帰ってきたヒトラーのレビュー・感想・評価
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小説よりも面白い
イギリスがEU離脱を決めた今日という日に観ることができて、とても複雑…
ヒトラー主観で描かれていた小説よりも、この映画版はメタな視点が入っていてもう一段面白くなっていた。しかし、ドイツではヒトラーをタブー視する見方が行きすぎているせいか、肝心な点を描ききれていないような…
劇中で本人に語らせていたとおり、ヒトラーは恐怖で人々を押さえつけて総統になったわけじゃない。人々が彼を選んだんだし、当時の国民は彼を託せる人と思ったはず。つまり、彼はそのくらい真摯で誠実な魅力的な人物だったんじゃないかな。そういう面はとても良く描けていると思いますね。
だからこそ、市民のああいう反応も引き出せたのかと。移民・難民を排斥する人達と当時ユダヤ人を排斥した人達は本質的に同じでしょ?
まずは成功作ですね。ただ、テレビ局勤めの彼を狂言回しにしたのが良かったのかは微妙…
笑えないけど面白い
ブラックジョーク。どこからが本当でどこからが嘘なのかわからない。
最後、ヒトラーを本物だと信じたAD君が精神を病んでしまったのに考えさせられた。
平日の昼間の回で観たけど結構はいっていた
終盤は引き込まれる♪
映画の演出とかは今風で好みが別れるかも。SNSとかを使った表現は日常で見飽きてるからあまり好きじゃない。最初は外国なユーモアが笑えずマネーモンスターの二の舞か?と思った。
でも、ほんとに最後の方は映画の世界に引き込まれる。みたあとは清々しかっのでこの評価。
でも社会的な映画を期待してるとがっかりするかもしれないかもなぁ。。
終わってから思い返して、しみじみと感じる映画かも
現代に甦ったヒトラー、違和感を感じ街をさまよううちに、今が2014年と知る。
テレビ局をリストラされたフリーのテレビマン、局への復帰を図るべくヒトラーと国中を旅をし映像に残す
テレビに出演したヒトラー、ものまね芸人と間違われるが、完成度の高さ・演説の巧みさに人は引き込まれる
テレビマンと旅の途中、犬に噛まれ撃ち殺した映像を流されテレビ界から排除される
本を執筆すると、たちまちヒット作となってしまった
・テレビマンとの旅のところまで、眠たかった
・旅でのふれあいは、役者相手では無く一般市民との事、セミドキュメンタリータッチ
・ドイツの一般市民にヒトラーへの嫌悪感が想像以上に薄れている感
・ドイツの歴史・地理に格段詳しくない。
詳しければ、また違った楽しさがあるかも
暗黙の好意
劇中登場即のヒトラーが、衆愚の不満、怒気と欲望をひたすらに聞き、今の自分の立ち位置を正確に捉え、その卓越した話術で相手を絡め取っていく様は、恐ろしくもありました。
そして世間に注目されていく彼の心の中で、冷戦後にベルリンの壁を崩壊させ、移民が次々と流入してくるドイツは、お前たちの望んだ自由溢れる世の中じゃないか、と嘲笑しているようでした。
その様は、恐ろしく冷静で、物静か。
撮影は、一般市民を巻き込んでのオープンスタイルありなので、ハプニングを心配しましたが、ドイツ人の皆さんが彼を心の奥底で受け容れている様は、とても不安になりました。
でも、対岸の火事じゃないですね、これ。
あぶねーあぶねー
ウッカリ彼の演説に引きこまれました。
その人物がどういう人間かわかっていようといまいと、
強大なる吸引力には逆らえないのだ。という
実体験ができます。
全体主義。
ハンナ・アーレントの言葉、
「悪は悪人が作り出すのではなく、思考停止の凡人が作る。」
なるほど、ホロコーストは、こうして、起きたのか。
納得します。
彼も彼の周りのクセのある人々も、わたしたちを
笑わせてくれますが、ふと、遠い国で起きていた他人事が、
他人事でないと気づいた瞬間、笑いは止まります。
よく、こんな映画つくったな。
あ〜すばらし〜
まさしく映画の中の映画のラスト「ヒトラーが現代に来た」のではなく、「ヒトラーを望む者の意思によってそこに在り続ける」。彼は彼を望む者によって生かされ、生き続ける。それが悪人か善人かはまったくの問題ではない。彼は今まさに望まれてそこに在る。
望んではいけないと思うほどに、その意思は大きなうねりとなって歴史を作る。
私はきっと熱狂の中で熱狂してしまうだろう。偽物のたった2時間の映画でさえ魅せられてしまったのだから!
