オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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これは予想外
アガサ・クリスティとこの作品、名前だけは知ってた。中身はこれっきし知らなかったから、ラストの仕掛けには心底驚いた。今までに無かったトリック。これが何十年も前に作られたのか〜。いやむしろ、何十年も前に作られて話題になってしまったから、誰も真似できなかったのか。
2時間に満たない作品で、10何人もの登場人物、名前も境遇も覚えづらいせいで、ポアロの推理に付いていけない部分もあった。でもなるほど、ポアロからしても、ある意味自分からしても、これまでの常識が通じない真実だったからこそ、混乱した部分もあったのかな。
乗客全員容疑者どころか、乗客全員犯人か〜。一本取られました。
でもポアロ、最後は罪を見逃したのがまた意外。途中、いかなる殺人もあってはならないとか言ってたから、法律主義的な善悪のモノサシを持ってるものだと思ってたけど、そうではないのか。自分ならどうするかな〜。見た人の意見を聞いてみたい。
真実が正義を導くとは限らない、ってだけ覚えとこう。
ミシェル・ファイファーがうまい
スターウォーズのレイの人とか、007のMの人とか、ペネロペ・クルスとか、ジョニー・デップとか、有名な人がたくさん出ている。
探偵ポアロが行き着いた結論は、どちらも信じ難い、究極の二択。
「マフィアが雪山からやってきて、電車に乗り込んで殺人をした後、すぐに窓から電車を降りて、雪山に帰って行った」
「乗客と車掌の全員がグルで、全員で殺して、全員でポアロを騙している」
寝台列車の部屋を上から俯瞰して覗きながら進む展開が良かった。
アガサ・クリスティの有名な作品だけど、過程を楽しんで観れた。
結局はミシェル・ファイファーが全部持って行った。これで本当に59歳なの?
次はナイル殺人事件ですか??やるの?
ミステリー良き
まさかの犯人は乗客者全員と言うとても驚きな映画でした!!
しかし1つ1つ辿ってくと糸が有り、なるほどなと思わされました!ミステリー好きにはもってこいだと思います!
まさかのジョニーデップが映画のシーンで早く死ぬとは…笑笑
もう一度観たい
イタリア行きの飛行機の中で。
某日本作家さんの小説のあとがきで、「推理小説には絶対に必要で退屈になりがちなアリバイの聞きこみシーン」のテンポの良さを褒める寄稿があったのですが、この映画も同様で推理ものにありがちな前半の退屈な部分をテンポよく見せる工夫がされてるなと思いました。
ただ途中少しずつ乗客の素性が明かされていくシーンで、まだかな〜と少し思ってしまいました……。
ですがお話を知らずに観たので、ラストのネタばらしで感動して涙が。とくに1番キャラが立ってた迷惑なおばさんが実は中心となっていて、皆が強い意志を持っていたところが痺れました。もう一度最初から観たくなります。今度は容疑者たちの目線で。
「時に法律は不完全なものです」
衝撃のラスト。誰かがミスリードを誘う犯人もどきなんだろうと思っていたら、違った。
何が人を動かすのか。複雑な利害関係が絡み合っていて、作り込まれた作品だと感じた。
主人公ポアロのように、善か悪か、嘘かどうかがわかるというのは、どういう心境なのだろうか。
豪華
豪華な出演者。
それだけで映画館に行く価値があるなー
ストーリーは日本でも特別ドラマで放送されてたから知ってたけど、
監督が違うとこうも違うようになるのかと感心した。
聞きなれない言葉で早口で話してるから字幕や映像について行くのに必死な感じはあったけど、おかげてかなり引き込まれていた
ラチェットがもっともっと悪人に感じれればよかったのだけど、そこがすこし足りなかった気がする。
だけど皆んなでラチェットを刺しているシーンは何故か涙が出ました
憎しみや悲しみ感があのシーンだけでぐわーーっと感じられて感情移入してしまいました
もっと詳しく皆んなの事知りたかったし、ラチェットの事も探偵の事も知りたかった
もっと観たかった
結末は知っていても
大変面白かったかと思いました
最初に別の事件の解決を描き、ポアロの人となり、善悪をきっちりする性格、ちょっと変わった趣向や目の向けた方を描くので初心者もわかりやすいだろう。
登場人物も一目で区別がだいたいつくので混乱もきたさないと思う(名優が揃っているのも一役買っているか)
オリエント急行に乗るまでと乗ってから事件が起こるまでは少し長いようにも感じるが、あまり気にはならない
事件が起きてからは乗客たちの取り調べの中から少しずつ嘘が暴かれ、全員がある一点で繋がって居ることが分かるわけだ。
