オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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ブラナーらしい空間演出と名探偵の内面描写に酔いしれる
英国を代表するミステリー文学の映画化となれば、多少なりとも垣根が高いように思えてならないが、しかしそこにケネス・ブラナーとジュディ・デンチという英国の伝統の継承者たちが顔を揃えているとなると、これは一見に価するものと身を乗り出さずにいられない。シドニー・ルメット版を紐解くと、まず冒頭にドンと、過去の事件の顛末が新聞記事で綴られていく。なるほど、これは後の謎解き部分が何の脈絡もなく突如浮上したように見えないための配慮といえよう。一方、ブラナー版は冒頭をポワロの人間性のイントロダクションに充てる。そのため、観る人によっては後半の謎解きが突拍子なく思えることもあるだろうが、筆者はむしろこちらの方にポワロの内面や卓越した推理力の源を感じ取ることができて親近感が湧いた。また、舞台人ブラナーらしく、食堂の縦並びからトンネル内の横並びへの空間移動や、急行への乗車、下車時の長回し撮影も見応えが感じられた。
豪華面々
容疑者全員犯人というオチはなんとなく聞いたことがあったが未読の作品
俳優陣が豪華すぎる
あとは普通
殺人を最終的に見逃すポアロもまあそういうオチでもいいけどもって感じ
謎のアクションシーンが途中あったが原作にもあるのだろうか
RDJ版のシャーロックみたいな瞬間だった
もし映画の見せ場目的のオリジナル展開なら不要な気がする
『善と悪とは』という問いが好き
字幕で観ました。最初の方はなんとか喰らいついてましたが、途中から状況整理や推理においつけずウワァッ!頭がぱんぱん!って感じでした。逆に言えばテンポが早くて観やすいかも。
全員が復讐の相手に、ナイフに感情をのせてブッ刺していくシーンが心に来ました。人を殺めることは一生心に残るのではないか?こうして自身の心を削ってまで、コイツを殺す価値はあったのか、と思ってしまう。でも肉親がそういう目にあったら、誰でもそうなってしまうのかな……。
映画じゃ難しいな
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言わずと知れたアガサの名作。乗客全員が犯人。
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犯人は分かってたけど、改めて見てみようと思って見た。
でもこういう登場人物が多く、人間関係が複雑に絡み合ってる設定は、
映画で見てもごちゃごちゃしてややこしいだけやなって思ったわ。
やっぱりこういうのは小説で読むものやってのが感想。
名作を見事に映像化。
アガサ・クリスティのあまりにも有名な作品を、雰囲気満々で見事に映像化していると思います。
エルキュール・ポアロのキレキレ推理も素晴らしいですね。
ラストの容疑者をズラリと並べての推理からエンディングまでの展開もかなり良かったと思います。
キャー!ほぼ初ジョニデ!出番少なっ!
