ブルース・リー神話

まだ『死亡遊戯』が完成される以前の段階で伝説のようになっていた、中断状態でリー自身が亡くなってしまったことにより未完成作となってしまい、その残された撮影済みフィルムの公開がこの作品公開当時の売り物だった。

この作品に使用された後、価値を理解していなかったゴールデン・ハーベスト社のずさんな管理、或いは故意の破棄によって、「塔内のリー自身が写った映像」以外は以降現存しておらず、「野外のシーン」については最早この映画でしか観ることは出来なくなってしまった。

当該シーンで、この作品中でリー氏の写った映像は登場せず、共演者の部分だけしか無いが、本人の登場部分も存在していたのでは無いかと考えられ、それらについても最早、永久に観ることが叶わなくなってしまったということである。

因みに、この作品の「香港TV放送版」というロング・バージョンの存在がマニアの間では知られており、自身も所有しているが、そのバージョンではエンディングに映し出される『死亡的遊戯』の映像部分がTV放送用に蔵出し延長処理されたらしく、この長さが全く違っていて、それを初めて観た当時には、それまで観たことも無かったシーンに驚愕したものだった。

比較は行っていないが恐らく現在は、2種類ある『死亡的遊戯』の再現作品のいずれか、或いは両者にこの部分も含まれているとは思うが…..？

死亡遊戯が観たくなりました。