ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
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月並みだけど一番怖いのは人間ですね
「衝撃の結末で面白かった」というレビューをネットで見掛け、ホラー映画嫌いの私ですが鑑賞してみました。
いやー、面白かった。今回が監督デビュー作とは思えないほど、随所に散りばめられた伏線や映画全体に漂うドロドロとした陰鬱な雰囲気、そして人種差別問題などにも踏み込んだ社会派なメッセージ性の強い作品でした。
これはホラー映画というよりミステリ作品ですね。「ホラー」と聞いて身構えていましたが、全く問題なく視聴することができました。
写真家として活動する主人公のクリスは黒人の男性。恋人のローズの実家に挨拶に行くことになったが、ローズは白人であったため、「黒人の自分が挨拶に行って大丈夫だろうか」という不安を抱えていた。しかし実際にローズの実家に着くと、不安とは逆にローズの家族はクリスを暖かく迎えてくれた。しかしクリスは彼女の家族に対して言葉にはできない違和感のようなものを感じていた・・・。
以上がこの作品のあらすじです。
映画前半は非常に明るい内容で、恋人のローズの家に招かれ、家族に暖かく迎えられ、彼女の家で開かれたホームパーティーにも参加します。ホラー的な要素はほとんど無いように見えるのですが、主人公のクリス同様、我々観客も「何かおかしくない・・・?」という違和感を覚えます。明確にどこが変なのかを挙げることができないけど、彼女の家族が心からクリスの来訪を迎え入れているように思えないのです。これは本当に演出や脚本が上手いと思いました。
そしてストーリー後半には怒涛の伏線回収が行なわれ、前半に抱えていた違和感などが一気に解消されます。この伏線回収は本当に見事で、見ていてとても気持ちがいい。上質なミステリ作品を観たような感覚になりました。
タイトルなし
『何かがおかしい』
そう感じたらそこから即離れる!!!!
直感を信じなきゃ☝️
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あらすじは記憶から消え予告編も観ず鑑賞
ホラー?サスペンス?だったかな🤔
怖いわぁ
この映画
流れてくる音楽がもぉ不穏で
冒頭から好き
冒頭が好き!!!!
音楽に
お菓子を"品定め"しているローズ
友人ロッドとの会話
家族の写真…
どのシーンも
見逃しても聞き逃してもいけない🦌
なかなか面白い
なかなか面白いけど笑えるとこが少ない。かなりシリアスな作品は。白人の脳を黒人に入れて人格を変えるというオチ。途中のオークションやシャッターのシーンの演出が単純だけど意外性があってそこは良かった。
「あなたは黒人だけど、好き」
言動の端々に差別を醸し出すレイシストは明らかで非難の対象になるが、この映画で1番たちの悪いのはローズであった。
差別を嫌い、あからさまに差別の対象に寄り添うローズはリベラリストと捉えられていただろう。
ローズを人としてあるべき姿だと捉えた人は多いはずだ。
しかし、差別に敏感に反応し、隙あらば慰め、味方だと主張する彼女は理想なのだろうか。
自分の価値をあげる口実に人種を使っているのではないだろうか。
なんだかんだ人種にフォーカスしてる彼女は、見つけにくい隠れ「レイシスト」ではないだろうか。
「あなたは黒人だけど、好き」そんな言葉が終始聞こえてきそうだった。
最近流行りの多様性にもこの特徴が認められる。
「あなたは差別の対象だけど、私は差別しないわ」
「あなた」を搾取してるのは同じでしょうよ。
