お嬢さん

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お嬢さん

解説

「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ。1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。秀子役を「泣く男」のキム・ミニが務め、スッキ役は無名の新人女優キム・テリをオーディションで抜擢。伯爵役は「チェイサー」のハ・ジョンウ、秀子の叔父・上月役は「最後まで行く」のチョ・ジヌンがそれぞれ演じた。

2016年製作/145分/R18+/韓国
原題:Ah-ga-ssi
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2017年3月3日

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受賞歴

第69回 カンヌ国際映画祭(2016年)

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出品作品 パク・チャヌク
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映画レビュー

4.0韓国と日本の要素が交じり合い、奇天烈な世界が現出

2017年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

興奮

日本統治下の韓国が舞台ということで、まずハングルと日本語が混在。さらに日本的な官能文化と、韓流のエロティシズムのミクスチャー。これらの要素が渾然一体となり、独特の異世界感を醸し出す。

原作は「このミス」海外編1位のイギリスの小説だそうで。三部構成になっていて、それぞれの視点から描きなおす構成が面白く、緻密に練られている。

秀子が金持ちの日本人たちに官能小説を読み聞かせる場面は、たどたどしい日本語の効果もあって、エロいというよりユーモラス。仰々しいSMチックな道具が出てくる段に至っては、笑いがこみあげてきて抑えるのが大変だった。

エロティック・ミステリーは多々あれど、この作品は従来の型にはまらない、奇妙な新しさがある。

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高森 郁哉

4.5フェティッシュな描写と変態的な設定。何度もひっくり返される展開で、...

2024年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

フェティッシュな描写と変態的な設定。何度もひっくり返される展開で、長いけどグイグイ引き込まれる感じ。久々にパク・チャヌクを観たなあという満足感。

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shingo2000

5.0想像力を掻き立てる、五感を刺激する映画

2023年7月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ただ婬靡な世界を表現しただけの映画ではなく、その中にある、妖艶さ、荒々しさ、躍動感、画の構図が素晴らしい。女性二人の揺れ動く心の機微に思わず食い入るように観てしまいました。
こういう言葉にならない意思の伝え方は、さすがパク・チャヌク、上手いですね。

追記
キム・ミニは松嶋菜々子に似てるような
キム・テリは岡本玲に似てるような

気がする。

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ちゆう

3.5異空間JAPAN

2023年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

萌える

すでに海外勢が作る日本像には期待はしていない。
日本スタッフが関わってても大概謎JAPANになるので。
なのでこの映画内の日本語が多少変でもまあいいかと。
他の映画に比べたらかなり頑張ってくれてる方だし。

原作既読。あえてイギリスの舞台を、日本統治下の朝鮮に変えた理由は分からないけど、
そのおかげで、より一層奇妙さが際立って
江戸川乱歩の世界のような異空間を思えました。

構成もわかってはいたものの、何より原作よりもさらにパワーアップしている変態度とエロさ。素晴らしい。
これはお嬢さん秀子がどれだけ魅力的に描かれるかがキモのお話。その点でもバッチリ。
日本であの役引き受ける女優さんいるのかなあ?

監督は日本贔屓なんでしょうか?
オールドボーイは原作が日本の漫画だし、今回は襖絵も日本の作品オマージュ?
変態本は春本ですしね。
そこも踏まえつつ今後も活躍が楽しみな監督さんです。

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こまめぞう
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