劇場公開日 2017年5月19日

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「今年暫定1位のSF映画。原作読むとさらに発見あり」メッセージ AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今年暫定1位のSF映画。原作読むとさらに発見あり

2017年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

知的

まず、構成が巧み。言語学者のルイーズが異星人とのコンタクトを試みる話に、彼女の娘を中心とする家族のエピソードが時折挿入され、終盤に相互の関係が明らかになって「なるほど!」となる。家族のエピソードはルイーズ自身の変化に関わっていて、異星人の「目的」にもからんでくる仕掛けだ。

原作小説を読むと、ルイーズたちが調査する宇宙船で起きる危険な出来事や、ある外国政府がもたらす危機的状況とルイーズらの対応など、ストーリー上のサスペンスと映像的なスペクタクルをもたらす要素の多くが映画オリジナルであることにも感嘆させられる。

接近遭遇、コミュニケーション、人類の進化など、過去の代表的なSF映画に登場した要素も多いが、緻密な構成とセンスの良いVFXのおかげもあり、知的好奇心と情緒を刺激するオリジナルな傑作に仕上がった。SF好きを自認する人なら見逃してはならない。

高森 郁哉
グレシャムの法則さんのコメント
2017年6月4日

原作を読まれた方々、下記のような理解・疑問について教えて下さると嬉しいです。よろしくお願いしますm(__)m
①原因と結果が同時に認識された時のプロセスは想定される最小、最短の時間や行程である。
②つまり、ルイーズも自由意思で未来を受け入れたのではなく、元々選択肢はなかった。
③ある結果が次の結果をもたらすこともあると思うが、始め(原因)と終わり(結果)はどう決まるのか。
④始めと終わりが決まったとした場合、その期間には制約はないのか。未来が見通せる期間(異星人の言語Bの機能?)はルイーズの娘の一生程度から3000年以上までと無限に近いのか?
⑤もし、異星人の見た結果への最短の行程の中に、地球人抹殺というプロセスがあったら、異星人は迷いなく、地球を攻撃していた⁉︎
⑥異星人言語Bを習得し、未来が見通せるようになると、人生は選択の積み重ねではなく、確定した道のりをなぞっていくものになる?
そうなると、目的とか達成へのモチベーション、という概念がなくなるわけで、正直戸惑っています。

グレシャムの法則