3月のライオン 後編 インタビュー: 神木隆之介&染谷将太、演じることが“存在証明” ハマリ役に出合った「3月のライオン」

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3月のライオン 後編

劇場公開日 2017年4月22日
2017年4月21日更新
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神木隆之介&染谷将太、演じることが“存在証明” ハマリ役に出合った「3月のライオン」

神木隆之介染谷将太にとって、“演じる”ことは“存在証明”と同義なのだという。若くして日本映画界に欠かせない俳優へと成長し、お互いを親友でありライバルと認める2人が、映画「3月のライオン 前編」「3月のライオン 後編」で共演し、それぞれのキャリアとも重なる“若きプロ棋士”という役どころにめぐり合った。(取材・文/編集部、写真/江藤海彦)

今作で神木は幼いころに家族を失った孤独の天才高校生プロ棋士・桐山零、染谷はそんな零を“心友”と呼び、ことあるごとに絡みまくるライバル・二海堂晴信に扮した。2人の初対面は、2010年放送のNHKドラマ「心の糸」。それ以来、あだ名で呼び合う関係性が生まれ、映画「神さまの言うとおり」「バクマン。」などの共演を経て今に至る。神木は「取材でも『ライバルは?』と聞かれると、『染谷くんです』と答えています。親友でありライバルというのは、零と二海堂と一緒です」とほほ笑んだ。

神木「今作では、僕のなかでの染ちゃんのイメージと真逆の役でしたね。二海堂のいい意味での暑苦しさや、零に愛情を持って接してくれている性格が『そのままなのでは?』と思うくらい表現されていました。さすが染谷将太さん、尊敬しています」

染谷「隆(神木)は、桐山としてドンと構えてくれていました。役ももちろんですが、神木隆之介という役者が何でも受け止めてくれる体勢だったので、だから自分も何でもできたんです。やっていて面白かったのは、ひたすら受ける桐山を見て、後半は二海堂が受ける側に回っていったこと。受け続けて包み込む人間を見ることで、逆に自分も受けることができるという後半は、自分自身予想外で、新しい局面が見えていきました」

“闘いの前編”で徐々に居場所を見出し、他者に開かれていった零は、“愛の後編”では川本3姉妹の父・甘麻井戸誠二郎(伊勢谷友介)や、プロ棋士の後藤正宗(伊藤英明)、宗谷冬司(加瀬亮)らと対峙。試練に直面した零の心は繊細に揺れ動き、「生きる術」だった将棋への思いが変化していく。神木は前後編で演じ分けた点を、「後編の序盤に、あかりさん(倉科カナ)のセリフで『桐山君が来て、もう1年くらい経つのね』というセリフがあります。前編の序盤から時間が経っていますし、零も大人になっているので、対局のスタイルを変えています。前編のほうは苦しんで考えているようなスタイルですが、後編は微動だにしない、慌てずに黙々と指すことを意識しました」と説明した。

一方の染谷は、難病を抱えながらも将棋に命を燃やす二海堂役を、「難しい役どころでしたが、何せ自分がやることで説得力がなくなるのが一番嫌でしたし、出落ちにもなりたくなかった。(説得力を)持続させるものを、何かつくらなければと思っていました」と振り返り、「大友啓史監督が『アツく、ハードボイルドに演じて』と言ってくださっていたので、原作の二海堂が持っているアツさをもっと生っぽく、汗臭く実写版では演じさせていただきました」と胸を張る。ぽっちゃり体型を再現するため、特殊メイクでその身を鎧っているが、「何かイタズラをしているようで楽しかったですね。全身タイツを着たような感覚で、一切自分が見えないというのは、『何でもできちゃう自分』に変われる感覚が非常にありました」とやみつきになった様子だ。

そして、零&二海堂の友情が描かれる印象深い場面を問うと、2人から「二海堂が零の部屋に布団を持ち込むシーン」のエピソードが飛び出した。「開封したら買い取りになってしまう高級布団を、どちらが開けるかを言い合っていました」(神木)、「暑苦しく迫って桐山を困らせることが、二海堂役としても、染谷将太としても楽しかったんです。スタッフさんに『高級な布団で、開けたら買い取りになるのでいじらないでください』と言われて、『じゃあ、隆が開けろよ』と言って、本番はカットかからないから(流れで)隆に開けさせて、何10万円もの布団を買い取らせようとしていました(笑)。自然とそういう関係ができていましたからね」(染谷)と、爆笑しながら語った。

幼少期から芝居の世界で活躍し、いまや押しも押されもせぬ人気俳優として日本映画界をけん引する神木と染谷。演じた零&二海堂も、10代ながらプロ将棋界という過酷な世界でしのぎを削るキャラクターだ。2人は自身が歩んできた人生や、人格そのものと重なる役どころと出合い、改めて感じた思いを口にする。

神木は「幼いころから、親に『現場でもプロとしていなさい。子どもだからって泣き言は許されないし、年齢は関係ない世界だ。それでもやっていくか、嫌だったら辞めなさい』と言われていました。自分の意志で役者を続けてきましたが、それは演じているときが一番楽しいからです。やり続けて生きたいという思いで選択してきたんです」と、芝居の喜びを明かす。

「このような、役の衣装ではない場は、自分の居場所がないように感じてしまうことがあるんです。衣装を着て撮影現場にいると、役としてそこにいるので、居場所が確保されます。一方で舞台挨拶や取材の場などは、役としての僕ではないので、その場にいてもいいのか不安になることがあります。お芝居をして、自分を求められていると実感しなければいられないことが、桐山と通ずるところなのではないかと思います。将棋が強くならなければ居場所がない、ほかに何もないという感覚はとてもわかります。そのような意味で言うと、演じることが存在理由、居場所確保ということになるのでしょうか」

演じることが、居場所を確保するトリガーになる。幼いころから続ける芝居の道が、現在の血肉となっているという思いを、染谷も同様に感じている。「子役の時、自分もまったく同じことを親に言われましたね。『子どもだからって遊びに行くわけではなく、仕事だからな。それは理解して演じよう』と。そのままずっと続いていて、気がついたら俳優で飯を食っているので不思議な感覚です。そもそも、食っていけるようになれるとは思っていなかったので、幸せなことです。しかし俳優も“雇われ仕事”。雇われなくなったら仕事がない。ひとりの人間として社会に認められるために、この仕事を頑張っています」

これからも神木と染谷は、スクリーンに生き様を焼き付けていく。次なる共演作でも見せるであろう魂の演技に、期待が膨らむばかりだ。

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