映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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映画の都ニャリウッドで、ニャメリカン・ドリームを掴み取れ!!
実写映画でアニメ映画監督の制作過程と苦労を描いたのが
「ハケンアニメ」なら、
アニメ映画の中に実写映画制作の困難と喜びを描いたのが、この映画
「映画大好きポンポさん」である。
全ての映画好きに贈る熱いメッセージに胸が熱くなった。
映画の都「ニャリウッド」
大物プロデューサー・ペーターゼンの孫に生まれ自身もその才能を受け継いだ
女性プロデューサーのポンポさん。
新作映画の監督に《目の死んだアシスタント》の青年・ジーン・フェイを
抜擢する。
期待に応えてなんとか撮る終えたジーンを待っていたののは地獄の編集作業だった。
「大好きなシーンを削れない」と悩むうちに、
「どうしても足りないシーンの存在と必要性」
に気付いしまう。
完成お披露目に間に合わずにスポンサーは降りて、
ジーンは苦境に立つことに。
生き甲斐のない仕事に悩むエリート銀行員のアランは、
自身の銀行が融資出来ないか起死回生の秘策を練る。
頭取に「夢の実現に投資する銀行」という新しい戦略を売り込み、
多額の融資を勝ち取る。
こうして追加撮影を終えたジーンを待っていたのは72時間あるフィルムを
90分の作品にカットする《地獄の編集作業》
ラストに向かって怒涛のスピード感で盛り上がる編集作業過程の
躍動感溢れる映像のマジック。
過労で倒れたり、悩みに悩んでジーンの初監督作品『MEITAR』は遂に
完成を見るのだった。
映画に取り憑かれた青年のニャメリカン・ドリーム。
映画の魅力を目一杯に訴える《映画の中の映画》だった。
“映画によって救われる人間がたくさんいる“
そう実感する映画だった。
フィルム版
原作未読、35mmフィルム版で初観賞。タイトルから映画製作側に寄せたファン映画なのかと思っていたが、クリエイターの渇望と情熱を凝縮した、創作と生き方に関するメタ作品だった。熱かった。
ヒロインの新人俳優役の声がだんだんうまく自信ある演技になっていると感じられてよかった。
フィルムでの上映作品を久しぶりに観た気がする。元がデジタル製作だからキズ・ゴミ・周辺光量などのノイズは効果なのだろうが、カット位置のパンチ穴まであるのは懐かしすぎてしんみりした。終映後にフィルム版はクラファンで作られたと知り、ファンに愛されている作品だなと羨ましく思った。
やっと見れた(*^ω^*)
映画って見るのも面白いけど、作るのはもっと面白いんだろうなぁ。
ポンポさんがいる限り映画は滅びないと、根拠なしに思わせてくれるくらい素晴らしい作品。
騙されたと思って見てほしい。
そうすれば、みんながポンポさんを、そして映画を好きになるはすだから❤️
物作り系はいいね
アニメ映画は導入部分から面白くて見やすいのがいい
良作でも導入しんどい映画が多くて…
実際にはありえないとは思うけど、まぁ映画やしアニメやしね
夢を追う素晴らしさと作品作りのしんどさを上手く描いてるいい映画でした
映画制作を主題とした映画は斬新だった。 タイトルに関わらず、主役は...
映画制作を主題とした映画は斬新だった。
タイトルに関わらず、主役はポンポさんではなく、新人監督のジーン。
映画愛にあふれていて観ていて気持ちがよい。
また、登場人物も皆良い人ばかりだ。
72時間分撮影し、さらに追加撮影まで行ってから2時間前後にまで削る作業は改めて大変だと思った。
削り過ぎて90分の作品になってしまったというオチもおもしろい。
テンボだけは良いと思もう。この映画も多分、一時間三十分なのだろうが...
テンボだけは良いと思もう。この映画も多分、一時間三十分なのだろうが、確かに、今の映画は能書き多いと思う。それも悪くはないが、この映画は、カットしすぎている様な気がする。
劇中劇になるが、また、最後にアリアで締めくくってもらいたかった。マエストロ何だし。
去年、この映画、どこかで見た様な気がする。
大事なのは90分の作品だということ
改めて自分は「物語を作る物語」が好きだと実感しました。「漫画漫画」みたいな。
主人公が経緯をモノローグで説明しがちなんですが、これは手抜きではなく、印象づけるアニメーションを全力で流しながら、アニメだからこそ許される表現を存分に魅せてくれます。
この映画の一番大事なポイントは、これは90分の作品だということ。90分に収めたエンターテインメントを作ったということ。
主演女優との恋愛要素があったかもしれないとか、フィルムの外での保管があってもいいのでしょう。
制作モノのお話ではたまに出てくる、時間制限という着眼点ですが、これまで深く入り込んで体現してる作品はないでしょう。(知らんけど)
まあそれほど細かく考えず観ても、シンプルに元気が出る言葉が散りばめられていて感動できるので、みんなが楽しめるエンタメとして花丸ですね。
映画をつくる映画、作品に自分を重ねる
上映当初から観てたのに書いてなかった。オールナイト上映で観直したので。
改めて、テンポよく、色鮮やかで物語も綺麗にまとまった良い作品だと思った。
小原さん以外のメインの役者さんは声優メインのひとじゃないけど、いい雰囲気のある声のひとたち。
原作のテイストを活かしつつ、劇中劇を含め、映画に込める思いが感じられた。
オールナイトで上映されたフィルム版も、らしい味が出てて、クラウドファンディングして良かった感。
絵柄やタイトルでナメてはいけない
Amazonレンタルで鑑賞。
事前情報をほとんど入れず観たので、「ハリウッド(劇中ではニャリウッド)が舞台で、この人たちは外国人だったんだ」とまずビックリ。
