劇場公開日 2016年12月23日

「女優陣にあっぱれ!」土竜の唄 香港狂騒曲 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5女優陣にあっぱれ!

2021年11月19日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

今週末公開の最新作に向けて、おさらい鑑賞第2弾!前作に引き続き、本作も最後まで楽しく鑑賞させてもらいました。冒頭でサクッと復習してくれるので、初見の方でもなんとなくわかるとは思いますが、完全に前作の続きの話なので、できれば先に前作を観ておくことをおすすめします。

本作はまたもや生田斗真くんの全裸からスタート!そして、炎に包まれるヤクザを囲んで、さらにヤクザがフォークダンス!シュールすぎます!ぶっ飛びまくりの開幕で、期待が高まります。今回は、日浦組の若頭となった玲二が、はぐれヤクザ・桜罵にさらわれた轟周宝の娘・迦蓮の救出を通して、警察とヤクザの癒着や人身売買組織の撲滅に奮闘する姿を描きます。

前作に比べ全体的に暴力とお色気シーンがパワーアップした印象で、マジと悪ふざけの振り幅の大きさが笑いを誘います。CGを使ったシーンも多く、しかもそれがショボいのも、あえて狙っているのではないかと感じました。ラストのトラと落下するシーンは吹き出しそうになりました。

主なキャストは前作からの続投で、新たに瑛太さん、古田新太さんらを迎え、いっそう豪華な顔ぶれとなりました。中でも、菜々緒さん、本田翼さん、仲里依紗さんら女優陣の奮闘には目を見張るものがあります。セクシー&振り切りっぷりが秀逸で、作品に彩りを与えています。本田翼さんにいたっては、むしろ最近のドラマより演技が上手に見えました。こういう役の方が向いているのかもしれません。

ただ、全体的に前作よりは楽しめたものの、やはり大笑いするほどの出来栄えではなかったです。ストーリー的にも、黒幕の正体は早々に見当がつくし、そのバックボーンの描き方も薄く、共感するまでに至りませんでした。もう少しミスリードからのどんでん返し的なものがあれば、さらによかったかなと思います。また、サブタイトルに「香港狂騒曲」とありますが、香港に舞台を移すのは後半からです。それに、あまり香港らしさを感じる描写も多くはないので、そこもちょっと物足りなかったです。

おじゃる