最後の真相の解き明かす場面はどこかにも書いてあったが、「最後の晩餐」風に乗客たちが並べられている。
ポアロが思ったよりも激情型なのはびっくりかも(飄々としてるイメージはあったが)
真相は三谷幸喜版で知っていたので、すんなりと
三谷幸喜版では犯人サイドの描写も独自に描いていたが、こちらはあまり描かれてはいない(あくまでもポアロの推理が語られて自供が始まるのみ。)
白黒での犯行シーンだけでも人生を狂わされた彼らの凶行の悲痛さは伝わってくる。
原作ではどうなのかは分からないが、かなり切ない終わり方とも思えた。
ポアロは善悪ハッキリと分けることの出来ない事件の顛末に出会い、犯人たちも過去の傷は消えてはいないだろうし、自由の身とはいえ、今回の犯行は彼らの闇である。
真相が明らかになったあと、乗客にはセリフがなく、列車が走り去るのみというのも良いと思う。
そして、ポアロはナイル川へと…
続編は顛末を知らないので真相も楽しみに見たいところだ
オチを知っていると全くハラハラしない
本作には今思うと苦い想い出がある。
高校時代に同級生から結末をばらされたことだ。
結末を知らないと本作を楽しめるかもしれないが、筆者はどうせ最後はこうなるんだよな、という逆算をしながら映画を観てしまったせいかあまり楽しめなかったというのが本音だ。
ただ、これを機にアガサ・クリスティーの原作小説を読むことにした。
1974年のシドニー・ルメット監督作品までは観ていないが、原作を読んだ上で本作について述べていこうと思う。
まず俳優陣は文句なく豪華である。
殺され役として早々に物語から退場するラチェット役をジョニー・デップが演じる他、ミシェル・ファイファー、ジュディ・デンチ、ウィレム・デフォー、ペネロペ・クルス、監督と主演を兼ねたケネス・ブラナーと錚々たる顔ぶれである。
『スター・ウォーズ』新シリーズの主役レイに抜擢されたデイジー・リドリーも出演している。
一見するとレイと同じ女優には思えないが、だんだん観ているうちに外見も内面も綺麗というよりも力強くゴツい印象が強くなっていくのでやはりリドリーらしさがにじみ出て来る。
リドリーの演技はまだまだ発展段階のように感じた。
なお本作を観ていて『スター・ウォーズ』はシリーズ第1作から主演俳優が総じてもっさいなとつくづく感じてしまった。
ルーク役のマーク・ハミルやレイア姫役のキャリー・フィッシャーは子供心に美男美女に思えなかったし、レイ役のリドリーもまたしかり。
また本作を観る前からハンガリー出身の世界的なダンサーであるセルゲイ・ポルーニンが本作に出演することは知っていたので、アンドレニ伯爵を演じているのに注目していた。
原作でもハンガリー出身の貴族であるが、今回はポルーニンにあわせてダンサーという設定まで追加している。
しかし、ちらっと踊りを見せるくらいなので本当にダンサーの設定が必要だったのかは疑問である。
筆者はポルーニンの存在を『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン』というドキュメンタリー映画で知ったのだが、内容は特に終盤でやらせのような演出を感じたものの、彼の踊り自体は本当に素晴らしい。
そのため一方では監督のブラナーが作品に彩りを添える華として少しでも彼に踊らせたいと考えるのも無理はないとも思う。
筆者がどうしても昨今の映画で違和感を感じるものに無理な黒人の起用を挙げたい。
最も黒人差別の激しかったアングロ・サクソン系が主流な国家の映像業界において顕著で、まるで罪滅ぼしでもするかのように本来は白人しか登場しない歴史作品においてすら必ずと言っていいほど黒人が起用される。
本作でもレスリー・オドム・ジュニア扮する黒人医師アーバスノットが容疑者の1人になっている。
人種差別にはもちろん反対だが、そもそも蒸気機関車が主流に走るような時代の1等客車に医師として成功した黒人が乗れるとは思えない。
現に原作のアーバスノットは本来はイギリス軍人(大佐)である。
メキシコ人俳優マヌエル・ガルシア=ルルフォが演じた車のセールスマンであるマルケスは、恐らくは原作の2等客車を利用するイタリア生まれのアメリカ人フォスカレッリを人種に合わせて大幅に変更したキャラクターであろう。
デフォー演じるハードマンも私立探偵から教授に変更され、クルスが扮したピラール・エストラバスは、原作のスウェーデン人女性のグレタ・オールソンに換えて登場した新キャラクターである。(他のアガサ作品には登場する人物らしい)
ここまでキャラクターに変更を加えるならいっそのこと完全に現代に時代設定を移した作品に翻案すればいいのではないだろうか?
