劇場公開日 2017年9月9日

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「マスターベーション以上のものが…。」ダンケルク ytoshikさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5マスターベーション以上のものが…。

2020年10月3日
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怖い

単純

興奮

ダンケルクの戦いとなっているけど、順次撤退でカモになる恐怖。臨場感、圧倒的はもちろんあります。が、テーマパークに行きたい人はいいんだろうけど、映画としてはやはり鑑賞して何が残るか。戦争体験「したかのように」シアターから出てくる人を生み出すだけ。あぁ怖かった。楽しかったと。アトラクションですね。人物もテーマも浅くて、最終的には撤退オメデトウ&死んだ少年も報われました。プロパガンダで帰還お祝いですという。
陸海空の時間軸もノーランは方法論は面白いけど、あまり結実して唸るというのがコレに関しては無かったかな。むしろ、没入感への意図が出過ぎてて、そっちが気になるという皮肉も。特に音がね、宣伝としてはそこが特徴なんだろうけど、音楽も含めて常に製作者が先行してる感じで怖いぞ!、起きるぞ!と出来損ないのホラーのよう。
メメント、インターステラーは大好きなのは、人間の本質に迫っていたから。生き残りに必死なんて当たり前で、兵士に感謝とか挙国一致で乗り越えたとか、騒ぎ出す輩を生み出しそう。アカデミーで激賞と、幼稚さで共通するからノーランも映像職人以上のものは無いんだろうな。残念だけど。まぁそれだけでも大した才能ですが。子供的大人向け。

ytoshik