君の名は。のレビュー・感想・評価
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人生で観た中で最高の作品
初めて観たのは5年前に飛行機の中のテレビでした。
初めて観た時はよくわからなかったですが、三周して完璧にストーリーを理解できました。
入れ替わりの時は互いに3年の時空の歪み(三葉は2013年、瀧は2016年で2人は高校三年生。三葉は3つ年上)があったりと初見では少し難しいので予め、あらすじを見ておくことをお勧めします。
瀧と三葉の淡いやりとりと、互いを探していていつまでも見つからないムズムズするような展開が好きです。
また、作中にでてくる組紐の模様が隕石湖を模してあったり、黄昏時・誰そ彼時・彼わ誰時・片割れ時が重要な鍵になっていって意識してみると非常に面白いです。
この映画のお陰なのか、前より純粋な人間になれたと思います。
この映画は本当に何週観ても好きです。
プラシーボ効果?
画力は凄いです、黒板に文字を書いてる時に出るチョークの削りカスなどもしっかりと描かれてます。特に背景や物に力を入れてる感じですかね?
物語は普通の人でも分かりやすいですが、後々考えたら「あれ?」という所が出てきます。
まぁ普通の人は映画を観終わったらそんな深く考察しないと思いますが。
君の名はを観ていて1つ思ったことは三葉の友達の肝っ玉のデカさ
作中で街の電力補ってる様な場所を爆破させるのですがその爆破させた張本人てっしーという男友達がいかれてます。
何お前?何でそんな信用できんの?もしかたら嘘かもしれないし人生パァになるかもしんないんだよ?というレベルの犯罪を犯します。肝っ玉座りすぎでしょ。宝くじ10億でも当たったんか。
人気が出た理由は「画力」と「普通の人がその場で観てもある程度分かる物語」この2つのおかげで人気が出たのかなと思います。
あとは単に拡散力が凄すぎたという点ですかね。
当時は君の名はで話題が持ちきりでしたからね。「人気だから取り敢えず観に行ってみよう」そんな感じで行った人が大多数だと思います。
人生が変わるとまでは行きませんが観た方が良い映画だと思います。
会ったことの無い誰かを探している。
東京へ憧れを持った作品。
初めて見た新海誠作品。当時田舎の中学生だった私は、新海の絵柄で描かれる東京のその喧騒やビル街に憧れた。
東京へ行った。首が疲れてしまった。それすらいい思い出だ。
2年に1度くらい見直す作品で、見る度に着眼点は変わります。
ストーリーは省略します。
私は運命の出会いをする年齢、奇跡の魔法をする年齢がもうそろそろ終わろうとしています。若さが薄れてきています。
そんな時に、この作品を見ると、どこかで運命の出会いはしているのかな、とか思ってみたりします。
RADWIMPSの曲がとてもよく合っています。
私の中のアニメ映画でトップ3に入ります。
清い…
映画館。ほぼ満席。清く正しいものをみたって感じ。心が洗われた…(>_<) 設定すごいよかったー。飛騨に行きたくなる理由がわかります。本当にきれいでした。忘れたくないのに!!ウルウル 展開は読めたけど映像がかなり美しく、伏線回収されるすっきり感などで楽しめました。少し期待しすぎたところがありました泣けなかった…。かたわれどきが切なかった…。歌いたくなりました。聖地巡礼いつかしたいです。おもしろかった…。17.1.3
爆発的ヒット作品
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高校生の男女、滝と三葉は面識がなかったが夢で時々入れ替わった。
しかもその夢は相手の住む世界の現実だったため色々問題があった。
2人は文字等を通して接触、互いにその日の出来事を記録するルールに。
ある日を境に入れ替わらなくなり、滝は三葉になった時の記憶を元に、
