映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
全211件中、141~160件目を表示
自分の好きって気持ちが誰かを生かす糧になるってすごいことだ
映画の作り方やカメラの取り方、資金調達まで90分という短い尺にぎゅぎゅっとバランスよく盛り込んだ。
物作りの好きなクリエイターの心情が素直に語られている。
不幸な時ほど、自分を追い詰めてからが物作りの勝負。
沢山の選択肢の中から、精査した本当に必要なものを掬い上げる労力は想像を絶する。
某アニメ監督は鬱になり、現場にも来られなくなったとインタビューを受けていた。
それほど本来ならば重たくなりそうな話をあくまでコミカルに。明るく前向きに描き切ったところが素晴らしい。
人の何かを生み出す力を信じている。
可能性を諦めずに研鑽する。
人との繋がりを広げて、自分だけではなく社会と一緒に生きる。
映画を見終わった後には、クリエイターを応援したくなるし、なんなら自分の好きな作品の円盤を買って応援しようかなと購買意欲もわく。
自分の好きって気持ちが誰かを生かす糧になるってすごいことだよね。
そんなやさぐれずにひたむきに作られた作品だからこそ、観客はキャラクターに自己投影して目頭が熱くなるのかもしれない。
映画作りを題材とする。
90分の映画にする。
物作りの楽しさを発信する。
と言うコンセプトで作られたであろう今作。
軸のある、ブレない映画は凄い。
是非、劇場でご覧ください。
『諦めない』という言葉が嫌いだからこそ刺さる作品
僕自身、『諦めないで前を向け』という言葉が大っ嫌いでした。
ただなぜだか、この90分という時間の中で、『諦めないこと』の美しさを最大限感じることが出来ました。
「映画製作」というシンプルなテーマを活かした演出の巧さ、スピーディな話の展開に瞬きする間もなく物語が脳内にブチ込まれてきます。それくらい衝撃がすごいです。
オタクは伏線が大好き、と言われることがままありますが、そんな「オタク」な人達、特にクリエイターには刺さりまくる作品でした。張り巡らされた伏線にも注目です。特にジーンの最後のセリフは………
一つだけ惜しいところをあげるなら、劇中作の主演女優、ナタリーの声に声優未経験の女優さんが起用されていたことでしょうか。新人女優という設定なので、この初々しさもありかもしれないな、と思えば自分は受け入れられましたが、気になる人は気になるかもです。
映画とアニメ、どっちかでも好きな人には刺さりまくるであろう一作。
一見平面的で「アニメ風」にデフォルメされたキャラクター造形だけど、上映開始わずか数分で、画面の隅々にまで最高級の作画と映像技術が投入された作品であることが分かります。
特に特筆すべきは光の表現で、キャラクターの輪郭を縁取る反射光から、光源が映り込む際のフレアやゴーストまで、光学的な現象をちょっと過剰なまでに取り入れていて、光の表現は実写的なのに、画面はアニメ的表現を追求しているという、非常に不思議な感覚に襲われます。画面の切り替えにワイプ手法を使っていますが、それもまた一つひとつ気が利いています。『プロメア』(2019)に続く、『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)への日本アニメの一つの回答であるように思えました。
物語は、映画制作を経営面も含めて見せるという、職業映画としての色彩を前面に押し出しています。中には過重労働を称賛するような描写もあるので、テーマ的に気になる人もいるかも知れませんが(物語上の必然性はちゃんと説明されています)、数々の名言(というかパワーワード)はしびれます。
作品をなぞるような制作裏話も含んだパンフレットは必読!
大事なものを捨てて作品になる
映画の監督も俳優も、全ての場面を観客にみせたい。
しかし、それでは映画は長くなってしまう。
余分な脂肪を切り落とし、スリムにしてこそ作品だ。
だから素晴らしい景色も、感動する情景も消さなければならない。
鑑賞後に気づかされることがある。
消されている場面があるのだ。
主役の出会いの場面や、頼まれた2分のPV。
映画上映の反響も、受賞までの時間も全てカットされている。
何を残し、何を消すか。
別の選択肢を選んでいれば全く別の映画になったかもしれない。
後悔して悩むことがあっても、選び捨てなければならない。
完璧だが長い作品など何の価値もないのだ。
映画も人生も全ての選択肢を選ぶことはできないのだから。
ポンポさん、すいません。
映画製作の映画ということで鑑賞。
評価もかなりいいのでそこそこ期待して劇場へ。
なんですけど、まず最初に謝らせてください。
この映画の前にですね、「Mr.ノーバディ」という映画を少し離れた劇場で鑑賞しまして、そこから今作を見たんですよ。ノーバディの上映終了が11:00でポンポさんの上映開始が11:00。そこまで遠くないですし、上映開始11:00と言っても予告があるはずなので少し走れば間に合うと思ったんですね。少し不安だったので、普段は絶対しないんですけどノーバディのエンドロールを渋々見らずにスクリーンを出て、走ってポンポさんを見に行ったんですよ。結果11:07に着いて間に合ったーと思いながらスクリーンには入るとなんと既に始まっていた。
え?予告は?え?どんくらい過ぎてしまった??