本作は実際に走行可能な列車を再現するなどセットや小道具はかなり豪華であったが、このように人種に配慮するあまり歴史背景としての無理な設定をねじ込んでしまっては作品世界を壊しかねない。
なお原作は3部構成で、各容疑者の証言をポアロが個別に聞き取りをする第2部の「証言」に最もページ数が割かれている。
ただこれを原作通りに映像化すると冗長で退屈になるので、本作では数人を一気にまとめて証言させたり、インサート映像を交えたりしながら飽きさせない工夫をしている。
また原作では物語の全てが列車内で完結しているが、本作では種明かしは列車を降りたトンネルで行っている。
同じ場面を複数使用すると映像として変化がないので、それを嫌っての展開だろう。
ルメット版を観たり、原作小説を読んだりした上で本作を観ると違いに戸惑ったり憤ることがありつつも比較する楽しみを見出すことができるかもしれないが、一番いいのは全く何の前情報もないまま本作を観ることであろう。
そして最も駄目なのは筆者のように作品の細部は何も知らなにのに結末だけは知っている状態であろう。
真に一瞬もハラハラしない。
いずれはルメット版も観たいと思う。
アガサ原作のミステリー小説の映画化が既に2作品決定しているらしい。
前回はルメット版の『オリエント急行殺人事件』を皮切りに10作品制作されたようだが、3作目当たりからスケールが徐々に小さくなってしまったようだ。
ポアロもので行くのか先行きが気になるところである。
キレイにまとまっていたのでは・・・時間がも少しほしかったですね。
原作は知っていまし、テレビで日本版で放送もありましたのでどんな風に作られているのかが観たくて行ってきました。キャストも豪華ですよね。この作品は登場人物が多く単独犯ではないので時間が足らないのではと思ってましたが・・・若干そんなところもあったかなぁ~。でも、おもしろく観させていただきましたよ。
素晴らしい群像劇‼
大きな看板が出ていた頃から気になっていて、でもポワロについてはテレビで観ていた吹き替えのドラマの印象が強すぎていて、すぐに映画館に行くのはためらわれていたのですが。
観て良かった‼
幸いにもこの原作を忘れていて、どうなるんだろうとわくわく出来たのと、
後ろ姿だけでそうと分かるジョニーデップが今回はホントに人相が悪くやなやつで(笑)、
他の登場人物も皆魅力的、ポワロはコミカルかつ神経質でとても楽しかったです。
皆であいつを倒すんだと決意しているシーンは特に素晴らしかったです。
私もこの映画に出てくるような、かっこいい大人になりたいです。
原作が素晴らしい!
2018年1本目の映画になりました!
アガサ・クリスティ原作のオリエント急行殺人事件。
原作をまだ読めていない状態で映画を見ましたが、ポアロ役もジョニーデップの悪役も見応えバッチリで素晴らしかったです!
事件が起こってから乗客に話を聞いていく過程でだんだんと分かっていく感覚でしたが、
最後までは分かりきらず、ポアロの謎解きの時は本当に見入ってしまいました。
なるほど全てはそういう事だったのか、と思わず声が出そうでした。
何よりも原作が素晴らしいのかと思いました。
映画であれだけ見応えがあったので、小説はもっと読み応えがあるのではないかと期待しています。
ケネスブラナーのポアロ
ジョニー・デップ、ウィレム・デフォー、ケネス・ブラナー、デイジー・リドリー、ジュディ・リンチ、ペネロペ・クルス。豪華すぎる配役だが、物語が進むにつれ、配役自体は気にならなくなってくる。ヨーロッパではこういう乗り合わせもあるのかもしれないと。
これは、ぜひ二度は観たい作品である。ケネス・ブラナーの名探偵ポアロはハマり役だ。劇場で見るべきかどうか迷ったが、観てよかった。
お正月映画として最高!