引退した祖父の人脈を受け継いだ映画プロデューサーポンポさんから出された“テスト”を知らないうちにクリアしていた主人公ジーンが監督デビューを作り上げるまでの物語。
映画を見たあとに原作を読むと、原作では撮影に物語の山場を持ってきているのに対し、映画版ではその後の編集作業をクライマックスに持ってきているのが面白かった。
劇中で描かれるリア充の描く物語は薄っぺらい(意訳)や、長尺映画の批判などは賛否が分かれるところだと思うけど、近年、3時間近い長尺な作品が持てはやされる風潮に辟易している部分もあるので、個人的にはポンポさんのスタンスや意見に大いに納得。
非リアで映画の奴隷になったジーンだからこそ映画の神に愛された=幸福な人間には創作の才能がない。ともとれる着地も、創作論、クリエイター論として正しい。(もちろん例外はある)
その上で、映画オリジナルのキャラクターで銀行員のアランを登場させることで、本作を創作に携わる一部の特殊な人間の物語から、全ての人間が抱える「働く(生きる)こととはどういうことか」という普遍的なテーマに(90分ピッタリで)着地させたのも見事だと思う。
絵柄やポップなタイトルでナメていたけど、その中身は驚くほど密度の高い作品になっている。おススメ。
家族で楽しめる快作
90分あまりという短い尺とは思えない濃密さ。細かい伏線もちゃんと回収し、最後はまさにニャメリカンドリームで爽快。このネタをアニメでやるというのも、捻りが効いてて面白い。アニメと実写では全く映画の作り方が違いそうだし。9歳と13歳の子供たちも楽しめたみたい
長尺でも良いじゃないかとは思うが
世界的な映画プロデューサーであるポンポはジーンの才能を見込みアシスタントに起用し…。
同名漫画原作映画。キャラ個人の意見ではあるものの長尺映画を批判する論には複雑な気持ちが生まれるが、映画制作の始まりから完成までを駆け抜ける物語はとても楽しめた。
いい意味で期待を裏切られた
アニメにそれほど親しんでいない人間なので、いかにもアニメ的なキャラクターデザインは普段つい敬遠してしまいます。でも見てよかった。「編集」というテーマを掲げるだけあって、編集の妙を感じられる作品だった。展開がスタイリッシュなんですよね。それと、この作品のように単純化・記号化を駆使してテーマを明確にすることは、アニメだからできることだよなあと思いました。同じ展開を実写でやったら随分不思議な出来になったのではないでしょうか。
つくり手のこだわり
何かを創り出すことに携わったことがある人ならきっとグッとくるものがたくさんあるはず。
幸福は創造の敵だという、ポンポさんの台詞。幸せに育ってきて社会に対して何の不満もなく違和感なく過ごしてきた人は、自分の世界を持ってない。外に閉ざした自分の世界はどこまでも深い。その深さこそがつくり手の創造性を引き出す。
伝えたいことはなんなのか、誰なのか、自分の作品にするためにそこをぶらしては行けない。
1人ではできないからこそ、いろんな人の協力を経て創り上げる。だからこそ、適当になんか出来ない。
ふつうなんて言葉使うもんじゃない。
撮影して編集するというつくり手側のこだわりがこんなにもつくってるんだと、建築も同じなんだな。
何回でも観たいな。ジーンくんの成長物語でもあるけど、ポンポさんの視点で観たらたまらないんだろ〜な〜
2回目も鑑賞。
90分とは思えない作り込み。
自分の気持ちにわがままになれ。
その想いに人は動かされる。
誰に届けたい、誰に見せたい。その軸がぶれなければ、自ずと決断はできるはず。何かを残すことは、何かを切ること。決断の連続はものづくりの真髄かもね。
何故、映画を観るのか⁈
感想
人気の作品だったので観てみましたが、期待以上の傑作映画でした。
自分がなぜ映画を好きになったのかをキャラクターを通して投影できるある意味入子構造の様な気持ちになれました。
・物語
主人公ジーンがプロデューサーのポンポさんのアドバイスを受けつつ映画を作る事で自分を見出すという物語は少年漫画の様な熱い展開で興奮しました。商業映画を作るうえで向き合わなければいけない時間と予算の戦いという映画作品制作以外の視点が入っている点も良かったと思います。
後半の展開がフィクション要素かなり強めな展開になっていてその点は少し気になりましたが、全体としては90分弱という短い尺にまとまっていてあまり気になりませんでした。
また、 SHIROBAKO様に映画作りの裏側を少し観れたことも嬉しかったです。
本編中で拘っていた2時間越えの長編映画の弱点をこの作品そのものが証明するラストは痺れました。
・演出
お洒落な洋画を意識した特殊テロップの出し方、道路の背景に映す回想シーン、興奮した時の電撃の演出、劇中映像とキャラクターの考えのリンクなど視覚的に楽しい演出が多くて楽しめました。
・キャラクターデザイン
キャラクターデザインがワーキング、saoの足立慎吾なので期待通りの可愛いデザインで楽しめました。
・声優
メインキャラクターは俳優さんが演じられていましたが、違和感なく観れました。
総評
期待以上に楽しめた傑作映画。全映画好き必見の愛に溢れた物語は楽しかったです。
最後の一言の意味
最後、あんな監督コメントって一見スカしているように見えるけど。
その裏にはものすごい決断の連続があって、その決断の結果として「これが自分にとってベストだ!」と完成した尺のものを見返してみると、それが「たまたま、」自分が見てほしいと思っていた誰かにとってもベストなものだったと。
そりゃ、一番気に入ったポイントにもなりますわ。深いね。
花譜のサビ入り音量も演出の感じも含めておしゃれで格好いいよ。
アニメーションでやった価値があるっていう感じ。 面白かった。
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