劇場公開日 2017年7月22日

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「若手俳優が輝く快作」心が叫びたがってるんだ。 あいわたさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0若手俳優が輝く快作

2017年7月23日
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鑑賞方法:映画館

芳根京子は殆どセリフの無いヒロインということで難役だったと思うが流石。
荒川良々もこういうすっとぼけた役が最高に合う。「ミュージカルには奇跡が起こる」とは何と心地良いフレーズか。
相変わらず石井杏奈は芸達者。四月は君の嘘もそうだったが、健気な役が良く似合う。E-girlsのくせに。笑
ストーリーこそ軽めだが、役者陣が素晴らしい快作だったと思う。

中島健人も良い意味で期待外れだった。繊細さと鈍感さの共存する役がぴったりだった。それに悲愴の第2楽章が自ら弾ける若手イケメン枠となると貴重な存在だろうし。(大変失礼だが、そこまで上手くないところが役として絶妙。プロのピアニストを使ったら違和感ありありでした。)

でも中島健人主演というのは枠組みとしてちょっと違う気がするんだよな。彼が悪いわけではないけど。
主役にするなら拓実の内面をもっと描くべきだし、成瀬を筆頭とした4人の群像劇という方がテーマと合った気がするのだが。。劇中劇は惜しかったなーと思う。(とはいえ余りにも本編とリンクさせても説教くさくなってしまうし。リアリティが必要な実写映画ならではの難しさだ。)

あいわた