彼女の住んでいた村を探し当てるが、そこは3年前の隕石落下で消滅していた。
調べると三葉も死亡者リストにあり、3年ズレて入れ替わっていたと判明。
滝は三葉になった時に供えた、時を越えるとかいう酒を見つけて飲んだ。
すると隕石落下当日に三葉としてワープ、村人を避難させようとする。
その時三葉の魂は現代の滝にワープ、2人は時空を超えて語り合う。
そこで入れ替わり、三葉は三葉として村人を避難させる。
滝は三葉の母や祖母もこの入れ替わり現象を経験していたと知る。
そして時が経つと互いの名すら忘れてしまうものだとも知る。
んなアホなと思いつつも忘れてしまい、そのまま現代の平凡な生活に戻った。
そして名前どころか、何故その村に行ったのかさえも忘れてしまっていた。
しかし過去を変えて生き残った三葉と5年後に偶然すれ違いピンと来る。
お互いに会ったことがあるような気がして、互いの名を聞く。
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まさかのハッピーエンド。そして結局SFというより恋愛もの。
でも感動したし面白かったなあ。
封切1週間で見に行ったらまさかの混雑で入れず。
そこから1か月くらいして行ったら入れた。
それだけの価値はあったと思う、良い作品だった。
新海誠の名が世間に広まった映画
とにかくグラフィックが綺麗なアニメ。田舎育ちの女子高生と東京暮らしの男子高生がひょんなことから入れ替わる。実際には場所だけでなく、時を超越した入れ替わりだった。二人は時空を超えて会い、お互いに「君の名は」と尋ねる。その後、本当の意味で再会しようとする二人を阻むものとは…?
この映画の欠点は、何度も入れ替わったり、話が前後したりしているため、中々展開を理解しにくい内容になっている所。そこさえ目をつぶれば間違いなく良作だ
厨二でも感銘でも、作品との結びの感情を味わってください
SFファンタジーとして単純な流れ
組紐が織りなす複雑な流れが相混ざり進む
一度見て、表層で泣き
二度見て、深層で泣き
新海誠監督がいかに単純かつ繊細に作られているかがとても伝わりました、、、
厨二だと感じるもよし
深く感じるもよし
どちらにしても
知らず知らず作品の引力に引き込まれていく素晴らしい作品だと感じました
以下ネタバレ注意
この作品を示すのに祖母の言葉がとてもよく表しています。結びにこれだけの意味を持たせながらも、なぜ破滅の事実を変えられたのか?
これは私なりの解釈ですが、『時には戻って、途切れ、またつながり』という言葉に隠されていると感じました
単純なラブコメの入れ替わりではなく、1200年前から引き継がれ、守るために引き継がれてきた儀式であること
たとえその役目を終えても、紡ぎ続ける結び、それがラストにつながりをもつこととなり、二人は結びを続ける
評価の良し悪しもまた観望者と作品との結び!!!
ここからは祖母の言葉です
寄り集まって形を作り、捻れて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり
それが組紐
それが時間
それが結び
糸を繋げることも結び
人を繋げることも結び
時間が流れることも結び
新海誠×エンタメ
※最近観直したので、サービス終了した某サイトに書いたものを抜粋で再投稿します。
新海誠作品は、映像も物語も微に入り細を穿つものが多い。
ところが本作は、SF的な考証が優れている部分もあれば、つじつまの合わない部分もあるなど、どうにもちぐはぐだった。
だが、本作の面白さというものは、設定の緻密さ等よりも、その感情にどの程度火を点けるかにあるのだと思う。
つまり、物語としての起伏や、キャラクターへの感情移入だ。
その結果は皆さまご存じの通り、今までの新海誠作品とは比べ物にならない大ヒットとなった。
これは、本作があくまでもエンターテイメントに徹したおかげなのだろう。
