キネマの神様のレビュー・感想・評価
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山田洋次監督の映画愛がほとばしる映画で、脇を固めるのが宮本信子で抜群に上手く、彼女の若い頃を演じる永野芽郁も輪を掛けて上手いものだから、全体がビシッと引き締まり、楽しめる映画に仕上がっていました。
オープニングからしばらくは沢田研二のセリフ回しがたどたどしく、演技も過剰すぎて、これはやはり本職の役者でないとダメなのかなぁとも思ったのですが、おそらく撮影日数を重ねるうちにどんどんコツを掴んできたのでしょう。
中盤以降は自然な演技を魅せてくれました。
そこはやはりベテラン歌手の才能というのものなのでしょう。
こういう事例を見てしまうと、他分野のベテランを映画の主演に抜擢する場合には、あえて後半から撮りはじめ、十分に慣れさせてから冒頭部分の撮影に掛かるという手もあるのかも知れないな、なんて雑念を感じました。
やはり、シナリオこそが映画の命であるということを再認識させられる作品だったと思います。
太陽を盗み、ときめきに死した沢田。
山田洋次お家芸の古さ、働き者の健気な女が恋心を隠し鈍感な男がやっと気付く、を楽しんだ。
沢田には、志村を変になぞるのでなく、
太陽を盗み、ときめきに死したあの頃をこそなぞって欲しかった。
当時の貴方に映画の神は舞い降りていたよ。
何故ここに来て倍賞でなく宮本なのか。
諦めるな
私ももう五十をとうに超えそろそろ定年を考える年齢になりました
そして今父の姿を見ると何を生きがいに毎日過ごしているのか疑問に思ってしまうのです
今は定年を過ぎてもまだまだ人生を終えるまでかなりの時間がある、私はその時間をどう過ごすのかいつも考えてしまう、この映画のように若い頃の憧れの続きをしたっていいんじゃないだろうか
この世界は若者だけのものじゃない、この世の中での主役は若者だけのものではない、誰だって諦めずにいてほしい そう思うだけでもきっと違うはずだと信じています
逃げたり諦めたりすればそこから先に行けない、あともう少しほんの少しでも進めたなら未来が明るくなると信じて進みたいのです
そんな力をもらえる作品でわないでしょうか
ストーリが予測できてしまった…
私は、ハマることができませんでした。
ストーリーの展開がベタで、
セリフも、お客さんに状況を説明したりするような感じがしました…。
また、ここは泣かせるポイント!
みたいなあざとさを勝手に感じてしまい、世界に入り込めませんでした…
沢田研二さんが(いい意味で?)
嫌なやつすぎて、見ていてムカつきます…
全て大袈裟なお芝居のように思ってしまいました。
キャラクターをダメだけど愛せる!
そうやって描いて欲しいです。
北川景子さんはすごくハマっていました!
前田旺志郎さん、演技が好きなのに、
キャラクターを演じている感じに違和感を持ってしまって…
今回はよくわからなかったです…
・借金は30万円で返せたのか…?
