ドリームのレビュー・感想・評価
全381件中、361~380件目を表示
彼女たちこそ『ライトスタッフ』
アメリカがマーキュリー計画を推進するにあたり、計画の成功に貢献した、黒人女性エンジニアたちの活躍を描いた作品。
そう言えば、宇宙開発を描いた映画には、『ライトスタッフ』や『アポロ13』とかありますが、これらには白人男性しか出てきていないですよね?特に、『ライトスタッフ』は、この作品で描かれているマーキュリー計画を、宇宙飛行士の側から描いたものですが、その成功の陰には、こんな話があったとはね。
この物語は、1960年代初頭。公民権運動が盛んになる時代よりも、もっと前の時代。南北戦争では、南軍側についたバージニア州での話ですから、この作品で描かれたくらいの事は、“普通”だったんでしょうね。なんか、私の感覚から行くと、おぞましい差別ですけどね。ちまたの一般市民ならいざ知らず、みんな科学者なのにね・・・
新鮮だった?のは、IBMのメインフレーム計算機導入のくだり。コンピューターの大きさもまともに考えられない人たちが宇宙計画を推進しているって、何というパラドックスなんだろうと思いました。
当初予定されていた邦題は『ドリーム 私たちのアポロ計画』と言うもので、“私たちのアポロ計画”と言う【全く意味不明】の言葉が付け加えられていました。ですがこの作品は、アポロ計画ではなく、マーキュリー計画を描いた作品であるので、“私たちのアポロ計画”と言う言葉は全く不適切なんですよねぇ。結果として、邦題は『ドリーム』と言うシンプルなものになりました。
原作となっているのはノンフィクション小説ですが、物語をわかりやすくするため、ドロシー・ヴォーンの昇進のくだり(実際には、1949年の段階で昇進していた)、メアリー・ジャクソンの学位取得のくだり(実際には、1958年の段階で学位を取得し、エンジニアになっている)、アル・ハリソンの役職(実際には、アル・ハンソンの役職にあったのは別の人物)など、史実との相違点も見られているそうです。
って言うか、ケビン・コスナーかっこよかった(笑)
元気のでる実話
よき映画だったから特に何も言うことない。
これが事実だってことがすごい
トイレまで800m。
NASAですら、あんなに人道的じゃなかったのだから、社会はもっともっとパーソナルなレベルで、ひどいことがあったんだろうなぁと思う。
とってもいい話だった
知られざる天才リケジョ達のお話 こういう計画には彼女達黒人のみならず、陰の功労者は一般人に知られていないのが常だと思う なんと多くの人達や国の思惑が関わっていることか やっとIBM(スパコン?)が登場した頃で、車やファッション、バス等当時の様子が再現されている 偏見の無いあの宇宙飛行士がとても良い人だと思った にしてもNASAは差別をしつつも黒人にも門戸を開いていたのか
あまりサクセス感がないサクセスストーリー
人種差別が大きなテーマだと思いますが、暴力シーンなどはなく差別描写はとてもマイルドだと思いました。
主人公の女性達もとても明るく楽しげな感じで悲壮感が少ない。才能豊かな友人や家族も居て孤独感もない。
そのせいか「激しい差別を乗り越えて活躍した黒人女性」とい謳い文句ほどではないなあと。
否定的な事を書きましたが、女性が頑張る映画という意味では普通に面白かったです。
ケビンコスナーを筆頭に、いろいろな映画で見かける俳優さん達の演技も良かった。
闘うワンダーウィメン
人種差別が悪意と思われなかった1960年代のアメリカで、正当な人権と評価を求めようとする女性達のサクセスストーリー。
細かい点で史実と違うも、上手い具合に逆境からの逆転劇として仕上っている。
ていうかこの邦題は、作品の内容を表しているようで微妙に表しておらず、どうにも画竜点睛を欠いている印象。非難されたからといって、サブタイトルをまるごとカットしなくてもよかったものを…
