ノマドランドのレビュー・感想・評価
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美しい景色と厳しい現実
キャンピングカーへの憧れを見事に打ち砕かれた。
しかしアメリカの女性はなぜこうも逞しいのだろうか。
主人公は女性であることを殆ど捨てているように見える。
映像と音楽の素晴らしさが印象に残りながら、後味は決して良くはない。
日本では無いスタイルかな
私も一年くらいならやってみたい。
でもそれは単なる旅ですよね。
ずっと生活を続ける、労働しながら。
うーん、無理だなあ、一人てみいるのはむしろ好きだけど、無理だろうなあ。
だいたい日本では受け入れられないだろうなあ。やっぱりアメリカって凄いな。
See you down the road
心に残る台詞がない
耳に残る台詞は down the road
心に残るシーンは夕景
朝日ではないと察する
この物語が人生の夕暮れを迎えようとする人たちのものだから
今までの人生で何かを失ったり、後悔している人々が、まるで自らに生きる厳しさの試練を与えるかのように、信念を持って車での生活を選ぶ
そして希望を口にする
down the road
この映画がなぜアカデミー賞を受賞したのだろうと思う
現在の社会を映し、世の中にまだあまり知られていない人々の物語だからか
最近のダイバーシティの流れで選ばれたと思われるアカデミー賞の映画は、自分の中でも共感するものと、受け入れがたいものに分かれる
どちらも心に刺さるものではある
それは分断される社会のどちら側の人にも何かを伝えようとする試みなのか
家族を失った高齢者のロードムービーという観点で似ていて、豊かな国でこんなことがという衝撃は、日本映画「星守る犬」の方が大きかった
この映画を思い出してしまって、前向きに生きるというメッセージが受け取れなかったことを差し引いても、すっきりしなかった
心に染みる
2021年、最後の観賞作品
ドキュメントをみている感覚にさせられた
『先生はホームレスになったの?』
『ホームレスじゃなくハウスレスよ』
主人公はどこにいきたいのか?
彼女自身もきっと分からない
心に染みる作品でした
人がこの世で生きるとは。
寒そうで荒涼としている。Amazonの倉庫の広大さ、非人間的労働。安住の地を勧められ、一つの場所に落ち着こうかと心が揺れるが、やはり人に頼らず矜持を持ってつらい道を生きようと旅を続ける主人公。アメリカという国の現実を浮き彫りにすることで、人間がこの世で生きるとはどういうことなのか問いかけた凄い作品。アカデミー最優秀作品賞と主演女優賞受賞も当然。映画館では泣かなかったが、映画館から出てきて街を歩きながら涙が止まらなくなった初めての作品だ。映画に意識のある人は必見。
タイトルなし
美しい風景と音楽。優しい人々。
それが、さらに寂寥感、喪失感を際立たせる。
主人公ファーンは、放浪していない。今も心は、エンパイアの町で夫ボーと暮らしているのだと思った。
ノマド。人はノマドになれないのではないか、記憶と思い出がある限り。
2021年に見た最も良い映画のひとつ。
〈ディズニー+で鑑賞〉
新しい価値観を与えてくれる作品。 ノマドという車上生活を通してアメ...
新しい価値観を与えてくれる作品。
ノマドという車上生活を通してアメリカの各地を旅し、生活は各所で行うバイトで賄う。自然豊かな環境とリアルな生活模様に圧倒された。
登場人物が皆温かくて、心も温かくなる。ただ、ノマドはマイノリティだからこそ、家を持って生活する人には全く理解されない辛さも感じた。当人にとっては親切心だし、ファーンもそれは分かっているからこそ切ない想いに駆られた。
人生には様々な選択肢があってしかるべきだと思うが、ノマドという生き方はファーンが時々見せる虚しい表情がとても印象的で自分にはこの生活は無理だなと感じた。
こんな生活もあるんだな
車乗生活、まず日本では成り立たないだろうなあ、Amazonが車乗生活者を雇い、駐車場も提供している。こんなことは日本ではないだろう。まず、住所がなければアルバイトすら難しいのでは?