・スクリーンから出てくるパターンは、
綾瀬はるかさん…?既視感…💦
・片桐さんや、志尊淳さんの彼女さんなどの
キャラクターの登場の意図、
どなたか、お教えください〜。
志村さんならどうだったかな
山田監督の映画への想い、今まで見てきた映画人を表現した作品となっていて、登場人物に山田作品らしい深い愛情を感じます。
菅田将暉さん、永野芽郁さん、北川景子さんの演技は、素晴らしい魅力を感じさせる作品ですが、脚本も志村さん対象で作られていたような感じで、志村さんが演じていたら、どんな感じだったんでしょうね。
「駅」で高倉健さんを相手に演じた志村さんの進化版を見たかったです。
全体的に評価が低いが、今週ではお勧め。
今年94本目(合計158本目)。
今週、先週は競合枠が非常に多く、その状況で「埋もれてしまう」のは仕方がないかと思います。
また、映画の性質的にアクションものというものでもなく、ドキュメンタリー映画かというとそれも違っていて(ただ、映画の作成過程を垣間見ることができるのは良かった)、他の私が過去に見たどんな映画より平均年齢層は高めな印象でした(むしろ、私が下げてるの?と思うくらいに…)。
実際の新型コロナ問題が追いやった「第1回目の緊急事態宣言」(全国、有無を言わさず規模も関係なく映画館を全部中止にさせた)をテーマに扱っているため、映画内で出てくる「テアトル銀幕」という超ミニシアター(映画内では明示的に描かれないが、多分単館か、2館か…?)も存続の危機に立たされます。
そのあとの描写が少し少ないのですが、ミニシアターが当時向き合っていた脅威(現在の大阪府のルール(21時ルール)も、程度の差はあっても映画館にダメージはあり、それはミニシアターほど割合としてきつくなる)は誇張などなく本当であり、実際に私も良くいくミニシアター(シネマート心斎橋さん(2館)、シネリーブル梅田さん(4館)等)ではお買い物を多くするとか、色々やってみようかな…と思ったくらいです。
映画内では、ダメなおやじと(闇金融から金を借りているっぽい)、その若かったころの描写の「時間ずらし」が多数あります。他の方も書かれていましたが、この「2つ」しかないので、おそらく昭和50年→令和2年くらいの40年ちょっとの開きがあるところ、この「2つ」しかないため、他で何をやっていたのかが不明で(まぁ、本筋ではないですが…)一方で時間ずらし表現は多いものの、その点は明確にわかる(ダメおやじと若い男性ならだれでも区別はつきうる)ため、「時間ずらしが多いのは多いが、混乱させる要素はない」し、「時間ずらし」はこの映画にはなくてはならないもので、そこは減点対象にしませんでした。
採点に関しては、特に対象とするものがないので5.0(満点)としました。
先週・今週、そして今週金曜日からの枠と、競合枠が非常に多いのですが、見て行って損はしない映画です。時間が少し長い(2時間~)のが少しタイミングをとりづらいですが、「間に2時間ある」というなら、見ても絶対に損はしないと思います。
シアトル銀幕
初めて山田監督の作品を映画館で観た。ジュリーの演技というか見た目は何とも言えなかった。北川景子はビックリするくらい美しいので、これからもどんどん映画に出て欲しい。もっとニューシネマパラダイスみたいな感じかと予想してたら、ストーリーは平凡だった。昭和40年代生まれとしては、ジュリーがアノ歌を熱唱するところで涙腺崩壊。あー、全員集合でジュリーと志村けんがしょーもないコントをやってたなとフラッシュバック。田舎に住んでて、土曜日にドリフを観るのが唯一の?娯楽だった。合掌。
キネマの神様はきっといる
【じーんと沁みる映画でした】
上映50分前だというのに、残席わずかの人気ぶり。やはり家族のつながり、高齢者の悲哀、映画への愛がぎっしりと詰まった超娯楽作品でした。ストーリーもさることながら、いつもの山田洋次監督作品では出演されない俳優さんが数多く出演しているのも見もの。
じわりじわりと込み上げる涙は、やはり山田洋次監督の作品ならでは!人情と友情、情愛、家族愛を思い出させてくれて、エンドロールの後も席をしばらく立てませんでした!
原作の裏話。監督は志村さんに寅さんを期待したのかなぁー
原作の大ファンなので、見るのを躊躇してたが
意を決して見ました。
原作の序章、裏事情を描いてます。
ゴウ役の研さん(ジュリー)のセリフ、演技は
そもそもが全て、志村けんさん用の台本だったような。
ジュリーの演技を志村けんさんにオーバーラップしちゃう。
監督は、喜劇役者ならではが演じる不良、悲哀、不器用さ、が絶妙なんだけど、
これは、志村けんさんじゃないと、難しかったなぁーと思いました。
でも、志村けんの老人役は、どうもねー。
エール(NHK)で、辛かった。
志村けんは、ドリフだから。
でも、脇役の存在感は、流石です。
淑子役の永野芽郁ちゃんは、すごくよかった。
こういうの、監督は上手いです。
野田くんも、上手い。
映画屋一人一人が、生き生き描かれていて
全体が映画へのオマージュ
100年への感謝、思い出、そして、関わってきた人達みんなが、楽しく映画を作って来たことを、改めて教えていただきました。
みんな、現場で "神"を、見ていたんだ!