子供の死が絡むと碌なことがない
登場人物多すぎ、地理多すぎ、よく分かんない言い回し多すぎ。
そこでつまづいたせいで多分4分の1くらい理解できてない
あとちょっと話の展開速度が早すぎる
このボリュームを2時間で終わらせるには仕方ないんだろうけど…
と、文句ばかり言ったけどラストの疾走感と登場人物の話の矛盾点をつくシーンにはかなり興奮させられた
衣装も舞台セットも綺麗で楽しかったし、なんだかんだで続編も楽しみにしてる自分がいる^_^
最後まで楽しめる作品
ナイル殺人事件を見て興味を持ったので鑑賞しましたが、こちらを先に見るべきだと感じました。キャストや話のつながりが若干ではあるのですがあるので、その方がより楽しめた気がします。
今作品は、犯人は1人ないし数名という前提を覆したことから、非常に楽しかったです。
疑わしき複数名の中からより殺意の高い人ではなく、皆でと言う点があまり見た経験が無かったので、新鮮でした。
字幕追うの大変
名探偵ポアロがオリエント急行に乗り込んだところ殺人事件が発生、さらに列車も止まり、列車が動くまでにポアロが解決に導く話。
こういう古典ミステリーって、登場人物同士の会話、事件の状況説明、関係者への事情聴取、探偵の謎解き、セリフがめちゃくちゃ多いからちょっとボーっとすると置いてかれるなぁ。でもオリエント急行は結末知ってる人が多いだろうから、ちょっと聞いてなくても別に問題は無いけどちょっと疲れる。ドラマ見てるみたい。
そして、善と悪しかないと思ってるポアロが最後白黒ハッキリつけれないこともあるよねと学ぶ話でもあるけど、それならラチェットのことを少なからず慕っている人もいたのでは?と思った。乗客のためを思って真相を隠したポアロは、ラチェットが完全極悪人(誘拐は完全に許されないのだけど)と決めつけているので、結局善と悪の話になってるじゃんと思った。
少なからずラチェットを慕っていた人もいて、アームストロングのことを嫌な人と思ってた人は絶対どこかにはいただろうし。そこを全く加味してないポアロはまだ発展途上ということなのか、単純にそういう話にしたいだけなのか。
そして乗客全員が殺人犯だというオチ、今見ると、お前もか?お前もなのか!?って笑っちゃう(笑)元警官と濡れ衣着せられたメイド付き合ってた設定とか強引すぎるだろ。
俳優もすごい
アガサ・クリスティの映画は、最初皆のなりがわかってきて、少し絡みがあって仲良い雰囲気が出てきて、中盤で殺人😱ってのが多いからハラハラする。最初の雰囲気も好き。
今回は、日本物にはないだろうラストでびっくりした。
出てる俳優さんも豪華でした。
映像美が一番気に入った
総合:70点 ( ストーリー:55点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:80点|音楽:70点 )
冒頭のイスラエルからトルコまではかなり軽い演出で始まったので、原版を知っている者としてこの物語で喜劇調の演出なのかと思ってちょっと失望した。しかし後半になるにつれてどんどんと深刻になってきて、内容に沿った雰囲気になっていた。物語はアガサ・クリスティの原作が古いので突っ込みどころは多いのは原版と一緒。
かなり前に観たときの朧げな記憶だが原版と比較して、
・殺人に至る一人一人の過去の理由と背景についてより説明してくれていた。推理劇としては多くの人が結末を知っていて面白みがないのに、この背景の説明によって人々の苦悩がわかり人間劇としての良さが出た。
・映像は当然ながら良くなっていた。特に美術は質感が高い。撮影も調理場から壮大な風景まで場面を美しく映像化しようという感性があった。
・演出は現実的というよりも犯罪推理を少し劇的にしすぎな傾向はある。
今作でも登場人物が多くてわかりづらいが、原版と同様に有名俳優が多数登場するので覚えやすく見分けやすい。ジョニー・デップは過去に大きな役ばかりやってきていたから、今作でも殺されても生前を振り返る場面で度々登場するのかと思いきや、死んでしまうとほぼおとなしい死体なままなので予想が外れた。
原作知らなくて大丈夫?
