サバイバルファミリーのレビュー・感想・評価
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コロナ禍の経験で、味わい増したサバイバル喜劇
久しぶりに再見。初めて観たときはあくまでもフィクショナルな設定のサバイバルとして気楽に笑っていた気がする。しかし新型コロナの影響でスーパーやコンビニからマスク、紙製品、乾麺などが消え、繁華街から人がいなくなったのを目にした後では、謎の大停電で起きる集団パニックや荒廃した都市の風景が奇妙なほど味わいを増していると感じた。
本作は設定上、大規模災害が発生した日本で右往左往する人々や懸命に生き延びようとする家族の姿を描いているが、そうした状況設定の上で遊び心と想像力を発揮したコメディであり、行動心理などにリアリティーを追求しているわけではない。そうした遊びを大らかに楽しむ心がないと、「あの行動はありえない」「つっこみどころ多すぎ」と批判的になってしまうのだろう。
これだけの未曽有の大災害を描きながら、劇中で死ぬ人がまったく描かれない点も、矢口史靖監督の優しさだと思う。
描かれない悲劇を想像して、勝手に苦しくなる
友人からのおススメ
電気もガスも水道も、スマホも電車も何も機能しなくなったら…?
現代的な家族が自給自足でサバイバルしていく映画かと思いきや
殆どロードムービーだし「日本沈没」とほぼ同じ展開になる。
自然をやりくりする描写よりも、いかにその時々で生き延び、どう駆け引きしていくか
人間模様の方がずっと目まぐるしく続くストーリーだった。
「ダンス・ウィズ・ミー」の監督だったために結構コメディを期待していたんだけど、ないに等しいかな。
暴動で人が死ぬとかや災害で傷つくとかはないしせよ、その表現を避けるが故に勝手にその先を想像してしまって苦しくなってしまった。
家族中心に話は進むけど、その道中で出会った夫婦は?赤ん坊は?犬は?
水はない、食料もない、ならあの人たちは…と余白の中に死を彷彿としてしまう。
設定に無理があるとかはもうご愛嬌じゃない?
家族が危機に見舞われたら、そこを誰かが偶然通りかかり助けるのは当たり前のこと。
別に無理やりの展開とは思わない。映画だし。
実際半年以上も復興しないことなんてないのかな?とは思ったけど、太陽フレアじゃないにしろサバイバル生活を余儀なくされる状況は来ないとは限らないよね。
川の水は飲まない、雑草はだいたい食える…サバイバル知識0の状態から1ぐらいにはレベルアップできた作品なのかもしれないな。
後半にかけて人との出会いによって徐々に本来のサバイバル映画っぽくなってきて
井戸、釜戸、いまでは古い様式の技術に感謝するシーンがあって人間本来の生活を体感でいた。
いくら現代技術が発展しても古いモノの良さが失われることはないんだよな、埋もれてるだけで。
ラスト世話になった人に会いに行くとかしてほしかったな…
それにしても電車は動かない、会社も開かないのにどうにかしてでも仕事しようとする日本人の行動が一番恐ろしかったよ…?