黒人への劣等感ゆえに黒人を陥れたい、というそんな“可愛い”ことはすぐわかる。そんな白人対黒人という図式でこの作品を閉じ込めないでほしい。
リベラリストと自覚し自身の差別意識に目を背ける“リベラリスト”にケンカを売ってる作品だ。
ローズははじめっからレイシストだった。
一瞬でもいい人だと思った人は、見直してほしい。
大まかなストーリーはクソ
人種差別が題材なのはすごい
語彙力がないレビューで申し訳ない。
が、本当に面白い。後味が悪いのがお好きな方にもおすすめ。
人種差別を扱った映画なので、監督が白人なのか黒人なのか気になり調べると白人だった。そこもポイントが高い。
とにかくすべてがブラックムービー。
最高にホラー
いや、これあるんじゃない?!と思わずにはいられないし、こういう思想絶対あると思う・・・。
そう感じさせるホラー。
じわじわくる違和感はこれだったのかと、わかってからの怒涛の流れはお見事としか言えない。
ネタばれになるので書けないけれど、めちゃくちゃ名作だと思います。
いや、ほんと怖い・・・。
衝撃的なホラーだ。
最初は自分一人が黒人であることに心配していたクリス・ワシントン(カルーヤ)。ローズ・アーミテージ(ウィリアムズ)が運転する実家への道中、鹿を撥ねてしまうというアクシデントも心配材料の一つになった。思いのほか、黒人であることへの不安は払拭されたが、彼を見つめる使用人の黒人ジョージナ(ベッティ・ガブリエル)やウォルター(マーカス・ヘンダーソン)の異様さが目立つ。
しかし、精神科医で催眠術が得意というミッシー・アーミテージ夫人(キャサリン・キーナー)
に夜中に催眠術をかけられ、地の底に落とされると経験をしたクリス。ティーカップにスプーンをカチカチと鳴らされるだけで、暗示にかかってしまうようになってしまった。翌日のパーティは毎年同じ日に祖父と仲の良い人が集まるものだったが、祖父が死んでからも慣例として続けられているものだった。会う白人皆の目が怖かったクリス。その中で1人黒人青年がいたことにホッとするものの、なぜか違和感を感じる。気になってスマホで写真を撮ると、彼は鼻血を出して襲い掛かってきた。早速、その写真を空港警察に勤める友人ロッド(リルレル・ハウリー)に送ると、冒頭にも出てくる、半年前に失踪した男だと判る。そしてローズが過去に黒人と付き合ったことなどないと言っていたのに、黒人男性と一緒に映っていた写真が多数発見される。
父親ディーン・アーミテージ(ウィットフォード)は神経外科医でもあり、自宅の地下室に移植用の手術室も持っていた。クリスは催眠術によって監禁され、眼球の移植をされようとしていたのだ。パーティの参加者も全員何らかの移植手術を受けていたようで、提供者は全て黒人。一家全員狂ってる!そして、見たところ、ジョージナやウォルターは実は祖父の脳を黒人の体に移植されていたという雰囲気だ。頭部の切断痕が痛々しいと同時に恐怖を覚える・・・
70年代の骨董品的テレビに映し出される映像。盲目老人にやりかけた移植手術。何より、ティーカップの音だけで殺されそうになる恐怖。耳栓をしてピンチを脱し、最後にはロッドが救援に向かってくれたので助かったが、これがもっと悲惨な結末を迎えていたら、満点評価になったかもしれない。
それだけといえば、それだけ
評判がいいらしく見てみた。
なるほど、発想の仕方が新しいのかもしれない。要するに、ミステリーとしては平凡だが、ストーリー展開を推進するエンジンに、黒人差別問題を組み込んだということ。
それを真っ向から扱うところから、一つ飛躍した扱い方。そこが新しい感じがある、てこと。
でも、どうでしょう。猟奇的な事件の内容自体もおもしろいが、それだけといえば、それだけ。
知り合いからある程度、内容を聞かされていたから面白さが半減してしま...