銀幕スタア園子はいずこへ・・・
松竹映画100周年という記念すべき作品に山田洋次監督はこのテーマを選んだ。思えば大船撮影所50周年記念には『キネマの天地』を作った監督。同じようにして思い切り松竹映画最盛期を偲ぶ内容に仕上げたと感じました。
過去パートでは菅田将暉と永野芽郁、それに北川景子と野田洋次郎が紡ぐ映画への賛歌が懐かしいやら、羨ましいやらで、ワクワクさせられた。映画用語もポンポン飛び出し、彼らの情熱がひしひしと伝わってくる。原作の原田マハの小説では映画批評家としてのゴウの姿があったけど、思い切り映画製作側に振り替えたのも山田洋次らしさがにじみ出ていた気がするのです。
人間関係においても娘と父親をメインにした原作から、ゴウと淑子のラブストーリーを主軸と改変し、アナザーストーリーとして確立。オマージュを捧げた小津安二郎の『東京物語』は山田監督の生涯NO.1の作品だし、自身でもモチーフ(リメイクとも)とした『東京家族』を制作。そして同じく撮影所を舞台とした『キネマの天地』のイメージをセルフリメイクしたかのような映画愛を感じられる内容・・・特にエンディング。原作者には申し訳ないけど、思い切り自分ワールドにしちゃったよ!とどこかで弁明しているような気さえしてくるのだ。
映画とはシーンやカットの集合体であり、ぎこちなさをも感じられる流れは昔ながらの撮影法にこだわってたからだろうか、特にカメラの焦点にこだわるゴウの指示が面白かったし、リリー・フランキー演ずる出水監督のエピソードや4人の青春ストーリーの数々はわざとらしさが際立っていた(良い意味で)。また、細かなシーンにおいて、オマージュは『東京物語』だけじゃなく洋画からも取り入れているような気がしてくるから不思議だ。『カイロの紫のバラ(作品名は出てこないが)』の元ネタもバスター・キートンとか・・・
あれこれ考えてみると、一本の映画はどこもかしこも他の映画と繋がっている。そして銀幕のスタアだって観客と繋がっているのだ。もちろん沢田研二だって志村けんと繋がっているのだろうし、亡きしむけんをリスペクトしながら難しい役作りに挑んだのだと思いたい。終盤におけるコロナ禍の現代を描いているところは脚本の練り直しが余儀なくされただろうし、苦労が感じられる。それでも難産の末に完成した。全編にアフレコ感(言い訳みたいなシーンも)があったのも苦労した証。完璧とは言えない作品ながらも、数ヶ所で涙してしまった・・・クラウドファンディングで寄付できなかった口惜しさとともに。
で、好きなシーンは宮本信子がテラシンの映画館で面接を受けたとき(映画館名“テアトル銀幕”を聞いてるはずなのに、忘れちゃったのね)。そして園子が餞別として渡した金の腕時計を売り払わずにずっと身につけていた淑子の腕。
個人的には全くダメでした
新型コロナウィルスの蔓延で個人的に最初にショックを受けたのが志村けんの逝去だった。レギュラー番組もある中での逝去だっただけにショックだった。そんな彼が出演する予定だったのが本作。志村けんの代役として沢田研二を立てて撮影し直したとのこと。観る方としては志村けんだったら?なんて考えてしまうのも仕方ない。
元々志村けんありきだった役なのか、沢田研二が志村けんに寄せたのかわからないが、志村けんを意識したものになっていた気がする(特に前半)。沢田研二がダメとは言わないが、違和感があるのもたしか。ただ、後半沢田研二が歌う曲が志村けんへの思いを感じられて感動的だった。
でも、それ以外は正直あまり評価できない。山田洋次監督だからって、原田マハ原作だからってダメなものはダメ。というか、原作はこんなんだっけ?かなり前に読んだからはっきり覚えているわけではないが、全然違う話になってるんだけど?