実用的なエンタメ作品
全編通して気楽に、飽きずに観ることが出来る。
設定に無理があるとか言ってる人が居そうなんだけど、
太陽フレアの影響がどんな範囲になるのか知らない人達だろう。
あくまでもエンタメなので、本当にサバイバルしてるわけでは無いから、甘い乗り越え方をするケースもあるが
随所随所に、追い詰められた人間はこうなるんだなとか
この場合はあの方法じゃ無くて、別の方法の方が安全だなとか、考えることが出来る。
実際に起きたとしたら、野生動物の脅威はもっとあるだろうし、人間同士の争いももっとあるだろう。
有事の際の生き延び方について再考するキッカケになる作品。
絆を悪い意味で受け取る人とは関わりたくない
映画館では2017年2月13日に地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来二度目の鑑賞
古くからの矢口監督ファン
家族の絆を描くヒューマン要素が高いパニック系コメディー映画
海外作品にも昔『サバイバルファミリー』という映画があるがオマージュだろうか
大規模な停電ならリアルだが電池もバッテリーも全部ダメという設定にはかなり無理がある
そこまでする必要はなかった気がする
どうせなら極端にやっちゃえやっちゃえのノリだったのかもしれないが精細さが欲しかった
これはコメディーではないという意見も多い
だけど現実味がイマイチなのでコメディーの域を脱していない
それはそれで良いけれど
もはやSFの世界
主婦の皆さんに混じると圧倒的美人の深津絵里はこの映画の華
生意気な長女を演じる葵わかなも良い
でもやっぱり主演の小日向文世が1番面白い
さすが舞台出身のベテラン俳優は本物
小日向文世の芝居をじっくり味あうだけでも鑑賞する価値がある
須磨水族館での土下座とか豚とレスリングとか大好き
無人のブックオフで子どもたちが地図をパクるわけだが震災で営業できなくなった仙台のトイザラスに侵入して窃盗の容疑で逮捕された地元高校生を思い出した
今ではトイザラスは無くなっていて中古車販売店になってたような
家族4人で自転車に乗って東京から鹿児島を目指す話だがなぜか撮影には仙台市が大きく関わっている
サバイバルでも藤原紀香はスマートだなあ
時任三郎も余裕だし
2人の役柄がよく似合っていた
養豚業者の大地康雄も板についていた
窮地を救った蒸気機関車が宮沢賢治の銀河鉄道じゃなくて良かった
電気がある生活って良いよね
電気が無いとテレビも映画も観ることができない
2度目GWのコロナ自粛で観る
原因不明の長期大停電の中、家族4人で東京を脱出してのサバイバル喜劇。現在のコロナ禍に遭っての自粛生活にも通じて今まで当たり前の環境から一転する家族生活のあり方が笑いと共に何か考えさせられる映画。大規模地震でコロナ禍での日本社会のあり様を見ると高層階のマンション暮らしだと意外に有り得る事かも。。と思ってしまう。
災害が起こった際の人間の醜さとか狡猾さの描き方とか、大きな困難を乗...
災害が起こった際の人間の醜さとか狡猾さの描き方とか、大きな困難を乗り越えた時の成長の描き方は好きでした。
特に前者は最近の情勢でとてもリアリティを持つようになったと思います。
ただ、たいしてサバイバルもそんなにしてないし、所々「は?」と思うところもありました。
災害の原因も濁されてるし。(これに関しては一応の説明が作中にされますが)
車も電車も止まってるのに飛行機が飛ぶわけないし、それを停電してから一週間後に空港に行って知るという愚かさ。いくらなんでも頭が悪すぎると思います。
要は、馬鹿な家族があたふたするのに付き合わされる映画です。イライラする映画でした。
早く気がつけよ
嬉野雅道さん著書の「ただばたらき」で紹介されてましたこの作品
感慨深く見入ってしまいました
ホセ・ムヒカさんのスピーチを思い出します
人は何に幸せを感じるのか、発展とは何なのか
宇宙人の想像図に頭でっかちでひょろひょろな顎の小さいものを想像したでしょ
アレは今の世の中の価値観のままたどり着いた人間の姿なのでしょうね
技術の発展とは貪欲な人間の成れの果ての世界なのかもしれないな〜などと思ったりします
今ですよ、踏みとどまるなら
まだ昔の知恵を持った人達が生きているうちに学ぶべき事があるはずです
かつて老人は知識の宝庫として敬われ大切にされてきました
今はなんですか、煙たがりどこかへ押し込み相手をするのもめんどくさがってさ
先人達の知恵を切り離してはいけないと思います
些細なことでもね
考えさせられる
自分は生きていけないなぁ💧
災害はいつ起こるかわからないので準備しなくちゃな~💦
ストーリーはクスっと笑わせたり暗くならない設定で良かった✨
やっぱり生活力があるって重要かもね💦
深津絵里がママ😃
こんなママいいな~🎵
小日向さん、相変わらずいい味です👍
小さな悩みは、これを観ればどうでもよくなる