年末は行くタイミングが無く、新年明けてから観に行きましたが、それが功を奏しました。お正月にピッタリ☆の豪華絢爛な映画でした。名だたる俳優陣は勿論のこと、美術と視覚効果が凄くて。オリエント急行乗ってみた〜い!(死にたくないけど!)と思っちゃうくらい豪華車内の装飾と、走行するヨーロッパの景色は、美しかったーーー。それだけで満足!って感じなのですが、私は本当にラッキーで、原作読んだこともなければ1974年版も観たことがないので、全くこの話を知らずに観る事が出来たのです。お陰様で…最初から最後まで謎解きを飽きずに追い、最後のオチでは、声が漏れるくらいビックリ!!!!!しましたーーーーー。いやぁ〜、まさか、そうですかぁ〜。キャラクター造形も元を知らないから、どの登場人物もすんなり受け入れられたし、流石の俳優陣の演技は素晴らしかったです。ポアロかっこよかった!ジョニー・デップのブラック・スキャンダルに続く悪役も良かった。
2018年の、1本目の鑑賞として、よい走り出しになったと思います。
なかなか役者が揃っている!
原作を読まずに見たので、結末は新鮮でした。
ジョニー・ディップの悪党振りは見事でしたし、
主人公の訛りのある話し方やそれぞれのベテラン俳優陣の素晴らしい演技力が素晴らしかった。
緊張感のあるカメラワークもよかった。
正義とは?善と悪とは?
確かに難しい問題だ。気持ちはわかるが。。
個人的には、
いくら悪党でもみんなで殺す!というのは、
正解ではないでしょう!
裁判にかけて、陪審員と裁判官の評決を
受ける!というので、いいのでは。。それで、無実になるのは、あり!でしょう!
上手くまとまったエンタテインメント
原作全く未読です。
決めドコロの絵画のような映像美で、古典文学の映像化を存分に楽しめました。
お話は大体、、読めたかな。あまり驚きはなく、電車が満員なところから怪しかった。
お母さんの最後の演技は良かったですね〜特段特徴的なセリフがあるわけでもなく、謎解き後のありがちな場面だけど心に残りました。
全体的にキレイにまとまった、誰にでも楽しめるエンタテインメントだと思います!
Godivaをリスペクト
劇中の食堂車シーンでGodivaが登場します。ポワロはベルギー人です。やっぱりベルギーのチョコレートはGodivaですよね。
そういった意味でも、楽しめると思います。
灰色の脳も甘いチョコレートが必要!!
映像美の限界
オリエント急行は色々見てストーリーは知ってましたし、ポワロも好きで色々見ました。
オリエント急行はコレを含めると3回目の映像作品鑑賞。
監督兼主演のケネス・ブラナーさんはさすが全話読んだというだけの事はある完璧なポワロ像だったと思います。
65ミリフィルムで撮ったという映像美はたしかに圧巻でした。
だいたい凄い役者ばっかりだし、正月映画として完璧。
でもなんだろう、このモヤモヤは。
と思ったときにこの映画に欠けていて74年版にはあったものは、夢を見ているようなあの感覚です。
それを補うように作られた映像的演出は様々にありましたし、そのどれも素晴らしいとは思いましたが、映画的じゃないんです。
なんか、この映像この前テレビで見たよ。
そんな感じ。
もちろん、それが細部までこだわり作られた映像という事もわかってますけど、これはオリエント急行そのものであってオリエント急行の映画じゃないよなというのが映像としての印象。
作り込み過ぎているというかリアル過ぎる。
だからリアルにはできない部分との整合性が取れなくなってる気がします。
まあほかにも細かい事を言えば、冒頭にポワロが普通の人じゃない事を示すあるギャグ的シーンがありますが、あれ必要?
そこからだいたい10分くらいの映像って必要?
この映画はコメディ的要素がありますよ、ポワロはちょっと変人ですよ。
ポワロは世界的な探偵ですよ。
この3つしか説明してない。
原作にあったとしても不要じゃないかなぁと思っちゃうんですよね。
この映画の肝って、多数決で決まる正義ってそれでいいのか?って事でしょ?
客観的に感じる正義と多数決の「セカイ」の中の正義と違うって事でポワロは悩む。
でも悩んでる姿は見たくないんですよ。
世界一の探偵だと言い張るセンセならば、余計に。
あれ?もしかして悩んでる?
