞれが互いの抱えているものを理解し合っていく。最終的に本物の家族以上に互いを思い合っているように見える。何というか、その姿にほっこりして、心地よかった。
結末は、やはり許される行為ではないということで警察に捕まってしまうけど、最後の是枝監督お得意のいろんな解釈ができるようにその後を描いたシーンでは、ああ、やっぱり一回バラバラになっても彼らはまた繋がりを持ち続けていくんだろうな、と。鑑賞後感もとてもよかった。
韓国の俳優さんのこと、ソンガンホさんの名前くらいしか知らなかったけど、ドンス役の人かっこよかった。

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流星の水菜