もちろん、それによって残念な思いを抱いたファンも少なくないだろう。知人にも「新海にはがっかりした」とぼやいたファンが何人かいた。
私的には、売り上げは正義……とまでは言わないまでも、これだけのヒットを見せつけられては文句のつけようもないのだが、旧来のファンの言い分も理解できてしまい。
痛し痒しと言ったところ。
本作は強い作家性を持つクリエイターは、どこまでエンターテイメントに迎合するべきか? を問うた作品でもあったのだな、と今になって思う。
入れ替わりモノの傑作
入れ替わりモノの傑作です。
でも単に入れ替わるというだけではない。そこに時間的な差があることがポイントです。これによって物語にひねりが加わり、重層的な内容になっていることは間違いありません。
この映画は震災に対する応答として作られた面があります。地震=隕石という震災によって、一つの村が崩壊する。その崩壊にどのように対応できるのか、あるいは、乗り越えることは可能なのか。そのような観点で眺めてみると、震災自体を忘却したいという気持ちがあるようにも思えます。
解説を探していたところ面白い記事がありました(https://naruhoudou.com/your_name_shinkai/)。この記事によれば、忘却するのは震災だけでなく、震災に対して何も感じていなかった瀧君のことを忘却したかったということらしいです。現実にこのような人は多いと思います。震災が騒がれていても、意外にも何も感じなかった人たち。それ自体も忘却したい。そのような欲望がこの映画には渦巻いているのかもしれません。
なんだかんだ言っても名作
随分前から観よう観ようと思っていながら中々観れていなかったのが、ようやく観られました。
結論から言えばやはり名作と呼ばれるに足る作品でした。
絵が綺麗なのは勿論のこと、ストーリーも単なるボーイミーツガールかと思ったら、もっと壮大な話でした。
ただ、仕掛けが壮大であるが故に突っ込みどころも多々ありますが、そこはご愛嬌ということで。
中盤から後半に掛けてのたたみかけるような展開は、思いのほかハラハラドキドキしましたし、ラストはどうなるのか中々分からないのが良かった。
なんとなく、秒速5センチメートルのような物悲しいエンディングを予想していたのですが、完全なハッピーエンドではないものの、なんとなく余韻の残るエンディングで良かったです。
やっぱり名作です。
やっぱり名作です。(ネタバレあります。)
うまい具合に忘れた頃にみかえせました。
ですが、また視点が変わるとまた少し違った見え方をしました。
相変わらずストーリーに感動します。作画の申し分なさ、声優さんもバッチリハマっていて、また演出もいいです。絵も綺麗ですね。キャラも可愛いです。
初めて観た当時も感動したような記憶があります。ですが、初めて観た頃はまだ東京の地名や鉄道駅の地名も知らず、位置的にあまり実感がありませんでした。今は当時よりも少し詳しくなり、より実感ができました。中央線快速だったり、JR東日本の発車メロディーだったり、ドアの開閉音、E233系のモーター音、「四ツ谷駅」、「美濃太田駅行き」…、ちゃんと細部も描かれていたのですね(山手線がE235じゃないな)。当時は気づかなかっただけに鳥肌です。
自分も最近ひとけのない所に1人で山道を自転車をこいで登ったり、田舎の駅で下車して、ただひたすら数十キロ歩いたりすることがときどきあります(謎)。ですから、作中で三葉(たき)が山をこいで登っているシーンや三葉(本物)が湖沿いを駆けているシーンの大変さや疲れの度合いは痛いほど伝わってきました。そう考えると、あの大きさの山の頂上をただ目指すだけでも3時間以上かかりますし、ましてや車道を使うとなると確かに日が暮れます。よくできています。考えただけで疲れます。