くらいの感じがちょうどいい。
あれって説明過多じゃないかなとも思ってしまいました。
まあ、現代にこのテーマをもってきたのはとてもよかったです。
これってトランプ以降のアメリカの表現ですよね?
でも結論は?
みんなで考えて!
まあ、この事を最大限に評価していいと思います。
だから、惜しい。
悪い映画じゃないだけに惜しいと思いました。
ネタバレしてるとそこまで楽しめない
これまでミステリーに1ミリも興味を持たず生きて来たため、原作未読どころかその存在も本作品で初めて知りました。ポワロ、クリスティと名前しか聞いたことのないレベル。
そのため、教養を身につけるために本作品を鑑賞しようと決意しました。もしかするとミステリーも食わず嫌いで観た後に好きになっているのかも、なんて期待を込めて。
ですが…仕事中になんとネタバレを経験!内容まったく知らないクセに犯人を知るという悲惨なアクシデントに見舞われての鑑賞となりました。
感想は…結構面白かったです。ただ、内容知らないのにネタバレしていたのは割とキツくて、ハラハラ感はまったく感じれず、ミステリーにおけるネタバレの重要性を実感しました。せめて原作を読んだり、他の映像作品に触れていたりすれば比較の楽しみもありましょうが、単に犯人だけ知るというネタバレはちょっとね…
個人的に印象に残ったのは、事件を解決した後のポワロの変化です。善と悪しかないと公言していたポワロですが、事件に関わった人たちの計り知れない思いを想像し、少しだけ変化する。そこに人間の素晴らしさが描かれていると感じました。
また、映像も美しく、導入のエルサレムや食堂車などは目を見張りました。
俳優陣では、ハバード夫人を演じたミシェル・ハイファーが素晴らしかった。単に美しいだけではなく、画面を支配する力を感じました。なんか色っぽいですし。ジョニデはフレディ・マーキュリーに似ているという新たな発見が。
で、映画はそれなりに楽しめたのですが、ミステリーは自分にやっぱり合わなかったな、と再確認しました。犯人を知っていたので逆算的に事件を見ていたのですが、ポワロがどうやって解決に至ったのかまるでわからなかった。自分のミステリー音痴ぶりを突きつけられ、若干ションボリした次第であります。
しかし、ミステリーのネタバレは絶対ダメですね!いくら名作だからって知らない人もたくさんいますから。自分も同じミスを犯さないよう、肝に銘じたいと思います。
★追記
本作はどっかで観た雰囲気だな、と思ったらシベ超だ!と気づいた。
シベ超の元ネタのひとつだったか。
アイ ガッタ プルーフ
映像美はある
原作小説は未読。
全員共犯ってありなんでしたっけ?
推理物における全員共犯が、
このオリエント急行殺人事件というのであれば仕方ない。
しかし、自分はトリックとして、
この結末は好きじゃない。
というのは、動機の解明が主軸となり、
トリックというものを使う必要がなくなるから。
他人のように振舞っている人々が、
お互いアリバイを証言すれば、
それは完璧ですよ。
そういうのは推理ものには求めてないし、
トリックを推理しようとする観客にとっては、
肩透かしなんじゃないかな~と思う。
原作を知っていても楽しめました
原作と変えた結末にするのかと思いましたが、原作通りでした。
1974年版も、テレビシリーズ『名探偵ポワロ』版も見ていますが、ストーリーに少しひねりを加えたり、VFXをかなり取り入れた本作も十分楽しめました。
悪い評価が多いですが、名作の映画化なので見て損はないです。1974年版より現代的にテンポ良く話が進みます。原作に一番忠実なのは『名探偵ポワロ』のデヴィッド・スーシェ版ですが。
アルバート・フィニー、デヴィッド・スーシェ、ケネス・ブラナーの中では、いかにもポワロ然としたデヴィッド・スーシェが一番好きですが、ケネス・ブラナーもお年を召されて、ポワロが似合うようになってきたようです。ただ髭の形と大きさに違和感が...
次回作に「ナイルに死す」もあるようなエンディングで、1978年版、『名探偵ポワロ』版も見ているので
ピーター・ユスティノフ、デヴィッド・スーシェと比較ができるのが楽しみです。
ただナイルで事件があったと告げられて呼ばれても???
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