結構進んでいたぽくて、11:00完全スタートだったんでしょうね。いやいやいや、書いてよ!!(涙) 他の劇場では予告無しって書いてあるのによ...。
ということで、時間があればもう1回改めて見たいと思いますが、今回は序盤を見ていない感想となります。本当に申し訳ございません。映画ファンとして許されぬ過ちを犯してしまいました。
7分遅れたポンポさんですけど、面白かったです。
映画熱に溢れ愛がすごいこの映画は、アニメーションながらにしてリアリティを感じた。いい作品なんですよね〜...だから悔しい。
映画しか好きな物がなくて、映画以外なにも好きではないと語る青年・ジーン(清水尋也)。映画監督に憧れて大物映画プロデューサーのポンポ(小原好美)の目に留まり彼女の元で、制作アシスタントとして働くことになった。
The・アニメって感じでポップで可愛らしい。
登場キャラクター、背景、描写など全てがよく出来ていて、ストーリーどうこうの前に非常に親しみやすい映画だなと思った。アニメが苦手な私でも「絵」だけでも十分に楽しめました。
先程も言ったように、この映画は愛が溢れている。
物凄い情熱と強くたくましい心。映画好きにもそうでない人にも、これを見るとかなり勇気づけられて元気になると思う。そして、「夢」というのがどんだけ素晴らしいものでカッコイイものなのかが分かる。夢を抱きたくなった。そんな希望に満ちた映画なのである。
劇中でポンポさんが言っていた数多くの名言のうち、最も印象に残っている「120分以上の集中を観客に求めてはならない」というセリフ。つまり、短い映画が面白いということなのだが、まさにその通りだなと思って、そりゃ120分を超える映画でも緻密な脚本により、観客を飽きさせない(クルエラ、コンフィデンスマンJPなど)映画はあるが、それは極わずか。やはり、映画は伝えたいことを簡潔に、短く深く物語を繰り広げるべきだなと。この作品はそんな言葉を強調して使っていただけのこともあってすごくテンポがよく、独特な切り替えや演出で観客の心を鷲掴みし、ニャリウッドという架空の世界に引き込ませている。彼らが制作した映画もその点を重点に置いて作っていたようなので、あれはあれで見てみたい。もちろんアニメでね。
ただ、ご都合主義が過ぎるかなと。
そこまで信用しているのもよく分からないし、捻りがない。笑いどころもあんまり無くて、挫折は一晩で上手くいきすぎている。もっと上手くできたはずなんだけどなぁ...。
他にも気になる点はいくつか。
ポンポさんこプロデューサーとしての凄さが分からない、頑張っているのが「監督」としてじゃなくて「編集者」として、そう単純なものか、全ての合否はポンポさん...?など。90分なのに求めすぎかな。
それでも、満足でした。
欠けていると感じているのは序盤を逃したからだろうなぁ...。本当に自分にイライラ笑
なめてました。ごめんなさい。傑作です。
すごいです。映画愛にあふれていて、これは泣いちゃいます。というか号泣しちゃいました。
そしてごめんさい。なめてました。ポンポやジーンの絵柄が子供っぽくて、こんな絵柄で映画を語れるの? なんて疑いの目で見ていました。
ポンポさんが制作中のB級アクション映画が自分の好みにズッポシで、まずは引き込まれました。巨大タコがミスティアのバストを絞り上げてのサービスショット。いいですね。
プロデューサーであるポンポさんは、興行として成功させるためには、エッチなシーンも大事と事もなげに言ってのけます。
そして、この作品の15秒スポットを制作するシーンがこれまたいい。15秒間の中に収めなくてはいけないポイントを解説しながら編集過程を見せてくれるんだけど、フィルムが差し込まれるようなダイナミックなアニメーションで、目が釘づけになる。
ポンポさんの口から出てくる名言は記憶に残るよね。「満たされた人間はモノの考え方が浅くなる。幸福は創造の敵」ポンポさん一体何歳なの?