しかし、何度見てもいざ彗星が落ちると知った時にどう人を動かすか、どう動かすべきだったのかは考察させられます。初めて見た時は別の方法を推していたような気がしますが、今はこれはこれで正解だったのかなとも思います。結局”真”のヒーローは闇雲というのもカッコいいですね。
ただ、この作品が100点満点の評価をつけられなかったのは最後の終わり方のモヤモヤですね。『すずめの戸締まり』や『天気の子』などはスッキリと終わる印象ですが、記憶がないのはもどかしいですね。でもこれはこれでいいのかな…。『秒速5センチメートル』よりはマシか?(笑)
本当は『すずめの戸締まり』をみて見返して、やはり「すずめ」の方が面白いと言おうと思っていたのですが、結局こっちも高評価で差がつきません。結局新海さんの映画でどれが一番好きなのでしょうか?『天気の子』をもう一度みて決めます。別にどうでもいいですが…
新海さんの映画を見終わった後はいつも現実に戻るまでの余韻があります。なんだか別世界に顔だけ浸けて、そこから戻ってきたように(意味わからん)。
また絶対観ます。
映画の細かいレビュー云々は置いといて、
新海誠は脚フェチである。
これは、僕が脚フェチであるため、共感するシーンが数多くあるので間違いないと確信している。
これの精神的前作、言の葉の庭ではユキちゃん先生の脚の魅力を前編に散りばめ、主役は脚であったとも言える(言い過ぎ)。今作でもユキちゃん先生の存在感が光る。
そして、今作は作品自体のスケールも大きくなった事もあり、脚フェチ萌えのシーンは控えめである。
しかしながら、エメリッヒ映画でヘリコプターが欠かせないのと同様に、今作でもしっかりと脚フェチ萌えのシーンが出てくる。
朝起きて胸を揉むシーンなんてただの余興でしかない。
かつての憧れの存在だった奥寺先輩の登場シーンは足元から写し、履き物の描写を事細かに描いている。
脚フェチは脚にはじまり、脚に終わる。
君の名はも脚フェチに対して素晴らしい作品だと言える。
今見ても圧倒される映像と音楽。ストーリーがあと一歩、、、
公開当時何十回と違法視聴した「君の名は」
時効なので許してください。謝りますから絶対許してください。
Disney+に追加されてたから鑑賞。
俺の目より綺麗な映像と挿入歌、BGMの親和性は圧巻。
冒頭の語りと「夢灯篭」でまず鳥肌。
入れ替わりがわかって「前前前世」ここまでとんでもなくハイテンポで一気に引き込まれる。
3年の時間のずれが分かって三葉の死を知るパートは内容を知っててもゾッとする。
三葉が3年前の瀧に会いに行くシーンは切なすぎて泣いた。彗星のシーンの美しさと切なさが連立してる様は圧巻。
けどそっからラストにかけてのご都合主義的なハッピーエンドは「あーやっぱりそうなっちゃうかー」感が否めなかった。手にすきだって書いてあるシーンも別に泣けなかった。
映像も音楽も何年たっても色あせないマジで名作だと思う。
映画館で見てたら間違いなく圧倒されて星5を付けると思う。
6年ぶりに劇場で見ることができた! 実写化と錯覚させるような緻密で...
6年ぶりに劇場で見ることができた!
実写化と錯覚させるような緻密で綺麗な風景描写。残酷までに煌びやかで美しい彗星。RADWIMPSの澄み切った歌声。映像にマッチングしたメロディーと歌詞。
ひとつひとつの完成度の高さに圧倒された。
どれかひとつでも欠けていたら、こんなに魅力的な映画になってなかったと思う。
何回みても感動する。鳥肌が立つ。
素敵な映画を本当にありがとう。
映像が綺麗なだけでからっぽなストーリー
映画館で見て、映像の綺麗さには驚きました。
最初の2,30分は入れ替わりのテンポも良く、音楽とも相まってワクワクしていました。
入れ替わらなくなってからはずっと「?????」でいっぱいです。
起きたら涙を流してる絵を描きたかったのかな?
なんとなく泣けるシーンを描きたかったのかな?