....なんてね〜!面白かった!
ドイツ人の本音にヒトラーの影がチラついてなんとも。日本も他人事ではないぞ!
総統面白い
ヒトラーのカリスマ性が心の中にジワジワ歩み寄ってくるような作品。そして現在の国際情勢に対する風刺であり警告だった。
随所に笑えるシーンがあったり、逆に全く笑えないシーンがあったりと上手くヒトラーの思想へと誘導されてるような感覚に陥る。
作品としては面白いんです。でも恐いんです。
笑ってた自分自身も恐くなる…
とあるシーンなんですが、まるで『ヒトラー 最期の12日間』に出てきた総統地下壕の会議のようで笑えるのに笑えない恐さがありましたよ
HE IS BACK!!
そこそこ笑ってしまいましたが、予告編から予想していたほどのコメディ色ではなく、結構真面目な風刺だと思いました。
そっくりさん撮影が、いつの間にかまるで選挙運動に。ヒトラー自身は最初から最後までヒトラーそのもので、超真剣。発言は過激だけれど真実も突いています。彼のようなブラックなカリスマ性に惹かれてしまう大衆の心の闇は否定出来ません。
難民問題を抱えて、大声では言えないドイツの本音が含まれているのかな。非常に興味深くて見応えがありました。
自分も映画の中に…
観客の反応が、最初は「笑っていいのかな」という躊躇いがちな笑いだったけど、ヒトラーの「人間的魅力」が伝わるとともに安心して大声で笑う空気に。しかし親戚を殺されたおばあちゃんの叫びで我に返り、ユダヤ人に対する確固たる偏見をみて、あれ、なんか笑ってる場合じゃない?という空気に変化。私自身、そのシーンまでは現在進行形の移民問題や経済問題がクローズアップされていたので、あまりに排他的な意見には異議を感じつつも、彼の言うこともわかるよなあ、日本でも共通する問題があるよなあ…など感じていた。リアルな問題解決にも感じられて。でも昔、彼は同じような信念で人々の熱狂をよび、その結果がホロコーストだったわけで…そのことをおばあちゃんの叫びで気づかされ、あ〜、これ、自分もここにいる観客も、あの当時のヒトラーを賛美していたドイツ人になり得るな、と実感した。
コメディ映画であり、ドイツの話であり、自分はこの映画の当事者ではないという油断材料があれば、無防備にヒトラーに魅力を感じて応援までしてしまうものなんだな。
居心地悪い
現代に至るも最大のタブーであるヒトラー礼賛。ギャグであれカリカチュアであれ、やっぱり居心地悪い感覚がずっと貼りついていた。なんだか、そんな反応を見透かしてへらっと笑っている制作者の(ちょうど登場するアホなテレビ屋のような)思うツボにはまってしまっているようで、やはり居心地悪い。
ホラーよりもホラー
ヒトラーが現代に蘇ればこうなるかもという原作は傑作小説であるが、映像で見ると様々あるホラーと呼ばれるコンテンツよりもホラーであった。
様々あるホラーは空想ストーリーがほとんどであるが、本作はリアルよりのストーリーであったため怖さが潮の様に増していった。もちろん笑い要素もあったが。人間的にくる怖さの要素の方が強い。 そして現代(いま)の状態とは…
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