印象的な言葉
さよならは言わない。いつも「じゃあ、またね、またいつか、いつかどこかでね」でまた会える
「ホームレスなの?」「ちがう、ハウスレスよ」
こんな生き方もあるんだなあと考えさせられた。もし、自分がこんな生活をするなら何を車に積むか、なんて考えてみた。たった1泊2泊の荷物でもつい多くなりがちな自分にはこんな生活無理だなあと、結論。
この映画のモデルの女性は2019年に定住し、同じような仲間たちと暮らしているとのこと。家を持ちつつも、たまには車で出かけていくんだろうか。
美しい風景
都会で生きる者、田舎で生きる者、そしてそのどちらにも属さずに放浪して暮らす人たちの話し。
放浪する人たちがメインに据えられた映画ではあるが、主人公以外のみんなはどこかに帰る場所がある。
みんなが主人公に「ここに留まればいい」「一緒に行こう」と言うが彼女は耳を貸さない。
なぜだろうか。一人でいたいから、ではない。そこまで強くはない。
だが、それらのどこにいても心から安心して寛ぐことができないからだろうか。
見終えて、改めて、この映画のメッセージはなんだろうか。と考える。帰る場所がない人の孤独はとても良く伝わってくる。
現金に支配された生活から抜け出そう。これは主題ではないし、強い疑問の投げかけもない。
家族と死別した人の悲しみ。これも伝わってくるが、強いメッセージはない。
なんだろうか、わからない。
ただただ、ここに映されている景色は素晴らしい。
アメリカの年取った白人の貧困
さすが広い国土のアメリカ。家賃を払えない老人が車で国内を移動しながらアルバイトで暮らしている。同じ境遇の仲間との交流があるのが羨ましい。私も来年から無職の老人だが、日本の老人特に男性は孤独な人が多いらしい。
それじゃ、またな
何のためにノマドを続けるのか、それはまた誰かに出会うため。
ノマドの生活に限らす、
我々もまた誰かに出会うために毎日生きているのかもしれない。
辛い日も喜びの日も、また誰かに出会うため。
それは過去の大切な人かもしれないし、これから出会う素敵な人かもしれない。
それは生きてる時かもしれないし、生涯を終え旅立った先かもしれない。
フランシス・マクドーマンドの、現在の到達点
家を持たずに暮らすノマド達の暮らしを、ドキュメンタリータッチで描くフィクション
確たる意思を持ち、キャンピングカーで土地を渡り歩いて暮らす彼らの、生きる様が淡々と描かれる
逞しさと強かさと、脆さと不安定さ、全てがない混ぜになり、時間が流れ、季節が移りゆく
人生賛歌でありつつ、生きていくことの厳しさも真正面から描いた、圧倒的な力を持った作品
映画館のスクリーンで見られてよかった
映像は美しい
リーマンショックの経済危機により、家を失った人達、また、それぞれの事情により車上生活をしている人達の暮らしをドキュメンタリー風に描く。
まぁとにかく冬は寒そうです(^_^;)
監督はクロエ・ジャオ。
マジックアワーを多用するので、家で見るなら部屋を暗くして観るのをオススメします。昼間に観るとイマイチ見づらい…
まぁ、空はキレイなんだけどねぇ~(^_^;)
それにしても、俳優は主要の2人だけで、他は実際の車上生活者なんだとか…
それにしては演技にあまり違和感が無かったんだけど、何人か俳優使ってんじやないんか?
幸せとは?
大切な人を失くした時、人はどれくらいでその出来事を受容できるようになるんだろう
自分に向けられた好意や優しさに気が付くことができるんだろう
亡くなった人のことを思い続けるのは孤独なのか、そうじゃないのか
幸せって、なんなんだろう
またどこかの旅先で
ロードムービーは四季があって、天候があって、
旅先の出会いがあって
自然が人生を見せてくれるから好きだ。
まさに本作も人生を見せてくれたけど、苦行という言葉が
真っ先に浮かんだ。
車中泊、キャンピングカーが流行ってると思うのだけど、
社会の仕組みから外れて自由に生きる人たちの映画かと
思いきや、
言葉では自らがこの生活を選んだ、
この生活を愛していると言ってるけど、
自己暗示のようにも聞こえた。
この生活しかないんだ。愛するしかないじゃないか!
と言う心の叫びが透けてるように思えた。
人生何があるか分からない。
自分の力ではどうしようもないリーマンショックなんかも
起こるだろうし、
国中を回って美しい物を見て、旅先で新しい仲間と出会う
のもまた人生。
だけど、やっぱり自分のベッドで足伸ばして寝たい。
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