劇中映画「Mesiter」で撮影された映像は合計72時間あって、これを公開版として編集する必要がある。72時間を2時間以内に収める作業って想像するだけでゾッとするんだけど、編集の面白さを編集ソフトの画面をうまく使いながら映像化しているから監督気分の追体験ができる。
編集の面白さだけでなく、ロケの手配とか撮影現場の準備とか裏方の仕事にもスポットが当てられていて、メイキングを見ているようで、いつのまにか泣かされてしまうというなかなかの傑作でございました。
今年の最高傑作、きたかも!!!
今年最高傑作、きたかも!
全くのノーマーク作品だったのですが
私がいつも参考にしてる人のsnsで
「この作品、最高でした!」投稿があったので観にいきました。
観れてよかった!
映画館で見れて良かった!
・選択すること
・捨てること
・創造と幸福
・愛&リスペクト
映画作りの話から
「映画<人生の縮図」を
壮大かつ誰にも通じる分かりやすさと
最適なテンポの良さ(90分!)
多くの人に観てほしいオススメしたい作品でした。
(公開劇場が少ないなが悩ましい)
ぜひにーーー!
成し遂げたいと思うアツい心!!
映画を観る人、撮る人、関わる人の
全てに観て欲しいそんな映画です!
映画に関わらず何かひとつのことに挑戦した
事のある人にはめちゃくちゃ刺さるシーンが
はちゃめちゃに用意されています!
直感を信じるポンポさんが
めちゃくちゃかっこいいので
ぜひみんな観て!!
これは見るべき映画
レイトショーも無いし仕事帰りでは上映に間に合わない。平日休み取らないと安心して映画も見れないと思ったら…
100人も入らない狭いシアターにびっしり…
金曜日で公開初日の映画が多いから大きいシアターから押し出されたんだろうけど、
平日休んで映画見に行って三本見て一番密だった。知ってる人は傑作だと知ってるんだ。
正直そこまで期待していなかった。
全くやられたよ、ポンポさんに。
あの小さな女の子がミスリードそのものだった。
オタクの監督も垢抜けない主演女優も、
ハリウッドネタも全部細かく計算されていた。
でも面白いし引き込まれた。
映画は作らないけど映像作成に興味ある人は見るべきだ。教科書みたいな、いや裏方ネタの宝庫?いやこれあの映画のアレだろとか。
しかも何故か泣けてきた。
映画をあまり見れなくなった今年の中で今の所一番の映画だ。
題名で判断しては、もったいない!
映画好きには、とても楽しめる映画だと思います。
娯楽映画です。リアルさを求める方には合わないですね。
声優さんが、豪華です。良さを引き出してました。
敢えて、アニメでやる理由があるんではないかなと、勝手に想像してます。
あまり期待してなかったので、パンフレットも買えませんでした。でてきたら、売店おわってました。
絵が子供っぽいからと、敬遠してる方もいるかと思いますが、全ての人におすすめできる素敵な映画です。
今年一番の素敵な映画です!