どうせだったら、『ワンダーウィメン(Wonder Women)』とかまで振り切っちゃってもバチは当たらなかったろうに。
逃げず、言い訳せず、目の前の機会に徹する
差別的処遇にありながらも才覚、信念、努力、工夫で乗り越えて行く女性達。過激な表現なく、道徳の教科書的であるが、泣きどころをしっかり演出してくれる。ドロシー役のオクタヴィア・スペンサーの表情が良かった。ケビンコスナーは存在感が出過ぎる。
あの時代に負けず偉業を成し遂げた女性のお話
実話という所が素晴らしいポイント。
エールフランスにて観ました。
自分が今置かれている環境は、あの時代の彼女達に比べたら恵まれてるのに、頑張れてない自分に喝が入った映画です。
まっすぐ、自分を信じて成し遂げる彼女達を観てると元気を貰えます。
天才と努力
気が乗らないながらとりあえず見てみようと思いみだしたら、涙がこぼれて止まらなかった。
天才だからと言って怠けていたら報われないし、前向きな努力があってこそ成し遂げられるものがあるのだ。しかし、アメリカの60年代ってこんなにも差別があったのだったわ、、
実話。 Hidden Figures 機内にて鑑賞。 NASAの頭...
実話。
Hidden Figures
機内にて鑑賞。
NASAの頭脳として宇宙開発を支えた“元祖リケ女”の活躍を描く実話。
当時の洋服も、音楽も、エンドクレジットも好きでした。
彼女達の努力により、今があるのかもしれませんね。
邦題がおザンネン
「ドリーム」では伝わらない。人々に多様な意味の平等とチャンスを与えて、というメッセージなのに。もったいないね。
2016アカデミーにノミネートされたり受賞した作品の中で私はこれと「マンチェスターバイザシー」だけが秀逸と思う。実話の映画化の難しさはそもそもネタギレだから、と思われる中で良くやった。音楽も良かった。特にend credit。
これぞ賢い女の戦い方…
人類が宇宙を目指そうと言う時代に、彼女たちは女性である事やアフリカ系アメリカ人である事で能力に見合った仕事も報酬も受けられませんでした。
キャサリンは不理解な白人男性の組織の中で、メアリーはアフリカ系アメリカ人女性にとって不自由な社会を変える必要がありました。そしてドロシーは自分の後に続く者の為に自身の責任と信念を貫かなくてはいけませんでした。
この映画には女性ならずとも男性でも社会との折り合いをどう付けるのか?と言う点で、全ての人にエールを贈るでしょう。特に日本人女性には、不理解と傲慢と我儘な日本人男性社会と立ち向かう為の信念を彼女達に学ぶことは有益と思えます。
ソウルフルなサントラに彩られた軽快でポップで痛快な、それでいてリアルな実録ドラマ
1962年に地球周回軌道飛行を達成した宇宙飛行士ジョン・グレンの偉業を支えたNASAの黒人女性スタッフ、キャスリン、メアリー、ドロシーにまつわる知られざる実話ドラマ。性差別も人種差別もまだまだ顕著だった60年代初頭を背景に、ソ連のガガーリンに有人宇宙飛行で先を越されて焦燥感を募らせるNASAに根強く残る様々な困難を忍耐強く乗り越えていく3人とその仲間達の奮闘と、彼女達を見守る家族との交流や淡い恋をあくまで淡々と描き、彼女達の功績と時代がシンクロしてNASAの組織だけなく米国中がジョン・グレンの有人飛行を通じてひとつになっていく様が美しいです。
いわゆる熱演というものがどこにもなく、それ故にリアリティの増したキャスト達の演技で何度も泣かされましたが、ソウルフルなサントラで彩られた物語はあくまで軽快でポップ、どこまでも痛快な傑作。キャスリンの上司アルを演じるケヴィン・コスナーが圧倒的にダンディで男前であることも申し添えます。
全381件中、361~380件目を表示