ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー

劇場公開日:

ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー

解説

1950年代から2000年代まで、数多くのハリウッド作品で絵コンテと映画リサーチを担当した職人夫婦を描いたドキュメンタリー。セシル・B・デミル監督の「十戒」、アルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」など100本以上の作品で絵コンテを手がけたハロルド・マイケルソン。そして映画リサーチャーとして活躍した妻のリリアン。本作では2人が関わった作品の絵コンテ、名シーンの数々、ヒッチコックやマイク・ニコルズらと名匠と現場をともにする2人の姿、2人と交流のあったフランシス・フォード・コッポラ、ダニー・デビート、メル・ブルックスらのインタビュー、リリアンによる夫ハロルドの回想などから、映画に愛され、映画を愛した2人の思いや夫婦の心温まるエピソードが綴られていく。

2015年製作/94分/アメリカ
原題:Harold and Lillian: A Hollywood Love Story
配給:ココロヲ・動かす・映画社○
劇場公開日:2017年5月27日

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映画レビュー

5.0名シーンの裏に名職人あり

2019年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

夫のハロルドは若くしてヨーロッパ戦線の爆撃機乗り、退役後にハリウッドの背景画職人になったのを皮切りに絵コンテ職人、美術プロデューサーとして様々な映画で活躍した。妻リリアンは考証のスペシャリストとして資料館を運営、映画人から私的な相談までされるハリウッドの母的存在。そんな映画界のスペシャリストカップルの半生を関係者のインタビューや資料を交えながらドキュメンタリー形式で綴ってゆく。
脚本は必須だが絵コンテは表現手法の最初の視覚化であり簡単なイメージしか使わない監督もいれば黒澤明のようにディテールまで拘って自身で描く監督もいる。演出プランや美術セットを作る上でも具体的なたたき台があれば効率が良いことは間違いないから製作会社にもメリットは大きい。ハロルドの場合は脚本や監督の意図をくみ取りながらも一歩踏み込んだ映像効果を提示する才能故に使いこなせるのは名だたる巨匠に限られたのだろう。妻のリリアンはユダヤ人の孤児という生い立ちからも芯の強さと並外れた努力家であったことが伺われるがハロルドがリサーチの重要さや狙いを的確に教えたことが成功の礎だろう。
ややもすれば退屈になりがちなドキュメンタリー映画だがお二人の仕事ぶりが具体的な作品を例に紹介されるので興味深い、ひもじい新婚生活、末息子の障害や夫の事故など苦労を抱えても堅実に実績を積み上げてゆく夫婦の絆の素晴らしさも伝わってくる良い作品でした。

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odeonza

5.0二人の愛の物語。

2018年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

クレジットには載らない、縁の下の力持ちである業界人の夫婦に
光を当てたドキュメンタリー。その絵コンテが偉大な作品を導き
リサーチが事実を証明する製作現場で長年功績を残したハロルド
とリリアン夫妻。映画ファンなら絶対に観ておくべき珠玉の作品。
彼らの功績が素晴らしいだけでなく二人の愛の物語にも感動する。

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ハチコ

4.0心温まる

2017年6月16日
iPhoneアプリから投稿

心温まるラブストーリーでした。

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howstupid

3.0羨ましい

2017年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

こうした夫婦にスポットを当てて
映画まで作れる大国が羨ましい。

基本は映画に生きた夫婦の愛と絆のドキュメントだが、
スタジオの憩いの場であるリサーチ部屋を、成功した監督たちが守っていったり、
彼ら夫婦を語れる映画美術史の研究家がいたり。とにかく彼の地の映画業界の厚みを感じた。業界を引退した人のためのホスピスがあるのも知らなかった。

翻って日本では監督ですら日陰の存在。
(サイタマノラッパーのあの監督の言葉が忘れられない)
映像制作に携わる人間を守り、
文化を育てていく土壌をもっと作ってあげて欲しい。

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yao77

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