教本アニメ映画
作品を作る教えが詰まった映画。
色んなジャンルの職業に言える。
主人公のポンポさんを見て、始めは勝手に子供向けの大人も楽しめるアニメと思いきや、ポンポさん以外は、キャラクター、ストーリー共に、完全に大人向けの素晴らしいアニメだった。
自分だけが知らなかったみたいだ。
これはもっと自分みたいなアニメを知らない人にも観て貰いたい価値あるアニメ。
フォローさせて頂いてる方のレビューの記載で知り、評価も高く急遽鑑賞❗️
有難う御座いました‼️
良い掘り出し物
世界観、キャラクターの魅力、作品のテンポに引き込まれ、退屈せず楽しめました。
クリエイターやその気質がある人には大変刺さる作品だと思います。
上映時間が90分てのも良い。
ただ、個人的にテレビCMの予告編でそこまで期待値が上がらなかった点が惜しいと感じました。
原作の方が、、、
面白かったです。
原作にない要素が追加され、どこか納得できない仕上がりに。
登場キャラの性格もちょっと違う気がします。
原作好きな人は楽しめるけど、なんか違うってなると思います。
この作品はご都合主義なんて批判もあるけれど、実写ではないし絵柄や世界観とマッチしていて良いと思います。
何かを見つけたいあなたに
自分には何も無いと悲観することがある人、また今の生活に精一杯で自分を見失っている人には是非観て貰いたい映画でした。
しかし都合良く事が進む展開に敏感な方は、上映時間が短いことも相まって良い印象は抱かないかもしれません。
個人的には全キャラクターに華があり、主人公の努力、人間性が勝ち取ったサクセスストーリーに仕上がっていたと思いますので、よく90分に落とし込めたなぁと感心させられました。
皆が前を向いて仕事に取り組む姿には何か忘れていたものを取り戻したかのような感動を覚えると思いますので是非ご覧になることをお勧めします。
自分も尺は二桁が好み
映画界の巨人と呼ばれるPの孫で、なぜかニャリウッドで分かり易いB級映画ばかりプロデュースしている、全てを持ち合わせた銀幕の申し子と呼ばれる女性Pポンポさんと、彼女のアシスタントのジーンが映画をつくる話。
自分の選択肢に挙がる作品ではなかったけれど、強くオススメされて、近くの映画館で観られる時間にやるし…と観賞してみたw
正直あんまり期待していないけれど、と思いつつも、勿論仄かに期待していた自分もw
今作はオーディションに来た女優を目指すナタリーを主演にポンポさんが脚本を書き上げ、ジーンを監督に指名して映画製作に挑むストーリー。
映画製作の裏事情みたいなものも少しありつつ、作品を作り上げるということがどういうことかとかがみえたり、その中で成長や映画への思いをみせて行く展開は、少しあっさり目ではあるけれど、ちゃんと山あり谷ありテンポも良くて、なるほどね~と感心させられたり、熱かったり。
重厚な作品という感じでもないのに泣かされるかと思ったw
一部の絵のタッチが、敢えてなんだろうけれどなんか妙にチープだったり、そこそこの役どころの声優さんが力量不足で浮いていたのは勿体なかったかなとは感じたけれど、観て良かった。とても面白かった。
はい、カット!
B級映画ばかり撮る映画プロデューサーのポンポさんが、新作映画に抜擢したのは新人監督のジーンと新人女優のナタリー。
自信なさげで控えめ、だけど“それ”への情熱は誰にも負けないそんな2人。
大物俳優を主演に撮った一本の映画にまつわる物語。
タイトル通り、非常に映画愛に溢れるアニメ映画でした。
映画しかないジーン。
ただ、彼には映画があった。
充実してきたけれど、何も残らなかったアランとの比較も見事。
そんなアランくんも「リア充ざまあ」で終わらせないところがまた良い。
オタクが報われる世界。自分のためだったオタクが他人を幸せにする世界。
現実はそんな上手くいかないかもしれないけれど、好きを貫き極めれば努力は報われるという救い。
何度涙したことか。どれほどの人が自分と重ね合わせただろうか。
決して泣くようなシーンでなくても、胸がキューと締め付けられ、涙が溢れた(実際はなんとか堪えましたが)。
セリフにもあった「泣ける映画で泣かせるより〜」まさにこれがそれでした。
映画はみんなで作るもの。
昔の映画撮影ってなんとなく重々しい印象があるけれど、最近の映画撮影の現場ってこんな感じのイメージ(実際に携わってるわけではないので憶測に過ぎないですが)。
先輩後輩隔たりなく意見を言い、監督を中心にみんなで協力してクリエイトしていく、みたいな。
これは映画制作の場だけじゃなく、迷惑かけない程度に自分の意見をしっかり言うという大切さは、当たり前だけど改めて考えさせられた。
黙ってちゃなんも変わらない。
自分ももっと、意思はっきり伝えていかないとな。
それから、映画はいかにカットするかなんですね。
何千何万とある撮り貯めたシーンの中から、ベストの形にするためにバサバサとカットしていく。
切る、切る、切りまくる。
ファーストカットも思い出のシーンも余分を省いて、映画という決まった時間に収める。
そして、叩き出したのが90分。
そう考えると短編映画ってすごいな。
わたしは長尺映画も好きですけどね。
これは私の映画だ。そしてみんなの映画だ。
自分の好きを大切に、自信を持って生きていける勇気を貰える作品。
どんな夢でも諦めるな!
クリエイティブに生きていこう!
さあ、あなたも一緒に夢と狂気の世界へ!
全211件中、141~160件目を表示