ライフラインの停止で全世界の人々の生活が、ある日突然一変してしまう。
程度は違えど、コロナに似たものを感じました。
ただの笑える映画かと思ったら、泣けるし色々考えさせられました。
非常事態にはデマがつきもの
最初は関東一円の大停電かと思われたが、テレビ、ラジオも全て喪失してしまう事態。おまけに都市ガス、水道も使えない状態となってしまい、大パニックとなる様子を打ち出していた。最後に原因は太陽フレアによるものか隕石によるものかと発表されていたが、最大規模の太陽フレアができると現実に起こりえる事態だ。たしか100万年に1度とか・・・
大地震によるパニックは本当に痛ましいことだが、情報が全く入らないのも恐ろしいこと。大阪以西では電気が来ているなどというデマも流れ、家族は自転車でまず羽田まで向かうが、飛行機も飛んでいない。電気を使うものが全て使えないのだ。
水と食料の確保。そして車も全て止まっている高速道路に乗って鹿児島を目指す鈴木一家。大勢の人々が高速道路にも溢れかえっていた。兵庫県あたりで養豚場をやっていた田中さん(大地康夫)に助けられたときには、そこでずっと暮らすのも手だったが、祖父(柄本明)も心配だったため、田中家を後にする。川を渡ったとき、父親(小日向)が溺れ死んだと思われたが、後に蒸気機関車に乗っていた家族に助けられる。
災害シミュレーションとしても面白いし、地震や戦争とも違って、人がそんなに死んではいないところが楽しめる。やはりこんな状況だと田舎暮らしが強いんだなぁ。
面白かった。また、他人事じゃなかった。
一昨年にあった北海道の大停電を経験してるので身につまされるものがあった。
ストーリーは至ってシンプルだが、笑いあり、涙あり面白かった。
最初はどこにでもある現代の家庭や思春期の子供の在り方みたいなのが浮き彫りになるけど、災害によってよりシンプルな元々の家族の絆が蘇ってくるという感じ。
家族愛と当たり前のありがたさ
コロナで色んなことが制限されて、買い物も品切が続いていた時期とリンクされた。
そして何かあった時に大事に思うのは家族だなと再認識する映画。
クスクス笑える所もあるし、飽きずにみれた。
自分がこうなったらどうしよう?
見ている時、見終わった時、
全ての時間において
自分だったらどうする?
こんな決断できる?
こんな人達に出会える?
って色々考える映画だった。
クスッと笑える場所があるから
飽きずに見れるし
登場人物もキャラがハッキリしてるから
すごく見やすくて
感情移入しやすかった。
だからこそ余計に、
考えさせられる映画だったな。
学校の教材とかで
子供に見して欲しいレベル。
災害とは?
実際起こったらどうなのるのか?
明日には忘れるような映画かもだし
別に役に立つ事はないかもだけど
純粋に見て感じて欲しい。
[感想]現在のエネルギー大量生産の時代を揶揄したかったのでは?
インフラが止まってもなんとか行きにく家族をコミカルに描いた映画。
主な感想は下記3点。
①エネルギー大量消費の時代を揶揄
現在のエネルギーを大量消費する時代を揶揄したものに思えた。今後、化石燃料を使い続けると今の生活は出来なくなり、少なからずこのような生活を強いられる時が来ると思う。(100年後、200年後か分からないが)
②環境適応能力の重要性
今のコロナの問題でもそうだが、現状をみて適切な行動を取れることが大事。過去の経験に頼らず、自分の頭で何をするべきか大事。考えるだけでなく、実際に行動に移せることが大事(いち早く東京を離れた上司は全体像が見えている)※コロナ中国流行初期、日本での水際対策をみて絶対に日本でも流行ると考えながらも、50枚ほどしか追加で用意しなかった自分を反省。
過去こんなことが無かったからという考えが邪魔をした。先を見通す力、見通したことに対応する実行力が大事。
③人間の悪いところは隠されていること
実際にこのような事態になったら、強奪、殺人などより汚いところが見えていたと思う。そこはコミカルに描くために隠されていたのでは。
色々ツッコミどころはありますが考えさせられます
タイトル通りです。
細かいところは目をつぶって馬鹿馬鹿しい展開に笑おうというつもりで臨みましたが、結構考えさせられました。
小日向文世さん、コンフィデンスマンJPとは違って少しいやな親父ぶり、いい感じでした。
深津絵里さんは『踊る大捜査線』でも好きでしたか、結構前からシリーズ化しているダイワハウスのリリーフランキーさんとの夫婦が大好きです。
フォカッチャ焼いてるのも好きですし、バックストリートボーイズの主題歌だった昔のドラマも好きでした。
結局は大好きな女優さんだってことですね。
現在の不自由な生活を目の当たりにしてつくづく考えさせられました。封切時より今観ることお薦めです。
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