劇場公開日 2021年6月4日

「映画の都ニャリウッドで、ニャメリカン・ドリームを掴み取れ!!」映画大好きポンポさん 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画の都ニャリウッドで、ニャメリカン・ドリームを掴み取れ!!

2022年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

実写映画でアニメ映画監督の制作過程と苦労を描いたのが
「ハケンアニメ」なら、
アニメ映画の中に実写映画制作の困難と喜びを描いたのが、この映画
「映画大好きポンポさん」である。
全ての映画好きに贈る熱いメッセージに胸が熱くなった。

映画の都「ニャリウッド」
大物プロデューサー・ペーターゼンの孫に生まれ自身もその才能を受け継いだ
女性プロデューサーのポンポさん。
新作映画の監督に《目の死んだアシスタント》の青年・ジーン・フェイを
抜擢する。
期待に応えてなんとか撮る終えたジーンを待っていたののは地獄の編集作業だった。
「大好きなシーンを削れない」と悩むうちに、
「どうしても足りないシーンの存在と必要性」
に気付いしまう。
完成お披露目に間に合わずにスポンサーは降りて、
ジーンは苦境に立つことに。
生き甲斐のない仕事に悩むエリート銀行員のアランは、
自身の銀行が融資出来ないか起死回生の秘策を練る。
頭取に「夢の実現に投資する銀行」という新しい戦略を売り込み、
多額の融資を勝ち取る。

こうして追加撮影を終えたジーンを待っていたのは72時間あるフィルムを
90分の作品にカットする《地獄の編集作業》
ラストに向かって怒涛のスピード感で盛り上がる編集作業過程の
躍動感溢れる映像のマジック。
過労で倒れたり、悩みに悩んでジーンの初監督作品『MEITAR』は遂に
完成を見るのだった。
映画に取り憑かれた青年のニャメリカン・ドリーム。
映画の魅力を目一杯に訴える《映画の中の映画》だった。
“映画によって救われる人間がたくさんいる“
そう実感する映画だった。

琥珀糖
Uさんさんのコメント
2024年1月24日

あっ、バレてしまいましたか 笑笑 明晰なんてうれしいけれど、とんでもありません。ポンコツエディターですよ。
本年もよろしくお願いいたします。

Uさん
Uさんさんのコメント
2024年1月23日

72時間→90分に削って磨くと言う地獄の編集作業! でも地獄であるが故に、何でも吸い込むパワーが溢れるのですね。おっしゃるように、怒涛の映画のための映画でした。もはや自棄っぱちじみて躍動感マシマシ。

Uさん
ノブ様さんのコメント
2022年11月24日

今晩は!コメント、フォロー有難う御座いました!
面白いですよね!
これからもよろしくお願いします。

ノブ様
CBさんのコメント
2022年11月24日

いい映画、観たんですね。
> 72時間あるフィルムを
90分の作品にカットする《地獄の編集作業》
あそこは、凄かったですね。そら、倒れるわ。でも映画の凄さがわかってよかったです。なるほど、ディレクターズカットなる作品がしばしば出るのも、本作観るとわかりますね。人に編集されると納得いかない時もあるんだろうな、と。

CB