みたいに、こういう絵を描きたいからストーリーはこれで繋げよう。という感じで話が飛び飛びの大雑把なストーリーでした。
監督の中では話が繋がっているのかもしれないけど、ついていけませんでした。
大衆向けアニメ映画は、これ以前とこれ以降に分かれた。ジブリや細田守は面倒臭い。
これの初見を味わえる奴が羨ましい。
意外とレビューを投稿していなかったのでさっき地上波で見たのもあって投稿。実は劇場で3回も観に行ったのにそれ以来で家で観たのは初めてでした。いやあ~でもセリフとか全部覚えてたな。
本作は昨今邦画界をリードするようになったアニメ映画ブームの火付け役とも言える存在で、当時まだアニメオタクにしか知られていなかった新海誠監督の名前を世に知らしめた作品です。当時ZIPで初めて映像が公開された際に『なんだこの面白そうなアニメは!!??』と衝撃を受けたのを今でも覚えています。それを見ていたZIPの女子アナさん方も食い入るように見ていて、本当に良さそうな作品の宣伝を観た時ってあんな反応になるんだ!って思いました。
さてさて、この作品が素晴らしいのはRADWIMPSの旋律に乗るように作品も我々も一本の線、組紐に乗せられているかのように軽やかに物語が進行することです。つまり、観ていてストレスが無いのは勿論のこと、決して単純な話では無いのに初見からこの物語に乗っかれてそれでいて笑えて感動して涙出来るのです。
これはまさに見る清涼剤としか表現できないような、それくらい心が洗われるある種のサウナのような作品とも言えます。
瀧と三葉のドタバタ入れ替わりコメディ!?かと思いきや、実はティアマト彗星の落下による糸森町の壊滅事故が発生していて、入れ替わりも実は3年のズレが有った事が判明する。そこで初めて点と点が繋がりはじめ、冒頭の彗星や三葉の家系や糸森町のその場所の形状など、もう一気に畳み掛けてくるような伏線回収の気持ち良さが異常なんです!
更にそのティアマト彗星も昔同じ場所に落ちていて数千年の時を越えて会いに来たかのようにまた同じ場所に落ちてくる構図ですとか、一度は死んでしまった三葉達を救う為に入れ替わりを通じた未来改変など、もうここまで情報過多なのに頭が混乱せずに ”初見から理解出来て” 楽しめる。これこそが250億ヒットした所以なのでしょうね。
それともう一つ重要なのは、これも今日まで続く今のアニメの潮流を作っているの思うのですが、『君の名は。』以前の大ヒットアニメ映画にありがちだったジブリ作品や細田守作品的な、ある種の ””臭 さ”” が無いんです。
これは個人的な趣向の話にもなるかもしれませんが、『君の名は。』以前の大衆向けアニメ映画というのは、深夜アニメともジャンプアニメとも違うような、ある種のテンプレ的な ””臭 さ”” が有ったと思うのです。
例えば、主人公の家族親戚達がワイワイしながら同じようにウネッて踊ったりですとか、みんなが同じような笑顔を浮かべて「はい、ここ賑やかな良いシーンですよ~」みたいな、そういう指示臭さみたいなモノが感じられて、どこかストレスを覚えていた人は僕だけじゃないハズ。
言語化し辛いのですが、とにかくどこかそういった大衆向けの全国公開アニメ映画というモノには、何か強制されるような作られた喜びや笑いのような、深夜アニメのようにスタイリッシュでも無く、ジャンプ系アニメのように王道的でもない、わざと大人な雰囲気を作っているような、もしくは子供向けですよ~!みたいな描写ですとか、とにかく全国公開の大衆向けアニメであるが故に普段深夜アニメやジャンプアニメに触れている層からすると面倒くさいような空気感が有ったと思うのです。
ですが!!!!!!