知り合いからある程度、内容を聞かされていたから面白さが半減してしまったのだなと思い、少し悔しかった。
きっと、彼女の家が黒人差別をする人だということを知らなかったらもっと面白く観れたのではないか⁇
俳優さんの、お芝居は素晴らしいと思った。
瞬きをせずどこを観ているか考えているかわからないのに、涙が出てきている。
その姿を見て恐ろしいし、それを演出したのもすごいなと思った。
最悪の胸糞映画
これがホラー映画かどうかもわからず観賞。話がすすむにつれて、明らかに典型的な白人による黒人差別をベースにしたスリラーだと気付かされるが、これが社会問題を取り扱った映画ではなくエンターテイメント映画ということに違和感を感じる。
もしこれが現状のアメリカの病理にもつながるというなら、とんでもない問題作ということになる。ミシシッピーバーニングより胸糞悪い映画かも。
ただのホラーではない。
ホラーは苦手だし、
タイトル画像がいかにも怖そうだったので
避けていたけど、知人に勧められたので観ることに。
映像やストーリー、役者の演技が素晴らしかった。
低予算で製作されたようだけど、そんなのは感じさせない作品だった。
ストーリーの展開が
どーせこうなるんだろうな。と、
なんとなく分かってしまっているのに
あーだこーだと、もったいぶられて
イラつくことが個人的によくあるのだけど、
そういう話のクドさがない展開の仕方で
最後まで飽きずに観ることができた。
パーティでみんな人種差別でジロジロ見
てきているのかと思ったら、違っていた。
家政婦さん達、洗脳されているから、変な喋り方や
表情をしているのかと思いきや
実は、洗脳ではなく、、、という、まさか。
ビックリだった(笑)
喋り方や仕草がその本人らしくないというか、黒人さんらしくないというか、そういう演技をされていたので薄気味悪い感じが出ていたし洗脳されているように見えた。
ラスト、主人公がみんなをやっつけるシーンは
強すぎて笑ったし、痛快で良かった。
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自宅にて鑑賞。勝手の判らぬ片田舎での滞在中に奇妙な出来事に巻き込まれるのは(本作同様、J.ブラムが(共同)製作を手掛けた)M.N.シャマランの『ヴィジット('15)』を彷彿させるが、コメディ色の強いテイストも本作と似ている。亦、唯一現況が判らず孤立する主人公は『ローズマリーの赤ちゃん('68)』を想起させる。小品な印象は残るものの、奇を衒わないオーソドックスで丁寧な作りはミスリードを誘う展開と相俟ってサスペンスフルではあるが、俗っぽく突拍子も無い真相を許せるかどうかで評価が分かれる。75/100点。
・大きなネタバレとして、本作の大筋は日本劇場未公開作の『ドクター・ゾンビ('89)』と概ね同じである。D.カルーヤの“クリス・ワシントン”が勤務中のL.ハウリーの“ロッド・ウィリアムズ”と電話するシーンではそのバックに「Flight 2-3-7」とのアナウンスが繰り返されている。“237”は謂わずもがな『シャイニング('80)』からの引用であるが、孤立無援状態からの脱出と云うプロットにも本作への影響が窺える。
・L.ハウリーの“ロッド・ウィリアムズ”のキャラの造形が救いであると共にこの物語の希望でもある。ウケを狙った饒舌な科白の殆どはL.ハウリーのアドリブであると云い、電話するシーンでは実際に電話し乍ら撮ったシーンが多かったらしい。
・“ジョージナ”のB.ガブリエル、“アンドリュー・ローガン・キング ”のK.スタンフィールド等、空虚な表情を浮かべるキャラクター達が不可解な上、不気味且つサスペンスを盛り上げる意味で作品に大きく貢献している。
・“ヒロキ・タナカ”を演じた大山泰彦は、極真会館出身で国際大山空手道連盟の最高師範であり、大山倍達の直弟子であると云う。“クリス・ワシントン”役は当初、E.マーフィーが内定していた。監督によると、高齢が役にそぐわない事と高額なギャラが災いしてD.カルーヤが演じる事になったらしい。
・オープニングのタイトルコール時やエンディングで使われている印象深いヴォーカルナンバーはM.エイブルズが書き下ろした「Sikiliza Kwa Wahenga」であるが、歌詞は"brother"と云う英単語を除き、スワヒリ語である。M.エイブルズによれば、歌詞の要約は「ブラザー、走れ! 先人達の話を聴け。真実を聴くんだ。逃げろ! 自身で身を守るのだ。」と云ったものらしい。
・アラバマ州モービルのアッシュランド・プレイスやフェアホープにおいてロケは進められ、全撮影は僅か28日間で撮り終えた(フェアホープに在る“アーミテージ”家での撮影は23日だった)らしい。当初はLAでの撮影を予定していたが、予算的に折り合わず、クランクインぎりぎりに急遽、アラバマ州へと変更されたようだ。
・本作は約450万ドルの予算で製作され、'17年2月24日に全米で一般公開されたが、最初の週末で予算の七倍以上となる3,400万ドルの興行収入を叩き出し、その後二箇月間に亘り全米興行収入トップ10に留まり続けた。一年後の'18年3月現在、1億8,000万ドル超えの大ヒットとなっている。監督はインタビューで続篇の構想があると答えている。
・鑑賞日:2018年4月27日(金)
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