昔も今もゴウの行動に全く共感できない。だから周りの友人や家族がいくらゴウをフォローしようが、ゴウが感動的なメッセージを残そうが感動なんてできなかった。しかも、あの終わり方。だから?としか思えない。せめて生命保険だけは解約していないでほしいと思うだけだ。
劇場に来ていたのはかなり高齢の方が多かった。山田洋次監督だしね。昔の映画界を懐かしく思い出させてくれるのかもしれないし。でも、本当に面白かった?と聞いてみたくなった。
楽しめました!
ちょうど時間があったので、ふらっと立ち寄って、ふらっと観ました。気軽に楽しめて、泣けました。
沢田研二の演技は、時々志村けんと被りました。志村さんが演技してたら、どうだったかな、なんて思いを馳せることができたのも、沢田さんの演技あってこそと思いました。
コロナを背景としたシーンもいくつかありました。何年後か、コロナが収まったときに、あんなときもあったね、といいながら、見返したいものです。
北川景子が、往年の昭和女優を再現してて、美しさもそうですが、台詞回しがチャーミングで素敵でした♪
松竹記念作品なの?山田洋次監督なの?
そこまで期待した訳では無いし、それなりに面白かったけど、何だろう、もっと期待できるものかと思ってしまった。
沢田研二の演技も良かったし面白かった。
むしろやらかしが多くて没落?したイメージに妙に合っていた。
作中のゴウちゃん監督のキネマの神様を見てみたかったな。
初、山田組
山田洋次監督作品を
多分、映画館で観るのは初でしたが、
現代パートでは志村けんさんから
沢田研二さんに変更された主人公ゴウが
ギャンブル依存症とアルコールに溺れ
宮本信子さん演じる奥さんと
寺島しのぶさん演じる長女
との家族間がギクシャクし始め…。
途中から過去パートに変わり
若き日の主人公を菅田将暉さん
奥さんになる女性を永野芽郁さんが演じ
昔のゴウが諦めた夢が何か?が分かり
最後、現代パートに戻り
ゴウの孫がキーパーソンとなり
若き日の夢を取り戻して
泣ける映画でした。
北川景子さんは過去パートに出てくる
昭和の銀幕ヒローイン役でしたね。
CMだと役割良く分からなかったけど。
エンドロールには
志村けんさんへのメッセージもありました。
沢田研二に期待し過ぎたかな
あまりに予告編の沢田研二が印象的だったので、ちょっと期待をし過ぎてしまったかなぁ。
酷いとまでは言わないが、若い時の菅田将暉との繋がりもイマイチだし…
もしも当初の予定通りに志村けんだったらどうだったろうなぁ…と、誰も得をしない無為な妄想をしてしまうのはいけないのだが、それをさせてしまうのも作品のせいと言ったら言い過ぎかな。
ラストのコロナ禍あたりのくだりは不要。コレを入れてしまうところに、山田洋次監督の老いが見えると言ったら、これも言い過ぎだろうか。
志村けんさんで見たかったわ
沢田研二さん、志村さんの真似してるんだもんな
彼らしさが、見えなかった
太ったお爺さんには残念ながら感情移入は難しく、せっかく菅田将暉さんも出ているのだから若いときのエピソードも、もっとたくさん見たかった
北川景子さんは株をあげたかな
8時だョ!全員集合世代にはたまらない
映画を愛する優しい不器用な人達の姿を通して、コロナ禍で厳しい状況の中だけど、映画を映画館で心から楽しんでそれぞれの人生を頑張って生き抜きましょう!という山田洋次監督からの熱いメッセージを感じました。
天下の2枚目であった沢田研二の演技には志村けんへのリスペクトと友情と覚悟が感じられ、「8時だよ!全員集合」世代の小生には感慨深いものがありました。
永野芽郁は凄まじく可愛いし、北川景子はモノトーンでも惚れ惚れするし、菅田将暉はいつも通り魅力的です。
大変な時期ですが、映画館で観られて感謝です。
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