前作のシドニー・ルメットは事件のシーンも織り交ぜて、事件と犯人たちの関係も丁寧に表現し、彼らに感情移入させつつアルバート・フィニーに種明かしをさせた。バーグマンやローレン・バコール、ジャクーン・ビゼット、ショーン・コネリーといったスター揃いで、ポアロより彼らが主役だった。だから彼らが列車に乗り込むシーンで始まる。美しく格調の高い良い作品だった。
本作は、冒頭シーンから主役はポアロを宣言して、彼の行動力や明晰な頭脳を全面に押し出し展開する。ポアロのカリスマ性を最大の見せ場は、犯人たちを一列に並べて謎解きするシーンだろう。停車した山間を背景に外から社内を撮影するシーンは荘厳な雰囲気も醸し出し美しい。蒸気機関車が走るシーンも美しく迫力もあり、列車旅のロマンも感じさせる。
ただ、前作でも原作でも幾ばくかの知識がないと、見せ場の謎解きの醍醐味もサラッと薄れてしまうと感じた。ジョニー・デップも生かし切れておらず、むしろミスキャストに思える。ということで映画の主題が違うが前作に軍配を上げたい。
さすがアガサクリスティー
アガサクリスティーの原作を基にアレンジされたドラマや映画などは、観たことあったのですが、実際に原作のものを見るのは、これが初めてでした。
自分が今まで観てきたミステリーとは、全く違ったクライマックスに驚きました。
最後のシーンを見た後でもう一度始めから観るとまた違った見方が出来て面白いと思いました。
ポワロは、世界一の名探偵で事件を解決に挑む。
この話は、誰が悪いのか悪くないとかだけで物事の善悪を決められないという悲しさのような感情を持ちました
とても面白かったので他の話も見てみたいと思いました
タイトルなし
所々寝てしまい繋がらなかった。ポアロのキャラクターがいまいち魅力的に感じず。乗客全てが被害者に関わっており、嘘をついているが、それを全て見破っていく推理は観客に全くヒントを与えず、つまらない。全員が協力し合って殺人犯すってあり?悪い被害者だから、この犯罪を見逃すってのも何だかなぁ。
犯人はまさかの○○?!
ずっと前に原作を読んだことがあるのにオチを忘れていたので(笑)、何も知らない状態で観れました! 最後に横一列に全員座った時に「あっ! 確か全員犯人だったっけ!」って突然思い出しました(笑) 悲しくて共感できる動機でした。 僕は出不精ですが、列車の旅もいいものでしょうね(^-^) 予告編で流れていたイマジン・ドラゴンズ?の曲、予告編にピッタリでした! 新作の『ナイル殺人事件』はリリースされたらゆっくり観ようかな(^-^)
ポアロ新生…躍動する灰色の脳細胞!
ポアロ・シリーズ(ケネス・ブラナー版)第1作。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
原作(ハヤカワ文庫版)は既読です。
1978年にも映画化されたミステリーの女王、アガサ・クリスティーの名作を、ケネス・ブラナーが監督・脚本・主演を兼任し、旧作に比肩するほどの豪華キャストを迎えて再映画化したミステリー・エンターテインメント。
ジョニー・デップが死体役と云う贅沢なキャスティングをはじめ。旧作に負けず劣らずの演技巧者が揃えられ、見事なアンサンブルを堪能しました。関係者の証言を集める場面はひとつひとつをだらだら並べるのではなく、立体的に描写されていたりして、中弛み回避の工夫が感じられました。
自慢の灰色の脳細胞を駆使して事件の真相へ肉薄していくエルキュール・ポアロ。原作や旧作に無かったポアロのアクション・シーンがあったりと斬新な描写もありましたが、特に目を引いたのがポアロの姿。確か原作シリーズのポアロは、老いへの恐れみたいなものを抱いていたはず。
脳の衰えへの危惧はもちろんのこと、容姿の衰えにも気を使っている様子でした。なので、髪の毛や髭には白髪染めを怠らなかったような。本作のポアロは年齢相応な白髪をそのままにしており、これまた新しい描写だなと思いました。
クライマックス、関係者全員を集めての謎解き。原作や旧作では食堂車で推理が披露されましたが、本作ではトンネルの中で。しかも机を一列に並べて、まるで「最後の晩餐」みたいだと思いました。とても印象的なシーンでした。