この『君の名は。』にはそれが一切無く、これまでの大衆向け全国公開アニメ映画の常識を打ち壊したのです!!!まるで深夜アニメのようにOPが流れ始め、男女が入れ替わったのですから当然気になるような部分もスルーする事なく触れ、面倒くさい家族愛だのなんだのを説教臭くやるのではなく、スタイリッシュにテンポ良く瀧と三葉の愛を描く。
テッシー達もノリ良く協力して町の変電所を吹き飛ばすし、奥寺先輩も良い距離感で説教するわけでもなく寄り添ってくれる。おばあちゃんも意外と重要な役では無いし、瀧の計画も全然上手く行かない。そこに変な奇跡が介入する事はなく(カタワレ時は除く)、最後は三葉の力で父親と向き合いここの拗れもちゃんと拾う。
そしてそんな彼らにも、受験が有って就職が有って、この災害とは別に普段からの向き合うべき試練が有る。この現実的で観ている自分たちにも何か同じ事が出来てしまうんじゃないか?というような手の届くような世界観が、物語が、もう当時日本中の若者達にビシバシ来たんだと思います(笑)。自分もそうでした。(当時高校生)
まさに現代的な価値観で、アニメ映画を観ているからといって頭のIQを下げたり調節する必要は無く、そのままの感覚で楽しめるのが当時新鮮だったのです。
この”気持ちよさ”こそがヒットの真の原因でかつ、今日まで続く、邦画界を支配するようになったアニメ映画の新しい潮流の始まりだったと思うのです。みんなの行動に説得力が有って、共感出来て、不快で無くて、かつ面白い。そして感動する。全ての基準を塗り替えたのが、この『君の名は。』なのです。
抗えない引力で、音楽が物語を引っ張っていく。
ファンタジーって現実と全く線引きされたものです。それなのに、超現実的な時空を跨いだ入れ替わりや世界(愛する人)の救済を描く舞台が、実在する風景や日常の中にある。こんな日常が、もしかしたら現実と地続きの世界にあるのかもしれないと夢を見させてくれる。
いつか憧れた運命や狂わしいほどのピュアな感情、胸の奥に仕舞ったあの機微にまた触れたくて、きっと私たちは何度も新海作品に会いに行ってしまう。
新海監督の描きたい対象の解像度の高さと、一筋縄ではいかない緻密に練られた物語。それでいてこちらを置いてきぼりにせず想像する余白まで与えてくれるエンタメ性。この点は川村元気さんとのタッグが実現しているのだと思いました。
入れ替わりの多重構造、能力は代々宮水に伝わるもので、彗星の落下による町の消滅を防ぐため必然的に与えられたものだったのかもしれない。避難決行できたのは、三葉の父も母と入れ替わりの経験があったからなのか。一つ一つの事象に意味があり、散りばめられたヒントによって納得感も得られて物語としても奥行きを楽しめます。
抗えない引力で物語を引っ張るような音楽も本当に魅力的でした。
オープニングの概念を昇華したような夢灯籠の演出は、始まっていく、動いていく、そんな感覚にさせられて序盤から強い力で物語へ引き込んでくれました。前前前世の疾走感の中で入れ替わりに気づいた2人が生き生きと小競り合いする様子は、まるで音楽が2人を茶化してるみたいです。スパークルが流れるのは、彗星が落下し悲惨な現実に繋がる布石、そして初めて2人が出会う刹那の喜びと離別や忘却に呆然とする場面。それなのに音楽からは、その先を予感させるような光を感じます。
作画やお芝居にとどまることなく、私たちの向かう方向を示し寄り添う、まさに音楽が物語になくてはならない一部として存在している作品でした。
めちゃくちゃに好き
リバイバル上映で鑑賞。だから感想はほどほどに。
新海誠監督の作品は基本的に自分にハマるし好きになる作品が多い。中でも一線を画している。
映像の綺麗さ、対比のようなスピード描写、停電時の対比、入れ替わりの見せ方のタイミング、声優、三葉と瀧くんの一人語りシーン、入れ替わりという題材を面白く・ワクワクさせてくれるところ、音楽やストーリー、キャラクター、全て自分にハマった。
TOP10に入るくらいに好きな作品。
三葉が好きすぎるし、ラストシーン、、、忘れられない想い、心に引っかかる誰かを探すところ、、
こうじゃないと!!ハッピーエンドに限るぜ!!!!!
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