劇場公開日 2018年1月5日

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「アイデアが詰まったアクション!人物描写はもう一息欲しい。」キングスマン ゴールデン・サークル きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アイデアが詰まったアクション!人物描写はもう一息欲しい。

2019年4月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

怖い

興奮

前作を踏まえた展開が多いので、あらかじめ前作の『キングスマン』(原題 Kingsman: The Secret Service)を鑑賞しておくことをお勧めします。

前作と同様にお洒落な演出がたくさんあって素敵でした。
前作は個人的に苦手に感じるアクション描写があって不安だったのですが、本作では気になりませんでした。意外性や格好良さもパワーアップしていて、見応えがありました。
ブラックユーモア的グロも少しあるので苦手な方はお気をつけて。
遊び心を感じる新しいガジェットも登場し、楽しめました。
エルトンジョンの本人役には笑わせてもらいました。ノリノリな感じが素晴らしい。

もちろん上記のように良いところも多いのですが、私は本シリーズはどこかノリ切れないんです。伏線もなく急に衝撃的な展開が起こるのは驚きがあって良い反面、心がついていけない。
あとは人物描写および心理描写。なくはないのですが、あまり入り込めないというか。行動の裏打ちができるほどの描写がされていないので、少し腑に落ちないところもあり、私は深く感動することはできませんでした。もっと感動的に描くこともできそうなのに、ともったいなく思います。
特に敵は前作同様に表面的な魅力は十分にあるものの、深みがない。全体的に人物に生きてる感が感じられないんです。そういう演出なのかもしれませんし、そもそも人物描写に重きを置いている作品ではないのかもしれませんが。
とはいえ、酔ったマーリンの普段見れない言動なんかはとても好きでしたし、本作初登場の人物たちも描写は薄いながら、魅力的でした。チャイニングテイタム扮するテキーラはもっと活躍を見たかったです。
そして前作でも活躍したあの人。前作の再現も良かったですし、やはりスーツが似合うことこの上ない。スパイとして生きた哀愁を感じさせる場面も良かったです。

前作を楽しめた人はきっとおもしろいと感じる内容になっていると思います。
特にアクションシーンはたくさんアイデアが詰まっていて素晴らしかったです。エンドロール前には次作に繋がりそうなシーンも。3作目も楽しみですね。

きーとろ