※修正(2023/09/04)
ポワロじゃない でもそれなりに楽しめる
人の数だけポワロのイメージはあるかもしれない
もちろんケネス・ブラナーはすごいけど
ポワロが精悍すぎるんです
アガサクリスティが好きで色々な作品読んでるけど
あの感じじゃないんだなぁ私的に
日本人だけど
三谷さんがリメイクしてた野村萬斎さんが演じてた
すぐろたけるのほうがポワロっぽい
日本でドラマやってもオリエント急行殺人事件は出演者が
豪華ですが、こちらの2017版も豪華です
ペネロペ、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチ、ジョニデ、
ミシェル・ファイファーなどなど
恋のためらいが大好きでミシェル・ファイファー
目当てで見に行きました
雪の中のロケ、列車の中の造りお金かかってるなーって
ただね・・・申し訳ない誰のせいでもないのだけど
あたしもうジョニデがジャック・スパロウにしか見えなくて・・・
オリエント急行の物語のなかで
エドワードはあれだけの悪いことをした、今も悪い人
ジョニデの芝居にそういう人物の掘り下げが
感じられないことが残念です
あとポワロは変人だけど哀愁があると思うんです
彼なりの解釈だけど痛みも理解できる
立ち止まることも振り返ることもする
今回のポワロは前向き過ぎかな
ただ豪華俳優の大作なのでこれももちろん
普通にはじゅうぶん楽しめました
私は今回だけは、アンバランスを受け入れます
映画「オリエント急行殺人事件」(ケネス・ブラナー監督)から。
映画館で本作品を妻と鑑賞後、図書館で原作を借りて読み、
さらに1974年に映画化された「オリエント急行殺人事件(1974)」を
DVDで鑑賞したあと、改めて台詞をメモしながら鑑賞したら、
1回目の映画館では気付かなかったことが溢れていた。(汗)
主人公の名探偵ポアロが発する言葉には、1つ1つに意味があり、
そんな伏線があったのか・・と思うこともしばしば。
ミステリー作品は、謎解きが楽しいはずなのに、
結末がわかっていても、引き込まれてしまうのは、
やはり、原作の素晴らしさとキャストの演技力に尽きる。
冒頭「誰がどう言おうと、この世には『善』と『悪』しかない。
その中間はない」と断言し、事件解決(謎解き)に
「必要なのは証拠、秩序、筋道だ」を胸を張る。
その考え方で、世界で起きる幾多の事件を解決してきた自信が、
言葉のあちこちから感じられて、頼もしかった。
しかしラストに再度「世の中には『善』と『悪』がある」と言いながら、
乗客全員にこう説明する。
「今の私に必要なのは、耳を傾けることです。私の心の声に。
皆さん、この事件では『善』と『悪』を図る天秤がうまく釣り合いません。
私は今回だけは、アンバランスを受け入れます」
このワンフレーズは、心の葛藤が表現されていて印象的だったなぁ。
P.S.
ちなみに「オリエント急行殺人事件(1974)」の「気になる一言」も
「良心と一騎打ちをしよう」でした。
犯人は知っている。
余りにも有名な作品。
今回、殺害された悪役はジョニーデップ。
何やら風貌から嫌な奴と言う臭いを放っていた。
密室のオリエント急行に殺人犯がいる!
居合わせた名探偵ポアロが事件を解決するのだが…
吹替で見たせいかポアロが草刈正雄にしか思えなくて違和感が残った。
ある事件が事の発端であり、事件関係者が乗り合わせるこの列車で1人の男が10箇所以上も刺されて死んだ。
乗客には皆アリバイがあり、殺害された男の元には脅迫状があった。悪どい仕事をしていたせいか多くの人から恨みをかっていたようだ。
部屋は密室…不審な人物を見たと言う証言や第2の殺人未遂まで起こった。
乗客一人ひとりから事情聴取し、2つの仮説を話すポアロ。
1つは、外部犯説
2つ目は、全員が共犯者。
乗客全員は皆繋がりがあり、怨みをはらす為の復讐劇であった。
真実は全て葬り去り皆心の傷を癒し再生の道を進む為、ポアロは仮説1を警察に報告しまた新たな依頼へと向かった。
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